ITアーキテクトの平均年収は?収入アップに役立つ資格やスキルも解説 | レバテックフリーランス
ITアーキテクトの平均年収は?収入アップに役立つ資格やスキルも解説
ITアーキテクトはシステム開発プロジェクトの根幹を設計する職種で、年収も比較的高い傾向にあります。
この記事では、レバテックや厚生労働省のデータをもとにITアーキテクトの平均年収を紹介します。ITアーキテクトの将来性や収入アップにつながる資格、おすすめのキャリアパスについても解説するので、ぜひキャリアプランの参考にしてください。
ITアーキテクトとは
ITアーキテクトは、システム開発プロジェクトにおいて、システムの全体的な基盤の設計、システム構築の手順の共通化・標準化の設計を行う職種です。
経営・システム戦略的な観点から、クライアントの必要とするシステムを設計し、システム開発プロジェクトを推進します。ITアーキテクトに明確な定義はありませんが、一般的にITエンジニアを束ねて指揮する上級職と捉えられることが多いです。
ITアーキテクトの年収
レバテックのデータによると、会社員・フリーランスITアーキテクトの平均年収はそれぞれ以下の通りです。
- 会社員:約471万円(※1)
- フリーランス:約1058万円(※2)
上記を見ると、フリーランスは会社員より2倍近く年収が高いことが分かります。フリーランスは個人の実力や成果がダイレクトに報酬額へ反映されるため、実力があれば高年収を実現しやすい傾向にあります。
ただ、上記はあくまで目安であり、実際の収入は参画する案件の規模や個人のスキル、経験年数によって変動することには注意が必要です。フリーランス向け案件の単価をイメージしたい方は、以下のページを参考にしてください。
また、ITアーキテクトに限定したデータではありませんが、厚生労働省の職業情報提供サイトのデータによると、「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収は889万円です。
ITエンジニア全般の年収事情を詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
ITエンジニアの平均年収は?ランキングや1,000万円を目指す方法を解説
※1レバテックの利用者の実績データから算出しました。(2026年5月時点)
※2レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出しました。年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2026年5月時点)
参考:システムエンジニア(基盤システム)|職業情報提供サイト (厚生労働省)
ITアーキテクトの仕事内容
ITアーキテクトの仕事は、大きな意味ではシステムの設計です。詳細な内容は以下の専門分野によって分かれます。

システムアーキテクチャは、システム全体のグランドデザインの設計、開発手順や設計書のフォーマットの作成など、開発者を主導することが重要な仕事です。
アプリケーションアーキテクチャは、アプリケーションの構造を最適化するため、フレームワークの策定、システム共通化、システム標準の策定などを行います。
インテグレーションアーキテクチャは、企業内の複数システムにおける整合性をとったり、連携させるためのインターフェースを策定したりすることが主な仕事です。他社システムと連携をとるために、インターフェースやファイル形式、データフォーマットなどをそろえ、全社的なシステム一体化を担います。
インフラストラクチャアーキテクチャは、サーバーやネットワークなどのプラットフォームの設計、構築およびセキュリティ対策などを担当します。アプリケーションエンジニアと連携し、ミドルウェアや各種パラメータなどの必要な環境を整えることも仕事の一つです。
ITアーキテクトの仕事内容をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITアーキテクトとは?仕事内容・年収・必要なスキルや資格を解説
ITアーキテクトと混同されやすい職種との違い
ITアーキテクトは「ITコンサルタント」と「プロジェクトマネージャー」と混同されやすい職種です。両職種との違いを確認しておきましょう。
ITコンサルタントとの違い
ITアーキテクトとITコンサルタントは、どちらもIT技術を駆使してクライアントのビジネス戦略の実現や課題の解決にあたる仕事ですが、関わる領域が異なります。
ITコンサルタントが関わる領域は、経営戦略の策定そのものです。クライアントが抱えるビジネス課題を洗い出し、「そもそも何を解決すべきか」「どんなIT投資が必要か」を考えます。
