フリーランスは結婚できない?実際の統計データと不安の理由・対処法について解説

「フリーランスは結婚できないらしいけど本当?」と思っている人は多くいます。しかし、結婚している人の割合は平均とほぼ同じといえる統計データがあります。また、フリーランスは働く場所や時間が自由な分、結婚生活上のメリットがあるのも忘れはいけません。

もっとも、収入が不安定なことなどを理由に結婚への不安を抱えやすいのも事実でしょう。そこで、結婚に向けた不安を解消するためにすべきこと、結婚までの具体的な手順についてまとめて解説していきます。

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目次

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フリーランスは結婚している!職種以外が重要

「フリーランスや個人事業主は結婚できない」と思う人がいるようですが、実際には多くのフリーランスが結婚しています。内閣府の政策課題分析シリ-ズ17は、結婚しているフリーランスの割合を57.3~60.6%と報告しています。

令和2年国勢調査だと、日本で15歳以上の有配偶の男性が57.4%、女性が54.0%です。結婚しているフリーランスの割合は、ほぼ平均といえます。

なお、内閣府の結婚・家族形成に関する意識調査によると、結婚相手に望むこと上位3つは以下の通りです。

  • 価値観が近いこと(75.6%)
  • 一緒にいて楽しいこと(74.5%)
  • 一緒にいて気をつかわないこと(73.5%)

アンケートにはほかにも多数の項目がありますが、「職種」を条件とする割合は10.8%でした。結婚相手の職種を気にする人はそれほど多くないと分かります。フリーランスだから結婚できないわけではなく、積極的に行動を起こせば結婚できるわけです。

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フリーランスや個人事業主が結婚に不安を感じる理由

フリーランスや個人事業主が結婚に不安を感じる代表的な理由は、会社員と比べて収入が安定しないことでしょう。実際に、収入の不安定さから「自分が結婚相手に選ばれるだろうか?」「家族を養えるだろうか?」と思う方は多いです。

結婚に対する不安をなくすためにも、フリーランスならではの不安要素を洗い出し、対策を考えていきましょう。

社会的な信用度の低さ

フリーランスは会社に雇用されていないため、毎月の収入が不安定で社会的な信用度が低い面があります。結婚生活において、住宅や車の購入時に必要なローンを組むことは会社員と比べると高いハードルとなるでしょう。

フリーランスがローンを組むには、クレジットカードの支払いを遅延せずに信頼を積み上げたり、頭金を貯めたりすることが大切です。独立から年数が経過するほど審査に通りやすくなるので、今すぐは無理でも将来的にローンを組めるよう実績を積んでいきましょう。

フリーランスが住宅ローンを組む際のポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスが住宅ローンを組む際に注意すべきこと

収入の不安定さによる将来の不安

フリーランスが結婚を躊躇する大きな要素として、収入の不安定さからくる将来の不安があります。

フリーランスは毎月の収入が安定しないことに加えて、会社員のように退職金を受けとれません。また、厚生年金にも加入できないため、老後に受け取れる年金額にも不安があります。

収入の不安から結婚が難しいと思う場合、「いざとなれば会社員になる」という選択肢を持つことも必要です。事業がうまくいかなくなったときは、家族を養うために就職も検討します。状況によっては再びフリーランスになれるので、柔軟にキャリアを考える視点を持ちましょう。

フリーランスが活用できる給付金について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【2023年8月版】フリーランス・個人事業主向けの給付金・助成金・補助金を紹介

相手の親に結婚を反対される可能性

フリーランスは収入が不安定であることから、相手の親に結婚を反対される可能性があります。結婚相手が自分の働き方を理解してくれても、相手の親に反対されると結婚が難しくなります。

もし、働き方を理由に結婚を反対されたときは、仕事内容を詳しく説明して結婚に対する自分の気持ちを伝えてみましょう。

フリーランスに漠然としたイメージを持つ人も多いので、詳しい仕事内容を伝えれば不安を解消できる場合があります。また、仕事以外にも自分の人柄を理解してもらうことで、親との距離感を縮められるでしょう。

