データベースエンジニアの資格!転職に必要な知識・スキルの習得に役立つDB資格は? | レバテックフリーランス
データベースエンジニアの資格!転職に必要な知識・スキルの習得に役立つDB資格は?
データベースエンジニアの仕事や転職に役立つ資格には、初心者から上級者向けのものまでさまざまな種類があります。また、使用するデータベース製品によっても資格が異なります。そこでこの記事では、データベースエンジニアが取得していると役立つ資格について解説していきます。
データベースエンジニアになるには資格が必要?
データベースエンジニアは、データベースの設計・開発や保守、運用を担う職種です。データベースとは、社内情報や顧客情報の検索・蓄積が簡単におこなえるように整理された情報の集まりを指し、倉庫や箱にたとえられることもあります。
データベースの容量を決めたり、バックアップの仕組みを考慮したりと、データベースエンジニアの業務の幅は広く、大きく分けて、設計/開発・管理・運用の3つに分類できます。
また、データベースエンジニアになるための資格取得は必須ではありません。しかし、資格を取得することで、業務に活かせるスキルを習得でき、転職する際の客観的なアピール素材として役に立つでしょう。
関連記事 : DB(データベース)関連の資格
データベースエンジニアにおすすめの資格
ここでは、データベースエンジニアになるために役立つ資格について詳しく紹介します。
ORACLE MASTER
| 資格名 | ORACLE MASTER Bronze DBA 2019 ORACLE MASTER Silver DBA 2019 ORACLE MASTER Gold DBA 2019 ORACLE MASTER Silver SQL 2019 |
|---|---|
| 運営 | オラクル社 |
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 | 32,340円(税込) |
| 合格基準 | Bronze DBA:70問中65% Silver DBA:90問中60% Gold DBA:85問中57% Silver SQL:78問中63% |
| 受験資格 | Bronze・Silver:制限なし Gold :認定にはSilver DBAの取得が前提条件 |
オラクル社が運営するOracle Databaseの管理スキルを認定する資格試験です。試験の難易度は、基礎レベルの「Bronze」から、エキスパートレベルの「Platinum」(2021年6月時点で詳細未定)まで4種類があります。
「Bronze」については、データベース管理者として業務をおこなえるレベルの問題が出題されます。「Bronze」を取得するための勉強方法としては、参考書で基礎知識を勉強し、演習問題を繰り返し解くことが推奨されます。オラクル社が提供する「Oracle Databaseラーニング・サブスクリプション」を活用してもよいでしょう。
※参考 : ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - | オラクル認定資格制度 | Oracle University
基本情報技術者試験
| 資格名 | 基本情報技術者試験(FE) |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 上期・下期 |
| 受験料 | 5,700円(税込) |
| 合格基準 | 午前試験・午後試験ともに正答率60% |
| 受験資格/試験形式 | 制限なし |
IPAが運営するITエンジニアとしての基礎知識を保有していることを証明する資格試験です。午前試験では、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3種類の分野から問題が出題され、IT知識だけではなく経営やマネジメントなどの幅広い知識が要求されます。午後試験では、アルゴリズム・プログラミングに関する問題も出題されます。
基本情報技術者試験の問題は、過去問題と同様、または似た問題が出題されるため、参考書で基礎を固め、過去に出題された問題を積極的に解いて勉強するとよいでしょう。
※参考 : IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
| 資格名 | 応用情報技術者試験(AP) |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 年に2回(春期・秋期) |
| 受験料 | 5,700円(税込) |
| 合格基準 | 午前試験・午後試験ともに正答率60% |
| 受験資格 | 制限なし |
IPAが運営するITエンジニアとして、応用知識や技術を身に付けていることを証明できる資格試験です。応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格にあたります。
問題の出題傾向は基本情報技術者試験と似ていますが、午後試験では記述式の問題が出題されることが特徴です。勉強方法は、基本情報技術者試験と同様の方法になります。特に記述式の問題には注意して対策することが大切です。
※参考 : IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験
データベーススペシャリスト試験
| 資格名 | データベーススペシャリスト試験(DB) |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 年に1回(秋期) |
| 受験料 | 5,700円(税込) |
| 合格基準 | 午前1・午前2・午後1・午後2の 4つの試験すべて正答率60% |
| 受験資格 | 制限なし |
IPAが運営する、データベースに関係する専門スキルを有していることを証明できる資格試験です。情報処理技術者試験では、難易度を4種類のレベルに区分しています。基本情報技術者試験はレベル2、応用情報技術者試験はレベル3です。そして、データベーススペシャリスト試験はレベル4と最もレベルの高い試験とされています。
