ITコンサル副業向け案件を解説!種類や単価・必要なスキルや案件獲得のコツ | レバテックフリーランス
ITコンサル副業向け案件を解説!種類や単価・必要なスキルや案件獲得のコツ
週末副業など、ITコンサルタントの副業が注目を集めています。DXによる需要増加や長期化するIT人材不足、副業の解禁による働き方の自由度アップなどが理由です。本記事では、ITコンサルタントとして副業を始めるために不可欠な案件の種類や獲得方法、報酬単価の上げ方、必要なスキル、副業開始時の注意点などについて解説します。
なお、そもそもITコンサルタントとは何?といった疑問のある方は、下記の関連記事をご覧ください。
ITコンサルタントとは?仕事内容や向いている人の特徴を解説
それでは、ITコンサルタントとしてスムーズに副業を始められるよう、ポイントを確認していきましょう。
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目次
ITコンサルタントの副業向け案件の種類
ITコンサルタントの副業向けの案件は、主に以下の3種類です。副業に費やせる時間や労力などは、人によって異なります。どのような案件が自分に向いているのか確認しましょう。
IT戦略の立案
IT戦略の立案は、企業の経営戦略に基づいて、どのようなIT戦略をとるべきか立案・実行を支援する業務です。経営戦略のもと、解決すべき課題や達成すべき目標への技術的なアプローチを効率よく構築します。
企業の業務プロセス全体を最適化する業務コンサルタントに対し、ITコンサルタントはITシステムやツールなどが貢献できる課題に取り組みます。とはいえ、担当するプロセスの範囲は広く、顧客関係のマネジメントや営業(販売)といった売り上げに直結する分野から、業務や工数管理などのバックヤードに関するものまで、多種多様です。
IT戦略を立案するプロセスには、「ヒアリング・分析」「提案」「実行」の3つがあります。副業の場合、実行まで責任を持つとワークロードが高くなりすぎる可能性もありますので、作業量と時間、労力のバランスに注意しましょう。
ITツールの導入・運用サポート
IT戦略から落とし込んだ業務目標に対し、どのようなITシステムやツールを刷新または導入すべきか提案したり、運用をサポートしたりするのも、ITコンサルタントの業務です。DXが広がりつつある中で、ITシステムやツールを活用した新しい価値の創造が、ますます求められるようになってきているといえるでしょう。
顧客ニーズの変化が激しい近年において、与えられた課題や目標に対し、どのようなITシステムやツールが適切か判断するには、システムと業務の両面からさまざまな要素を考慮する必要があります。機能要件はもちろんのこと、可用性や拡張性、レジリエンス、移行性、セキュリティなど、非機能要件の重要さも伝えなければなりません。
製品やサービスといった企業が取り扱うプロダクト、ITで効率化できる業務プロセス、実際にITを利用する人材、システムを提供するベンダーなどを深く理解し、総合的に考える必要があるでしょう。
IT人材の育成支援
ITシステムやツールを導入するために、実際に使う人々の教育を行うのがIT人材の育成支援の仕事です。IT人材の育成支援は、ITコンサルタントの副業向け案件の中でも始めやすい副業といえます。
簡単なレクチャーや研修の講師、セミナーなど、案件は多様です。例えば、ITシステムやツールの導入に携わった企業で実務に必要な操作をレクチャーしたり、企業の課題解決や目標達成に不可欠なスキルを整理して研修を提案したりする仕事があるでしょう。
ITコンサルタントとして支援した企業の事例を、セミナーなどで話すことも可能です。IT人材の育成支援は日程や拘束時間が決まっていることが多く、スケジュールを調整しやすいことも特徴といえます。
ITコンサルタントの仕事内容全般について詳しく知りたい方は、「ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説」の記事でも詳しく解説していますのでチェックしてみてください。
副業案件の獲得方法
次に、どのようにして副業向けの案件を獲得するかを紹介します。副業の場合、できるだけ効率的に案件を獲得できるよう、複数の方法を利用するのがポイントです。いずれも無料で利用可能ですので、気軽に始められます。
エージェント
エージェント型のマッチングサービスでは、希望に合う副業案件の紹介を受けられます。案件数の豊富さや幅広さ、単価の高さ、単発案件やフルリモート案件に強いなど、特徴はさまざまです。
利用には学歴や職歴などに加えて、希望条件の登録が求められます。自分のキャリアを詳細に伝えるほうが案件を獲得しやすいので、経歴を整理し、しっかりと準備しておきましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングでは、用意されたプラットフォーム上でフリーランスとクライアントと直接やり取りを行い、マッチングできます。