一方、ITアーキテクトは、それらの経営戦略に基づき、システムとしてどう実現するかを設計します。つまり、ITアーキテクトはITコンサルタントが描いた構想を、技術的な視点から具体的な解決策へと落とし込んでいく職種といえるでしょう。
ITコンサルタントとの仕事内容の違い
ITコンサルタントが「顧客の課題解決に向けた提案」を行うのに対し、ITアーキテクトは提案を実現するための技術的な仕組み作りを行います。
そのため、ITコンサルタントの仕事は、ITアーキテクトやSEの業務のさらに上流工程にあたるといえるでしょう。ITアーキテクトが担当する構築フェーズにITコンサルタントが参加する場合もありますが、その際は顧客側の視点に立って参画するのが特徴です。
ITアーキテクトとITコンサルタントの年収の違い
レバテックのデータをもとにすると、ITアーキテクトとITコンサルタントの平均年収の違いは以下の通りです。
| 会社員(※1) | フリーランス (※2) | |
|---|---|---|
| ITアーキテクト | 約471万円 | 約1058万円 |
| ITコンサルタント | 約509万円 | 約1003万円 |
会社員では、ITコンサルタントの方が平均収入が高いことが分かります。一方、フリーランスではITアーキテクトの方が平均年収が高い結果となっています。
厚生労働省の職業情報提供サイトではスキル別のITコンサルタントの年収が示されているので、こちらも平均年収をイメージする参考にしてください。
【ITコンサルタントのスキル別の年収】
- ITSSレベル3:600.0万円~900.0万円
- ITSSレベル4:650.0万円~950.0万円
- ITSSレベル5以上:700.0万円~1100.0万円
なお、「ITSSレベル」はIT人材の能力を評価するための指標(レベル1~7)で数字が大きくなるほど高度な専門知識を持つことを意味します。
参考:
2.ITスキル標準とは -ものさしとしてのスキル標準|独立行政法人 情報処理推進機構
プロジェクトマネージャーとの違い
プロジェクトマネージャーもITアーキテクトも、システム開発プロジェクトを推進するという大きな目的は同じです。ただ、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの全体最適を考えますが、ITアーキテクトは技術的な観点からシステム全体の構造の最適化を考えプロジェクトを支えるという違いがあります。
プロジェクトマネージャーとの仕事内容の違い
プロジェクトマネージャーは、ITシステム開発のプロジェクトにおいて責任者としての職務をこなすのが仕事です。具体的な仕事内容は、予算の管理やスタッフの割り当て、スケジュールの調整などです。
ITアーキテクトは技術的な正解を導き出し、システムの設計図を完成させることに責任を持ちます。一方、プロジェクトマネージャーは「プロジェクトそのものを完遂させること」に責任を持ちます。
ITアーキテクトとプロジェクトマネージャーの年収の違い
レバテックのデータをもとにすると、ITアーキテクトとプロジェクトマネージャーの平均年収の違いは以下の通りです。
| 会社員(※1) | フリーランス (※2) | |
|---|---|---|
| ITアーキテクト | 約471万円 | 約1058万円 |
| プロジェクトマネージャー | 約488万円 | 約969万円 |
会社員では、プロジェクトマネージャーの方が平均収入が高いことが分かります。一方、フリーランスではITアーキテクトの方が平均年収が高い結果となっています。
厚生労働省の職業情報提供サイトでは、スキル別のプロジェクトマネージャーの年収が示されているので、こちらも平均年収をイメージする参考にしてください。
【プロジェクトマネージャーのスキル別の年収】
- ITSSレベル3:600.0万円~925.0万円
- ITSSレベル4:675.0万円~950.0万円
- ITSSレベル5以上:700.0万円~1100.0万円
プロジェクトマネージャーの年収についてさらに知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
プロジェクトマネージャーの年収は?年齢・経験・スキル別に平均年収を解説
ITアーキテクトに必要なスキル
ITアーキテクトに求められるのは、各分野における専門的な知識や経営者としての目線です。以下で詳細を確認しましょう。
技術力
ITアーキテクトには、システム全体の方針を決め、メンバーが効率的に開発できる構築手順を作成できるレベルの技術力が求められます。
標準化や共通化、開発手順作成、フレームワークの適用など、ITアーキテクトの仕事はシステムの開発全体に影響します。そのため、開発者として機能を開発する技術力だけではなく、広い見識と論理的思考に基づく技術力が必要とされるでしょう。
