IoTエンジニアの仕事内容やスキルを解説!未経験からなる方法や資格も

家電や産業機器をインターネットにつなげるシステムを開発するIoTエンジニア。家電や自動車、電子機器をネットに接続し、これまでにないサービスを生み出していく職種です。

この記事では、IoTの基本やIoTエンジニアの仕事内容、必要な知識・スキルを解説します。さらに、IoTエンジニアの平均年収や「IoTエンジニアはやめとけ」と言われる理由などもまとめて解説します。

IoTエンジニアとして成功したり、未経験から目指したりするきっかけになること間違いなしなので、ぜひ参考にしてください。

目次

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IoTでできること・具体的な活用場面

IoTは「Internet of Things」の略称で「モノのインターネット」と訳されます。IoTは、モノをネット接続して、遠隔操作やモノ同士を連携させる技術です。具体例として以下があげられます。

  • スマートフォンで自宅のエアコンを操作する
  • AIと連携するスマートスピーカー

IoTエンジニアへの理解を深めて成功するために、IoTでできることと活用事例を解説していきます。

IoTでできること

インターネット環境があれば、遠くはなれたモノの様子をセンサーを通して知れます。さまざまな家電や機械がネットにつながった結果、モノ同士の通信による情報交換も可能です。IoTでできることを具体的に説明していきます。

モノを操作する

IoTを搭載した家電や機械は離れた場所から操作できます。たとえば、外出先から消し忘れたエアコンを停止したり、帰宅時に適温になるよう電源を入れたりできます

IoTを搭載しているレコーダーがあれば、外出先で見たい番組を見つけた際に遠隔操作での録画予約が可能です。防犯の用途でも、簡単には近づけない場所の監視カメラを遠隔で操作できます。

モノの状態を知る

IoT機器に搭載されたセンサーを通して、遠隔からモノの状態を確認できます。たとえば工場なら離れた場所から機械が正常に作動しているか把握できます。夜間や休日も無人で機械の様子を把握でき、アラート通知で異常を確認可能jです。

また、IoTの技術があれば、機器が出す電波の強さからモノの位置を把握できます。位置の把握で紛失したモノを探したり、乗り物の到着時刻を予測したりできます。

ネット接続したモノ同士で通信する

IoTは、人が介在しなくてもモノとモノが自動で情報を伝達し自動で動作する仕組みです。インターネットに接続しているモノ同士は、通信によって互いの情報を交換できます。

特に、車の自動運転においてはモノ同士の通信が欠かせません。たとえば、前後の自動車同士の通信によって一定の車間を保って走行できます。さらに、交通量から信号の点灯を調整し、交通渋滞を予防する取り組みも始まっています。

IoTの活用事例

IoTは、工場ラインの最適化や無人工場の遠隔監視に活用されています。生産工程の各所にセンサーを設置すれば、収集したデータを分析して生産体制を改善可能です。

医療現場では、患者が装着するウェアラブルデバイスにIoTを搭載すれば、異変をすぐに察知し対応できるようになります。

さらに、IoTは環境に配慮した都市づくりにも役立てられています。持続可能な都市計画を実現する「スマートシティ」においては、IoTやAIなどの先端技術の導入が前提です。

IoTエンジニアとは?具体的な仕事内容

IoTは家電や自動車、医療など、さまざまな分野で活用が進んでいます。IoTエンジニアは、先端技術で世の中を便利にする製品を開発し、IoT市場をさらに拡大していく存在です。

IoTエンジニアは、プロジェクトの企画といった上流工程からプログラミングまで幅広い工程を担当します。具体的な仕事内容を把握し、自分に合った仕事か考えていきましょう。

プロジェクトの企画・設計

IoTエンジニアは、クライアントの要望を聞いて要件定義を行い、作業の方向性を決めていきます。プロジェクトの企画・設計はその後のプログラミングに大きく影響するため、各工程の中でも重要な作業です。

