オンラインカウンセリング実施中

SREとDevOpsとの違いとは?

SREとはどんなエンジニア?仕事内容や必要な資格、求人状況を解説

公開日:2020年10月15日

更新日:2020年10月16日

SREとは「サイト・リライアビリティ・エンジニア(Site Reliability Engineer)」の略称で、サービスやプロダクトの信頼性の向上を図るために、システム運用の自動化・効率化などを行うエンジニアです。

近年注目度が高まってきているSREは具体的にどのような業務を行うのかについて解説し、必要なスキル、年収、求人の募集状況などについても紹介します。

自分に合う案件を提案してもらう

フリーランスの収入見込みをチェック

 

簡単60秒! 無料登録

目次

SREとは
SREに求められるスキル
SREに必要な資格
SREの平均年収
SREの求人
SREの募集状況
将来性のあるSREは要チェック

SREとは

SREとは、Google社が提唱・実践して広がっていった「サイト・リライアビリティ・エンジニアリング(Site Reliability Engineering)」という概念の略称で、SREを担当するエンジニアを指す「サイト・リライアビリティ・エンジニア(Site Reliability Engineer)」の略称でもあります。

「Reliability」とは「信頼性」を意味し、SRE(エンジニア)はサービスやプロダクトの信頼性の向上を目的に、システム運用をエンジニアリングによって自動化・効率化する役割などを担っています。

SREがもたらすメリット 

SREがもたらす主なメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

サービスのパフォーマンス向上が可能になる

SREは、ユーザーが安定して利用できるWebサイトやサービスなどのシステムを作り上げることを目指します。提供が安定していることはユーザーの信頼につながり、より大きな効果や利益をもたらす可能性があります。

運用業務の効率化が図れる

SREが関わる開発業務では、Webサイトやサービスなどのリリース後に発生する運用業務を安定させるための土台づくりが重点的に行われます。SREには、できる限り人間の判断や操作を「自動化する」という役割があります。たとえば、エラーが発生したら別のシステムに自動的に切り替えて対応させるなど、一時的な障害は自動処理をさせます。ヒューマンエラーを防ぐとともに、エンジニアの対応コストがかからない運用を実現することで、担当者の負担を軽減して運用業務の効率化を図ることができます。

開発担当と運用担当の軋轢が生じにくい

SREが関わる開発業務では、前述のとおり、後に発生する運用業務の負担軽減が考慮されます。このことから、運用担当者が開発担当者に対して不満を感じる可能性も減らすことができるでしょう。両者の間で軋轢が生じにくくなるという点もまた、SREがもたらすメリットといえます。

SREの仕事内容 

SREの主な仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。

安定したシステムやクラウドなどの開発・運用

SREは安定したシステムやクラウドの構築、サーバー環境の整備、また構築や整備に伴うセキュリティやミドルウェアのパフォーマンス向上などを担います。

開発担当者へのツールや仕組みの提供

SREは開発業務で必要なツールや仕組みを作成し、提供します。トラブルなどを早期発見するためのモニタリング機能や、ドキュメント作成やログの取得・分析を自動化するツールなどが挙げられます。

リリースに先駆けたトラブルの解消

完成したWebサイトやサービスなどを公開する際には、その時点で想定されるトラブルの解消まで対応します。たとえば、アクセスが集中してサービスが応答できなくなる可能性があれば、サーキットブレーカーを取り入れ、代理で応答させるような仕組みを作るなどの対応をする必要があります。

SREとDevOpsの違い 

Webサイトやサービスなどを提供する企業では「DevOps」という言葉を聞く機会もあるでしょう。この「DevOps」は「SRE」と同義の言葉として混同されやすいですが、DevOpsとは「開発(Development)」と「運用(Operations)」という2つの言葉を組み合わせた造語で、開発者と運用者が連携をとる開発手法や考え方を指します。

これに対し、SREはエンジニアが開発と運用の両方にかかわりながら、Webサイトやサービスなどの信頼性向上を図る取り組み、またはそれを担当する職種を指します。そのため、両者には大きな違いがあるわけではなく、SRE(エンジニア)はDevOpsの考え方を現場で実践している職種ともいえます。