子どもを幼稚園・保育園に入園させづらい可能性がある

フリーランスをしていると「会社員と比べて子どもを幼稚園・保育園に入園させづらいのでは?」と心配になる場合もあるでしょう。たしかに自治体によっては「居宅内労働(在宅勤務)」は「居宅外労働(宅外勤務)」より選考時に不利になり得ます。

ただ、最近では自治体の対応も変化しており、居宅内・居宅外で選考に差がつかないケースも増えています。子どもを入園させる方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスは幼稚園・保育園どちらに子どもを預ける?|保育園の審査に通るには

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フリーランスと結婚するメリットは複数ある

「不安定な働き方だから結婚できない」と思う場合もあるでしょうが、結婚生活においてはフリーランスならではの良さもあります。たとえば、フリーランスは働き方の自由度が高い分、家事や育児に柔軟に対応できます。

結婚に向けた不安を解消するためにも、フリーランスの結婚におけるメリットを把握していきましょう。

住む場所を自由に決められる

在宅で働くフリーランスの場合、住む場所を自由に決められます。結婚相手の転勤に合わせて住居を決めることもできれば、子育てのために引っ越すことも可能です。また、自身の転勤によっては家族の生活が変わる心配もありません。

会社員同士だと転勤によりどちらかが単身赴任することもありますが、片方がフリーランスなら家族一緒に生活できます。

時間の融通が効きやすい

勤務時間や曜日が決まっていないフリーランスは、時間の融通がききやすく家事や育児に臨機応変に対応できます。配偶者が忙しいときは自分が中心となって家事や子育てを行うことも可能です。

また、配偶者に夜勤があって生活が不規則な場合、自分の作業時間を調整して夫婦の時間を持てるでしょう。休日のタイミングを合わせて家族で出かけられる、学校行事などのイベントに参加できるのは、メリットになります。

収入に上限がない

フリーランスは会社員と違って、月々の収入に上限がありません。事業がうまくいけば、同年代の会社員より多くの収入を得られます。

特に、パソコン一つでできる仕事は初期投資や設備の維持費が少なく、結果を出せば売上の大半を利益にできます。実力次第で年齢に関係なく収入アップできるのも魅力です。

また、フリーランスは会社員と違って定年がないので、スキルや体力次第では高齢になっても若い頃と変わらない収入を維持できます

支出を経費に計上できる

フリーランスは、家賃や光熱費などを家庭用の支出の一部として経費にできます。経費として認められるのは、事業に利用した割合に応じた一部分ではありますが、きちんと計上すれば節税対策につながります。

たとえば子育てブログを運営しているなら、ブログのための飲食費用やレジャー費用は研究費、取材費として計上できるでしょう

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結婚を目指すフリーランスがすべきこと

フリーランスが結婚したいと思ったら、結婚に向けてすべきことを整理しましょう。まだパートナーがいない人は、結婚相手を探すことから始めます。また、結婚にあたっては、貯金をするほかお互いの価値観をすり合わせることも必要です。

結婚後の生活を考えると、節税対策についても詳しく知っておくと良いでしょう。結婚に向けて具体的に準備すべきことを紹介していきます。

スキルアップを目指す

お金の心配なく結婚生活を送るには、スキルを磨いて自分の市場価値を高めることが重要です。フリーランスとして継続的に案件を受注するには、専門分野の知見を深める、対応できる領域を広げるなどの心がけが欠かせません。

すでに一定のスキルがある人も、書籍を読んだりセミナーに参加したりしてスキルを磨きましょう。高単価の案件を受注できれば作業時間を増やすことなく収入アップが叶い、家族との時間を多くとれます

価値観の違いを理解する

結婚生活においては、互いの考え方の違いを理解し相手の価値観を尊重することが大切です。特に、フリーランスは会社員とは働き方が異なるため、結婚前に暮らし方についてよく話し合い、すり合わせを行う必要があります。