企画・設計の工程では、クライアントへのヒアリングやチーム内のミーティングが欠かせません。

プログラミングやテスト

企画・設計が完了したら、システムの設計書にもとづいてプログラミングを行い、実際にシステムを構築していきます。実装が終わった後はテストを行い、バグや修正が必要な部分がないかを確認します。

問題があれば柔軟に対応を行い、製品としてリリースできる状態に仕上げます。課題を解決して製品の質を保つには、高度な技術力や客観的に情報を判断する力、丁寧に作業を進める根気が必要です。

システムの運用・保守

製品リリース後も、IoTエンジニアはシステムのアップデートや現場で発生したバグの修正、セキュリティ対策に携わります。

IoT技術はインターネットの利用が大前提です。そのため、セキュリティ上の欠陥は致命的なものになりかねません。クライアントの信頼を得るため、IoT市場をさらに発展させるためにも、セキュリティ対策はIoTエンジニアの重要な役割です。

データ分析

IoTデバイスを通して収集されたデータの分析もIoTエンジニアの仕事です。

現在、IoTデバイスは医療や農業、製造業などさまざまな業界で普及しています。膨大なIoTデバイスから収集され、クラウド上に蓄積される情報は、システム改善や技術発展などに活用されます。

AIや機械学習の知識を持つIoTエンジニアは、データを活用したより高度な製品の開発に関わることができるでしょう。

組み込みエンジニアの違い

IoTエンジニアは、インターネットに接続するセンサーやデバイスを設計し、開発・運用を行う職種です。デバイス間のネットワーク構築やデバイスが生成したデータを解析するほか、データ処理に使うシステムの開発も行います。

一方、組み込みエンジニアは、家電や工場で用いる機械を制御するシステムを開発する職種です。制御システムの具体例は、家電であれば温度調整やタイマー機能が挙げられます。

組み込みエンジニアは、製品内に開発した制御システムを組み込み、ソフトウェアとハードウェアを連携させるのが役目です。組み込みエンジニアの仕事を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
組み込み系エンジニアの仕事内容|年収や将来性も解説

ほかにもさまざまなエンジニア職について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
エンジニアの種類

IoTエンジニアに必要なスキルや知識

IoTエンジニアの担当分野はハードウェアとソフトウェア両方にまたがるため、多分野における専門知識が必要です。

IoTエンジニアに必要なスキルや知識を具体的にまとめました。何を勉強すれば良いか、自分のどんな強みが活かせるか考える参考にしてください。

ハードウェアやデバイスの知識・スキル

IoTエンジニアには、自分が関わる領域のハードウェアやデバイスの知識が必要です。IoTは、身近な家電をはじめとして、産業機器や医療機器などさまざまな分野で活用されているためです。

センサーを組み込んだデバイスを正常に動作させるには、基板やセンサーの知見が欠かせません。デバイスの知見があれば、ユーザー目線に立った設計や開発ができ、エラーやトラブルを未然に防げます

C言語やアセンブリ言語のスキル

IoTエンジニアには、C言語やアセンブリ言語のスキルも必要です。C言語は組み込みシステム開発によく用いられ、ハードウェアの制御ができます

アセンブリ言語もハードウェアの制御が得意なプログラミング言語ですが、C言語と比べて使用頻度は少ないでしょう。既存ロジックの処理最適化や高速化に活用される場合があります。

ネットワークの知識

Wi-Fiやモバイル通信、Bluetoothといった通信に関わる知識も必須です。IoTでは、デバイスをインターネットに接続し、ネットワーク経由で情報伝達を行うことが前提となります。

リアルタイム通信の処理を行う際は、効率的にデータを送受信できるシステムを構築する高い専門性が求められます。最適なネットワーク環境を構築するには、インフラ領域の知見も必要です。