SREとインフラエンジニアの違い

「インフラエンジニア」の主な仕事内容は、ITインフラの設計・構築や運用です。ヒアリングをもとにした要件定義、その要件定義に基づいた設計や構築などを行います。

「SRE」の仕事も、システムの設計・構築・運用が基本ですが、業務範囲はインフラの設計や構築だけに限定されません。ITシステム全体を自動化・効率化するなどして、信頼性を向上させることが目的なので、両者の業務領域には違いがあるといえるでしょう。

関連記事 : インフラエンジニアとは?仕事内容、年収、未経験からの勉強法などを徹底解説

自分に合う案件を提案してもらう

SREに求められるスキル

SREの仕事に携わるためには、開発・運用の両方に関する幅広い経験と知識が必要となります。求められる具体的なスキルとしては以下のようなものが挙げられます。

  • Webサービスの開発・運用経験
  • クラウドサーバーの構築・運用経験
  • ネットワーク・IP・データベースの知識

SREの仕事においてこれらのスキルが必要となる理由について見ていきましょう。

Webサービスの開発・運用経験

SREはWebサービスの開発や運用、安定したサービス提供のための改善などに関わるため、少なくとも1年以上のWebサービスの開発・運用経験が必要になるでしょう。Linux OSやPHP、MySQL、Pythonなどを用いた開発ができるレベルのスキルを求められる傾向にあります。

ECサイトにおける商品の販売やニュースサイトでの情報発信など、Webサービスに分類されるものは多岐にわたりますが、それらには顧客が直接触れて利用することで初めてサービスが成立するという共通点があります。Webサービスが利用できない、レスポンスやサポートが遅いなど、ユーザーが嫌な体験をしてしまうと、サービスそのものだけでなく企業のイメージに対しても悪影響を及ぼすことから、企業にとってWebサービスの質や安定性を高めることは最重要課題のひとつとなります。

クラウドサーバーの構築・運用経験

クラウドサーバーの構築や運用を適切に行うことは、Webサイトやサービスの信頼度を高める上でも不可欠で、SREに課される役割のひとつです。そのため、SREにはクラウドサーバーの構築と運用に携わった経験があることも求められる場合があります。

近年、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどのクラウドサーバーを活用している企業も見られるため、これらの知識は重要です。AWS・GCPなどの実務経験を2~3年以上求める企業もあります。

ネットワーク・IP・データベースの知識

SREはWebサービスなどを構築・改善するため、ネットワークの設定やTCP/IP、データベースの知識も必要です。たとえば、Webサービスの運用においてトラブルが発生した場合、そのトラブルが発生しているのは、ネットワークなのかミドルウェアなのか、というように問題を切り分ける必要があるためです。

目安としては、OSI参照モデル(通信機能を階層構造したもの)のレイヤ1(物理層)・レイヤ2(データリンク層)・レイヤ3(ネットワーク層)までの知識を身につけておきましょう。実務経験がなくても、独学すればある程度の知識を習得することが可能です。

関連記事 : AWSエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

SREに必要な資格

SREとして働くうえで必須となる資格は基本的に存在せず、一定のスキルや知識、経験があればSREになることは可能です。一方で、SREの求人では特定の資格を所有していることを条件としているものもあります。そのため、SREとして働きたい方は、スキルや経験だけでなく資格取得を目指すと有利になる可能性があるでしょう。

SREとして働く上で有利になる、あるいは募集条件として掲げられていることが多い資格には以下のようなものがあります。

  • DevOpsプロフェッショナル
  • Cisco Certified DevNet Associate認定
  • クラウドサービスの認定資格(AWS・Azure・GCP)
  • LinuC

これらの資格の詳細や取得する方法などについて、以下でご紹介します。

DevOpsプロフェッショナル     

SREの仕事はDevOpsの「開発者と運用者が連携する」という考え方がベースになっているため、DevOpsに関する高い技術を有していることが証明できる「DevOpsプロフェッショナル」資格は、SREとして働く上で有利になり得ます。

