SAPエンジニア・コンサルが副業を始めるには？メリットや注意点を解説 | レバテックフリーランス

SAPの副業案件は2種類

SAPとは、ドイツに本社があるヨーロッパ最大級のソフトウェア会社である「SAP社」が提供するERPパッケージ製品のことを指します。ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略で、企業の基幹業務に関するシステムをひとまとめにしていることから「統合基幹業務（システム）」と呼ばれます。

ERPシステムの登場で、会社内の各部署の業務を最適化し、一元管理することができるようになりました。ERPシステムは当然SAP以外にもありますが、SAP社が世界中の企業に普及させたことからシェアNo.1を誇っており、企業の基幹業務を支えるシステムを数多く提供しています。

そんなSAPに関する副業案件は2種類あり、SAPシステムの開発や運用、保守を行うエンジニア系の案件と、SAP導入に際してクライアント企業の課題をヒアリングし、導入支援や導入後の改善を行うコンサルタント系の案件です。それぞれの案件例や相場、メリットと注意点について紹介していきます。

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SAPエンジニアの副業案件例と相場

SAPシステムの開発や運用、保守を行うエンジニア系の案件について、案件例と単価相場をご紹介します。

案件例①：Basis案件

SAP Basisの案件では、例えば以下のようなものがあります。

項目	内容
案件概要	製造業向けSAP Basis案件
月額単価	50〜70万円
職務内容	アップグレード準備〜仮想環境構築〜作業
求めるスキル	・SAP Basis経験 ・アップグレード経験
稼働日数	週3日〜

案件例②：S/4HANA導入案件

SAP S/4HANAの導入案件では、例えば以下のようなものがあります。

項目	内容
案件概要	大手企業SAP S/4HANA新規導入案件
月額単価	90万円〜110万円
職務内容	詳細設計、コーディング、単体テスト
求めるスキル	・上記記載内容の経験 ・SAP S/4HANAでのABAP開発経験者※ガリガリコーディングができる方が理想
稼働日数	週4日〜

SAPエンジニア関連の案件をもっと知りたい方は、こちらの案件一覧をご覧ください。
SAP×システムエンジニアのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】

SAPエンジニア案件の単価相場

SAPエンジニア案件はIT職種の案件の中でも単価が高いとされており、副業に向いている週3日以内の案件でも50万円以上の単価が多く見られます。開発経験やコンサル業との兼業ができるなどの場合はより高単価の案件も狙うことができるほか、フリーランスとして独立した後には週5日稼働で100万円前後を稼ぐことも不可能ではありません。

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SAPエンジニアが副業を行うメリット

SAPエンジニアが副業を行うことで、どんなメリットが考えられるでしょうか。ここでは、3つのポイントに絞ってご紹介します。

収入が増える

副業を行うことの第一のメリットは、収入が増えることです。これはどの職業でも同じですが、SAPエンジニアの場合は、本業のスキルを活かして副業を行えることもあり、単純に労働時間を増やすだけでより多くの収入が得られるため、現状の収入に満足していない人や一時的に収入を増やしたい人は、副業を始めることですぐ収入アップにつなげられます。

また、収入を増やしながらスキルアップも同時にはかれることは大きなメリットです。本業だけを行うよりも多くの案件に携わることで、よりたくさんの実績を積むことができ、ほかのSAP製品や言語などの知識を身につけられます。自分が得たいスキルや積みたい経験を重視して案件を選ぶのも、副業の一つの活用方法です。

スキマ時間を有効活用できる

リモートや在宅での対応が可能な副業案件を選べば、休日や平日帰宅してからの空いた時間のほか、休憩時間などのスキマ時間を有効活用して副業を行えます。特に、会社勤めをしていたけれどコロナ禍以降、リモートワークになって時間が空いた、子どもが大きくなって少し時間に余裕ができた、など空いた時間があるなら、副業を始めてスキルアップと収入アップを同時にはかるのも良いでしょう。

自分の市場価値がわかる

副業で案件を受注する場合、時給ではなく単価で報酬が定められています。単価は会社勤めのように勤続年数では決まらず、スキルや実績によって決まります。そのため、副業で受けられる案件を通じて、常に「現在の自分のスキルや実績でもらえる単価」がわかり、SAPエンジニアとしての自分の市場価値を把握できます。

独立や起業に向けて準備ができる

将来的にフリーランスのSAPエンジニアとして独立を考えている場合、副業からスタートして軌道に乗ったらフリーランスとして独立するという方法なら、会社を辞めて一からフリーランスになるよりも安定した収入を得られない、会社員時代よりも稼げないなどのリスクを軽減できます。

また、本業と同時に副業を行うことで、会社の中だけではないビジネス繋がりの人脈を作ることもできるようになります。そうして作り上げた人脈を通して、新しい案件を依頼されることもあるでしょう。将来的に独立や起業を考えているSAPエンジニアの方は、副業で人脈作りをしておくことも大切です。