アプリケーションの知識

IoTデバイスは、スマートフォン向けのアプリケーションで操作するものが多いです。家電であれば、エアコンの調整やテレビ番組の録画をスマートフォンから行えます。

IoTとスマホの連動は今後さらに進むと予測されます。IoT開発とアプリ開発をセットで行う現場では、アプリケーションの知識も身につける必要があるでしょう。

セキュリティの知識

モノをインターネットにつなぐIoTも、サイバー攻撃のリスクがあります。たとえば、ドアや鍵の管理にIoTを活用している場合、悪意のある攻撃で住宅侵入の被害が生じる可能性があります。したがって、IoTエンジニアにはセキュリティの実務的な知識が必要です。

データ分析スキル

IoTデバイスを通して集まったデータをビジネスや技術発展に活かすには、データの分析が必要です。デバイス経由で蓄積した膨大な情報(ビッグデータ)はデータサイエンティストが活用します。

ただ、IoT開発におけるネットワークの設計・構築においては、ビッグデータを扱うことが前提となるケースが多々あります。そのため、IoTエンジニアもデータ分析スキルを持っておくと役立ちます。

AIや機械学習のスキル

IoTデバイスで集めたデータをAIが分析することで、適切な動作を指示できるようになります。たとえば、工場の機械に取り付けたセンサーで集めた情報をAIが解析すれば、より合理的な分品供給が実現します。

IoT開発とAI開発は一体となって行われるため、AIと機械学習の知見があれば需要の高いIoTエンジニアになれるでしょう。

コミュニケーション能力

IoT開発は作業が複数の分野にまたがるので、複数人でチームを組んで業務を進めるのが一般的です。そのため、各担当者と連携しながら作業を進めるコミュニケーション能力が必要です。

開発中は自分とは異なる分野のエンジニアと話す機会もあるので、相手に分かりやすく説明する力が求められます。上流工程においては、クライアントの要望や意図を正確に把握し、開発に反映させる力が必要です。

ビジネス的なセンスや発想力

IoTシステムは、業務の改善や新たなビジネスの創出を目的としています。そのため、IoTエンジニアには、指示通りに作業するだけではなく、ビジネスや顧客ニーズを意識した開発が求められます

IoTはまだ新しい技術分野であり、今後新たな分野で導入される余地もあるでしょう。IoTエンジニアとして、どんな製品が世の中の役に立つかを考える発想力は、大きな強みになるはずです。

精神力と体力

限られた納期でIoTシステムを納品するには、体力と精神力も欠かせません。納期前は残業や休日出勤が続き、体力勝負になる場合があり、一定の体力が必要です。

開発現場では予想外のトラブルが発生して計画通りに作業が進まない場面も多く、根気強く仕事に取り組む姿勢も求められます。

IoTエンジニアの将来性と需要

IoTエンジニアは将来性のある仕事です。データの収集や遠隔操作などで業務の効率化を実現するIoTの活用は、官民問わず各産業界で拡大しています。スマート家電やスマートホームなど、家庭に向けたIoT製品の普及も進んでいます。

IoTに利用されるセンサーの小型化や多機能化も進んでおり、IoTを搭載するモノは今まで以上に増えていくでしょう。

総務省の「情報通信白書」でも、IoTデバイスは医療や産業用途などで高成長が見込まれると分析されています。さらに、「IT人材需給に関する調査」ではIT人材の人手不足が指摘されており、IoTエンジニアの需要は今後も伸びていくと考えられます。

IoTエンジニアの年収

厚生労働省職業情報提供サイトによると、システムエンジニア(組込み、IoT)の平均年収は550.2万円となっています。

また、IT人材白書2020によると、IoTエンジニアを含む先端IT従事者の年収分布の上位3つは次の通りです。

  • 年収1,000万円~1,500万円未満:15.2%
  • 年収600万円~700万円未満:13.6%
  • 年収700万円~800万円未満・年収800万円~900万円未満:それぞれ10.8%

