セキュリティエンジニアがフリーランスになるには?年収や役立つ資格を紹介 | レバテックフリーランス
セキュリティエンジニアがフリーランスになるには?年収や役立つ資格を紹介
「フリーランスのセキュリティエンジニアになる方法を知りたい」と考えている方もいるでしょう。
本記事では、フリーランスのセキュリティエンジニアになるための具体的な方法を紹介します。フリーランスのセキュリティエンジニアの年収や必要なスキル、役立つ資格などもまとめました。
ぜひ、記事の情報を参考に、フリーランスのセキュリティエンジニアを目指してみてください。
目次
セキュリティエンジニアのフリーランスに需要はある?
フリーランスのセキュリティエンジニアの需要は、今後ますます高まると予想されます。
総務省の「令和5年版情報通信白書」によると、2022年に観測されたサイバー攻撃関連の通信パケット数は約5,226億パケットに上り、2015年の約632億パケットから約7年間で約8.3倍に増加しています。このことから、サイバー攻撃の脅威が増大していることが分かります。
引用元 : 令和5年版情報通信白書|総務省
サイバー攻撃は増加しているだけでなく、多様化・高度化していることもあり、セキュリティを強化できる人材を求める企業は増えていくと考えられるでしょう。
参考:令和5年版情報通信白書|総務省
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セキュリティエンジニアの年収
ここでは、セキュリティエンジニアの年収について、会社員とフリーランスに分けて紹介します。詳細を見ていきましょう。
会社員の年収相場
厚生労働省のjobtagによると、セキュリティエンジニアを含むセキュリティエキスパート(オペレーション)の平均年収は約558万円です。
しかし、セキュリティエキスパートはスキルレベルによって、年収に差がある傾向があります。
以下は、運用・保守作業に従事した場合の、スキルレベルごとの年収例です。
- ITSSレベル1~2:約420万円~約700万円
- ITSSレベル3:約450万円~約700万円
- ITSSレベル4:約510万円~約800万円
- ITSSレベル5:約668万円~約1,086万円
各レベル内でも年収の差は大きい傾向にあるといえるでしょう。
参考:jobtag|厚生労働省
フリーランスの年収相場
レバテックの扱っている求人・案件からフリーランスのセキュリティエンジニアの平均年収を算出した結果、約868万円でした。レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を計算しました。年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2025年4月時点)
このことから、フリーランスは、会社員に比べ平均年収が300万円以上高くなっていることが分かります。
フリーランスのセキュリティエンジニアの案件内容詳細やその単価についてより詳しく知りたい方は、以下のページを参考にしてください。
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フリーランスのセキュリティエンジニアに必要なスキル
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、さまざまなスキルが求められます。具体的なスキルについて、詳しく見ていきましょう。
ネットワークやサーバーなどインフラに関するスキル
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、ネットワークやサーバー関連のスキルを磨いておくことが大切です。これは、サイバー攻撃の多くがネットワークを経由して行われるため、関連機器の仕組みを深く理解しておくことが対策方法の立案や実施に必要だからです。
具体的には、ネットワークの構成やサーバーとなるOSなどの基礎知識を身につけ、ネットワークの脆弱性を特定し、セキュリティ対策を立案できることが求められます。
情報セキュリティに関するスキル
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、サイバー攻撃の手法やその対策といった、最新のセキュリティ技術に精通していることが求められます。クライアントの情報資産を守れるよう、セキュリティ対策を講じる必要があるからです。
前述したインフラ関連のスキルのほか、以下の技術を磨いておきましょう。
- ファイアウォール
- セキュリティプロトコル
- アプリケーションセキュリティ
- 各種セキュリティ関連のツール
また、サイバー攻撃を受けた際には、迅速な原因究明と復旧対応、そして再発防止策の立案と実施が求められます。
コミュニケーション能力
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、クライアントや他の技術者とスムーズな意思疎通ができるコミュニケーションスキルが必要です。複雑なセキュリティ課題に対してクライアントの理解と協力を得やすくなったり、メンバー間の情報共有によりお互いにフォローしやすくなったりするためです。
資料作成やプレゼンテーションを行う際にも、相手にとって分かりやすく、役立つ情報を提供できるよう、常に相手の立場を意識することが重要です。
セキュリティに関する法律の知識
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、セキュリティに関する法律の知識も身につけておく必要があります。情報セキュリティは法律にも関連しており、遵守しないと罰則が科されるおそれがあるからです。
たとえば、他人のID・パスワードなどの識別符号を無断で利用した、あるいは識別符号を入力せずに侵入した不正アクセス行為に該当し、不正アクセス禁止法(第十二条)に触れます。1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があるでしょう。また、個人情報保護法(第百八十二条)の規定における報告をしない、あるいは虚偽の報告をした場合には、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
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セキュリティエンジニアが独立する際に役立つ資格4選
