SREの年収や仕事内容を解説。必要なスキル・資格、求人状況も解説

この記事のまとめ
  • SREとは、サービスの信頼性を高めることを目的とした開発、運用に携わる職種
  • SREの求人件数は、一般的なプログラマーやシステムエンジニアと比較すると少なめ
  • SREはスキル次第で高収入を狙える職種であり、年収1000万円の実現も不可能ではない

「SREって何するエンジニア?」「SREの年収ってどれくらい?」とSREについて気になる方もいるのではないでしょうか。サービスの運用・開発、双方に携わるSREは、スキルや経験次第で高収入を目指しやすい職種といえます。本記事では、SREの年収について詳しく解説しているので、SREを目指す方はぜひ参考にしてみてください。

なお、ITエンジニア全体の年収比較をしてみたい方は「ITエンジニアの平均年収と給料事情」で解説しているので参考にしてみてください。

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SREとは

SREとは、Webサイトやサービスなどの信頼性を高めることを目的とした高度なシステム開発や、それに伴う運用業務などに携わる職種です。システムをスピーディーかつ安定的に稼働させ、Webサイトやサービスなどの信頼性を高めるという「サイト・リライアビリティ・エンジニアリング(Site Reliability Engineering)」の概念は、Googleにより提唱されて広がりました。すでに一定の需要があるSREは、将来的にも需要が高くなると見込まれるエンジニア職種のひとつです。

SREの役割

SREは、大きく分けて3つの役割を担っています。

  • サービスを安定して使える状態に保つ
  • パフォーマンスを向上させる
  • システムに生じた変更内容を管理する

SREは、サービス・パフォーマンス・システムに関わる仕事です。SREの役割についてそれぞれ詳しく見てみましょう。

サービスを安定して使える状態に保つ

SREの役割のひとつは、サービスが安定性を保ちながら稼働できる状態にすることです。システムの不具合を事前に予測する必要があるほか、不具合が生じた際に対応するためにもSREには冗長構成の設計・実装に関する知識が求められるといえるでしょう。

パフォーマンスを向上させる

SREは、効果的なシステムやサービスの運用方法を考え、不要なものを特定したうえで取り除く役割も持っています。そのため、SREにはアルゴリズムやデータ構造を踏まえ、自動化を行ったりや非効率なプログラムの改善をしたりするスキルが必要です。

システムに生じた変更内容を管理する

システムに行った仕様変更の内容を管理し、不具合や設定変更などに関する対処を行うのもSREの役割です。その際、構成をコード化するIaCを用いれば、再度システム構築を行う際も自動化ができます。自動化により、ミスを減らせるうえ、作業の効率が上がるのはIaCを活用するメリットといえるでしょう。

SREとインフラエンジニアの違い

エンジニアの職種は仕事内容で細分化されることがあります。「インフラエンジニア」と「SRE」は混同されがちな職種です。

Web上でサービスを提供するためには、ネットワークやサーバーなどのインフラを整備する必要があります。インフラエンジニアは、これらのインフラの設計・開発・運用などを担当します。

一方でSREはインフラにとどまらず、サービスの安定した運用のためにシステムの改善を行います。稼働率やレスポンスタイムなどの改善、自動化などを実現するために、ソフトウェアやツールの開発業務なども行う場合があります。SREは、一般的にはインフラエンジニアよりも広い範囲の開発や運用を担うといえるでしょう。

インフラエンジニアについて詳しく知りたい方は、「インフラエンジニアとは?仕事内容やスキル、年収、未経験からの勉強法などを徹底解説」の記事もチェックしてみてください。

SREとDevOpsの違い

「DevOps」も「SRE」と混同されやすい言葉のひとつです。DevOpsは、「Development(開発)」と「Operations(運用)」を合わせた造語であるため、たしかに開発と運用を行うSREと似通った意味を持つ部分もあります。

DevOpsの目的は、ユーザーに対して価値あるWebサービスを提供することで、そのためには開発・運用において両チームの連携が必要である、といった考えが大切です。SREはその考えに基づき、より安定したWebサービスを継続して提供するために、開発・運用の両方の視点からシステムの構築や改善を行います

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SREの収入

SREは、その人の経験やスキルによって業務範囲が変わりやすいので、エンジニアの中でも年収に個人差が出やすい職種のひとつといえるでしょう。そのため、SREとしての就職や転職を検討している場合は、自分がどれくらいの年収が期待できるのか、あらかじめ把握しておくことが大切です。SREの収入相場を知るために、下記の2つについて紹介します。