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SAPエンジニアが副業を行う際の注意点

では、SAPエンジニアが副業を行う上での注意点にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、3つのポイントを解説します。

ワークライフバランスに注意が必要

どのような副業でも同じですが、副業は本業が終わった後の時間や、休日の時間を使って行うものです。そのため、副業を受注しすぎてワークライフバランスが悪くなってしまう人は少なくありません。本来は休息や趣味にあてるはずの時間を業務にあててしまうことで、心身に不調をきたしたり、プライベートな人間関係が希薄になったりするリスクが考えられます。

特に、副業を始めたばかりの頃は自分自身へのマネジメント能力がまだ追いつかず、うっかり案件を受注しすぎてしまうこともあります。想定以上に自由な時間が取れなくなると、睡眠時間を削ることになり、本業に支障が出てしまうかもしれません。ワークライフバランスを保つため、副業はあくまでも少しずつ量を増やしていくようにしましょう。

確定申告の手続きが増える

副業で20万円以上の収入を得た場合、確定申告の手続きが必要になります。本業の会社員だけを行っていれば、会社が給与計算や年末調整などを行ってくれますが、副業があると所得税などの計算を自分で行わなくてはなりません。これらの手続きは特に初めての場合、知識や手間がかかりますので、会計ソフトなどのツールを上手に活用しましょう。

確定申告について詳細を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアの確定申告｜経費や青色申告、節税を解説

副業が本業の会社にバレる可能性がある

会社が副業を認めていれば良いのですが、そうでない場合、勝手に副業を始めてしまいそれが会社側にバレてしまうと、最悪の場合は解雇されてしまうかもしれません。まずは副業を始める前に、就業規則をきちんと確認しましょう。

副業をしていることを言わなければバレない、と思っている人もいるかもしれませんが、副業を始めて収入が増えると住民税の金額などが変わるので、会社にバレずに副業で利益を出し続けるのはまず不可能と言って良いでしょう。

また、副業が認められている企業であっても、競合企業と取引するのは本業の会社にとって不利益となるため、労働契約違反となる可能性があります。うっかり競合企業の案件を受注してしまわないよう、副業の案件を探す際には十分注意が必要です。

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SAPコンサルタントの副業案件例と相場

ここからは、クライアントの業務分析をして改善を提案したり、SAPの導入支援やその後の改善サポートを行うSAPコンサルタントの副業についてご紹介します。まずは、SAPコンサルタントの副業案件例から見ていきましょう。

案件例①：SAP導入コンサル

SAP導入を支援するコンサルティング業務としては、例えば以下のような案件があります。

項目	内容
案件概要	SAPコンサル
月額単価	10万円前後
職務内容	構想策定から要件定義、開発、運用保守
求めるスキル	SAPコンサルタント・開発者としての経験

週に5時間程度稼働という手軽な案件ですが、10万円程度の副業収入を得ることができます。

案件例②：SAPパッケージソフト導入支援

SAPパッケージソフトの導入支援としては、例えば以下のような案件があります。

項目	内容
案件概要	【オープンポジション】SAP導入
月額単価	95万円
職務内容	SAPのERPパッケージソフト導入 モジュールコンサルタントとして下記を行う ・顧客折衝 ・モジュールごとの機能選定 ・基本設計書作成
求めるスキル	SAPパッケージソフト導入支援経験3年以上

SAPコンサルタントの案件をもっと知りたい方は、案件一覧をご覧ください。
SAPコンサルタントのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】

SAPコンサルタント案件の単価相場

SAPコンサルタント案件の単価相場は、週に2〜3日程度の稼働でも50〜60万円程度、週に5日稼働で100万円を超えるものも数多くあります。経験や知識、スキルによっても報酬が変わってきますので、SAPコンサルタントの実績が増えるほどより高収入が見込めると言えるでしょう。

ITコンサルタントの種類や単価について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITコンサルタントの単価相場は？フリーランスになるメリットや将来性について解説

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SAPコンサルタントが副業を行うメリット

SAPコンサルタントが副業を行うことで、どんなメリットが考えられるでしょうか。ここでは、3つのポイントに絞ってご紹介します。

収入が増える

SAPエンジニアでもコンサルタントでも、どんな副業でも同じですが、まず収入が上がることが大きなメリットと考えられます。平日の空いた時間や休日など、本業以外の時間を使って収入を得られれば、本業の収入と合わせて高収入が期待できるでしょう。特に、SAPコンサルタントはスキルや実績があれば副業案件も獲得しやすいため、どのくらい副業で稼ぎたいか、どのくらい時間がとれるかを考慮しながら案件を選びましょう。

