ネットワークエンジニアを辞めたい理由とは?辞める前に確認したいこと | レバテックフリーランス
ネットワークエンジニアを辞めたい理由とは?辞める前に確認したいこと
ネットワークエンジニアとして働く中で、「仕事を辞めたいけど、退職するか迷う」と悩んでいませんか?
本記事では、ネットワークエンジニアを辞めたいと思ったときの対処法について紹介します。ネットワークエンジニアが仕事を辞めたいと思う主な理由や、ネットワークエンジニアとして働き続けるメリット、辞める場合のキャリアチェンジの選択肢についてもまとめました。
ネットワークエンジニアとしてのキャリアに悩んでいる方に有益な情報をお届けします。
目次
ネットワークエンジニアを辞めたいと思う理由8選
ここでは、ネットワークエンジニアが仕事を辞めたいと考える主な理由を8つ紹介します。具体的な理由を確認していきましょう。
トラブル対応に疲弊する
ネットワークエンジニアは、企業の事業基盤を支えるネットワークシステムにトラブルが起きた際に、迅速な対応が求められるため、プレッシャーを感じて辞めたいと思うことがあります。
ネットワークシステムに障害が起きると、業務を停止せざるをえなくなったり、最悪の場合は事業を継続できなくなったりするおそれもあります。
スキルアップを実感できない
IT技術は進化が早く随時習得していく必要がありますが、経験の浅いネットワークエンジニアは比較的単純な作業が多いため、スキルアップを実感しにくい傾向にあることも辞めたいと思う要因です。
ネットワークエンジニアが経験が浅い段階では、主に運用・保守業務を担当します。これらの業務は高度なスキルを必要とせず、ルーチンワークになりがちです。そのため、受動的な姿勢ではスキルアップの機会が限られ、成長を実感しにくいと感じやすいです。
年収が上がらない
ネットワークエンジニアが仕事を辞めたいと思う理由には、年収が上がりにくいことも挙げられます。
IT業界では、実績やスキルに基づいて給与を決定するため、成果をあげたり専門性を発揮したりしにくい運用・保守のネットワークエンジニアは、年収が上がりにくい傾向があります。
具体的な年収については「ネットワークエンジニアの年収」を参考にしてください。
夜間勤務や休日出勤が多い
ネットワークエンジニアが仕事を辞めたいと思う理由には、夜間勤務や休日出勤が発生しやすいことも挙げられます。
企業はネットワークシステムを24時間365日稼働していることが多く、ネットワークエンジニアは土日祝日を含めた2交代または3交代のシフト制での勤務が一般的です。不規則な勤務となるケースが多く、体に負担がかかっていると感じるネットワークエンジニアも少なくありません。
具体的な作業としては、深夜のシステムメンテナンス作業、休日のネットワーク機器の入れ替え、予期せぬトラブルが発生しないかの見守り、発生時の緊急対応などが挙げられます。
将来性に不安がある
ネットワークエンジニアの中には、将来的にネットワークエンジニアという職種がなくなるのではと不安に感じ、辞めたいと考える人もいます。
ネットワークエンジニアは、クラウドサービスが普及したことで従来のオンプレミスからクラウドでのネットワーク管理が主流となりつつあります。そのため、クラウドサービスを扱えないエンジニアの需要は減少すると考える人も少なくありません。
また、AIの発展によってネットワーク運用・保守作業も簡素化・自動化しやすくなりました。運用・保守にあたるネットワークエンジニアの需要も減ると考えられています。
将来性については、「需要が高く将来性がある」で紹介しているので、参考にしてください。
勉強量が多い
運用・保守のネットワークエンジニアはスキルアップの機会が限られていますが、上流工程へのキャリアアップや年収アップを目指すのであれば、自主的な学習が不可欠です。
学習内容は、新しいネットワーク技術やプロトコル、セキュリティ対策、クラウドサービスなど幅広いという点に負担を感じるネットワークエンジニアは少なくありません。
人間関係が面倒くさい
ネットワークエンジニアの仕事はさまざまな部署や立場の人々とのコミュニケーションが求められることが多いため、人間関係が煩わしくなってしまい辞めたいと考える人もいます。