  • SREの平均年収
  • 年収アップのポイント

SREの平均年収

職種ごとの平均年収は、厚生労働省が毎年「賃金構造基本統計調査」で発表していますが、2022年時点でSREという職種に関するデータはありません。しかし、SREの仕事は広い意味でエンジニアの業務に含まれると考えられるため、プログラマーやエンジニアの平均年収をひとつの目安とすることができるかもしれません。

総務省の「日本標準職業分類」では、プログラマーやエンジニアはソフトウェア作成者に分類されています。厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模10名以上の会社で働くソフトウェア作成者の「きまって支給する現金給与総額」の平均は約35万円、12ヶ月分の現金給与総額と「年間賞与その他特別給与額」を足して算出した平均年収は約519万円です。

また、年齢や経験年数に応じて年収はアップする傾向にあります。「令和3年賃金構造基本統計調査」のデータから上記と同様に年収を計算してみると、20歳から24歳の平均年収は約306万円、50歳から54歳の平均年収は約610万円だとわかりました。

参照:総務省「日本標準職業分類」
参照 : 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

また、2017年に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」でもSREの平均年収のデータはありませんが、IT企業で働くエンジニアの職種やスキルレベルごとの平均年収が掲載されています。

たとえば、仕事に慣れ始めた「新人・初級者レベル」のエンジニアの平均年収は約438万円で、「独立して仕事ができる中堅人材レベル」になると平均年収は約576万円、「部下を指導できるチームリーダーレベル」になると平均年収は約726万円となっています。

参照 : 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」

SREとしての平均年収の相場を考えるうえでは、上記のような調査を参考にすると良いでしょう。SREの案件単価についても気になる方は、レバテックフリーランスのSRE向け案件もチェックしてみてください。

年収アップのポイント

SREの年収には、個人の開発経験や技術力が反映されます。そのため、習得したスキルや経験年数、取得している資格などにもよりますが、インフラエンジニアやアプリケーションエンジニアとして働いた経験がある方は、SREとして高収入を目指しやすいかもしれません。

実際に高単価のSRE案件を見てみると、GCPやAWSといったクラウドサービスの開発経験がある、Webサービスの運用経験が2年以上ある、Linuxやシェルスクリプト、MySQL、Rubyなどの経験がある、といった条件が提示されています。

他のエンジニア職種でも同じことが言えますが、年収アップを狙うにはSREの仕事に関連する分野で経験を積み、実用性の高いスキルを身につけることが必要といえるでしょう

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SREの仕事内容

SREの仕事は幅が広く、企業や案件によっても異なりますが、主な仕事内容としては以下の5つが挙げられます。

  • 運用業務の環境整備
  • 運用の自動化
  • 障害対応
  • 異常の監視・探知と復旧
  • プロダクトを円滑に進めるためのサポート

以下で、これらの仕事内容の詳細を見ていきましょう。

運用業務の環境整備

SREが行う仕事のひとつが、運用業務を円滑に行うための環境整備です。開発されたシステムを円滑に運用するために、使用するOS・ミドルウェア・データベースの設定、ログ収集やログ分析基盤の構築、モニタリングやアラートなどの開発や整備、情報の暗号化やセキュア情報の保護、脆弱性のチェックなどを行います。

これらの業務では、必要に応じてツールやソフトウェアの開発や実装、運用でのテストなどを担当します。自分が構築したシステムが問題なく稼働すると達成感につながり、やりがいを感じられるでしょう

運用の自動化

SREは、システムを安定させるために運用業務の自動化も行います。人の手によって行われる業務があることで、対応が遅れる、あるいは人的ミスが発生する可能性が高くなるためです。

具体的には、障害発生時に自動で修復する仕組みづくりや、人が対応していたルーチンワークやタスクの自動化ツールの開発などを行います。課題を調査して解決するのが好きな人にとっては、特にやりがいを感じられる仕事です。

障害対応

システムを運用していると、少なからず障害が発生することがあります。基本的に障害対応は運用担当者によって行われますが、障害の性質によってはSREが対応しなければならないケースもあります。

システム上で発生した障害はサービスの停止などにもつながる恐れがあり、ユーザーへ安定したサービスの提供が行えなくなります。SREはそれを避けるために、できるだけサービスを止めずに障害を解決しなければなりません。トラブル対応や障害対応などの経験がある人は、培ってきたノウハウなどを生かすことができます。

異常の監視・探知と復旧

障害の原因となる異常を早い段階で発見し、それらをすぐに解消することもSREの仕事です。そのためには、サービスが正常に提供できているか日ごろから監視を行い、正常な状態を把握する必要があります。具体的には、リクエストへの応答時間とリクエストエラーの割合、トラフィック(リクエストの集中度合)、CPUやストレージなどの使用率など、さまざまな項目をモニタリングします。