結婚相手が会社員の場合は、フリーランスの働き方について事前に十分に説明し、理解を得られるようにしておきましょう

貯蓄をする

結婚したいと思ったら、結婚やその後の生活のための貯蓄を始めましょう。フリーランスは有給休暇や休業制度がある会社員と違い、仕事ができなくなるとすぐに収入が途絶えてしまいます。そのため、急な病気や怪我に備えて十分な貯蓄が必要です。

結婚にかかる費用の目安を紹介するので参考にしてください。

項目 費用
結婚式 10~350万円
新婚旅行 30~70万円
引っ越し代 5~10万円
新居の家具・家電代 30~40万円
新居の敷金・礼金 30~50万円


結婚式は、挙式のみであれば10万円程度で行えるプランもあります。披露宴を行う場合は300万円を越えるのが一般的です。家具・家電代は一人暮らし時代のものを引き続き使うかどうかで費用に差が出る項目です。

新居の敷金・礼金はそれぞれ家賃の1~2ヶ月分が目安なので、物件によって差が出ます。結婚には貯蓄も大切ですが、将来に不安を感じるならiDeCoや小規模企業共済を活用するのもおすすめです

結婚相手を探す

結婚相手との出会いがないなら、自分から積極的に行動しましょう。最近では、マッチングアプリや街コンなど、気軽に異性と出会えるサービスが増えています。自治体が婚活支援を行っていることもあるので、インターネットで情報収集してみましょう。

会費はかかりますが、プロに相談しながら婚活を進めたい方は結婚相談所を利用する選択肢もあります。

節税対策について知っておく

結婚後の経済的な不安を解消するには、節税についての知識が不可欠です。たとえば、結婚相手の収入によっては「配偶者控除」を活用できます。配偶者控除が適用されると、納税者の所得税が安くなり節税につながります

配偶者に仕事を手伝ってもらう場合は、配偶者を「青色事業専従者」として給与を支払うことが可能です。青色事業専従者に支払った給与は経費として計上でき、こちらも節税対策の一環となります。

ただし、配偶者を青色事業専従者にすると配偶者控除が適用されなくなるため、自分たちに合った節税方法を選択しましょう。扶養控除について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスは扶養控除を受けられる?扶養に入る条件や必要書類を解説

名字が変わる場合の対応を決める

結婚で名字が変わる場合は、ビジネス上の対応を考えておきましょう。仕事上の名前を変更するかどうかは自由です。屋号は旧姓でも問題ないため、実際に旧姓を使って仕事を続けるフリーランスは多くいます。

旧姓を使う場合は、名刺や事業用のメールアドレス、印鑑などはそのまま使用できます。契約書や領収書に記載する名前も、本名・旧姓のどちらでも問題ありません。

ただし、事業用銀行口座の氏名変更は必要であるため、結婚後は早めに手続きを行いましょう。フリーランスの旧姓使用について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスは仕事で旧姓をどこまで使える?結婚後の確定申告や契約書の疑問

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フリーランスが結婚を決めてからの流れ

結婚への手続きをスムーズに進めるためにも、結婚式や結婚生活に向けてやることを事前に把握しておきましょう。両親への挨拶や食事会、式場選びなどやるべきことがたくさんあります。何をすべきか把握しておくと、効率的に準備を進められるでしょう。

準備不足で不安になることがないよう、結婚に向けてやるべきことを順序立てて解説していきます。

結婚が決まってからやること

結婚を決めたら、まずは婚約指輪を購入します。婚約指輪はプロポーズの際に渡すこともあれば、プロポーズ後に二人でお店に行って購入することもあります。

婚約指輪のお礼としては、女性が男性に時計を送ることが多いようです。どちらも両家の食事会や結納で披露することが多いので、早めに準備しましょう。

また、お互いの親への挨拶を済ませます。すでに面識がある場合でも、挨拶の際はきちんとした服装をして手土産を用意して行きましょう。互いの両親への挨拶が終わったら、結婚の半年~1年前を目安に「結納」もしくは「両家の食事会」を設定します