先端IT従事者の年収は、先端IT非従事者と比べて高い水準になっています。IoTエンジニアはエンジニアの中でも比較的高い収入を得られるといえます。

やめとけといわれる理由と適性のある人

インターネット上では「IoTエンジニアになるのはやめとけ」という意見が見られます。しかし、IoTエンジニアへのネガティブな噂を聞いたとしても、すぐ諦めたり不安になったりする必要はありません。

まずは、「やめとけ」といわれる理由を知り、自分にIoTエンジニアの適性があるかを判断するのが重要です。IoTエンジニアが大変と言われる理由と向いている人の特徴を紹介します。

IoTエンジニアはやめとけといわれる理由

「IoTエンジニアはやめとけ」といわれるのには、次のような理由があります。

  • エンジニア未経験だと難しい
  • 人手不足で多忙な職場が多い
  • 細かい作業が苦手な人には不向き

IoTエンジニアには、ハードウェアやソフトウェア、AIなどの幅広い知識が求められます。そのため、「まずはほかのエンジニア職で経験を積むべき」という意味で「やめとけ」といわれることがあります。

また、IoTはまだ新しい技術で専門とするエンジニアの数が十分ではありません。人材不足で激務の職場があることから、仕事が大変でおすすめできないという意見があります。

ほかには、IoTエンジニアはハードウェアの組み上げ工程も担当するため、「細かな作業が大変」という意見もあるようです。

IoTエンジニアの適性がある人

IoTエンジニアは必要なスキルの幅が広く、大変な面もあります。しかし、適性がある人にとっては、先端技術を使って新しい製品を生み出すやりがいのある仕事です。次のような特徴がある人は、IoTエンジニアの仕事を楽しめる可能性が高いです。

  • ものづくりに興味がある
  • 技術への好奇心がある

IoTはこれからさらに社会に普及することが予想され、IoTエンジニアは新しい製品や技術を生み出す現場に立ち会えます。ものづくりに関わりたい人、ものづくりを探求したい人にとっては、刺激的な仕事でしょう。

技術を学ぶのが好きな人にとっても、働きながら好奇心を満たせる魅力的な職種といえます。

未経験からIoTエンジニアになるには?状況別の方法

IoTエンジニアには、広範囲にわたるITの知識が必要です。そのため、エンジニア経験やIT知識があるのかで、就職・転職を目指すスタート地点が違います。

そこで、「エンジニア経験者」「理工系出身者」「非理工系・エンジニア未経験者」に分けて、目指し方を紹介します。自分に必要なスキルや工程を知り、今後の方針を決めましょう。

エンジニア経験者はハードウェアの知識をつける

IoTエンジニアになるには、プログラミングスキルだけではなく、ハードウェアや電子回路の知見が必要です。すでにIoT以外のエンジニア経験があるなら、ハードウェアの知識を身につけましょう

独学で取得が難しい場合は、エンジニア経験者もスクールで学ぶのがおすすめです。可能であれば、実機を使う実践的なカリキュラムを受講しましょう。

理工系出身者はポテンシャル採用を狙える

理工系出身者は、エンジニア経験がなくてもポテンシャル採用を狙えます。IoTエンジニアは人手不足の傾向があり、理工系出身の若手は経験がなくても採用される可能性があるためです。

経験はなくても、C言語といったIoTエンジニアに必要なスキルがあると、適性をアピールできます。特に、大手よりも人手不足が深刻な中小企業はポテンシャル採用を行っていることが多く狙い目です。

非理工系・未経験者は大学やスクール、独学で学ぶ

非理工系かつエンジニア経験がない方は、まずはIT系の専門学校や大学、スクールで基礎知識を身につけましょう。

そのうえで、IoT以外のエンジニアとしてIT会社に就職し、実務経験を積みます。具体的な職種には、ネットワークエンジニアやアプリケーションエンジニア、セキュリティエンジニアなどが挙げられます。

