【2024年最新】フリーランス・個人事業主向けの給付金・助成金・補助金を紹介 | レバテックフリーランス
【2024年最新】フリーランス・個人事業主向けの給付金・助成金・補助金を紹介
フリーランス・個人事業主のなかには、新型コロナウイルスの影響を受け、収入が低減してしまったり、事業拡大をしたいが資金が足りなくて困っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、フリーランス・個人事業主の方々に向けて、今受けられる給付金・助成金・補助金などの支援に関する情報を解説します。
個人事業主、フリーランスの給付金のもらい方や申請方法、申請期限・もらえる金額・受給条件などについては随時更新される可能性があるため、各行政機関の公開情報をあわせてご確認ください。
※本記事は、2024年3月時点の情報をまとめたものです。記載されている情報は変更される場合がありますので、最新情報は政府や官公庁、各自治体による発表を参照してください
レバテックフリーランスはITエンジニア専門の
フリーランスエージェントです案件を探してみる
目次
フリーランスが受け取れる給付金・助成金・補助金の違いは?
フリーランスが受けられる支援金制度には、「給付金」「助成金」「補助金」があります。ひとくくりに見られがちですが、実はそれぞれ違いがありますので、定義を知っておくといいでしょう。
給付金
給付金は、国や自治体から事業者や個人などに向けて支給されるお金です。補助金や助成金は企業が対象になることが多いですが、給付金は個人で申請できるものが多い傾向にあります。厳しい審査がなく、申請要件を満たしていれば支給されるので、多くの人が受け取りやすいのが特徴です。
助成金
助成金は、主に職場環境の改善や雇用促進などの支援を目的として支給されるお金です。給付金は個人を対象としたものが多いのに対し、助成金は事業者を対象としたものが多いです。基本的には、申請要件を満たし、かつ、申請内容に不備がなければ支給されることが多いです。次に紹介する補助金と比較しても容易に利用できるといえるでしょう。
補助金
補助金は、政策目標の事業を実施する企業向けに、国や地方自治体から支給されるお金です。全体の予算が定められているのが特徴で、一般的に審査があるため、申請要件を満たしているだけでは利用できません。申請には、事業計画書や支出計画書の提出を求められることも多いです。
フリーランスが受け取れる給付金
フリーランス・個人事業主向けで現在申請できる給付金はありません。しかし、世帯や個人向けでの給付金で、要件を満たせばフリーランス・個人事業主でも利用可能なものがあるため紹介します。
住居確保給付金
住居確保給付金とは、離職や廃業などの影響で収入が減少し、住居を失う恐れがある方の家賃支払いを支援する制度です。
現在の支給期間は原則3ヶ月間、最大9ヶ月間です。個人事業主とフリーランスのいずれの場合も、廃業後2年以内、もしくは収入を得る機会が廃業と同程度まで減少しているなどの条件を満たせば対象になります。
給付額に関しては、市区町村や世帯の人数によって変わるため、厚生労働省のページにて確認をしてください。
住居確保給付金|厚生労働省
また、フリーランスの住居にまつわるあれこれを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスの賃貸契約のポイント|なりたてで審査に通る方法も解説
フリーランスの一人暮らしは入居審査が厳しい?