こちらも利用には登録が必須で、総合型やIT特化型、高単価型など、企業によって特色があります。マッチング方法には、案件一覧から条件で絞り込んで探す方法や希望条件を登録しシステムからの通知を待つ方法、匿名でキャリアを公開し発注者からのスカウトを受ける方法などがあります。
Webサイト
ITコンサルタントとして副業を探す方法は、エージェントやクラウドソーシングのようなマッチングサービスだけではありません。
Webサイトを作成すれば、キャリアを公開して自分のスキルや能力をアピールできます。サイトデザインやブログで発信する情報にも気を配り、SEO対策を講じるなど発見してもらうための工夫を凝らしましょう。
SNS
Webサイトよりも手軽に始められるのがSNSです。SNSによって利用ユーザー数やユーザーの属性、開設できるアカウントの種類などが異なります。どのSNSがもっとも自分の副業探しに適しているか調べておきましょう。
TwitterとInstragram、noteなど、一部のSNSには投稿を連携できる機能があり、効率的に営業活動ができます。
友人や知人からの紹介
副業を探していることを友人や知人に話してみるのもひとつの方法です。
紹介が優れているのは、キャリアだけではなく作業の進め方や課題解決力、リーダーシップ、マネジメント力、モチベーションの高さ、人柄などといった情報が伝わりやすい点にあります。ただし、人間関係に基づいているため、依頼を引き受けるにしてもお断りするにしても、気遣いが必要です。
副業案件での報酬形態と単価の上げ方
案件獲得方法の後は、副業の報酬形態を見てみましょう。案件を継続的に獲得できるようになったときに備えて、単価を上げるコツもご紹介します。
報酬形態
ITコンサルタントを含む副業において、報酬の支払われ方は次の3種類です。どちらなのかは契約内容によって異なります。両者の違いを見てみましょう。
時間報酬
時間報酬では、稼働した時間に応じて報酬が支払われます。スポット的なコンサルティングや拘束時間が明確な案件、作業的要素の強いタスク型の案件などの場合は、時間報酬が適用されるケースが多いです。
ITコンサルティングの報酬相場は、案件によって様々です。クラウドソーシングでは1時間数千円からという案件がよく見られ、エージェントになると1時間5,000円を超えるものが増える傾向にあります。
成果報酬
稼働時間に応じて報酬が支払われる時間報酬に対し、成果報酬では原則として成果に応じた報酬が支払われます。成果報酬は、中長期的なコンサルティングの案件やプロジェクト単位での参画の場合などに多くみられるのが特徴です。
固定報酬
副業の場合には、報酬が月額で固定されているケースがほとんどです。
ITコンサルティングでは、プロジェクトの完了や成果物が完成するまでに時間を要します。報酬相場は月額数十万円から百万円を超えるものまでと、依頼内容に応じて幅広くあります。
報酬単価の上げ方
ITコンサルタントとしての副業に慣れてくると、報酬額の交渉という課題に向き合うことが増えてきます。単価の上げ方にはコツがありますので、見ていきましょう。
副業の場合、新しいクライアントが決まるたびに報酬の高い案件を選んでいくという方法もある一方で、同じ顧客から別の案件を依頼されるタイミングに単価アップを試みることも可能です。
その場合、顧客との信頼関係を築くのはもちろんのこと、以下の点に注意して交渉を進めましょう。
- 専門分野や得意分野を持ち実績を積む
- 自分の働きを数値やデータなどで裏付け資料にまとめておく
- 資格を取得してスキルアップを見える化する
- 各顧客の状況を把握し交渉のタイミングを見極める
- 市場単価と比較し適正価格を提案する
フリーランスの単価交渉について詳しく知りたい方は、以下の解説記事をご覧ください。
フリーランスの単価の決め方|単価アップ方法や交渉の注意点なども解説
ITコンサルタントとして副業を始めるための準備
ITコンサルタントの案件の種類や獲得方法、報酬形態などについて見てきました。ここでは、実際にITコンサルタントとして副業を始めるために、どのような準備が必要か確認しましょう。
知識・技術・経験・資格を整理する
まず、自分のキャリアを整理します。その際、「知識」「技術」「経験」「資格」という視点で情報を分けておくと、相手が理解しやすくなります。
経験の浅いITコンサルタントの場合、どのようなことに取り組んできたか1社ずつ丁寧に書き出しましょう。クライアントやプロジェクトの概要をはじめとして、プロジェクト内で自分が果たした役割をまとめます。そこで得た知識や技術、経験、資格を分かるようにするのがポイントです。
経験を重ねているITコンサルタントの場合、貢献度の高さや規模別、業界別といったまとめ方をおすすめします。強調したい成果や実績も整理しておきましょう。
ポートフォリオを作成する
自分自身のキャリアに関する情報を整理し終えたら、ポートフォリオを作成します。