また、普段とは少しでも違うエラーなどが発生したら、深刻な障害につながる可能性があるかどうかを考えて頻度や状況を把握し、迅速な対応が必要か否かを判断します。対応が必要であれば発生条件を解明し、復旧のためのアクションを開始します。

小さな異常からその先に起こり得る状況を予測し、修復が必要かをすばやく判断しなくてはならないため、SREには決断力が求められる場面もあるでしょう。

プロダクトを円滑に進めるためのサポート

開発側は「スピーディーにプロダクトをリリースすること」、運用側は「リリース後安定して運用させること」を重視しており、求めるものが対立しやすいといえます。

そこで、開発側と運用側の要望に折り合いをつけながら、プロダクトのリリースをサポートするのがSREの大切な役割です。開発側と運用側の双方が納得できる形でプロダクトが進むように考え、スピーディーかつ安定感のある運用を行う力が求められます。

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SREに求められるスキル

SREは、特定のスキルを身につけていることが大きなアピールポイントとなります。とりわけ次の5つのスキルについては、SREの業務でも活用することが多いため、大切なスキルであるといえるでしょう。

  • クラウドサーバーの構築・運用経験
  • Webサービスの開発・運用経験
  • ネットワーク・IP・データベースに関する知識
  • セキュリティに関する知識
  • コミュニケーション能力

それぞれのスキルの詳細や役立てられる業務の内容などについては「SREとはどんなエンジニア?仕事内容や必要な資格、求人状況を解説」の記事もご参照ください。

クラウドサーバーの構築・運用経験

SREには、クラウドサーバーの構築・運用経験が求められる場合もあります。クラウドサーバーの構築や運用を適切に行うことは、Webサイトやサービスの信頼度を高めるうえで重要なためです。

近年はAWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどのクラウドサーバーを活用している企業も見られるため、これらの知識は重要といえるでしょう。実際、SREにAWS・GCPなどの実務経験を2~3年以上求める企業もあります。

Webサービスの開発・運用経験

SREはWebサービスの開発や運用、安定したサービス提供のための改善などに関わるため、少なくとも1年以上のWebサービスの開発・運用経験が必要になるでしょう。Linux OSやPHP、MySQL、Pythonなどを用いた開発ができるレベルのスキルを求められる傾向にあります。

Webサービスに分類されるものは多岐にわたりますが、共通点としては顧客が直接触れて利用することで初めてサービスが成立する点が挙げられます。ユーザーが利用した際に「サポートが遅い」「スムーズに利用できない」といった嫌な体験をしてしまうと、サービスそのものだけでなく企業のイメージに対しても悪影響を及ぼす可能性があります。企業にとってWebサービスの質や安定性を高めることは最重要課題のひとつといえるでしょう。

ネットワーク・IP・データベースに関する知識

SREはWebサービスなどを構築・改善するため、ネットワークの設定やTCP/IP、データベースの知識も必要です。たとえば、Webサービスの運用においてトラブルが発生した場合、そのトラブルが発生しているのは、ネットワークなのかミドルウェアなのか、というように問題を切り分けなくてはいけないためです。

目安としては、OSI参照モデル(通信機能を階層構造したもの)のレイヤ1(物理層)・レイヤ2(データリンク層)・レイヤ3(ネットワーク層)までの知識が必要といえるでしょう。実務経験がなくても、独学すればある程度の知識を習得することが可能です。

セキュリティに関する知識

サービスやサイトの保守はSREの領域に含まれていませんが、サービスや製品の信頼性を向上させるため、SREにはセキュリティに関する理解も必要です。APIを安全に使用したり、サイバー攻撃や情報漏洩のリスクを理解したりするうえでも、欠かせない知識といえるでしょう。また、Webサービスをリリースする際は、事前にどのようなセキュリティーリスクがあるか把握しておくことで、仮に問題が生じても対処しやすくなります。

コミュニケーション能力

SREには、コミュニケーション能力が求められます。業務を効率的に進め、サービスの信頼性を向上させるためには、周囲のメンバーとスムーズに連携することが重要であるためです。なお、SREに限らず、エンジニアにはチームで働くケースが多くあります。どの領域に携わっていたとしても、エンジニアとして働くうえでコミュニケーション能力は大切であるといえるでしょう。

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SREに必要な資格

SREという職種に就くうえで取得しておかなければならない資格は存在しません。しかし、SREの仕事で生かすことのできる資格、あるいは就職・転職活動で強みになる可能性がある資格としては以下のようなものがあります。

