Kotlinの資格!Androidアプリ開発スキルの証明におすすめの資格は? | レバテックフリーランス
Kotlinの資格!Androidアプリ開発スキルの証明におすすめの資格は?
Kotlinエンジニアの仕事や転職に役立つ可能性がある資格として、Associate Android Developer試験があります。このほか、Androidでの開発スキルの資格や、Javaの資格も一緒に取得しておくとAndroidアプリケーション開発のスキル証明としてプラスになるでしょう。この記事では、これらの資格について難易度や勉強方法なども合わせて解説します。
なお、エンジニア向けの資格を全体的に知りたい方は、「エンジニア向けの資格」をご参照ください。
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■この記事の監修
石井 英男
東京大学大学院工学系研究科材料学専攻修士課程修了。工学修士。ライター歴33年。
PC/IT系からSTEM教育、セキュリティなど幅広い分野で執筆を行っており、Web媒体や雑誌など数多くの媒体に寄稿している。インタビュー経験も豊富で、トップインタビューやソリューション導入事例など数百回の実績がある。さまざまな企業の公式サイトやオウンドメディアへの執筆も多く、最近はAIや量子コンピュータ、SDGs関連などの記事執筆も増えている。
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Kotlinの資格
Kotlinとは、Java仮想マシン上でも動くオブジェクト指向のプログラミング言語で、これまでアプリ開発に用いられていたC++やJavaと比較して、簡潔に記述ができ、安全に動作できるという利点があります。現在のAndroidアプリ開発はKotlinを使うことが推奨されており、今後も需要が伸びていくと考えられます。
そんなKotlinのスキルを証明する資格のひとつに、Associate Android Developer試験があります。
Associate Android Developer試験
資格名 | Associate Android Developer試験 |
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運営 | |
試験日 | オンラインでいつでも受験可能 |
受験料 | 149ドル |
合格基準 | 非公開 |
受験資格 | 13歳以上 |
Google Developers Certificationを元にレバテックフリーランスが作成
試験内容
Associate Android Developer試験では、アプリの機能・ユーザーインターフェース・データ管理・デバッグ・テストに関する問題が出題されます。
難易度
こちらの試験は、初心者レベルの内容と位置づけられています。しかし、Androidのアプリ機能の開発からデバッグやテストまで、一通りの実務作業が行えることが前提で、相応の勉強や実務経験が求められるでしょう。また、試験は英語で行われるため、テストの内容を理解し、答えるための英語力が必要になります。
勉強方法
受験準備として、Androidアプリの作成・アプリへの機能の追加・インターネットへの接続・データベースの設定方法について、動画学習を行うことが推奨されています。動画は公式サイトにて無料で公開されています。なお、これらの動画学習もすべて英語のため、英語学力に自信のない人はまず手始めに英語スキルを高めることをおすすめします。
※Associate Android Developer試験の内容は2024年1月現在更新中のため、2023年5月時点の情報を元に記載しています。
Kotlinエンジニアとしての将来性について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Kotlinの将来性|エンジニアの需要や求人・案件数、年収を解説
Androidアプリ、Javaの資格
Kotlinエンジニアの大半はAndroidアプリケーションの開発に携わっています。また、これまでのAndroidアプリはJavaで記述されていることも多く、Androidアプリの修正やバージョンアップにおいてはJavaの知識も必要となってくる場合があります。そこで、Androidを取り扱うスキルを証明するAndroid技術者認定試験と、Java言語のスキルを証明するJavaプログラミング能力認定試験、Oracle認定Javaプログラマーについて解説します。
Android技術者認定試験
資格名 | Android技術者認定試験 |
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運営 | 一般社団法人IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会 |
試験日 | 通年 |
受験料 | 16,500円(税込) |
合格基準 | 正答率70%以上 |
受験資格 | 制限なし |
Android技術者認定試験制度 | Authorized Certification of Engineer for Androidを元にレバテックフリーランスが作成
試験内容
試験は2種類あり、アプリ開発のために資格を取得したいのであれば「アプリケーション技術者試験」を、Androidのオープンソース開発のために資格を取得したいのであれば「プラットホーム技術者試験」を受けることをおすすめします。
アプリケーション技術者試験では、Androidアプリの基礎知識やJavaプログラミングスキルが問われます。プラットホーム技術者試験では、Androidというプラットホームの基礎知識、Linuxやライブラリの知識やスキルが問われます。ともに共通の試験項目として、開発環境やデバッグについての知識や技術も問われます。
難易度
ベーシックとプロフェショナルの2段階に分かれており、2024年1月時点ではベーシックのみが実施されています。ベーシックは比較的難易度が低い試験といわれています。出題形式は4択式で、正答率70%以上で合格となります。すでにAndroidエンジニアとして活躍している人にとっては比較的易しい試験ですが、未経験者が受験する場合はしっかり勉強する必要があるでしょう。
勉強方法
Android技術者認定試験に合わせた解説書や問題集がたくさん出版されています。Androidアプリの仕組みを基礎から学べるものから、試験対策に合わせた過去問題集もあります。自分のレベルに合った書籍を選んで、自分のペースで学ぶことをおすすめします。その他、動画で学べるサイトや認定試験対策講座のようなスクールで学ぶ方法もあります。
Javaプログラミング能力認定試験