ポートフォリオは、自分を理解してもらうためのツールです。どのような特徴を持つITコンサルタントなのかをわかりやすくまとめましょう。学歴やキャリアだけでは伝わりきらない、自分という人物のイメージを持ってもらえるような工夫も可能です。
例えば、どのようにスキルアップしてきたのかを説明すれば、ITコンサルタントとしての向上心やモチベーションが伝わります。チームでの作業で大切にしていることを記載すれば、リーダーシップやマネジメント力を伝えることもできるでしょう。
ポートフォリオの作成には、スライド作成アプリの利用をおすすめします。ブログを含むWebサイトを自分で持っている場合には、そちらでポートフォリオを公開しておきましょう。
クラウドソーシングやエージェントに登録する
クラウドソーシングやエージェントへの登録は、副業を始める準備の最終段階です。どちらにも数多くのサービスがありますので、自分の希望に合わせて選択します。利用には登録が必要なものの、自分の希望や条件にマッチする案件を知らせてくれるため、効率的な案件探しが可能です。
この段階までに、副業に費やせる時間や連絡手段を明確にしておきましょう。稼働時間では、平日早朝や夜間の対応を可能とするのか、原則として土日のみとするのかなど、本業とのバランスを考えて設定します。
連絡手段も重要です。本業に支障が出ないよう配慮しましょう。メールやチャットを基本とし、電話は緊急の場合としておくことをおすすめします。
副業開始時の注意点
案件獲得に向けて動き出す前に、副業開始時の注意点を理解しておきましょう。せっかくの副業が台無しにならないようにするため、トラブル回避の対策が必須です。
社内規定を確認する
副業が許可されているか、所属している会社の社内規定を確認しましょう。社内規定は人事部にあります。副業に関する規定がない場合や明確になっていない場合などには、人事部に確認するのが得策です。
禁止されているにもかかわらず副業すると、懲罰を受ける可能性があります。本業での評価や信頼に影響しますので、社内規定の確認は重要です。
コンプライアンスに配慮する
本業での守秘義務違反や利益相反に当たらないよう配慮しましょう。本業で得た機密情報を漏洩するのは守秘義務に反します。
副業の結果、本業の不利益となるのが利益相反です。競合他社を助ける格好となってしまったり、本業の取引先に関係する案件に携わってしまったりといったケースがありますので、注意しましょう。
所得が20万円を超える場合は確定申告する
副業で得た所得の合計が年間20万円を超える場合には、確定申告が必要です。副業で得た所得は雑所得と呼ばれます。ここでいう所得とは、報酬(収入)から経費を差し引いた金額で、報酬額のことではありません。
確定申告を忘れると税金が加算されますので、注意しましょう。なお、所得が20万円以下であれば、確定申告は不要です。
確定申告のやり方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【確定申告】フリーランス1年目が白色申告でやることまとめ!
副業のメリット・デメリットを確認しておく
ITコンサルタントの副業には、収入の増加や新たな収入源の確保、スキルアップ、独立への足掛かりといったメリットがある一方で、本業への影響や休む時間の減少、税対応などのデメリットもあります。
副業を始める前に、自分にとってのメリットとデメリットを確認しておきましょう。副業のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
副業にはどのような種類がある?メリットやデメリット、注意点なども紹介
ITコンサルの副業に関するよくある質問
ここでは、ITコンサルの副業に関するよくある質問に答えていきます。
Q. ITコンサルタントの副業に向いている案件は何ですか?
IT戦略コンサルティング、組織コンサルティング、講師、執筆等の案件が副業に向いています。
Q. 副業でITコンサル案件を受注するメリットは何ですか?
ライフプランに合わせた働き方ができる、大幅な収入アップが見込める、独立開業の準備ができる等のメリットがあります。
Q. ITコンサルタントの副業における報酬体系について教えてください。
ITコンサルタントにおける報酬体系は、主に時間報酬型と固定報酬型です。時間報酬型とは時間単位で報酬が決められている報酬体系です。固定報酬型とはプロジェクトごとに単価を設定する報酬体系です。
Q. 副業でITコンサル案件を受注する場合、どのようなデメリットがありますか?
副業収入が20万円を超えた場合に確定申告をする必要がある、休みが少なくなる等のデメリットがあります。
Q. ITコンサルタントが副業をする際はどんな所に注意すべきですか?
所属会社の社内規定を遵守できているか、守秘義務違反や利益相反になっていないか、年間で20万円を超えた場合に確定申告をしているか、本業に支障がないか等に注意すべきです。
最後に
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