  • DevOpsプロフェッショナル
  • LPIC・LinuC
  • シスコ技術者認定
  • クラウドサービスの認定資格(AWS・Azure・GCP)

以下で、資格の内容や、試験の実施状況などについて見ていきましょう。

DevOpsプロフェッショナル

上述したようにSREはDevOpsと関連する業務のため、DevOpsの知識はSREの仕事でも活用することができます。そのため、DevOps関連の資格を所持していることはSREとして働くうえでも強みになるでしょう。

DevOps関連の資格のなかでも特に有名なもののひとつが、EXIN社によって認定されている「DevOpsプロフェッショナル」です。2018年から日本語にも対応しています。

DevOpsプロフェッショナルの試験ではDevOpsの基本概念、遠隔計測や自動通信、仮説駆動開発やA/Bテスト、情報セキュリティなどについて出題されます。試験時間は90分で、合格に必要な正解率は65%以上です。トレーニングプログラムで試験の予習をすることもできます。さらに、EXIN社では「DevOpsマスター」という資格の認定も行っているため、SREとしてより高度な知識を身につけたい方はこちらの認定資格取得も目指すと良いでしょう。

参照 : EXIN Japan「EXIN DevOps Professional」

LinuC

SREの仕事では、Linuxの認定資格を所持していることも強みとなり得ます。「LinuC」は3段階に分かれた認定が行われており、Linuxサーバーの構築・運用や、システム・ネットワークの設計・構築にかかわる知識を証明することが可能です。

LinuCの資格試験は日本全国のピアソンVUEテストセンターで行われており、基本的に受験者が希望する日時で受験できるようになっています。受験を希望される方は、まずは近隣のテストセンターを探してみましょう。

参照 : LPI-Japan「IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック」

シスコ技術者認定

IT関連資格の認定を行っているCisco Systems社の認定資格の中にも、SREの業務との関係が深いものがあります。シスコ技術者認定では、エンジニアとしての専門的な技術を証明できる多数の資格認定が行われているため、それらを取得しておくことはSREの仕事においてもプラスになるでしょう。

シスコ技術者認定は、基本的に5段階のレベルに分かれています。特にSREに関連するといえる試験は、「アソシエイト」レベルの「Cisco Certified DevNet Associate認定」、「プロフェッショナル」レベルの「Cisco Certified DevNet Professional認定」で、さらに「シスコスペシャリスト認定」にあたる「Cisco Certified DevNet Specialist認定」も用意されています。

Cisco Certified DevNet Associate認定試験では、APIの理解と活用、アプリケーション開発やセキュリティの知識、自動化などに関する問題が出題されます。合格率や合格点は非公開となっていますが、前提条件となっている1年以上のPythonプログラミングを含むソフトウェア開発経験があり、しっかり勉強していれば合格することは難しくないでしょう。

参照 : Cisco「シスコ技術者認定」

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各種クラウドサービスの認定資格

SREの仕事では各種クラウドサービスを使用することも多くあります。クラウドサービスの中には、そのサービスに特化した資格の認定を行っているケースがあり、そうしたクラウドサービスの認定資格を取得することも、SREとして働くためには有効です。資格の認定をしているクラウドサービスには、以下のものがあります。

  • AES
  • Azure
  • GCP

それぞれについて解説していきます。

AWS

AWS認定は、アソシエイトレベル以上を取得すると良いでしょう。AWSの設計や開発、セキュリティ、最適化、モニタリングなどに関する知識を問われるため、実務にも役立ちます。たとえばAWS認定SysOpsアドミニストレーターの資格は、1000点満点中720点以上で合格です。随時試験が開催されており、オンラインでの受験と試験会場での受験が選べます。

エンジニアの職種には、AWSに関する高い知見と専門性を持つAWSエンジニアと呼ばれるものがあります。AWSエンジニアについて気になる方は、「 AWSエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説」の記事もチェックしてみてください。

参照 : AWS「AWS 認定」

Azure

Microsoft認定試験でSRE向けといえる資格のひとつが「Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions」です。SRE戦略を開発するスキルに加え、セキュリティ・コンプライアンス計画の策定、ソース制御の管理、コミュニケーション・コラボレーションの促進、継続的統合の定義・実装などについての能力が証明されます。

参照 : Microsoft「Exam AZ-400: Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions」

GCP

Google Cloud認定資格のひとつである「Professional Cloud Architect」では、組織としてGCPの技術を活用するために必要なクラウドアーキテクチャの実装・管理や、セキュリティとコンプライアンスに対応した設計などについての能力を証明できます。試験は選択式で、時間は120分です。オンラインと会場での受験が選べます。