たとえば、上流工程を担当するネットワークエンジニアは、経営層が理解・納得ができる技術的な説明をしたり予算を交渉したりしなければなりません。上流工程以外のネットワークエンジニアも、ユーザー部門からの要望や苦情の対応をしたり、ベンダーやSIerとの調整をしたりする必要があります。
技術面での専門性を活かすことを期待して入職した人にとっては、このような対人業務に苦手意識を持つことがあるでしょう。
ネットワークエンジニアを辞めたいときの対処法
ネットワークエンジニアとして働く中で、仕事を辞めたいと感じたときは、すぐに退職を決断するのではなく、対処法がないか考えることが大切です。対処することで現状を改善し、希望の働き方を実現できることもあるからです。
ここでは、ネットワークエンジニアを辞めたいと思ったときの主な対処法を紹介します。
辞めたら後悔しないか自問自答する
ネットワークエンジニアを辞めたいと思ったときは、退職してから後悔する可能性がないか考慮することが大切です。感情的な判断で退職を決めると、貴重な経験を積む機会やキャリアプラン実現の可能性を失い、退職後に後悔する可能性があるためです。
退職するかどうか決める際には以下の観点で考えると良いでしょう。
- 現在の不満は環境を変えれば解決するのか
- 別の職種に就いたらやりがいを感じられそうか
- 今までの経験を活かせる転職先はあるのか
辞めたい理由を洗い出したときに、現職で何らかのアクションを起こすことで解決できそうな問題であれば、転職を急ぐ必要はない可能性が高いです。
現状を改善できないか上司に相談する
ネットワークエンジニアとして働く中で問題を感じているなら、上司に相談するのがおすすめです。上司は部下の成長や職場環境の改善を行う役割を担うため、改善に向けた提案や対策案の実行をしてくれる可能性があるからです。
上司との相談時には、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- 具体的な問題点を明確に説明する
- 自分なりの改善案も提示する
- 建設的な態度で臨み、感情的にならないよう注意する
なお、上司に対して不満を抱えており相談しにくい場合には、人事に相談すると良いでしょう。
社内公募制度を利用した部署異動を検討する
現在のネットワークエンジニアの部署に不満がある場合は、社内異動も選択肢の一つです。社内公募制度を活用し、希望部署へ応募することで、より適性のある職種や働き方を見つけられる可能性があります。
応募に際しては、配属後速やかに貢献できるよう、希望職種に必要なスキルを事前に習得しておきましょう。
ネットワークエンジニアの年収
厚生労働省のjobtagによると、ネットワークエンジニアを含むシステムエンジニア(基盤システム)の平均年収は約685万円でした。
なお、レバテックの利用者が参画した案件データから、稼働日数が5日のものに絞って案件単価を算出した結果の想定年収の平均値は約809万円でした。(2025年3月時点)
しかし、この数値は企画・設計、開発、運用・保守など、担当工程によって分けられていません。そのため、運用・保守といった下流工程を担う場合には、この年収よりも低いケースが多いと考えられます。
ネットワークエンジニアの年収事情についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ネットワークエンジニアの平均年収を役職や年代、企業規模別に解説
参考:jobtag|厚生労働省
ネットワークエンジニアの仕事を続けるメリット
ここでは、ネットワークエンジニアとして仕事を続けることの主なメリットを紹介します。
どのようなメリットか、詳しく見ていきましょう。
需要が高く将来性がある
ネットワークエンジニアの仕事を続けるメリットの一つは、職種の需要が高く将来性が期待できることです。
総務省が発表した「5Gの整備状況(令和5年度末)の公表」によれば、2023年時点で全国の5G人口カバー率の目標値を2025年度末で97%としていましたが、2023年度末には98.1%を達成したとしています。
5Gの普及・維持には、この業務に対応できるネットワークエンジニアの存在が不可欠で、将来的な安定性があるといえるでしょう。