フリーランスの引っ越し手続きガイド|入居審査通過のポイントも紹介
フリーランスの住宅ローンガイド|審査基準や必要な年収、控除を解説
フリーランスが受け取れる助成金6選
フリーランスや個人事業主向けの助成金制度の例として、以下のようなものがあります。
- 雇用調整助成金
- 人材開発支援助成金
- トライアル雇用助成金
- 地域雇用開発助成金
- キャリアアップ助成金
- 中途採用等支援助成金
- 両立支援等助成金
雇用調整助成金
雇用調整助成金とは、景気変動などの影響により、事業活動の縮小を余儀なくされた場合に、従業員の雇用維持を図るために、事業主に対して、従業員の休業手当などの一部を助成するものです。従業員を雇用しているフリーランスや個人事業主も助成対象に該当します。
受給要件や受給額に関しては、厚生労働省のWebサイトをご確認ください。
雇用調整助成金|厚生労働省
人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、雇用する労働者に対して職務に関する専門的な知識・スキルを習得させるための職業訓練などを実施した事業者に対し、訓練にかかった経費を助成するものです。以下の7コースが設けられています。
- 人材育成支援コース
- 教育訓練休暇等付与コース
- 人への投資促進コース
- 事業展開等リスキリング支援コース
- 建設労働者認定訓練コース
- 建設労働者技能実習コース
- 障害者職業能力開発コース
それぞれのコースによって助成の範囲や助成額、受給要件は異なりますので、詳しくは厚生労働省のホームページを確認してください。また、令和6年能登半島地震により被災した人材開発支援助成金を活用中の事業主向けに、申請期限が猶予される特例措置等を実施しています。
人材開発支援助成金|厚生労働省
トライアル雇用助成金
トライアル雇用助成金は、職業経験や知識、技能の不足などの理由により安定して職に就くことが困難な求職者を、一定期間雇用する事業主に対して支給される助成金です。
最長3ヶ月間、支援対象者1人につき月4万円(支給対象者が母子家庭・父子家庭の場合5万円)が支給されます。支援対象者の条件や申請方法に関しては、厚生労働省のWebページをご確認ください。
トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)|厚生労働省
地域雇用開発助成金
地域雇用開発助成金は、雇用機会が特に不足している地域の事業主が、事業所を設置、整備したうえでその地域に住む求職者を雇い入れる場合にもらえる助成金です。
金額は設置整備費用や対象労働者の数によって異なり、1年ごとに最大3回まで支給されます。支給額が増加する特例措置も設けられていますので、地方で事業を始める方は厚生労働省のホームページをご確認ください。
地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)|厚生労働省
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、非正規雇用の労働者が企業内でキャリアアップするため、正社員化および処遇改善の取り組みを実施した事業主を対象にした助成金です。以下、6つのコースが設けられています。
- 正社員化コース
- 障害者正社員化コース
- 賃金規定等改定コース
- 賃金規定等共通化コース
- 賞与・退職金制度導入コース
- 短時間労働者労働時間延長コース
支給要件や助成額はそれぞれのコースによって異なります。従業員を雇っているフリーランスで、従業員の正社員化や雇用時間の延長、基本給の増額などを考えている方は一度、厚生労働省のホームページを確認してみると良いでしょう。
キャリアアップ助成金|厚生労働省
早期再就職支援等助成金
早期再就職支援等助成金は、中途採用者の雇用管理制度の整備や中途採用の拡大を図る事業者がもらえる助成金です。知識や実務経験のある人を経験者から採用しようと考えているフリーランスに適しています。
受給要件や受給額に関しては、厚生労働省のWebページをご確認ください。
早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)|厚生労働省
両立支援等助成金
両立支援等助成金とは、働き続けながら子育てや介護を行う労働者の雇用を継続するため、就業環境の整備に取り組む事業主に対して支給される助成金です。下記5つのコースがあります。
- 出生時両立支援コース
- 介護離職防止支援コース
- 育児休業等支援コース
- 不妊治療両立支援コース
- 育児中等業務代替支援コース
両立支援等助成金の詳細に関しては、厚生労働省のWebページをご確認ください。
両立支援等助成金|厚生労働省
フリーランスが受け取れる補助金4選
フリーランスが受け取れる補助金には以下のようなものがあります。
- 事業再構築補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- IT導入補助金
- ものづくり補助金
事業再構築補助金
事業再構築補助金は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、新市場進出、事業・業種転換、事業再編など、思い切った事業再構築を目指す中小企業等を支援する補助金です。
事業再構築を通して日本経済の構造転換を促すことを目的としており、「成長枠」「グリーン成長枠」「産業構造転換枠」「サプライチェーン強靭化枠」「最低賃金枠」「物価高騰対策・回復再生応援枠」の6種の枠があります。
