未経験からネットワークエンジニアになるには|求人状況や転職方法を紹介

未経験からネットワークエンジニアを目指すなら、最低限必要な知識・スキルを把握し、それらを効率的に身につけていくことが重要です。また、一口にネットワークエンジニアといっても、その働き方や求人の特徴はさまざまです。本記事では、未経験からネットワークエンジニアを目指す方法や、転職するときのアピールに役立つ志望動機の例文などをご紹介します。

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未経験からネットワークエンジニアになれる?

未経験からネットワークエンジニアになることは可能ですが、雇用形態の違いによっても転職の難易度は変化するため、転職活動においては自分に合う働き方をよく理解しておくことが重要です。

ネットワークエンジニアの主な雇用形態・働き方には以下のものがあります。

  • 正社員
  • 派遣
  • フリーランス

正社員

未経験から正社員のネットワークエンジニアになることは可能ですが、そのためには求人で定められている応募条件を満たさなければなりません。

ネットワークエンジニア向けの正社員求人は多数存在しています。一定の知識・スキルが身についている人が転職活動を行う場合、このタイプの求人へ応募するケースが中心となるでしょう。

一方、正社員のネットワークエンジニアの仕事では、ある程度の経験が必要となるケースが多く、業務上の責任も重くなることから、未経験者の応募を不可としている求人も少なくありません。

このことから、ネットワークエンジニア向けの正社員求人には、スキルや経験年数に関する応募条件が明記されていることが多くなっています。それらを満たせないものに関しては、応募候補から外していかなければなりません。

また、応募条件として特定の資格を取得していることを定めている求人もあり、未経験から正社員のネットワークエンジニアを目指す場合には、関連資格の取得を最初の目標とするのもよいでしょう。関連資格については後で解説しているので、正社員を目指す方は、そちらも確認してください。

派遣

ネットワークエンジニア未経験者にとって、派遣は正社員よりもハードルが低いと考えられる選択肢です。派遣の場合、一般的に正社員が担うものよりも簡単な仕事が割り当てられることから、正社員と比較して応募条件が若干緩くなっていることが多いためです。

一方、派遣社員であっても、業務上ではやはりネットワークエンジニアとしてのある程度の経験が必要です。そのため、派遣雇用を前提とした多くの求人では、ネットワーク構築の経験があることなどを応募条件としています。

このことから、派遣のネットワークエンジニアとして働くことを目標とする場合でも、スクールに通うなどして最低限の知識や経験は身につけておく必要があるといえます。

フリーランス

ネットワークエンジニアにはフリーランスとして働くという選択肢もあります。ただし、フリーランスとして働く場合、基本的に与えられた仕事を自分だけの力でこなせるレベルが求められます。

それに加え、フリーランスとして働くうえでは自分の責任範囲も大きくなり、自身の評価が下がれば案件を受注できなくなるかもしれないというリスクも伴います。

フリーランスのネットワークエンジニアとして安定した収入を得ていくためには、一定以上の経験がなければ、継続的に案件を受注したり、クライアントからの信用を得たりするのは容易なことではありません。

また、フリーランスとして働く場合、案件も自力で探す必要があります。未経験者は業界での人脈がないうえに、アピールポイントとなるようなスキルも身につけていないことが多いでしょう。この点においても未経験者が、いきなりフリーランスのネットワークエンジニアとして活躍するのは難しいといえます。

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未経験からネットワークエンジニアになるには

全くの未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、ある程度のセオリーに則って経験を積んでいくことが大切です。その際には主に以下の3つのステップを重視するとよいでしょう。

  • 1. 基礎知識を学ぶ
  • 2. スキルを習得する
  • 3. 実践的な経験を積む

ステップ1 : 基礎知識を学ぶ

ネットワークエンジニアの仕事に就くためには、ネットワークエンジニアの仕事内容を知り、業務で必要となる知識を身につけることから始めましょう。

ネットワークエンジニアの仕事内容は、大まかに分けると「設計」「構築」「運用・保守」という工程に分けられます。それぞれの工程はどのような人が担当し、どのような作業があるのかを把握しておくと、習得すべきスキルなどが見えてくるでしょう。