「DevOpsプロフェッショナル」は、EXIN社が提供している資格および試験です。この資格はアメリカやカナダ、フランス、中国などの国々で認定が行われており、2018年に日本語にも対応したことから国内でも取得しやすくなりました。

この資格は文字通りDevOpsの技術を証明できるものです。すでにDevOpsの仕事に携わっている方であれば、取得することはそれほど難しくないかもしれません。試験では、DevOpsの基本概念、遠隔計測や自動通信、仮説駆動開発やA/Bテスト、情報セキュリティなどに関する問題が出題されます。

65%以上の正解で合格となるため、事前にしっかり勉強すれば十分合格を狙えるでしょう。対策コースなどもあるので、独学では不安な場合は利用することを検討しましょう。

また、この資格には上位資格の「DevOpsマスター」も存在することから、DevOpsプロフェッショナルの資格が取得できたら、DevOpsマスターを目指してみてもよいでしょう。

参照 : EXIN Japan「EXIN DevOps Professional

Cisco Certified DevNet Associate認定     

Cisco Systems社が認定するソフトウェア開発者やDevOpsエンジニア向けの資格として、「Cisco Certified DevNet Associate認定」があります。APIの理解および活用、アプリケーション開発およびセキュリティの知識、インフラストラクチャおよび自動化の知識などが問われます。受験の際は、Pythonプログラミングを含む1年以上のソフトウェア開発経験を有することが推奨されています。

エントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパート・アーキテクトに区分されているCisco技術者認定の中で「アソシエイト」レベルの資格です。試験を受ける前にトレーニングプログラムを受けることも可能です。合格率は公表されていません。

上位資格として「Cisco Certified DevNet Professional認定」「Cisco Certified DevNet Specialist認定」も用意されています。

参照 : Cisco「Cisco Certified DevNet Associate 認定とトレーニングプログラム

クラウドサービスの認定資格(AWS・Azure・GCP)

Amazon社が提供するクラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」には、設計や運用に関する技術を有していることを証明する「AWS認定」という資格があります。同様に、Microsoft社の「Azure」やGoogle社の「GCP(Google Cloud Platform)」などにも認定資格があります。

AWS認定SysOpsアドミニストレーター

AWS認定には、基礎レベル・アソシエイトレベル・プロフェッショナルレベル・専門知識の4レベルがあり、実務に役立つ資格としてはアソシエイトレベル以上を目指すとよいでしょう。AWS認定SysOpsアドミニストレーターはアソシエイトレベルの試験で、スケーラブルかつ高い可用性・耐障害性を備えたシステムをAWSでデプロイ・管理・運用する能力などを証明することができます。

試験は100点から1,000点の範囲でスコアリングされ、720点以上のスコアなら合格できます。合格率は非公開です。オンラインでの試験とテストセンターでの随時試験が受験可能です。

参照 : AWS「AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト

Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions

Azureを提供するMicrosoft社の認定資格のひとつである「Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions」では、セキュリティおよびコンプライアンス計画の策定、ソース管理、ログ管理、テスト、配信、モニタリング、フィードバックなどの知識を問われ、SRE戦略の開発も評価される能力のひとつとなっています。

上級試験という位置づけであるため難易度が低いとはいえませんが、さらなる上位資格として「DevOps Engineer Expert(DevOpsエンジニアエキスパート認定)」も用意されています。

参照 : Microsoft「Exam AZ-400: Designing and Implementing Microsoft DevOps Solutions

Professional Cloud Architect

Google Cloud認定資格の中で、SREの実務で活用するなら「Professional」レベルの「Professional Cloud Architect」の取得を狙うとよいでしょう。クラウドソリューションアーキテクチャの設計・実装・管理、セキュリティとコンプライアンス、クラウドソリューションインフラストラクチャの管理などについて出題されます。

受験にあたってはGCPを使用したソリューションの設計・管理経験1年以上を含む3年以上の業界経験が推奨されています。試験はオンラインと試験会場のどちらかを選択できます。