結婚式に向けてやること

両親に結婚を伝えたら、入籍の時期を検討し結婚式の準備を進めます。式場探しは結婚式の半年~1年前から開始するのが目安です。ただ、希望の日取りを押さえるにはなるべく早く探し始めるのが良いでしょう

早めに式場を決めたい場合は、親への挨拶や顔合わせの前に候補の式場を選んでおき、紹介できるようにするとスムーズです。式場が決定したら会場との打ち合わせを行い、結婚式の準備を進めます。具体的には、衣装や披露宴の食事内容などを決めていきます。

また、結婚式で指輪交換を行うために結婚指輪も早めに検討しましょう。リングに刻印を入れると納品まで1ヶ月程度かかるので、余裕をもって式の半年~3ヶ月前には注文を済ませるのがおすすめです。

新生活や結婚後に向けてやること

二人で暮らし始めるタイミングに合わせて、新居探しを始めましょう。最近は結婚式の前から同居を始めるカップルも増えています。式の前に同居すると、結婚式に向けての話し合いがスムーズに行えます。

同居には家具や家電が必要になるため、まずは何が必要かを書き出して予算を決めましょう。予算や家具探しに使える時間が限られる場合は、優先順位が高いものから準備すると無理がありません。

新婚旅行に行く場合は旅行会社のプランなどを参考に行き先を決めましょう。結婚式後すぐに出発するなら、挙式の準備と平行して3~4ヶ月前から情報収集を始めます

海外に行く場合、パスポートの取得には1ヶ月ほどかかります。名前の変更は申請から3日程度かかるため、旧姓・新姓どちらで申し込むか決めておきましょう。

結婚にかかる費用を抑える方法

結婚には何かとお金がかかりますが、お金がないからといって結婚を諦める必要はありません。結婚にかかる費用を抑える主な方法は以下のとおりです。

  • 結納を省略する
  • 結婚指輪のみにする
  • 少人数での結婚式を行う
  • 結婚式をしない

最近は結納を省略して、顔合わせの食事会のみを行うケースが増えています。それぞれの親に相談して問題なければ、結納は行わなくても良いでしょう。また、婚約指輪も省略して結婚指輪と兼用できます。

家族や親しい友だちだけを招いて少人数で結婚式を行えば、式にかかる費用も節約できます。結婚式をしない選択肢もあるでしょう。実際に、結婚式を行わず、ウェディングフォトを撮影して思い出を残すカップルもいます。

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フリーランスの結婚に関するよくある質問

フリーランスは収入が不安定なことから、「結婚が難しいのでは?」と思う人もいるようです。相手の親に反対されないか、結婚式の費用が足りるのか、心配な方も多いでしょう。

そんなフリーランスの不安を解消するため、結婚に関してありがちな疑問に答えていきます。結婚を反対されたときの対処法やフリーランスだからこその結婚生活のメリットを紹介するので、参考にしてください。

フリーランスは結婚できない?

フリーランスだからといって結婚できないことはありません。内閣府が公表する「政策課題分析シリ-ズ17」によると、フリーランスの既婚者比率は50%を越えています。自分から積極的に行動を起こせば、働き方に関係なく結婚できるでしょう。

相手の親に結婚を反対されたらどうする?

まずは自分の仕事内容を詳しく説明してみましょう。親世代には、フリーランスに対して漠然と不安定なイメージを持っている人もいます。そのため、仕事の内容や収入について説明することで、理解を得られる可能性があります。

フリーランスの結婚にメリットはある?

フリーランスは働く場所や時間の自由度が高く、結婚相手のライフスタイルに合わせやすいのがメリットです。相手が転勤になっても柔軟に住居を変えられ、家事や子育てを負担するなど柔軟に役割分担できるでしょう。

フリーランスの結婚に必要な手続きは?

結婚を決めたら、まずは互いの親に挨拶に行き、両家顔合わせや結婚式の準備を進めます。結婚式を行う前に結婚指輪を購入し、入籍や同居を始めるタイミングも決めましょう。結婚後にハネムーンに行く場合は、挙式の準備と平行して旅行の計画も立てていきます。

※本記事は2023年3月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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