CCNAはネットワークエンジニア入門資格!受験概要や取得メリットを解説 | レバテックフリーランス
CCNAはネットワークエンジニア入門資格!受験概要や取得メリットを解説
CCNAとはシスコシステムズの認定資格のことです。取得すればネットワークに関する知識を得られる点や、転職や案件受注に有利に働く可能性がある点が主なメリットとして挙げられます。
近年、試験の難易度が難化傾向にあるといわれています。合格を目指している方は、オンライン学習サービスを利用したり、公式サイトの問題を解いたりして早めに試験対策に取り組んでおいた方がよいでしょう。
本記事では、CCNAの出題範囲や勉強方法を詳しく解説します。
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目次
CCNAはネットワークエンジニア・クラウドエンジニアの入門資格
CCNAはネットワークエンジニアやクラウドエンジニアの入門資格です。ここから、CCNAの内容について詳しく解説します。
シスコシステムズの認定資格
CCNAはCisco Certified Network Associateの略称です。つまり、Cisco(シスコシステムズ社)によるネットワークの知識に関する認定資格を指します。
シスコシステムズとは、コンピュータネットワーク機器の開発や販売をしている会社です。シスコシステムズは米国に本社を構えており、CCNAも世界中で実施されているため、資格を取得すれば日本だけでなく海外に向けて自分の技術や知識を証明できます。
ネットワークエンジニア・クラウドエンジニアに必要
CCNAではネットワークに関する知識が問われるため、一般的にネットワークエンジニアやクラウドエンジニアに必要な資格といわれています。
ネットワークエンジニアとは、コンピューターやサーバーを接続して、ネットワーク環境を設計・構築したり、運用したりするエンジニアのことです。安定してデータを送受信する環境を構築するためには、ネットワークに関する知識が欠かせません。ネットワークエンジニアの仕事について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
ネットワークエンジニアとは?年収や仕事内容・将来性をわかりやすく解説
クラウドエンジニアとは、クラウド上のサーバーの設計・構築・保守を担うエンジニアのことです。主にクラウドに関する知識を問う「CCNA Cloud」が2020年にCCNAに統合されました。そのため、クラウドエンジニアにとってもCCNAの資格が役に立つでしょう。
なお、クラウドエンジニアの仕事内容を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
クラウドエンジニアとは?年収や資格・仕事内容について
CCNAを取得する2つのメリット
CCNAを取得する主なメリットは、以下の2つです。
- ネットワークに関する知識やスキルを身につけられる
- 転職や案件受注に有利に働く可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
ネットワークに関する知識やスキルを身につけられる
CCNA取得に向けて学ぶことで、ネットワークに関する知識やスキルを身につけられる点がメリットです。
CCNAは入門資格に位置付けられているため、初心者でも挑戦できます。ただし、ネットワークに関するさまざまな範囲の知識が問われるため、合格するためには相応の学習時間が必要です。
また、既にネットワークエンジニアなどで活躍している人も、CCNA取得のための学習を通じて自分の知識やスキルが十分なのか確認できるでしょう。
転職や案件受注に有利に働く可能性がある
CCNAを取得すれば、転職やフリーランス案件の受注に有利に働く可能性がある点もメリットです。
合格には一定の知識が必要なため、CCNAを取得していることでネットワークに関する基礎知識があることを証明できます。とくに、ネットワークエンジニアとして転職したい場面や、ネットワークエンジニアとしての案件を受注したい場面に役立つでしょう。
また、CCNAは世界共通の資格のため、海外企業の案件を受注する場合にも役立つ可能性があります。
CCNAの試験難易度は難化傾向にあり
近年、CCNAの試験の難易度が上がっているといわれています。なぜなら、2020年2月より新制度が始まったためです。
