フリーランスエンジニアに必要な技術力とは?スキルアップ方法も解説

フリーランスエンジニアとして活躍するには、高い技術力が必要です。そこで、本記事ではフリーランスエンジニアに求められる具体的な技術力の例やスキルアップ方法を紹介します。

技術力を客観的に図れるサービスやスキルレベルに合った案件紹介があるサービスも紹介します。技術面の不安をなくしてフリーランスを続けられるよう、ぜひ参考にしてください。

未経験からフリーランスになる方法については、こちらでも解説していますので併せてお役立てください。
未経験・スキルなしからフリーランスになるには?おすすめの仕事の獲得法も

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技術力がなくてもフリーランスエンジニアにはなれる

フリーランスには専門的かつ高度なスキルが必要です。しかし、IT業界ではエンジニアが不足しており、簡単な業務内容を委託する企業が増え、低い技術力でも対応できる案件もあります

ただし、独立自体は簡単でも、技術力不足でのフリーランス活動には欠点が多々あります。具体的な内容を見ていきましょう。

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技術力不足での独立はおすすめできない理由

技術力がないままフリーランスになると、参画できる案件が限られる、成果を残しにくくなるなどの問題点があります。思うように収入が得られない日々が続き、フリーランスを断念せざるをえない可能性が出てきてしまうでしょう。

具体的な理由を知ったうえで活動を検討し直してみるのをおすすめします。技術力不足での独立は避けるべき理由3つを解説していきます。

安価な報酬の案件しか受けられず収入が安定しない

高単価の案件を獲得するには、高い技術力が必要です。クライアントも案件完遂に必要なスキルを把握しているため、技術力の高いエンジニアを採用します。技術力不足のフリーランスエンジニアが受注できるのは低単価の案件が中心です。

低単価の案件だけでは、フリーランスとして生活できるほどの収入を得るのは困難といえます。

スキルアップの時間がなく高単価案件に入れない

単価が安い案件ばかりだと、収入を安定させるために多く受注しなくてはなりません。スケジュールが詰まってスキル習得の時間がなくなり、高単価案件から遠ざかってしまいます

高単価案件に参画するための高度な技術を習得するには、それなりの時間と労力が必要です。

期待以上の成果を出せなければ信頼を失いかねない

技術力不足のまま仕事をすると、クライアントの要望に応えられず信頼を失う恐れがあります。新しい依頼が期待できないだけではありません。問題がなければ契約更新をしてもらえていたのに打ち切られる可能性もあります。

技術なし・未経験でフリーランスになるのが難しい理由について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
スキルなし未経験でもフリーランスになれる?成功への流れなどを解説

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フリーランスエンジニアに求められる最低限の技術力

フリーランスエンジニア全般に必要な技術力は、プログラミングスキルです。担当する領域・業務内容によって必要とされるプログラミング言語は異なります。興味のある分野でよく使われている言語を習得すると、案件を探しやすいです

また、自らの市場価値を高めるには、強みとする分野以外の技術も身につけスキルを複合化すると効果的です。保有スキルが多いほど、対応できる業務や参画可能な案件が増えます。

エンジニアの種類によって求められるスキルは違う

担当する作業や職種により、案件参画時に求められる技術力は異なります。IT系フリーランスの代表的な職種と必要なスキルを表にまとめました。

Webエンジニア HTML、CSSのスキル/SEOの知識/
UI/UXの設計の知識
インフラエンジニア 設計・セキュリティの知識/ネットワークの知識/
サーバー・クラウドの知識
プロジェクトマネージャー マネジメントスキル/コミュニケーション力/提案力/
問題解決力/開発経験

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技術力以外でフリーランスに必要なもの

フリーランスエンジニアには、ITに関する技術力以外のスキルや経験、知識が必要です。実務経験やコミュニケーション力がないと、そもそもクライアントの提示する条件を満たせず案件の獲得ができません。

参画できた場合でも、自己管理や事務処理能力が低いと苦労してしまいます。技術力以外で求められるスキル・経験について、確認してみましょう。

エンジニアとしての実務経験1~3年以上

クライアントが応募者に依頼するかどうか決める際に参考とするのは実績です。募集案件に近い業務をした経験があるのか、どういった成果を残したのかは重要な判断材料といえます。

経験・実績のない人では、どのような結果になるか不確かで不安要素が強いからです。会社員のエンジニアとして最低でも1年以上、できれば3年ほどの経験を積んでおくと実績を証明しやすくなります。

コミュニケーション力

フリーランスも多くの人と接します。契約を結んだ企業に赴いて業務を遂行する常駐型なら、会社員と同じくらいに人と関わると考えて良いでしょう。

自宅で1人で作業するような在宅型でも、報告・連絡・相談をこまめに行うなどクライアントと密にコミュニケーションをとります

自己管理力

フリーランスはタスクやスケジュールの管理を自身で行います。在宅型案件では周囲の目がない分、特に自己管理力が問われます。クライアントへの請求や入金確認、税金の申告も基本的に自分がする作業です。

