システム管理者に必要な資格を解説!スキルアップや転職に役立つのは? | レバテックフリーランス
システム管理者に必要な資格を解説!スキルアップや転職に役立つのは?
システム管理者のスキルアップや転職に役立つ可能性がある資格には、情報処理技術者としての知識やスキルを有していると認定する「基本情報技術者」や、国家資格でもある「応用情報技術者」、業界で広く認知された「ITIL」といった資格があります。この記事ではこれらの資格をはじめ、システム管理者に役立つ資格について解説します。
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システム管理者とは?
システム管理者は、業務に関わる情報システムの構築・運用において中心的役割を果たすとともに、個別の情報システム開発プロジェクトにおいて、システム管理の専門家として開発・導入を支援する技術者です。
主に情報システムを企画・構築・運用する業務に従事し、情報システムの構成管理・障害管理・性能管理・課金管理・セキュリティ管理を行います。また、情報システムの安定的・効率的な運用のための改善活動、システム利用者に対する技術的な助言や支援も含まれます。
情報システムは複雑化・多様化しているため、システム管理業務において、ほかの専門家と適切に協力しなければなりません。システム管理者には、情報システムを安全かつ安定的に運用・管理するための知識、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、施設・設備などの構成の管理、システム資源の維持・更新に対応するための知識やスキルが求められます。
関連記事 : システム管理者の仕事内容
システム管理者に必要な資格
システム管理者になるのに資格は必須ではありませんが、資格を取得していると、業務に有用な知識やスキルを保有している証明となります。社内での処遇向上、就職や転職時のアピールに役立つでしょう。ここでは、システム管理者に有用な資格について紹介します。
基本情報技術者試験
| 資格名 | 基本情報技術者試験(FE) |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 年に2回(上期・下期) |
| 受験料 | 5,700円(税込) |
| 合格基準 | 午前試験:多肢選択式(四肢択一)、80問、正答率60% 午後試験:多肢選択式、11問の内5問を回答、正答率60% 免除試験:多肢選択式、11問の内5問を回答、正答率60% |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html |
ITエンジニアの登竜門として、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を身につけていることを認定する国家試験です。情報処理技術者試験は難易度を4種類のレベルに区分しており、基本情報技術者試験はレベル2(基本的知識・技能)の位置付けです。
コンピュータシステム・情報セキュリティ・データ構造及びアルゴリズム・ソフトウェア設計と開発・マネジメント・ストラテジなどに関して出題されます。ITに関わる上位者の指導の元にはなりますが、ITソリューション・製品・サービスを実現する業務に役立ちます。
情報セキュリティマネジメント試験
| 資格名 | 情報セキュリティマネジメント試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 年に2回(上期・下期) |
| 受験料 | 5,700円(税込) |
| 合格基準 | 午前試験:多肢選択式(四肢択一)、50問、正答率60% 午後試験:多肢選択式、3問、正答率60% |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sg.html |
情報システムの利用部門において、情報及び情報システムを安全に活用するために、情報セキュリティを確保・維持・改善する能力を認定する国家試験です。情報処理技術者試験においては、こちらもレベル2(基本的知識・技能)の位置付けです。
午前はコンピュータシステム・データベース・ネットワーク・システム戦略などについて、午後は情報セキュリティマネジメントの計画・運用・改善に関して出題されます。企業において情報セキュリティが確保された状況を実現し、維持改善する業務に役立ちます。
ITILファンデーション試験
| 資格名 | ITIL® Foundation Version 3(Japanese) ITIL® Foundation Version 4(Japanese) |
|---|---|
| 運営 | AXELOS |
| 試験日 | 通年 |
| 受験料 | 43,890円(税抜) |
| 合格基準 | 40問、正答率65% |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.axelos.com/certifications/itil-certifications/itil-foundation |
※参照:PeopleCert/ITIL® ファンデーション試験|PROMETRIC
ITシステムを安定して稼働させるために必要なITサービスマネジメントについて基本的な知識を有していることを証明するもので、英国AXELOSが認定元の国際的に通用する資格です。
ITサービスマネジメントに関わる単語や、用語などの基礎的な知識について出題され、企業においてITサービス管理の品質向上に役立ちます。
応用情報技術者試験
| 資格名 | 応用情報技術者試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 年に2回(春期・秋期) |
| 受験料 | 5,700円(税込) |