参照 : Google Cloud「Professional Cloud Architect 認定資格」

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未経験からSREに転職するには

SREは将来性が高いとされていることから、他職種からSREへの転職を考えているエンジニアも多いでしょう。SREの仕事は基本的にエンジニアが行っていることの延長線上にあるため、まずは開発・構築・運用といった基本的なエンジニア業務の経験を積んでいくことが大切です。十分な実務経験を積んでキャリアアップを見据える段階になったら、資格なども取得しながら本格的にSREを目指すと良いでしょう。

一方、全く違う職種や業界からSREを目指す場合は、すぐにSREになることは非常に難しいといえます。まずは下流工程のエンジニアからスタートして、経験を積んでからSREへの転職を考えるのが無難でしょう

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SREの求人募集状況

企業によっては、エンジニアや開発チームが存在していても、SREというポジション自体が存在していないこともあります。そのため、一般的なプログラマーやシステムエンジニアといった職種に比べると、SREの求人件数は少なめであるといえるでしょう。しかし、近年はSREの重要性も認識されつつあるため、今後は求人件数の増加も期待できるかもしれません。

また、SREの求人や案件で求められる条件にはさまざまなものがあります。SREに対し一般的に求められる経験としては、インフラエンジニア・アプリケーションエンジニア・クラウドエンジニアとしてシステムの設計・開発・運用経験、Java・Linux・Rubyなどの実務経験、ミドルウェア・APIなどの開発経験などが挙げられます。

さらに、SREに求められる技術レベルも求人によって違うので、自身のレベルに合う求人へ応募することが大切です。特に新たなサービスの開発に伴ってSREを募集するようなケースでは、高い技術と経験を兼ね備えたSREが必要とされることも多いため、SREとして働いた経験のない方が応募するのは難しいかもしれません。

SREは実力次第で高収入を狙えるからこそ、新たなスキルの習得に消極的になってしまうと、条件の良い求人に応募しづらくなる可能性もあります。日頃から自らの知識とスキルを研鑽することを心掛けましょう。

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SREの将来性と今後の需要

2022年時点では、SREはメジャーなエンジニア職種とはいえないので、求人市場におけるSREの需要は限られているという見方もできます。しかし、Webサイトやサービスなどを安定・継続して提供することは、企業の利益や顧客の確保にもつながる重要な事柄であり、SREという職種への需要はさらに高まっていくことも考えられます。

実際にさまざまな大手WebサービスがSREの活用をスタートしており、今後は中小企業においてもSREが必要とされるかもしれません。SREは将来性が見込まれるエンジニア職種のひとつといえるでしょう。

エンジニア職種にはどのようなものがあるのか詳しく確認しておきたい方は、「 エンジニアの種類」の記事もチェックしてみてください。

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年収高めのSREは狙い目

SREの年収は幅が広く、スキル次第で高収入を狙える職種といえます。着実に経験を積んでいけば年収1000万円のSREになることも不可能ではないでしょう。今後も需要が増加することが想定できるため、将来性も高い職種といえます。現在エンジニアとしてキャリアを積んでいる人は、キャリアパスの選択肢にSREを加えてみてはいかがでしょうか。

レバテックフリーランスでは、フリーランスエンジニア向けの案件のご紹介をしています。「フリーランスとして働きたい」「フリーランスのSRE案件について聞きたい」という方は、ぜひ活用をご検討ください。

SREの求人・案件

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SREの年収に関するよくある質問

ここでは、SREの年収に関するよくある質問に答えていきます。

Q. SREの平均年収はどの程度ですか?

SREの平均年収は約991万円です。

Q.SREとして活動する際は、どんな資格を取得した方が良いですか?

DevOpsプロフェッショナル試験、Cisco系資格(CCNA/CCNP)等の資格を取得した方が良いでしょう。

Q. SREエンジニアとして活動するには、どんなスキルが必要ですか?

クラウドの構築・運用スキル、Webサービスの開発・運用スキル、セキュリティに関する知識、ネットワークやデータベースに関する知識、コミュニケーションスキル等が必要です。

Q. SREの仕事内容について教えてください。

SREは運用体制の整備、リリース前のバグ確認と解消、プロダクトのリリースサポート等の仕事を担います。

Q. SREとDevOpsではどんな違いがありますか?

DevOpsは開発と運用が協力して業務を行う思想です。SREはDevOpsを実現するための施策の一つです。

※本記事は2022年5月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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