女性エンジニアがキャリアアップするには?働きやすい企業選びのコツ | レバテックフリーランス
女性エンジニアがキャリアアップするには?働きやすい企業選びのコツ
「女性エンジニアが今よりキャリアアップするにはどんな企業を選べば良い?」と思う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、女性エンジニアが直面するよくあるキャリアの悩みや、年齢別の平均年収について紹介します。また、女性が働きやすくキャリアアップしやすい企業の特徴や、キャリアアップを実現するコツも解説します。
さらに、フリーランスという選択肢についても触れ、多様なキャリアパスの可能性を示しました。長期的なキャリア形成を実現するためのヒントを見つけたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
女性エンジニアのキャリアに関する悩み
女性エンジニアはキャリアを築いていく上で、さまざまな課題に直面することがあります。男性中心の職場環境や、ライフイベントとの両立など、女性特有の悩みは数多くあります。
以下で、女性エンジニアの悩みを詳しく見ていきましょう。
ライフイベントと仕事を両立するのが難しい
女性エンジニアにとって、キャリアを築く上で大きな課題となるのが、出産などのライフイベントと仕事の両立です。
ライフイベントと仕事の両立が難しい理由の一つは、時間的な制約です。出産や育児には多くの時間が必要となり、仕事に割ける時間が制限されてしまいます。特に、出産直後や乳幼児の育児期間は、身体的・精神的な負担も大きく、仕事との両立は簡単ではありません。
また、女性エンジニアにとっては、キャリアの中断も大きな課題です。産休・育休などでキャリアが一時中断した際、復帰がスムーズにいかないのではと悩む方がいるでしょう。実際に、技術の進歩が速いIT業界では、短期間のブランクでもスキルの遅れを感じやすく、復帰後の適応に時間がかかることがあります。
女性のキャリアに対する職場の理解が乏しい
IT業界は男性が多数を占める職場環境であり、女性のキャリアに対する理解が十分でない場合があります。
※一般社団法人情報サービス産業協会「2023年版 情報サービス産業 基本統計調査」をもとにレバテックフリーランスが作成
一般社団法人情報サービス産業協会が正会員企業を対象に行った調査によると、従業員の平均的な男女の構成比は、以下の通りです。
- 男性エンジニア:77.4%
- 女性:22.6%
この数値を見ると、エンジニアは男性の方が大幅に数が多いことが分かります。男性が多い職場では、出産や育児などに対する柔軟なサポート体制が整っていないことが多く、上司に相談しても理解が得られないと悩む女性もいるようです。
また、「女性はライフイベントを優先するため、長期的なキャリア形成に向かない」といった誤った認識が、いまだに一部の職場に残っています。このような先入観により、女性エンジニアがプロジェクトから外されたり、昇進の機会を逃したりするケースも少なくありません。
参考:2023年版 情報サービス産業 基本統計調査|一般社団法人情報サービス産業協会
女性エンジニアのロールモデルが少ない
前述したように、IT業界は女性エンジニアの割合が低く、キャリアの道筋を示すロールモデルが少ないのが現状です。
身近に女性管理職や30代、40代の女性エンジニアがいれば自分の長期的なキャリアプランも立てやすくなるでしょう。しかし、実際にはライフイベントを機に退職する女性エンジニアは少なくありません。
情報サービス産業協会の調査によると、管理職の構成比は、男性が91.9%、女性が8.1%で、女性の割合はかなり低いです。
職場にもよりますが、若手女性エンジニアにとっては参考にできるロールモデルが少なく、昇進や管理職への道筋が見えにくいという問題が生じているケースは多いでしょう。
参考:2023年版 情報サービス産業 基本統計調査|一般社団法人情報サービス産業協会
女性エンジニアとしてのキャリアを選択する人は増加中
レバテックが展開するITエンジニア向け転職エージェントレバテックキャリアの登録者を見てみると、ここ10年で女性の比率が上がっていることが分かります。
レバテックキャリアに登録している 女性エンジニアの比率 |
|
---|---|
2012年 | 17.2% |
2022年 | 21.2% |
また、女性エンジニアが選ぶ理想のキャリアプランで最も多かったのは、「家庭と仕事を両立しながら、働き続けたい(70.3%)」でした。
引用:女性エンジニア比率が過去10年増加傾向、「家庭と仕事を両立したい」と考える女性は7割超え レバテックによる女性エンジニアの転職意識調査|レバテック
「専業主婦になりたい」と回答した人は全体の9.7%にとどまっており、結婚や出産を経てもエンジニアとして働きたい女性が多いことが分かります。
女性エンジニアがキャリアアップするためのコツ
女性エンジニアがキャリアアップを実現するためには、スキルを磨いたり、働きやすい環境を見つけたりすることが大切です。女性エンジニアがキャリアアップするためのコツを見ていきましょう。
- 高い技術力を身につける
- 日々学習する習慣を身につける
- ワークライフバランスがとれる環境で働く
- キャリアコンサルタントに相談する
高い技術力を身につける
女性エンジニアがキャリアアップを目指す上で、重要視したいのは高い技術力を身につけることです。技術力は、エンジニアとしての価値を裏付けるものであり、キャリアアップの基盤となります。