| 合格基準 | 午前試験:多肢選択式(四肢択一)、80問、正答率60% 午後試験:記述式、11問の内5問を回答、正答率60% |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html |
情報システムの基本戦略立案やITによるソリューション・製品・サービスを実現できる高度IT人材として必要な応用的知識・技能を有することを認定する国家試験です。
情報処理技術者試験においては難易度を4種類のレベルに区分しており、こちらはレベル3(応用的知識・技能)の位置付けです。
経営戦略・情報戦略・戦略立案/コンサルティングの技法・システムアーキテクチャ・サービスマネジメント・プロジェクトマネジメント・ネットワーク・データベースなどに関して出題されます。
ITを活用した事業革新や業務改革、革新的な製品・サービス開発などの業務に役立ちます。
ITサービスマネージャ試験
| 資格名 | ITサービスマネージャ試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 年に1回(春期) |
| 受験料 | 5,700円(税込) |
| 合格基準 | 午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一)、30問、正答率60% 午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一)、25問、正答率60% 午後Ⅰ:記述式、3問の内2問を回答、正答率60% 午後Ⅱ:論述式、2問の内1問を回答、合格水準にあること |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sm.html |
ITサービスの計画立案・設計・移行・提供・改善のための組織活動や資源を指揮し、管理する高度IT人材として必要な知識・技能を有することを認定する国家試験です。情報処理技術者試験においては難易度を4種類のレベルに区分しており、こちらはレベル4(高度な知識・技能)の位置付けです。
午前はコンピュータシステム・データベース・ネットワーク・セキュリティなどについて、午後はサービスマネジメント・パフォーマンス評価/改善・サービス運用・ファシリティマネジメントなどに関して出題されます。
顧客ニーズを踏まえた日々の継続的改善を通じて、安全性と信頼性の高いITサービスを提供する業務に役立ちます。
情報処理安全確保支援士試験
| 資格名 | 情報処理安全確保支援士試験 |
|---|---|
| 運営 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験日 | 年に2回(春期・秋期) |
| 受験料 | 5,700円(非課税) |
| 合格基準 | 午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一)、30問、正答率60% 午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一)、25問、正答率60% 午後Ⅰ:記述式、3問の内2問を回答、正答率60% 午後Ⅱ:記述式、2問の内1問を回答、正答率60% |
| 受験資格 | なし |
| 公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html |
企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を行う上での情報セキュリティに関する知識・技能を有することを認定する国家試験です。試験合格者は、所定の登録手続きを行うことで、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者となることができます。
情報処理技術者試験においては難易度を4種類のレベルに区分しており、こちらはレベル4(高度な知識・技能)の位置付けです。
午前はデータベースやネットワーク・セキュリティ・開発技術などについて、午後は情報セキュリティマネジメント・情報システム・セキュリティ対策・情報セキュリティインシデント管理などについて出題されます。
情報セキュリティに対応した企業や組織内の安全な情報システムの企画・設計・開発・運用などの業務に役立ちます。
関連記事 : 情報セキュリティの資格|おすすめの国家資格・民間資格の種類や難易度を紹介
システム管理者の資格に関するよくある質問
システム管理者の資格に関するよくある質問をまとめました。
Q. システム管理者に転職するには資格が必要ですか?
A. システム管理に必須の資格はありませんが、資格を保有していれば、情報システムの企画・設計・開発・運用を行う上で必要な知識・スキルを保有していることの証明となります。資格を取得すると転職時のアピールにもなりますし、社内の処遇向上の可能性も高まります。
Q. システム管理者におすすめの資格は何ですか?
A. ITに関する能力が一定水準以上であることを認定する国家試験に「基本情報技術者試験」と、その上位となる「応用情報技術者試験」があります。このほか、セキュリティに関わる「情報セキュリティマネジメント試験」、ITサービスに関わる「ITサービスマネージャ試験」、ITサービスマネジメントに関する国際的な資格「ITILファンデーション」などがおすすめです。
Q. システム管理者に必要なスキルは何ですか?
A. システム管理の仕事は、社内や組織の情報管理や業務に関わるシステムの企画・開発・運用といった幅広い領域にわたります。情報システムの基本からネットワーク、セキュリティ対策、情報システムを活用するための教育などに関する知識・スキルが必要となります。
関連記事 : プログラマーに必要なおすすめ資格一覧|取得方法も紹介
最後に
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