また、クラウドサービスの拡大もネットワークエンジニアの需要が高まっている要因です。総務省の「第2部 情報通信分野の現状と課題」によれば、日本のパブリッククラウドサービス市場は、2022年で2兆1,594億円(前年比29.8%増)に増加したとしています。2023年には3兆円超、2026年には4兆円を超える見込みです。
クラウドサービスの普及・維持に関しても、クラウドに対応できるネットワークエンジニアが欠かせません。
引用元 : 第2部 情報通信分野の現状と課題|総務省
参考:
5Gの整備状況(令和5年度末)の公表|総務省
第2部 情報通信分野の現状と課題|総務省
高収入を得られる可能性がある
ネットワークエンジニアとしてキャリアを積むことで、高収入を得られる可能性が高まります。
繰り返しになりますが、運用・保守では収入が低いです。しかし、上流工程を担ったり、5Gやクラウドといった需要の高い作業内容に従事できるようになったりすると、経験やスキルを認められ、給与水準が高くなる可能性があります。
ネットワークエンジニアとして働くメリットについて再確認したい方は、以下の記事もご覧ください。
ネットワークエンジニアとは?年収や仕事内容・将来性をわかりやすく解説
ネットワークエンジニアが現職を辞める場合の今後のキャリア
ネットワークエンジニアとして働いてきた方が、現職を辞める場合、さまざまなキャリアの選択肢があります。ここでは、ネットワークエンジニアが現職を辞める場合の主なキャリアパスについて詳しく解説します。
他分野のエンジニアになる
ネットワークエンジニアとしての経験を活かしつつ、他の分野のエンジニアに転向する選択肢です。IT業界には、ネットワークエンジニアが携わるインフラ関連以外にもさまざまな専門分野があります。
ネットワークエンジニアから目指しやすい職種の代表例には、Webエンジニアと社内SEが挙げられるでしょう。
Webエンジニアは、サーバーやネットワークの設定、トラブルシューティング、セキュリティ対策を行うため、ネットワークエンジニアの経験が役立ちます。
社内SEは、企業のITインフラを支える役割を担っているため、ネットワークエンジニアとしての経験が直接的に活かせます。
別の企業に転職する
ネットワークエンジニアとして、別の企業に転職するという選択肢もあります。ネットワークエンジニアの仕事内容や働く環境、給与は会社ごとに違いがあるため、転職によって希望する働き方や環境、収入を手に入れられる可能性があります。
経験やスキルをそのまま活かせるケースが多いため、「仕事内容は好きだけど環境に不満がある」という悩みを抱えている人におすすめの選択肢といえるでしょう。
エンジニア以外の職種に挑戦する
ネットワークエンジニアとしての経験を活かしつつ、エンジニア以外の職種にチャレンジすることも可能です。IT業界での知識や経験は、さまざまな職種で役立つ可能性があります。たとえば、他部署や他社との連携を図るためのコミュニケーションスキルは、ほとんどの業界で役立つでしょう。
ネットワークエンジニアからの転職では、飲食業や建設業などIT業界とは全く異なる分野へ進む人も少なくありません。
まずは自分が興味のある業界・職種をいくつか選び、スキルを活かせそうか、自分に適正がありそうかを考えてみましょう。そのうえで、足りないスキルを補っていくことが大切です。
フリーランスのネットワークエンジニアになる
独立してフリーランスのネットワークエンジニアとして働くことも、一つの選択肢です。フリーランスになれば、スキルの定着につながるような気になる案件に参画できたり、高い報酬を得られたりする可能性があります。
スキルアップや収入増加を希望している人にとって、理想を叶えやすい働き方といえるでしょう。
とはいえ、案件を獲得するには能動的な営業活動が欠かせません。「フリーランスになったら営業活動も必要で、業務に集中できなさそう…」と不安に感じる方は、エージェントをご利用ください。
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※本記事は2025年3月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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