「Java」や「Python」「PHP」といった言語の基礎に関してもこの段階で身につけるのがよいでしょう。

これらのほか、初期の段階では、ネットワークを構成するサーバーやルーターなどのネットワーク機器、TCP/IP(通信プロトコル)、OSI参照モデル、セキュリティなどに関しても知識を深めておくとよいでしょう。

ステップ2 : スキルを習得する

基礎知識を身につけたら、次はスキルを身につけることを重視しましょう。ここでは上述した言語の応用的な活用方法やネットワークの仕組みなどについて、より発展的な内容を学ぶことも大切です。

ネットワークエンジニアの仕事では、基本的に他のエンジニア職やプログラマーと同様に、プログラミング言語を使用することになります。ネットワークエンジニアの場合、JavaやPython、PHPなどの基礎的な部分だけでなく、応用的な活用方法や仕組みなど、より発展的な内容を理解しておくことが必要です。基本的な構文だけでなく、フレームワークやライブラリなども使えるようになっておきましょう。資格を取得することでも、ネットワークエンジニアとして必要となる知識を体系的に得られます。

プログラミングスキルは独学で身につけるのも不可能ではありませんが、より効率的に習得するためにはスクールなどを利用するという手段もあります。

また、プログラミングに慣れてきたら、サーバーOSの操作スキルも習得しておきましょう。パソコンに仮想環境を用意し、Linux、CentOS、Ubuntuなどをインストールして学習しましょう。

ステップ3 : 実践的な経験を積む

ある程度のスキルを身につけたら、「設計・構築・運用・保守」の基本的な業務に関し、仕事を通じて実践経験を積んでいくことが大切です。

パソコンをWebサーバーにして公開し、Webサイトをアップしてみる、ネットワーク・エミュレータを使ってパソコンからネットワーク機器を操作してみる、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器を購入して使ってみる、などの経験を積むと、転職後の実務にあたる際に役立ちます。

未経験者の積極採用や、基礎的なスキルを身につけるための社内教育に力を入れている企業で採用してもらえれば、働きながらこれらのスキルを身につけることも可能です。

関連記事 : ネットワークエンジニアのスキル

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ネットワークエンジニア未経験者の転職難易度と課題

未経験からネットワークエンジニアを目指そうとする場合、年齢によって難易度が変化することも珍しくありません。企業がそれぞれの年代に応じて期待する要素が異なり、年齢が上がるにつれて求められるスキルも高くなっていく傾向があるためです。

したがって、ネットワークエンジニア未経験者の転職においては、基本的には年齢が上がるほど難易度も高くなると考えましょう。

20代

20代の人の場合、ポテンシャルを重視して採用されるケースがあることに加え、学校のカリキュラムでプログラミングの基礎を学んでいることも多いという強みがあります。未経験からネットワークエンジニアを目指す際にも、プログラミングの授業がなかった世代と比較すれば有利な立場にいるといえるかもしれません。

一方で、「授業で習ったことがある」レベルと、「仕事で使える」レベルには開きがあることも事実です。そのため、実際の転職活動では、より発展的なスキルと知識を事前に身につけておくことも重要であるといえるでしょう。

30代

30代のネットワークエンジニア未経験者の場合、20代よりも転職難易度は上がってくるでしょう。30代のエンジニアであれば、リーダー的な役割を期待されることもあります。このような企業の希望と応募者のスキル・年齢がマッチしないと、未経験からの転職は難しくなるでしょう。

そのうえで、30代の人が未経験からネットワークエンジニアを目指す場合には、基礎からプログラミングを学び、ネットワークの設計や構築で多用する「Java」や「Python」などの需要が高い言語を習得するのが有効になるでしょう。

40代

40代は、企業がこれからエンジニアとして育てるというよりも、即戦力なら採用したい、と考えられることが多い年齢です。そのため、40代の未経験者がネットワークエンジニアへ転職することの難易度は高くなります。