以下の2つは全ての枠に共通する必要要件です。
- 事業計画について認定経営革新等支援機関や金融機関の確認を受けること
- 補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加の達成
以上2つの要件を満たし、かつ、希望する枠によって追加の必要要件があります。詳細に関しては、中小企業庁のWebページをご確認ください。
事業再構築補助金|中小企業庁
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金とは、個人事業主やフリーランスを含む小規模事業者などが、販路開拓や生産性向上などに取り組むことを支援するための補助金です。
約3ヶ月に1度のペースで公募されているため、既に前回の公募が終了していたとしても諦めず、次回の公募情報を確認しましょう。
持続化補助金についての詳細は、商工会議所地区のWebサイトなどをご確認ください。
小規模事業者持続化補助金|商工会議所地区
IT導入補助金
IT導入補助金とは、さまざまな経営課題を解決するためのITツール導入を支援するための補助金です。
インボイス制度に対応したシステムの導入やセキュリティ強化など、付加価値向上につながるITツールの導入を支援するために設けられています。条件を満たせば、フリーランスを含む個人事業主も対象となります。
IT導入補助金についての詳細は、事務局のWebサイトなどをご確認ください。
IT導入補助金|IT導入補助金2024事務局
ものづくり補助金
ものづくり補助金とは、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する補助金です。
定期的に公募が行われているため、公募時期や締め切りに関してはこまめに確認すると良いでしょう。
ものづくり補助金についての詳細は、中小企業庁のWebサイトなどをご確認ください。
ものづくり補助金総合サイト|全国中小企業団体中央会
給付金・助成金・補助金を申請するときの注意点
フリーランス・個人事業主が給付金・助成金・補助金を申請する際は、以下の点に注意しましょう。
- 必要要件を満たしているか
- 応募申請期間はいつまでか
- 受給までの期間はどれくらいか
必要要件を満たしているか
前提として、それぞれの支援を受けるためには、必要要件を満たしている必要があります。定められている要件を全て満たさないと、申請しても対象にはならず無駄になってしまいます。事前に募集要項をしっかりと確認しておきましょう。
応募申請期間はいつまでか
応募できる期間にも注意が必要です。支援制度によっては書類作成に時間を要するものもあり、特に補助金の応募においては審査のために事業計画書を作りこむ必要があったりします。期間が短く設定されているものもあるため、書類の作成は計画的に、余裕を持って行いましょう。
受給までの期間はどれくらいか
受給方法や受給までの期間もそれぞれの支援制度によって異なります。申請後すぐに受給できる想定でいると、資金のやりくりに影響が出る可能性もあるので、どれくらいで支給されるかは前もってチェックしておきましょう。
収入が不安定になりがちなフリーランスは、支援金制度に頼りすぎず、しっかり事業計画や家計管理をすることも大切です。フリーランスの家計管理に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスが家計管理を徹底すべき理由|おすすめ家計簿アプリも紹介
フリーランスのための支援金制度を使うメリット・デメリット
フリーランスのための支援金制度を利用するメリットとデメリットを紹介します。
フリーランスが支援金制度を利用するメリット
フリーランスが支援金制度を活用することで、設備投資や人材投資が可能になったり、事業維持の助けになったりするメリットがあります。
返済の必要がない
給付金・助成金・補助金は、基本的に返済の必要がありません。融資などとは異なり返済の際の利子などもないため、受給した支援金を事業に惜しみなく使うことができます。
設備・人材投資が可能になる
支援金制度を利用することで、事業における設備や人材投資にお金を使うことができます。
事業規模の小さいフリーランスは、設備の拡張や、新たに人材を雇いたいと思っていても、資金不足を理由に難しい場合もあるでしょう。支援金制度はこのような事業拡大を支援する名目のものが多いため、有効に活用することで事業の活性化を図ることができます。
事業維持の足しになる
フリーランスは継続的に仕事を獲得できないと、収入が不安定になりがちです。そのため、最悪廃業に追い込まれるケースもあります。
しかし、支援金制度を活用することで、事業を維持する助けになるかもしれません。今行っている事業が上手くいかず、他の事業に転換する際も支援金によって負担を抑えられるでしょう。
フリーランスが支援金制度を利用するデメリット
フリーランスが支援金制度を利用するデメリットとしては、手続きに時間がかかることや、補助金の場合は審査に落ちる可能性がある点が挙げられます。
手続きに時間や手間がかかる
支援金制度を受けるうえで、手続きに時間や手間がかかる点がデメリットとして挙げられます。
支援金制度の申請には、多くの書類提出が必要な場合もあります。フリーランスとしての仕事をしながら、給付金・補助金などの手続きをするのが負担に感じる人も多いようです。
必ずしも受給できるとは限らない
補助金の受給には、要件を満たすだけではなく審査の通過も必要です。補助金制度では、予算額や件数が決まっており、申請しても審査に通らない可能性があります。