技術力があれば、性別に関係なく評価を受けられる可能性が高いでしょう。実力主義の職場であれば、技術力次第で年齢を問わずに昇給・昇格することが可能です。
また、男性が多数を占める環境でも、技術力があれば自信を持って意見を述べられます。
技術力アップに役立つ資格について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
ITエンジニアも資格を取得しよう!おすすめの資格30選を紹介
日々学習する習慣を身につける
女性エンジニアがキャリアアップを実現するためには、日々学習する習慣を身につけることも不可欠です。IT業界は技術の進歩が速く、常に新しい知識やスキルが求められます。継続的な学習は、エンジニアとしての競争力を維持し、キャリアを発展させるために不可欠な要素といえます。
日々の学習習慣を身につけるためには、まず自分に合った学習スタイルを見つけることが大切です。書籍を読んだり、勉強会やセミナーに参加したり、自分に合った方法で最新情報を入手し、日常的なスキルアップを図りましょう。
エンジニアの勉強会については、下記の記事でも詳しく解説しています。
【2024年最新】エンジニアの勉強会が探せるおすすめサイトや参加メリットを紹介
ワークライフバランスがとれる環境で働く
女性エンジニアが無理なくキャリアを形成するには、ワークライフバランスを実現できる環境を選ぶことも大切です。社員が働きやすい制度を整備している職場では、出産や育児といったライフイベントに柔軟に対応でき、長期的なキャリアを築けます。
就職・転職の際は、在宅勤務やフレックスタイムなどの勤務体制があるか、有給休暇が取得しやすい風土があるか、といった点に着目しましょう。
キャリアコンサルタントに相談する
女性エンジニアがキャリアアップを目指す上では、キャリアコンサルタントへの相談もおすすめです。キャリアコンサルタントは、キャリアに関する助言を行ってくれる専門家で、国家資格として認められている職種です。
キャリアコンサルタントを探すには、キャリアコンサルティング協議会が運営するキャリアコンサルタント検索システムを使う方法があります。
また、転職を検討している場合は、転職エージェントに在籍するキャリアコンサルタントに相談しても良いでしょう。転職エージェントでは、キャリア相談のほか、求人の案内や選考対策などのサービスを受けられます。
参考:キャリコンサーチ キャリアコンサルタント検索システム|特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
女性エンジニアが働きやすくキャリアアップしやすい企業の特徴
女性エンジニアが働きやすく、キャリアアップしやすい企業には、以下のような特徴があります。
- 育児経験のある管理職がいる
- 男性が育児休暇を取得できる
- 残業がない・少ない
- キャリア支援が充実している
育児経験のある管理職がいる職場は、子育てへの理解がある場合が多いです。面接や転職エージェントの面談などの機会に、管理職に育児経験者がいるか確認することをおすすめします。
さらに、男性が育児休暇を取得できる企業は、ワークライフバランスへの意識が高く、女性エンジニアにとっても働きやすい環境が整っている可能性が高いです。転職先を選ぶ際は、男性の育休取得率にも着目すると良いでしょう。
また、育児や介護などの事情で長時間勤務を避けたい場合は、残業がない・少ない職場を選ぶことも大切です。全員が定時で仕事を終える習慣のある職場なら、定時に帰宅する際に周囲の目を気にするストレスもありません。
一つの会社で長期的にキャリア形成をしたい方は、キャリアアップ支援制度にも注目しましょう。たとえば、社内公募制度がある職場であれば、自ら手を挙げて希望するポジションに就くチャンスを得られます。
女性エンジニアの平均年収
令和5年賃金構造基本統計調査によると、女性エンジニア(情報通信業)の平均年収は、317万円です。ちなみに、男性は407万円でした。
以下は、年齢別の女性エンジニアの平均年収です。
年齢 | 女性エンジニア の平均年収 |
---|---|
20~24歳 | 245万円 |
25~29歳 | 268万円 |
30~34歳 | 301万円 |
35~39歳 | 350万円 |
40~44歳 | 366万円 |
フリーランスへの転向に前向きな女性エンジニアも!
近年、女性エンジニアの間でフリーランスへの転向を検討する動きが活発化しています。レバテックの調査では、出産経験のある女性のうち、約67%が「フリーランスという働き方は子育てと仕事を両立する上での有効な選択肢」と回答してます。
引用:出産経験のある女性IT人材の約7割が フリーランスとして働くことは育児との両立に有効と回答|レバテック
理由としては、働く場所の自由度や業務量の調整のしやすさを挙げる人が多いです。別の設問では、現在フリーランスとして働く20代・30代の女性IT人材のうち約7割が、「出産を経験したあともフリーランスとして働き続けたい」と回答しています。
フリーランスの働き方に興味を持った方は、ぜひレバテックフリーランスにご相談ください。レバテックフリーランスを使えば、キャリアプランに沿った案件の提案を受けることが可能です。また、契約締結時や案件参画中のサポートも受けられるため、フリーランス初心者の方も安心して利用していただけます。
※本記事は2025年4月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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