従来、CCNAにはCCNA Cloud・CCNA Industrial・CCNA Wirelessなど、さまざまな種類の試験に分かれていましたが、新制度開始に伴いCCNAひとつに統合されました。そのため、受験者は今まで以上に幅広い分野を学ばなくてはなりません。
参考:Cisco「2020年2月24 日:知っておくべきこと」
CCNAの試験内容
ここから出題範囲や出題形式など、CCNAの試験内容について解説します。
CCNAの出題範囲
CCNAで出題される範囲は、以下のとおりです。
- ネットワークの基礎(ルータ・アクセスポイント・サーバーなどについて)
- ネットワーク アクセス(VLANの設定・確認、物理的インフラストラクチャーの接続に関する説明など)
- IP コネクティビティ(ルーティングテーブルを構成する要素の説明など)
- IP サービス(クライアント/サーバ モードで動作する NTP の設定・確認など)
- セキュリティの基礎(セキュリティの主要概念の定義など)
- 自動化とプログラマビリティ(ネットワーク管理における自動化の影響の説明など)
なお、出題割合はネットワークの基礎20%、ネットワーク アクセス20%、IP コネクティビティ25%、IP サービス10%、セキュリティの基礎15%、自動化とプログラマビリティ10%です。
参考:Cisco「Cisco Certified Network Associate(200-301 CCNA)」
CCNAの出題形式
CCNAの出題形式は、以下のとおりです。
- 選択問題(選択肢の中から単一もしくは複数選択)
- ドラッグ&ドロップ形式の問題(適切な位置にドラッグ&ドロップして回答)
- 穴埋め問題(空欄に文字列を入力)
- シナリオ問題(問題文を読み、コマンドを入力して回答)
- シミュレーション問題(あらかじめ用意された環境でコマンドを入力して回答)
なお、試験時間は120分、試験言語は日本語・英語です。
参考:Cisco「Cisco Certification Exam Tutorial Videos」
CCNAの受験要項ー申込方法・試験日・受験料について
ここでCCNAの受験要領(申込方法・試験日・受験料・試験会場など)について詳しく解説します。
CCNAの申込方法
CCNAを申し込む流れは、以下のとおりです。
- ホームページやコールセンターでピアソンVUEのIDナンバーを取得
- ホームページ・コールセンター・テストセンターに連絡
- 受験申し込み、受験料支払い
- 受験
なお、新規申し込みの際は、登録したメールアドレスにIDやパスワードが送られてきます。受領後、30日以内にアカウントを有効化させる手続きが必要です。
参考:Cisco「試験申し込み」
CCNAの試験日
CCNAの試験日に決まりはありません。そのため、自分のスケジュールにあわせて自由に決められます。ただし、テストセンターによって受験できない日が設けられていたり、希望日が既に予約で埋まったりしていることもあるため、注意が必要です。
なお、Cisco社によると、通常6週間前から試験の予約ができます。また、前回の試験で不合格になった場合は、不合格の翌日から5暦日待たなければなりません。
CCNAの受験料
2024年2月25日現在、CCNAの受験料は42,600円です。ただし、受験料は改定されることがあるため、必ず事前に最新の情報を確認してください。
なお、バウチャーを使うと受験料が変わることがあります。バウチャーとは、事前に購入することで割引になるチケットのことです。勤務先からバウチャーを受け取れる場合もあるため、あらかじめ所管部署に相談するとよいでしょう。
CCNAの試験会場
CCNAの試験会場は、ピアソンVUEのテストセンターです。テストセンターは、全国各地にあります。
また、2020年12月より自宅やオフィスでオンライン受験も可能です。ただし、オンライン受験には以下の要件を満たさなければならず、一定の手間がかかります。
- 静かなプライベート スペースを利用できること
- Web カメラを備えた信頼性の高いデバイス
- 高速で安定したインターネット接続
- OnVUE ソフトウェア
- 政府発行の身分証明書
どちらが自分にとって便利か比較した上で、CCNAの試験会場を決めた方がよいでしょう。
参考:Cisco「シスコ認定試験のオンラインテスト」
CCNA資格の有効期限
CCNAの資格の有効期限は、合格してから3年です。
期限が到来した後に再度認定を受けるためには、再受験しなければなりません。ただし、もう一度勉強し直すことで、知識の定着化につながるため、決して無駄ではないでしょう。