資格名 | Javaプログラミング能力認定試験 |
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運営 | サーティファイ情報処理能力認定委員会 |
試験日 | 通年 |
受験料 | 1級:7,800円(税込) 2級:6,400円(税込) 3級:5,200円(税込) |
合格基準 | 全級:得点率が60%以上 |
受験資格 | 制限なし |
試験概要【Java™プログラミング能力認定試験】 |資格検定のサーティファイを元にレバテックフリーランスが作成
試験内容
サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する国内の民間資格です。Javaの知識とプログラミング能力がどの程度あるかを認定する試験です。
3級から1級までの階級に分かれており、3級ではJavaの基礎的なプログラムを理解し記述できるかが問われます。2級ではオブジェクト指向の理解力と、実務における小規模なプログラムをどれだけ適切に記述できるかが問われます。1級では、オブジェクト指向に基づく分析・設計能力が問われます。実技試験では、指示された変更・追加点を反映した仕様書の作成が実施され、その能力が問われます。
3級・2級は選択式・マークシート方式による試験ですが、1級は実地試験となり、PC上でコーディングを行う形となります。
難易度
1級は実際に技術者として活躍できるレベルといえます。すでにJava以外のプログラミングを習得されている方は2級から、全くのプログラミング初心者は3級から挑戦するとよいでしょう。3級は比較的難易度が低いといわれていますが、2022年平均の合格率は51.76%で、勉強せずに合格することは難しいでしょう。
勉強方法
初めてJavaプログラミングに触れる人は、Javaの入門書から勉強しましょう。慣れてきた人や既にJavaプログラミングを学習済みの人は、過去問題集を使って繰り返し勉強すると効率よく学ぶことができます。
2級以上の学習には、実際に問題集を使って演習を行うことをおすすめします。オブジェクト指向のプログラミングを意識しつつ実際に動作させることで、理解が深まるでしょう。
特に1級の試験は、実務における業務工程に沿った実地的な能力試験となっています。現在Java技術者として実務を行っていない人は、過去問題を反復し考え方や手順を体で覚えていくことが大切です。
Oracle認定Javaプログラマー
資格名 | Oracle認定Javaプログラマー |
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運営 | 日本Oracle社 |
試験日 | 通年 |
受験料 | Bronze:13,300円(税込) Silver: 37,730円(税込) Gold:37,730円(税込) |
合格基準 | Bronze:60% Silver:63% Gold:63% Upgrade:61% |
受験資格 | Bronze:制限なし Silver:制限なし Gold:Silver SE11、Silver SE8、SilverSE7いずれかの認定資格者 Upgrade:Gold SE8、Gold SE7、Professional SE6いずれかの認定資格者 |
Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle Universityを元にレバテックフリーランスが作成
試験内容
Bronzeでは変数宣言や制御文など、基礎を問う内容が60問出題されます。そして、Silverでは、Java言語の基本文法やクラスや例外処理など、オブジェクト指向・プログラミングに必要な仕様の理解を問う問題が出題されます。
Goldは、Oracle認定のJava資格で最高位置にあります。受験資格も前提資格が必要であり、一定年数以上の実装経験があるプログラマー向けの資格です。内容はファイルI/O、JDBCなどの使用方法、デザインパターンなど、設計から実装までを自分ひとりで行えるスキルが求められます。なお、Upgradeは過去バージョンのGold資格を持っていた人が現在のGoldを取得するための試験です。
難易度
Bronzeは、Javaプログラミングの基礎知識をしっかり習得し、試験対策をしっかりすれば、合格ラインの60%を越えられるでしょう。Silverは上級者の指導のもと、実装コードやテストコードを書くことができるプログラマーが対象となるレベルです。
Goldでは、設計から実装までを自分ひとりで行えるような高いスキルが求められます。実装の実務経験が一定年数以上ある中上級者向けの内容で、難易度の高い資格といえます。
勉強方法
勉強方法は独学やスクールに通う方法などさまざまですが、キャリアアップなど明確な目的を持っているのであれば、資格取得を推進しているITスクールに通うことで効率良く学習ができるでしょう。
Javaの将来性について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Javaの将来性|Javaエンジニアの今後の需要や現状の求人案件数は?
Kotlinの資格に関するよくある質問
Kotlinの資格に関するよくある質問に回答します。
Q. Kotlinのスキルを証明できる資格はありますか?
Kotlinのスキルを証明できる資格としては、Googleが提供しているAndroid開発者向けの資格「Associate Android Developer試験」があります。KotlinとJavaのどちらかを選んで受験できますが、試験は英語で行われます。
Q. Androidアプリケーション開発のスキルを証明できる資格はありますか?
Android技術者認定試験を受け、資格を取得すればAndroidアプリケーションの開発スキルを証明できます。また、Associate Android Developer試験やJavaプログラミング能力認定試験、Oracle認定Javaプログラマーといった資格を取得することでもスキルを証明することにつながるでしょう。
Q. Kotlinの資格を取る以外の勉強方法はありますか?
本や学習サイトなどを使って独学する・スクールへ通う・実務で経験するといった方法が挙げられます。
Kotlinエンジニアの年収について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Kotlinエンジニアの年収|求人・案件事情や他言語との比較も解説
※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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