この世代の人がネットワークエンジニアとして採用されるには、多くの場合「Java」や「Paython」などのプログラミング言語の基礎だけでなく、その応用方法や運用・保守に至るまでの幅広いスキルを身につける必要があり、さらにマネジメント業務なども期待されるでしょう。

40代では、若い世代が身につけていないスキルを自身のアピールポイントとすることで、転職を成功させられる可能性もあります。たとえば、それまでの仕事で得た経験を活かし、マネジメントスキルがあること、クライアントとの折衝に長けていることなどをアピールできれば、ネットワークエンジニアとして採用してくれる企業を見つけられる可能性はあるでしょう。

キャリアパスや将来の懸念などについてくわしく知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。
ネットワークエンジニアとは? 仕事内容や年収、スキルなどを解説

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ネットワークエンジニア未経験者向けの求人内容

未経験者向けのネットワークエンジニアの求人には、職歴や学歴を不問としているものが多くあります。また、応募条件を特に指定していないものも多くあることから、働きながらスキルアップをしたいという意欲と一定の知識さえあれば、ネットワークエンジニアとして採用してもらえる可能性はあるといえるでしょう。給与については、業務未経験者であるため新卒と同等に設定されているケースも見られます。

このような未経験者可の求人を出しているのは、社内研修に十分な時間をかけている企業や、資格取得支援に力を入れている企業によるものが多いと考えられます。このような企業は社員が働きながらスキルを磨くことに寛容な傾向があるため、未経験者にとってもメリットが多く、応募先の候補として考えるとよいでしょう。

一方で、未経験者歓迎の求人を出していても、教育に時間をかけずに現場で働くことを求める企業もないわけではありません。未経験者を受け入れているからといってすぐに求人に応募するのではなく、どのような教育・フォロー体制があるのかは事前に確認しておきましょう。

関連記事 : ネットワーク監視の仕事とは

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ネットワークエンジニアに未経験から転職する志望動機の例文

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合は、スキルアップに対する意欲があることをアピールするとよいでしょう。相手に意欲を伝えられる志望動機の例文としては、以下のようなものがあります。

志望動機の例文1

前職でクライアントとしてネットワークエンジニアと関わる機会が多かったことから、この職種に興味を持ちました。ネットワークエンジニアの実務経験はありませんが、××のスキルは1年ほど独学しており、働きながらさらにスキルを磨きたいという思いが強く、研修体制が整っていて未経験者を積極採用している貴社に応募させていただきました。入社した暁には、貴社の資格取得支援制度を使って◯◯の資格取得も目指し、独り立ちして事業に貢献できるネットワークエンジニアになりたいと考えています。

志望動機の例文2

前職では××の開発を担当するプログラマーとして働いていましたが、そこで身につけた◯◯のスキルを活かせるネットワークエンジニアになることを志しました。ネットワークエンジニアとしての実務経験はありませんが、貴社の業務で使用する□□の基礎的なスキルは有しており、それらを活かして貴社の◇◇プロジェクトに貢献していきたいと考えています。入社後は△△のスキルなども学んでいき、より専門的な技術を身につけることができればと考えています。

上記はあくまで例文なので、具体性のあるエピソードや志望先企業の事業、取り組みなどにも触れながら、オリジナルな内容の志望動機を作成しましょう。

未経験者がネットワークエンジニアを目指す際の志望動機では、実用性の少ないスキルであっても、それが身についているのであればアピールすることで好印象を与えられる可能性もあります。「なぜその企業でなければならないのか」、「将来どのようなネットワークエンジニアになりたいのか」といったことを具体的に考えていけば、自ずと志望動機として伝えるべきことも明確になるでしょう。