ビジネス視点
ITアーキテクトはシステムの開発や導入に関して、開発者目線だけでなく、経営者やシステム利用者の視点も持って取り組む必要があります。なぜなら、ITアーキテクトは設計したシステムがビジネスとして本当に有用なものになっているかを考えなければならないからです。
単に技術的に優れたものを作るだけでなく、企業の抱える課題を解決し、将来的な利益に結びつく価値ある仕組みを提案・実現する力が求められます。
コミュニケーションスキル
ITアーキテクトは、開発現場のリーダーシップと顧客への技術解説の両面を担うため、コミュニケーションスキルが必要とされる職種です。
ITアーキテクトは開発者を主導する立場として、システム開発の仕組みを作るだけでなく、現場のメンバーがそれらを使いこなせるよう意思疎通を図る必要があります。加えて、顧客からの問い合わせに対する窓口としての役割も担っており、専門的な内容を分かりやすく説明し、合意を形成する力も欠かせません。
ITアーキテクトになるには
ITアーキテクトになるには、まずプログラマーやシステムエンジニアとしてシステム開発に関わります。その後、要件定義や設計などシステム開発の上流工程を積んでからキャリアアップする、というルートをたどるのが一般的でしょう。
エンジニアとしての経験が浅い段階から、企業のビジネス戦略に関わるソリューションの枠組み策定、ソリューションアーキテクチャの設計などを行うことは難しいからです。
ITアーキテクトには幅広い知見が求められるため、国家資格のシステムアーキテクト試験にチャレンジするなど、自らスキルアップを図る努力も必要になるでしょう。
ITエンジニア全般のキャリアパスが知りたい方はこちらをご覧ください。
ITエンジニアのキャリアパスは?職種別のルートや具体的にやるべきこと
ITアーキテクトの需要と将来性
ITアーキテクトは、今後も需要が見込まれる将来性のある職種です。
「DX動向2025」では、DX推進をリードする職種の中でも「ビジネスアーキテクト」という人材が日本で最も不足しているという調査結果が出ています。「DX動向2025」によると、ビジネスアーキテクトは「DXの目的設定から導入、その後の効果検証までを一気通貫で推進する人材」と定義されています。
ITアーキテクトは、技術的な視点からビジネス課題を解決する仕組みを設計する職種であり、このビジネスアーキテクトと近い役割を担うと考えて良いでしょう。そのため、ビジネスアーキテクトが不足している現状は、そのままITアーキテクトの市場価値の高さを示していると推察できます。
ITアーキテクトの年収アップに役立つ資格
ITアーキテクトとして活躍するには必要ないものの、年収アップを目指す際には取得しておくと役に立つ資格が存在します。代表的なものとして、独立行政法人 情報処理推進機構が試験を運営する2つの国家資格を紹介します。
なお、両資格が属する「情報処理技術者試験」は2027年度より内容が大幅に見直される予定です。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、システム開発の上流工程を主導する立場にあり、豊富な業務知識を活かして情報システムのデザインを設計できる上級エンジニア向けの資格です。資格を取得することで、ITアーキテクトとして上流工程からシステム開発を主導するスキルを示せるでしょう。
| 資格名 | システムアーキテクト試験 |
|---|---|
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格基準 | 午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰで各60点以上 午後ⅡでランクA |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sa.html |
なお、システムアーキテクト試験は2027年度(夏頃から秋頃)より「プロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験(仮称)」に再編される予定です。受験の際は最新情報をご確認ください
ITストラテジスト試験
ITストラテジストは、経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新や業務改革を推進するCIOやCTO、ITコンサルタント向けの資格です。ITストラテジストの資格を取得することで、ITを用いて顧客のビジネスを支援するスキルを示せます。
| 資格名 | ITストラテジスト試験 |
|---|---|