税申告は期限が決まっているので、会計作業に慣れないうちはスケジュール管理に一層の注意が必要といえるでしょう

営業力

継続的に収入を得て生計を立てていくためにも、交渉力を含めた営業力はフリーランスエンジニアにとって重要なスキルです。

ただし、フリーランスエンジニア向けエージェントを利用すれば、営業活動を代行してもらえます。エージェントは単価交渉も代行してくれるので、自分を売り込むことに苦手意識がある方は活用してみましょう。

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確定申告や保険制度などの会計・事務処理能力

確定申告や保険の手続きなど、会計・事務もすべて自分で行うのがフリーランスです。人によっては手続きが煩雑です。数字に苦手意識がある方は、特に確定申告が大変と感じるでしょう。

専門家やエージェントを利用すれば、お金はかかるものの負担が軽減できるので、活用を検討してみましょう

学習意欲・キャッチアップ力

IT技術は日々著しく進化しているため、エンジニアは日頃から情報をキャッチアップしていく力が必要です。また、エンジニアによってはさまざまな領域に携わるため、各分野の需要や知識も身につけていく必要があります。

知識を取得する方法は独学だけではありません。分からないことを自覚し、人に質問・確認するのもキャッチアップ力だといえます。これらのほか、より詳しくフリーランスに必要なスキルについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスに必要なスキルを紹介!習得方法や成功のコツも解説

フリーランスエンジニアが技術力を高める方法

技術力を高める方法は複数あり、自分に合ったやり方を選べると効率的です。たとえば、興味のあるセミナーや勉強会に参加すれば仲間をつくりながら最新情報を得られます。

書籍やWebサイトでの勉強はコストをかけず自分のペースで習得していくメリットがあります。こういった学習方法を4つ紹介していくので、自分に合うやり方を探してみましょう。

書籍や学習サイトを利用する

興味がある技術についての書籍を読む、Web上の学習サイトを利用するなどのやり方で、基礎的な知識が得られます。書籍のメリットは、自分のペースかつ低コストで基礎となる技術力を身につけられることです。

まずIT雑誌などで情報収集し、関心を持った技術の専門書を読めば、正しい知識が効率よく身につきます。Web上の学習サイトは学べる分野やレベルが幅広く、自分に合ったサービスが見つけやすいのがメリットです。

無料サイトあるいは安価で公開されている学習サイトもあるので、利用しやすいところを探してみましょう

IT関連のサイトやメディアを活用する

学習サイト以外のサイトでも、IT系に特化した内容は知識習得に役立ちます。代表的なサイト・メディアは、以下の通りです。

TechCrunch スタートアップ企業や新プロダクトなどの紹介を中心に
IT系ニュースを扱うテクノロジーメディア
teratail プログラミングに関する質問と回答が見られるITエンジニア向けQ&Aサイト
TechFeed IT系の情報収集・共有に特化したエンジニア向けプラットフォーム
Qiita IT関連の技術・知識を記録・共有するためのコミュニティサービス

セミナーや勉強会に参加する

各地で開催されるエンジニア向けのセミナーや勉強会、交流会などに参加するのも良い方法です。最新技術に関する知見が得られるため、気になるイベントを見つけたら積極的に参加してみましょう

イベントには、似たような立場のフリーランスエンジニアに出会い、交流を深められるメリットもあります。知り合った人と悩みを相談し合えたり、相手から新規案件を提案してもらえたりするケースもあります。

技術力が向上しそうな案件を選んで参画する

実務経験を積みながらスキルアップしていく方法もあります。得意な技術を使う案件を選んで参画すれば、もともと持っていた技術力に磨きがかかります。

あえて高レベルのスキルが要求される案件に挑戦するのも、技術力を高めるのに有効です。保有スキルよりも簡単な作業ばかり選択していると、エンジニアとしての成長が頭打ちになってしまいます

人気の言語を把握して学ぶのも大切

IT業界は技術の進化が目覚ましく、トレンドも変化していきます。最新技術や人気の言語などを習得していると選べる案件の幅が広がり、エンジニアとしての市場価値も高まります

技術力向上を図るなら、最新・トレンドの技術かを基準にするのも良いでしょう。2023年6月時点で人気の言語は、以下の通りです。

  • JavaScript
  • Python
  • Ruby
  • R
  • Go
  • C++

人気言語についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【最新版】プログラミング言語別単価ランキング!フリーランスエンジニアにおすすめの言語は?