また、実務を通してネットワークに関する知識を深めた方は、より難易度の高い試験に挑戦する方法もあります。
参考:Cisco「シスコ認定試験」
CCNA合格に必要な知識を身につける3つの勉強方法
CCNA合格に必要な知識を身につける主な勉強方法は、以下のとおりです。
- 書籍から学ぶ
- オンラインサービスを利用する
- 公式サイトの問題を解く
3つの勉強方法を詳しく解説します。
なお、CCNAに限らず、ネットワークエンジニアを目指す初学者向けの勉強法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ネットワークエンジニアの勉強方法|独学からスクールまで初心者向けの学習法を紹介
書籍から学ぶ
書籍から学ぶ方法がCCNAの勉強法のひとつです。書店で探せば、さまざまな種類のCCNAの参考書や問題集が見つかります。
書籍から学ぶ場合、専門家の執筆した信頼性の高い情報を得られる点や、気になる部分に書き込んだりマーカーを引いたりできる点がメリットです。ただし、本によって情報が古い可能性があるため、最新の試験に対応したものを購入しましょう。
なお、2024年2月25日時点で、CCNAの最新の試験番号は「200-301」です。
オンラインサービスを利用する
オンラインサービスを利用するのも、CCNAの勉強に有効な方法のひとつです。オンライン学習サービスの中には、CCNAに必要な知識を動画で紹介しているものがあります。
オンライン学習サービスを利用する場合、スマートフォンさえあればいつでもどこでも学習できる点がメリットです。また、サービスによって講師に直接質問してわからない部分を解消できることもあります。
CCNAを受験するか決めかねている場合は、まずオンライン学習サービスを利用してみるのもよいでしょう。
公式サイトの問題を解く
Ciscoの公式サイトの問題を確認することも大切です。この勉強法も、スマートフォンさえ持参していれば、いつでもどこでも学習できます。試験日当日に問題の出題形式で戸惑わないように、あらかじめ雰囲気を確認しておくとよいでしょう。
公式サイトでは、実践形式でCCNAの模擬試験を受験可能です(ただし、有料)。お金をあまりかけたくない場合は、公式サイトのチュートリアル動画(無料)を視聴して、出題形式を確認できます。
参考:Cisco「Cisco Certification Exam Tutorial Videos」
CCNA以外のシスコシステムズ認定試験の種類
CCNA以外にも、CCNPやCCIEといったCisco(シスコシステムズ社)認定試験があります。
CCNPはプロフェッショナルレベル、CCIEはさらに上のエキスパートレベルの試験です。そのため、いずれの試験もアソシエイトレベルのCCNAと比べて難易度が高く設定されています。
Cisco認定試験以外で、ITエンジニアに必要とされる資格を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ITエンジニアも資格を取得しよう!おすすめの資格30選を紹介
CCNAの資格に関するよくある質問
ここでは、CCNAの資格に関するよくある質問に答えていきます。
Q. CCNAの合格率はどの程度ですか?
CCNAの合格率は非公表のため正確な数値はわかりませんが、30~60%ぐらいとされています。
Q. CCNA資格を取得することで、どのようなメリットがありますか?
CCNA資格を取得すると、基本的スキルが証明できる、自分自身のスキルチェックになる、業務や業界に適した資格がとれる、市場価値が高い等のメリットがあります。
Q. CCNA資格に合格するにはどのような知識が必要ですか?
CCNA試験に合格するには、ネットワーク機器、システム、自動化、プログラマビリティ等のネットワーク技術に関する幅広い知識が必要です。
Q. CCNA資格取得後、どのような職種で活躍することができますか?
CCNA取得者はネットワークエンジニア、ITコンサルタント、プロジェクトマネージャー等の職種で活躍できます。
Q. CCNA資格取得後、どのようなスキルが身につきますか?
CCNA資格を取得すると、ネットワークの基礎的な知識、設定、保守、トラブルシューティングなどのスキルが身につきます。
※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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