柔軟な働き方ができる

SAPコンサルタントは慢性的な人材不足が叫ばれており、フリーランスのSAPコンサルタントは非常に重宝されています。この背景には、SAP社が「SAP ERP 6.0」のサポートを2027年で終了すると発表したことがあり、これによって多くの企業が新しいSAPシステム「SAP S/4HANA」への移行検討を迫られています。そのため、導入コンサルタントの需要も今後ますます増えると考えられています。

このような背景で慢性的な人材不足の影響もあり、SAPコンサルタントはリモート案件も多く見られます。本業から帰宅した後や休日でも柔軟に業務に対応できるため、ライフスタイルに合わせた働き方がしやすいでしょう。

フリーランスとして独立も視野に入れられる

前述のようにSAP案件は慢性的な人材不足であり、今後導入コンサルタントの需要も増え続けることが予想されることから、フリーランスのコンサルタント向け案件の中でも、SAPコンサルタントの案件は単価の相場が高額です。そのため、会社に在籍して働くのと比べても収入アップが見込めるでしょう。

まずは副業でスキルアップを目指すとともに案件獲得に慣れ、軌道に乗ってきたらフリーランスとして独立するという方法は十分可能性があります。副業を通じて実績や経験を積むこともできますので、副業でさまざまな案件を経験しておけば、フリーランスになった時に初めから高単価も狙いやすいでしょう。

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SAPコンサルタントが副業を行う際の注意点

では、SAPコンサルタントが副業を行う上での注意点にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、3つのポイントを解説します。

本業への影響を考慮する

どのような副業でも同じですが、本業に差し障りが出るほど副業を行うのは本末転倒です。副業を行う場合、その時間は本来休息や趣味、家族や友人と過ごすための時間を使うことを意識しましょう。副業を詰め込みすぎてしまうあまり、心身に不調をきたしたり、プライベートの人間関係がこじれたりしないように注意が必要です。SAPコンサルタントは副業案件も数多いため、案件選びは慎重に行い、無理なくバランスの良い働き方を考えましょう。

確定申告の手続きが増える

これもどのような副業でも同じですが、副業での収入が20万円を超えた場合には確定申告を行わなくてはなりません。確定申告をしなかった場合、加算税や延滞税などのペナルティを受けるリスクがありますので、必ず確定申告を行いましょう。特に初めて確定申告を行う場合は、知識や手間がかかると感じる人も少なくありません。会計ソフトなどのツールを上手に活用しましょう。

確定申告の基本的な情報について知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
業務委託契約者は確定申告が必要？｜青色・白色の違いや書き方、提出方法を解説

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SAPの副業案件を獲得する方法

最後に、SAPの副業案件を獲得する方法を3つご紹介します。

SNSやクラウドソーシングサイトを活用する

SNSやクラウドソーシングサイトを活用し、クライアント企業から直接案件を受注する方法です。SNSでSAPに関する知識を発信したり、クラウドソーシングサイトで案件を探したりして、自分に合った案件を受注しましょう。特にクラウドソーシングサイトの場合、初心者でも受注しやすい案件から上級者向けの案件までさまざまなものがありますので、自分に合った案件も見つけやすいでしょう。

人脈を活用する

これまで本業などで関わってきた人脈を活用し、知人から案件を紹介してもらう方法もあります。これも直接受注する方式になりますが、SNSやクラウドソーシングサイトとは異なり、初めからある程度人となりがわかった状態での依頼となります。そのため事前に信頼関係が築けていて、スムーズに業務を進められるでしょう。コミュニケーションも取りやすいため、コンサルタントとしては働きやすい環境になると考えられます。

エージェントを活用する

人脈に自信がない、時間がないといった場合、副業エージェントを活用して案件を探す方法もあります。働き方やスキル、経験などをエージェントに相談すれば、自分に合った案件を紹介してくれます。エージェントだけが持っている非公開案件もありますので、自分では見つけられなかった高単価な案件を紹介してもらえるかもしれません。

レバテックフリーランスでは、一人ひとりのスキルや希望をヒアリングしたうえで最適な案件をご紹介しています。ご相談だけでも結構ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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SAPの副業に関するよくある質問

ここでは、SAPエンジニアの副業に関するよくある質問に答えていきます。

Q.  SAPエンジニアになるためにはどんなスキルや知識が必要ですか？

SAPに関する専門知識、ABAPのスキル、理解力等が必要です。

Q.  SAPエンジニアが副業をするメリットは何ですか？

収入が増える、時間を有効活用できる、独立や起業の準備ができる等のメリットがあります。

Q.  SAPエンジニアは主にどんな業務を担っていますか？

SAPエンジニアは主にパラメータ設定、アドオン開発、コンサルティング等の業務を担っています。

Q. フリーランスのSAPエンジニアの平均年収はいくらですか？

フリーランスのSAPエンジニアの平均年収は約950万円です。

※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単４ステップ！スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します！

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