参照 : Google Cloud「Professional Cloud Architect 認定資格

LinuC

Linux技術者認定資格の「LinuC(リナック)」には、LinuCレベル1・LinuCレベル2・LinuCレベル3という3段階のレベルがあり、上位レベルに認定されるためには、まず下位レベルの認定を受ける必要があります。レベル1は仮想環境を含むLinuxサーバーの基本操作や運用管理など、レベル2では仮想環境を含むLinuxシステムの設計やアーキテクチャに基づいたネットワークの設計・導入・保守などができるエンジニアとして認定されます。レベル3は「Mixed Environment」「Security」「Virtualization & High Availability」の3分野に分かれて認定され、それぞれについて最高レベルのスキルを持っていることが認められます。

これらの資格を取得するための試験は、日本全国にあるピアソンVUEのテストセンターで行われており、日時は受験者が自由に指定することができます。

参照 : LPI-Japan「IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック

関連記事 : インフラエンジニアにおすすめの資格はあるか

SREの平均年収

官公庁などではSREに限定した平均年収の調査は行われていません。SREに近いと考えられる職種の平均年収を見てみると、2017年に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」では、高度SE・ITエンジニア(基盤設計担当・ITアーキテクト)の平均年収は778.2万円でした。また、特定技術(DB・NW・セキュリティ等)に関わるIT技術スペシャリストの平均年収は758.2万円となっていました。

同調査によると、ソフトウェア製品の開発・実装に関わるSE・プログラマーの平均年収は568.5万円となっており、SREに限らずITエンジニアは高度なスキルを持ち合わせているほど高い年収を狙えると言えそうです。

参照 : 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果

関連記事 : SREの年収|エンジニアとして必要なスキル・資格や求人状況は?

SREの求人

SREには正社員雇用の求人もあり、正社員であれば収入は安定しやすいでしょう。また、中には業務委託としてSREの募集を行っている企業もあり、フリーランスのSREへの需要も一定数存在すると言えます。

SREの求人と一口にいっても、その詳細はさまざまです。たとえば、医療関係のサービスを提供する企業で働くSREと、アパレル系ECサイトの運営を行う企業のSREでは、求められることが大きく異なる場合もあります。

応募条件としては、上述の関連資格を取得していることや開発・運用経験があることなどが指定されています。その一方で、使用言語未経験可の求人も見受けられることから、必ずしも最初から即戦力としての貢献が期待されるわけではないケースもあるようです。

関連記事 : 運用の仕事とは

SREの募集状況

SREの求人は、一般的なプログラマーやSEなどのエンジニア職種と比較すると、募集件数自体が少ないと言えます。理由のひとつには、GoogleがSREについてまとめた本「Site Reliability Engineering」が無料公開され、日本語訳が発売されたのは2017年のことで、日本国内でSREが広く認知されてからそれほど長い時間が経っていないことが挙げられるでしょう。しかし、職種としての重要性を考えると、需要は今後さらに高まることが予想されます。

また、SREは幅広い分野で活躍することができる職種であるといえます。たとえば、これまで提供していたサービスのオンライン化に伴い、クラウドサーバーの新たな構築やその運用を必要とする企業も多くなるでしょう。そのような企業ではサービスの信頼性を高めるためにSREを新たに雇用することも予想できるため、SRE向けの求人も増加していくことは十分に考えられます。

関連記事 : ITエンジニアの今後

将来性のあるSREは要チェック

ユーザーにより安全性が高く、安心して使用できるWebサイトやサービスなどを提供するために、SREの存在は重要になります。Webサービスの開発・運用やクラウドサーバーの構築・運用などの経験を持つエンジニアであれば、それらの経験はSREの仕事でも活かせるため、キャリアパスとしてSREを目指すというのもひとつの選択肢です。

また、SREという職種の認知度が高まれば、需要もさらに高くなることが予想されます。将来性のあるSREはエンジニアにとって目指す価値のある職種であると言えるでしょう。

関連記事 : プログラマとエンジニアの違いと将来性

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

自分に合う案件を提案してもらう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
いきなり相談するのは不安な方へ フリーランスになった時にどんな案件を提案されるのかメールでわかる! 詳しくはこちらから

関連案件

もっとSREの案件を見る

プライバシーマーク

© 2014-2020 Levtech Co., Ltd.