フリーランスのセキュリティエンジニアとして案件を獲得する際、資格を取得していると専門性の高さをアピールしやすくなります。ここでは、セキュリティエンジニアがフリーランスになった際に役立つ4つの資格を紹介します。
1.情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験の一つです。この資格は、組織における情報セキュリティ管理の実践的な知識とスキルを証明するものです。
受験料は7,500円で、試験は随時実施されています。令和6年度1月の合格率は69.0%で、難易度は低めといえるでしょう。
2.情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験も独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験の一つで、「登録セキスペ」とも呼ばれます。
この資格は、高度なサイバーセキュリティスキルを活かして組織の情報システムの安全確保に貢献できる人材であることを証明する資格です。また、セキュリティ対策の分析結果に基づき、必要に応じて的確な指導を行える人材であることも証明できます。
受験料は7,500円で、試験は4月と10月の年に2回実施されます。令和6年10月の合格率は15.1%と、難易度は高めといえるでしょう。
3.シスコ技術者認定
シスコ技術者認定は、ネットワーク機器を展開する大手企業シスコシステムズ合同会社が運営している資格制度です。シスコシステムズ製品に関するスキルを中心に、ネットワークやIT関連技術を習得していることを証明できます。
シスコ技術者認定にはさまざまな種類があるので、まずはセキュリティ関連の以下の資格を取得すると良いでしょう。
試験名 | 概要 | 受験料 |
---|---|---|
CCNA Security | ネットワーク保護に関する 知識を問われる |
300ドル (日本円で約43,000円) |
CCNP Security | ネットワーク環境の構築やトラブル 対応に関するスキルが問われる |
400ドル (日本円で約60,000円) |
CCIE Security | 複雑なセキュリティ ソリューションのスキルが問われる |
450ドル (日本円で約67,000円) |
試験はいつでも受けられます。合格率は非公開です。
4.CompTIA Security+
CompTIA Security+は、非営利のIT業界団体であるCompTIAが提供する、ベンダーニュートラルなセキュリティ関連のスキルを証明する資格です。セキュリティ関連の業務に2年ほど従事していることを想定した視点となっているのが特徴といえるでしょう。
受験料は47,672円で、受験はいつでも可能です。合格率は非公開となっています。
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セキュリティエンジニアが独立するための3ステップ
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、手順を踏む必要があります。どのようなステップを踏んでいけば良いか、詳しく見ていきましょう。
1. 会社員として実績を積む
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、事前に会社員として実績を積んでおくことが重要です。クライアントは、フリーランスから応募があった際、実績やスキルに基づいて業務を任せられそうな人材か確認するからです。
特に、多様なプロジェクトや大規模案件への参加経験、幅広く高度な専門スキルを保有していることは、クライアントが業務を依頼するか判断する上で重要な要素となります。
2. 副業で案件を請ける
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、会社員として働きながら副業でセキュリティ関連の案件を請けることも視野に入れましょう。副業を通じて、フリーランスとしての仕事の進め方や安定した収入の確保方法などを実践的に学ぶことができるからです。
ただし、副業を始める前に、必ず所属会社の就業規則を確認し、副業が許可されているかを確認してください。許可されていない場合、あるいは許可が必要にもかかわらず無許可で副業を行った場合、就業規則に基づく懲戒処分を受ける可能性があります。
3. 独立に必要な準備を始める
フリーランスのセキュリティエンジニアになるには、独立するのに必要な準備も行います。独立後に環境の整備や手続きに追われると、案件獲得のチャンスを逃したり、本来の業務に集中できずパフォーマンスが低下するおそれがあるからです。
具体的には、以下のような準備をしておきましょう。
- 数ヶ月安定した収入を得られなくても生活できる分の貯蓄をする
- クレジットカードやローンなどの各種審査申込みを済ませておく
- 税務署に開業届を提出しておく
- 国民年金と国民健康保険の手続きについて確認しておく
- 確定申告について調べておく
- スキルシートを作成し実績が分かるようにしておく
開業届の概要や書き方、確定申告の手続き方法などを確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。
個人事業主の開業届ガイド!出さないとどうなるか・書き方や必要なもの
フリーランスの確定申告まとめ!青色申告と白色申告の違いも解説
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フリーランスになるにはエージェントを活用するのがおすすめ
フリーランスのセキュリティエンジニアとして活躍するなら、フリーランス向けエージェントの活用がおすすめです。エージェントはクライアントとフリーランスのマッチングを行うため、自分で営業活動を行わなくても効率的に案件を獲得できます。
さらに、契約書の作成や支払い管理などの事務作業も代行してくれるため、業務に集中できます。また、前述した確定申告の手続きに不安を感じる方は、税理士を紹介してくれるエージェントを選ぶと良いでしょう。
レバテックフリーランスでは、税理士を無料で紹介するサービスを行っています。確定申告のほかにも、節税対策の相談もすることができるので、ぜひ登録をご検討ください。
※本記事は2025年5月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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