申請に費やした時間と手間が無駄になってしまう恐れもあるため、申請の際は倍率や要項などを慎重にチェックしたうえで準備を進めましょう。
フリーランスが利用できる支援金制度以外の資金調達方法
支援金以外でフリーランスが資金を調達する方法としては、融資やクラウドファンディング、ビジネスローンの利用があります。
融資を利用する
資金調達の方法としてメジャーなのが、金融機関からお金を借りるという方法です。融資には「大きな資金を確保できる」、「計画通り返済すれば社会的な信用がつく」などのメリットがあります。
フリーランスにおすすめなのが「日本政策金融公庫」と「信用金庫」を利用する方法です。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫とは、新事業の支援を目的の一つとしている日本の政策金融機関です。低金利かつ比較的審査が通りやすい融資機関として知られています。
独立して間もないフリーランスには実績がないため、信用が足らず銀行で融資を受けることが困難な場合も多いです。
日本政府が出資している日本政策金融公庫では、1〜2.5%程度の低い金利で資金を借りられる「新規開業資金」や「新創業融資制度」といった制度があります。また、借りるまでの手続き期間も約1ヶ月〜1ヶ月半ほどです。初めて融資を受ける人に向いているといえるでしょう。
参考:融資制度を探す|日本政策金融公庫
信用金庫
銀行よりも比較的借りやすい融資の方法に信用金庫があります。信用金庫とは、地域の繁栄のために助け合う目的で作られた金融機関で、中小企業や個人をメインに支援しているという特徴があります。
融資の種類にもよりますが、制度融資を利用できれば年利1%以下の金利で融資を受けられる場合もあり、返済時の負担を抑えたいという人に向いているといえるでしょう。
ただし、金利や条件は運営している地方自治体によって異なるため事前に確認しておきましょう。
クラウドファンディングを利用する
クラウドファンディングとは、Webサイトやアプリを通じて不特定多数の支援者から資金を集めることです。事業に興味のある支援者から出資してもらうため、借金にはならない点がメリットです。
しかし、期間内に、事前に設定した目標金額まで資金を集められなかった場合は、集まった資金を受け取れず失敗に終わることもあります。
ビジネスローンを利用する
ビジネスローンとは、銀行や消費者金融事業者が提供する事業資金に特化したローン商品です。個人事業主や法人が対象になっています。
他のローンに比べ金利が高くなっていますが、審査基準が比較的緩く、小さな事業主でも利用しやすいのがメリットです。申し込みから融資までの期間も短めになっています。
また、その他、フリーランスのクレジットカード作成方法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスはクレジットカードを作れる!おすすめや審査・勤務先を解説
フリーランスが受けることができる出産・育児の支援制度
フリーランスが受けることのできる、出産・育児に関する支援制度を紹介します。
出産育児一時金
出産育児一時金は、健康保険の加入者が受給できるものです。子ども1人の出産につき、一律42万円が支給されます。
受給条件は、被保険者もしくはその家族が妊娠4ヶ月(85日)以上経ってからの出産です。早産や流産、人工妊娠中絶なども対象になります。なお、多胎児を出産した場合は、人数分の支給が受けられます。
参考:出産育児一時金について|厚生労働省
児童手当
児童手当とは、中学生までの子どもを持つ世帯に手当が支給される制度です。
3歳未満の子どもがいると一律15,000円が支給されます。また、3歳から小学校修了までは、第1子と第2子が10,000円、第3子以降は15,000円、中学生は一律10,000円です。年収が960万円以上の世帯は、一律5,000円支給されます。
児童手当は、住居地の各市区町村の役所で申請が必要です。
参考:児童手当制度のご案内|こども家庭庁
子どもの医療費助成
子どもが一定の年齢に達するまで、医療費の自己負担分が助成される制度があります。助成内容は各自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の役所やWebサイトで確認をしてください。
下記は渋谷区の例です。
参考 : 子どもの医療費助成|渋谷区
その他、フリーランスの出産・育児に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスが妊娠したら仕事はどうする?働き方や利用できる制度・手当を解説
フリーランスで子育てと仕事を両立できる?メリットとデメリットを解説
フリーランスは幼稚園に入れる?審査書類や入園までに必要な準備
フリーランスの給付金に関してよくある質問
フリーランスの給付金に関してよくある質問を紹介します。
Q. 個人事業主・フリーランスはいくらの給付金がもらえる?
個人事業主・フリーランスの給付金にはさまざまな種類があり、制度によって金額が異なるため、一概に決められた金額はありません。受給したい支援制度の募集要項を確認してみてください。
Q. 給付金はどれくらいで振り込まれる?
給付金にはさまざまな種類があり、それぞれ支給までの期間が異なります。確認書・申請書の受理後、審査などが行われ、支給が決定されるため、数週間、1ヶ月はかかるとみたほうがよいでしょう。詳しくは該当の制度について厚生労働省や各自治体のHPで確認してみてください。
※本記事は2024年3月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。