1〜3年の経験を積みながら必要なスキルを身につけ、IoTエンジニアへのキャリアチェンジを目指しましょう。

IoTエンジニアに役立つ資格

IoT関連の資格は、基礎から応用までいくつかの種類があります。代表的なものを紹介するので、自分のレベルに合った資格を見つけてください。

IoT検定

IoT検定は、IoTの企画・開発・利用するために必要な知見を証明できる試験です。

試験の種類は、「IoT一般ユーザー向け」と「IoTプロフェッショナル向け」の大きく2つです。IoTプロフェッショナル向けは、さらにレベル1・レベル2・レベル3に分かれています。

2024年1月時点では、レベル2~3の試験は詳細準備中ですが、IoTに特化した資格として動向に注目しておきましょう。

資格名 IoT検定
運営 IoT検定制度委員会
試験日 通年
受験料 ユーザー試験 : 8,800円(税込) /
レベル1試験 : 11,000円(税込)
合格基準 ユーザー試験 : グレード制(グレードA=正答率86〜100%、
グレードB=正答率76〜85%、グレードC=正答率66〜75%、グレード無し=正答率66%未満) /
レベル1試験 : 正答率60%以上
受験資格 なし
公式サイト https://www.iotcert.org/about/

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、IPAが主催する試験です。組み込みシステムの高度な知識・技能が問われる試験であり、令和5年秋期試験の合格率は16.6%と難易度は高めです。

合格すれば、組み込みシステムに関する深い理解を証明できます。組み込みシステムはIoT技術の中でも重要で、IoTデバイスには欠かせません。IoTエンジニアを目指す人にとっては有効な試験といえるでしょう。

資格名 エンベデッドシステムスペシャリスト試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 令和6年10月13日(日曜日)
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前I・午前II・午後Iで各100点満点中60点以上、午後II(論述式)でランクA
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/es.html

IoTシステム技術検定試験

IoTシステム技術検定試験は、MCPCが主催する試験で、IoT技術の基礎知識から専門技術までのスキルを証明できます。

試験は基礎、中級、上級検定の3つのレベルに分かれており、基礎検定でもビッグデータやAIの知識が問われます。中級以上では、顧客の要件を踏まえたシステム構成の提案やプロジェクトリーダーを務められる程度のスキルが問われます。

資格名 IoTシステム技術検定試験
運営 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム
試験日 基礎:2023年11月24日(金)~2024年3月25日(月) /
中級:2023年10月20日(金)~2023年12月4日(月) /
上級:2024年2月2日(金)~2024年2月3日(土)
受験料 基礎:11,000円(税込) /
中級:15,400円(税込) /
上級:55,000円(税込)
合格基準 非公開
受験資格 基礎・中級:なし / 上級:いずれかつ1の条件を満たしていること「MCPC IoTシステム技術検定[中級]合格者」
「早稲田大学 スマートエスイー修了者」「情報処理学会 認定情報技術者(CITP)有資格者」
公式サイト https://www.mcpc-jp.org/license/

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、IPAが主催する試験です。試験に合格することで、特にサイバーセキュリティ領域での専門的な知識・スキルを証明できます。IoT分野ではセキュリティが重要視されるため、体系的な知識があると役に立つでしょう。

資格名 情報処理安全確保支援士試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 春期(4月)、秋期(10月)の年2回
受験料 7,500円(非課税)
合格基準 午前I・午前II・午後で各100点満点中60点以上
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html

IoTエンジニアの就職先やキャリアパス、求人の探し方

IoTはあらゆる業界で活用が進んでおり、IoTエンジニアの就職先も多様です。就職して一定の経験を積んだ後は、他職種にキャリアアップしたり、フリーランスとして独立したりできるようになります。

IoTエンジニアになった後の働き方がイメージできるように、具体的な就職先や働き方について紹介します。働き方の選択肢を広げるため、フリーランスとして求人を探す方法についても確認しておきましょう。