業務を通して学習する方法も効果的

スケジュールに余裕があり成果に悪影響を出さないのであれば、作業そのものを学習の機会にできます。業務中は難しくても、休憩の合間に試してみるなど、工夫はできるでしょう。

少しでもスキルアップのチャンスがあれば試したいという方は、ぜひ参考にしてください。フリーランスが業務を通してできる学習方法を2つ紹介します。

ドキュメントやソースコードを読み込む

使用するドキュメントやソースコードを時間をかけて読み解く方法です。気にせず業務を進めているだけでは、前提条件を見落としていたりバグを作っても気づかなかったりします。

参考にできるサイトは、日本語で解説しているところも増えていますが、まだまだ英語が主体の場合が多いです。英語サイトをはじめ、日本語ではないサイトも参考にしながら進めると気付ける内容を増やせるでしょう。

コードレビューをする

他者が書いたコードをレビューをするのも有効です。新たな視点からコードを書けるようになるからです

サービスへの理解度が深まるほか、メンバーがどのような方向性で技術力を活かそうとしているかも参考にできます。

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資格取得はスキルアップに役立ち技術力の証明にもなる

資格を取得すると、技術力の向上のほかにスキルを保有している証明にもなります。フリーランスエンジニアの技術力証明に役立つ資格の代表例は、以下の通りです。

資格名 概要・特徴 役立てられる職種例
基本情報技術者試験 情報処理に関する基礎スキルを証明できる エンジニア全般
応用情報技術者試験 高度IT人材として必要なスキルの保有を証明できる SE
LinuC(Linux技術者認定) Linuxの技術力の証明になる/ 国内のLinux市場に最適化されている インフラエンジニア
LPIC(Linux技術者認定) Linuxの技術力の証明になる/ 世界標準の資格 インフラエンジニア
AWS認定資格 クラウドサービスのAWSに関するスキルを証明できる インフラエンジニア
シスコ技術者認定 ネットワークやシスコ製品に関するスキルを証明できる インフラエンジニア
オラクルマスター データベース製品「Oracle Database」を扱うスキルを証明できる データベースエンジニア


こちらで紹介した資格はほんの一部です。より多くの資格を参考にしたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニア向け資格25選!取得方法や収入アップのコツ

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技術力を確かめるにはチェックサービスがおすすめ

技術を習得しても、実際の案件でどれほど活躍できるか不安な人は多いです。実力が通用するか知りたい場合、チェックサービスを利用するのがおすすめです。

サービス名 概要 特徴
paiza ITエンジニア向け転職・就職・
学習プラットフォーム
課題の提出を通してスキルチェックを受けられ、ランクに応じて求人の紹介がある
Topcoder 世界規模のプログラミングコンテストサイト 課題の難易度や正答数でスキルレベルを図れる
AtCoder 過去問も挑戦可能な、
日本のリアルタイムオンラインコンテスト
リアルタイムでオンラインコンテストが開催され、順位が分かる/
5,000問以上の過去問もチャレンジできる
CheckiO PythonまたはJavaScriptを使用し課題を解くゲーム ゲーム感覚で課題を解ける/
難易度が上がっていくためスキルレベルがある程度判別できる


客観的にレベルを判断してもらえるものから日本・世界規模での順位をもとに基準を図れるものまでさまざまです。登録・利用が無料のものもあるので、気軽に挑戦してみましょう。

各サービスで洗い出したスキルランクは、あくまで1つの基準です。スキルランクを満たしているからといって、必ず希望の案件に入れるわけではありません

また、サービスによってもランク付けの方法や基準は異なります。たとえば、paizaでは以下のようにスキルランクを設けています。

  • S…上位2%で、専門領域における研究・開発で求められるハイスキル人材
  • A…上位8%で、検索エンジンやデータ解析など複雑かつ大規模プロジェクトで求められる高度人材
  • B…上位30%で、一般的な開発の上流工程において求められる人材
  • C…上位60%の人が該当するレベルで、エンジニアとして活躍するための最低スキルを備えた状態
  • D…知識は習得しているものの参画するのは難しい未経験者
  • E…知識・技術の習得が必要な状態

参画したい案件の募集要項をよく読み、必要なスキルや具体的な技術、経験などとすり合わせるのも重要です。

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エージェントには技術力に見合ったフリーランス案件あり

フリーランスの案件獲得方法は、主に以下の5つです。

  • クライアントに直接営業をかける
  • クラウドサービスを利用する
  • エージェントを活用する
  • SNSやWebサイトで営業活動をする
  • 知人や友人から紹介してもらう

なかでも、エージェントは技術力に合う案件の紹介が期待できます。担当者が登録者のスキルを確認したうえで、レベルにマッチした案件を紹介してくれるのでミスマッチがありません

「少しレベルの高い案件に挑戦したい」といった要望にも必要なスキルを教え、対応します。自分のレベル・希望に合う案件に参画したいのなら、エージェントの活用がおすすめです。

なお、エージェントの利用体験談を知ると、活用するかの判断材料になります。特にAndroidエンジニアとしてSIerと社内ベンチャーでスマホアプリ開発をしていた水元さんの例は参考になるでしょう。

水元さんは、フリーランスになるにあたり、会社員時代の経験を活かせる案件に参画したいと担当者に伝えていました。担当者は技術に詳しかったため話がスムーズに進み、紹介された案件も要望にマッチするものだったと話します。

この体験談についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
29歳スマホアプリエンジニア。SIerと社内ベンチャーの会社員時代を経て、フリーランスとして独立

※本記事は2023年6月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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