関連記事 : ITエンジニアに未経験から転職するには|志望動機例文や転職活動のコツ

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ネットワークエンジニアに役立つ資格勉強

未経験者としてネットワークエンジニアを目指す場合、いきなり転職先を探すのではなく、まずは関連資格を取得するという選択肢もあります。

ネットワークエンジニアの転職活動においては実務経験が重視されますが、強みとなる可能性がある関連資格には、以下のようなものがあります。

  • CCNA(CISCO技術者認定)
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • Linux技術者認定試験LinuC

CCNA(CISCO技術者認定)

CCNAはCISCO社が運営している技術者認定のひとつです。この資格では「IT技術におけるアソシエイトレベルの職務」で必要なスキルの有無を測ります。

試験内容には「ネットワークの基礎」や「ネットワークアクセス」「IPサービス」といった、ネットワークエンジニアの仕事と大いに関係する科目も含まれています。ネットワークエンジニア志望者が取得を目指す価値のある資格といえるでしょう。

ただし、この資格の前提条件としては「1年以上のシスコソリューションの実装および管理経験があること」が推奨されているため、まったくの未経験者が取得するには若干ハードルの高い資格であるともいえます。

参照 : CISCO「CCNA 認定とトレーニングプログラム」

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は「情報処理技術者試験」のひとつで、国家資格としても認定されている資格です。

この試験では、ネットワークシステムの企画・要件定義から、設計・構築・運用・保守に至るまでが出題範囲となっています。したがって、ネットワークエンジニアの仕事で活用できるスキルを証明できるでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験の2019年度の合格率は14.4%と、難易度も高めに設定されていますが、その分転職活動で有利になり得る資格です。まったくの未経験者が取得を目指す場合は、まず基本情報技術者試験から合格を目指すのが無難といえます。

参照 : IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「ネットワークスペシャリスト試験」

Linux技術者認定試験LinuC

Linux技術者認定試験LinuC(リナック)は、Linuxシステムの構築や運用に関係する幅広い知識・スキルを測ることができる資格です。

LinuCは出題範囲が広く、そのなかにはネットワークエンジニアの仕事と直接的には関連性が薄いものも含まれます。しかしながら、Linuxシステムを使用するネットワークエンジニアの仕事は多く、こちらもまた未経験のネットワークエンジニア志望者が取得を目指す価値はあるといえるでしょう。

また、この資格はレベル1~3まであり、まずは基礎的なレベル1を取得し、働きながらレベル2や3の取得を目指していくとよいでしょう。

参照 : LPI-Japan「IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック」

関連記事 : ネットワークエンジニアの資格

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転職するには必要な知識とスキルを身につけよう

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、自分にどの程度の知識・スキルが身についているかを確認しましょう。まずはスクールへ通ったり、資格取得を目指したりしながら着実に知識・スキルを身につけていけば、ネットワークエンジニアへの転職を目指すことも可能になるでしょう。

関連記事 : ネットワークエンジニアの将来性

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未経験からネットワークエンジニアになる際のよくある質問

ここでは、未経験からネットワークエンジニアになる際のよくある質問に答えていきます。

Q. ネットワークエンジニアになるためには、どのようなスキルが必要ですか?

ネットワークエンジニアになるためには、ネットワークやセキュリティに関するスキルが必要です。また、プロジェクト管理能力やコミュニケーション能力も重要なスキルです。

Q. ネットワークエンジニアにおすすめの資格には、どのようなものがありますか?

ネットワークスペシャリスト試験や、CCNA、LPICなどの資格の取得がおすすめです。

Q. ネットワークエンジニアになるための勉強方法には、どのようなものがありますか?

ネットワークエンジニアになるための勉強方法として、書籍や学習サイト、勉強会への参加といった方法があります。

Q. 今後、ネットワークエンジニアの需要はどのように変化しますか? 

IT化に伴い、IoTや5Gなどの先端分野の幅広いスキルを持ったネットワークエンジニアへの需要が増加すると予想されます。

Q. ネットワークスペシャリスト試験の取得にはどのくらいの期間が必要ですか?

取得にかかる期間は個人差がありますが、基礎知識がある場合は3~6ヶ月、未経験者でも1年程度の勉強期間が必要です。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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