IoTエンジニアの主な就職先

IoTエンジニアとしての就職先は、主に2つです。

  • 事業会社
  • 開発会社

IoTは、製造や医療、物流などあらゆる業界で活用されています。そのため、IoTエンジニアはIT企業に限らずさまざまな業界の事業会社で活躍できるでしょう。

注意点としては、事業会社での開発は新規事業になるケースが多く、企業によっては開発環境が十分に整っていないことがあります

もしくは、開発会社に就職する選択肢もあります。ただし、開発内容はクライアントの希望に基づくので、自分たちで企画を行う自由度は低くなります

IoTエンジニアの主なキャリアパス

IoTエンジニアの代表的なキャリアパスは次の2つです。

  • データサイエンティスト
  • セキュリティコンサルタント

IoTエンジニアとしてデータ分析の経験を積んだ後は、データサイエンティストを目指せます。セキュリティ領域の知見を深めれば、セキュリティコンサルタントへのキャリアチェンジも可能です。

両者について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
データサイエンティストとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
セキュリティコンサルタントとして独立するには?メリットや必要資格も解説

フリーランスとして求人を探すこともできる

IoTエンジニアは、企業に就職する以外にフリーランスとして求人を探せます。高スキルのIoTエンジニアは、興味のある求人を選んで好きな領域で経験を積め、会社員より高い収入を実現可能です。

ただ、フリーランスには、自分で求人を探したり、条件交渉をしたりする大変さがあります。自身で営業や交渉をする手間を省きたい場合は、フリーランス向けのエージェントを活用しましょう

レバテックフリーランスでは、エンジニアの希望に合う案件を提案しています。参画前の企業情報の提供やキャリア相談なども行っているので、初めてフリーランスを目指す方はぜひご相談ください。

フリーランスのIoTエンジニアを目指す手順

フリーランスのIoTエンジニアを目指す際は、次のような手順を踏むと良いでしょう。

  • 企業で経験を積む
  • 副業で案件を獲得する
  • 副業が軌道に乗ったら独立する

顧客からの信頼を得るには、実務経験が欠かせません。最初は、企業に就職してIoTエンジニアとしての実務経験を積みましょう。

一定のスキルが身についたら、まずは副業で案件を経験するのがおすすめです。副業を通してフリーランスに必要なスキルを身につけたり、人脈を築いたりできます。

副業で安定して案件を受注できるようになったら、独立してフリーランスとしての活動を開始しましょう。副業の始め方や注意点について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
副業フリーランスの始め方|おすすめ案件一覧や注意点、職種を解説

IoTエンジニアに関するよくある質問

IoTエンジニアを目指す方に向けて、具体的な仕事内容や将来性、就職に必要なスキル・資格を紹介します。IoTエンジニアの現状や必要な資質を把握しましょう。

Q. IoTエンジニアとは?

IoTエンジニアは、IoTに関わるシステムや製品をつくる職種です。IoTとは、モノをインターネットに接続し、遠隔操作やモノ同士の通信を行う仕組みです。IoTエンジニアは、IoT製品の企画や設計のほか、プログラミングや保守を行います。

Q. IoTエンジニアに将来性はある?

IoTは家電や産業機器、自動車といったさまざまな分野で導入されており、今後も普及が進むと予測されます。同時に、日本国内ではIT人材が不足しているため、スキルのあるIoTエンジニアの需要は高い状態が続くでしょう。

Q. IoTエンジニアに役立つ資格は?

「IoT検定」「IoTシステム技術検定試験」が代表的です。難易度が高い資格としては、「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」「情報処理安全確保支援士試験」もあります。資格があるとスキルの証明になり、就職や転職に有利です。

Q. IoTエンジニアになるために必要なスキルは?

IoTエンジニアには、ソフトウェアやプログラミング言語の知識のほかに、ハードウェアやデバイスの知見が求められます。IoTはデバイスをネットワークにつなぐ仕組みであるため、通信やセキュリティに関わる知識も必要です。

※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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