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格基準 | 午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰで各60点以上 午後ⅡでランクA |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html |
なお、ITストラテジスト試験は2027年度(夏頃から秋頃)より「プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験(仮称)」に再編される予定です。受験の際は最新情報をご確認ください。
年収アップを目指せるキャリアパス
ITアーキテクトが年収アップに向けて目指しやすいキャリアは、「ITコンサルタント」「プロジェクトマネージャー」の2つです。それぞれ詳細を確認しましょう。
ITコンサルタント
ITコンサルタントの主な業務は、クライアントとなる企業に利益をもたらすシステム導入や、業務改善の提案・支援を行うことです。
ITアーキテクトとして培ったシステム全体の設計力や、ビジネス視点でのシステム戦略の構築スキルは、ITコンサルタントへ転身する際に活かせるでしょう。
レバテックフリーランスでは、ITコンサルタント向けの案件を扱っています。興味がある方は以下のページをご覧ください。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの現場最高責任者として全体を統括し、メンバーをまとめクライアントをはじめとする関係者と交渉・調整を行う職種です。システム全体を俯瞰するスキルや、クライアントと連携するコミュニケーションスキルは、ITアーキテクトからプロジェクトマネージャーになった際に役立つでしょう。
レバテックフリーランスでは、プロジェクトマネージャー向けの案件も扱っています。案件例は以下のページで確認できます。
このほかにも、レバテックフリーランスではITエンジニア向けの多様な案件をご提案しています。「今より手取りを増やしたい」「フリーランスに興味があるけど交渉が不安」という方は、ぜひご相談ください。専任のアドバイザーが単価交渉を行い、スキルに見合った報酬での参画をサポートします。
以下は、実際にレバテックフリーランスを使ってフリーランスに転向し、年収アップに成功したK.Fさん (38歳)の事例です。K.Fさんはフリーランス転向後、月20万円の収入アップに成功し、その後も着実に収入を増やしています。
会社員だけが「普通の働き方」ではない。フリーランスという生き方を選んだ理由
ITアーキテクトの年収に関するよくある質問
ここでは、ITアーキテクトの年収に関するよくある質問を集めました。
Q. ITアーキテクトの平均年収はいくらですか?
レバテックのデータによると、ITアーキテクト(会社員)の平均年収は約471万円です。ITアーキテクトに限定したデータではありませんが、厚生労働省の職業情報提供サイトのデータによると、「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収は889万円となっています。
※1
レバテックの利用者の実績データから算出しました。(2026年5月時点)
参考:システムエンジニア(基盤システム)|職業情報提供サイト (厚生労働省)
Q. ITアーキテクトの年収アップに役立つ資格は?
ITアーキテクトが年収アップを狙うために保有しておきたい資格として、独立行政法人 情報処理推進機構が運営する「システムアーキテクト試験」「ITストラテジスト試験」があります。システムアーキテクトは、システムのグランドデザインを描く、上流工程におけるスキルを示せる資格です。ITストラテジストを保有していると、IT戦略、企画を推進するビジネスで活躍できるスキルをアピールできます。
なお、両試験は2027年度より試験名・試験内容が変更される予定なので最新情報を確認してください。
Q. 年収アップを狙えるキャリアパスは?
ITアーキテクトが年収アップを狙えるキャリアパスの例として、「ITコンサルタント」と「プロジェクトマネージャー」が挙げられます。ITコンサルタントは、ITを用いたソリューションをクライアントに提案する仕事でITアーキテクトの上流工程を担当します。一方、プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトにおける全体の管理、推進を担い、システム開発の現場における責任者となるポジションです。
※本記事は2026年5月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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