実務経験がないと合格するには難しい資格といえるでしょう。午前1・午前2の試験については過去問題・演習問題で対応することが可能です。一方、午後1・午後2の試験は記述式の問題が出題され、午前試験よりも難易度が高い傾向にあります。そのため、専門の参考書を通して対策をおこない、その後過去問題や演習問題に取り組むのをおすすめします。
※参考 : IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:データベーススペシャリスト試験
MySQL5.7 Database Administrator
| 資格名 | MySQL5.7 Database Administrator |
|---|---|
| 運営 | オラクル社 |
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 | 32,340円(税込) |
| 合格基準 | 正答率75問中58% |
| 受験資格 | 制限なし |
ORACLE MASTERと同様でオラクル社が運営する資格試験です。資格を取得することで、MySQLに関する専門的な管理スキルをもっていることを証明することができます。インストール方法・アーキテクチャ・設定・監視・ユーザー管理・セキュリティ・クエリーパフォーマンス・バックアップなど、MySQLに関する幅広い問題が出題されるのが特徴です。
実務経験者の資格取得が推奨されており、ほかの資格試験と比較すると難易度の高い資格で、研修コースの受講も推奨されています。受験前には、公式サイトに掲載されている「試験内容チェックリスト」を確認するとよいでしょう。
※参考 : MySQL 5.7 Database Administrator | Oracle University
Microsoft試験98-364: Database Fundamentals
| 資格名 | Microsoft試験98-364: Database Fundamentals |
|---|---|
| 運営 | マイクロソフト社 |
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 | 15,444円(税込) |
| 合格基準 | 非公開 |
| 受験資格 | 制限なし |
マイクロソフト社が運営するデータベースの基礎知識を問う資格試験です。「Microsoft SQL Server」を含む、リレーショナルデータベースの概要・SQL言語・データベースオブジェクトの作成や操作・正規化・データベース管理などのスキルを習得していることが証明できます。
合格率が公表されていないため、正確な難易度は把握することはできません。しかし、選択式の出題方式で、データベースの基礎レベルの問題が出題されるため、ITエンジニアとして働いている方であれば、参考書・演習問題を通して学習することで充分に合格できるレベルと考えられるでしょう。
※参考 : Exam 98-364: Database Fundamentals - Learn | Microsoft Docs
OSS-DB技術者認定試験
| 資格名 | OSS-DB Silver OSS-DB Gold |
|---|---|
| 運営 | 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン (LPI-Japan) |
| 試験日 | 随時 |
| 受験料 | 16,500円(税込) |
| 合格基準 | 非公開 |
| 受験資格 | Silver:制限なし Gold:Silver資格の認定 |
LPI-Japanが主催する、オープンソースデータベース(OSS-DB)のスキルを証明する資格です。資格を取得することで、OSS-DBのなかでも特にPostgreSQLに関する技術力を証明することができます。
近年、OSS-DBはバージョンアップを繰り返すことで、商用のデータベースに劣らないほどまでに発展しており、OSS-DBを使いこなせるデータベースエンジニアの需要も高いと考えられます。
「Silver」は、OSS-DBの基礎知識に関する問題が出題されるため、データベースの知識がある程度あれば比較的取得しやすいでしょう。一方、「Gold」は、「Silver」と比較して、問題の出題範囲が幅広く、高度なスキルを求められるため、OSS-DBに関する実務経験があるほうが合格しやすいです。受験対策としては、公式サイトにある「OSS-DB道場」などを利用するとよいでしょう。
※参考 : OSS-DB技術者認定試験
関連記事 : DB(データベース)エンジニアの仕事内容
データベースエンジニアの資格に関するよくある質問
データベースエンジニアの資格に関するよくある質問と回答をまとめました。
Q. データベースエンジニアに転職するには資格が必要ですか?
A. データベースエンジニアになるために必要不可欠な資格はありません。しかし、資格取得を目標に学習すればスキルアップにもつながり、転職する際にスキルをアピールすることができます。
Q. データベースエンジニアにおすすめの資格にはどんなものがありますか?
A. ORACLE MASTERやデータベーススペシャリスト試験などが挙げられ、使うデータベース製品によっても資格は多種多様です。データベースに関する知識がない方は、まず、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の資格取得を目指すとよいでしょう。
Q. データベースエンジニアが資格を取得するメリットは何ですか?
A. 資格取得を目標とすることで、勉強のモチベーションが上がり比較的早くスキルを身に付けるのに役立ちます。また、資格を取得すれば、昇進や転職を目指す際にスキルを客観的にアピールすることができるでしょう。このほか、資格取得することで学校や企業から奨励金や資格手当をもらえるケースもあるようです。
関連記事 : データベースエンジニアの平均年収|仕事内容や必要なスキル・資格・キャリアパス
最後に
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