フリーコンサルとして副業を始める方法!種類別の案件例・注意点とともに解説 | レバテックフリーランス
フリーコンサルとして副業を始める方法!種類別の案件例・注意点とともに解説
働き方の多様化が進むにつれ、フリーランスのコンサルタントとして活躍する人や、フリーコンサル向けの案件募集も多く見かけるようになりました。その中には「週3から稼働可能」のような副業向けの案件もみられます。
そこで、自らも副業にチャレンジしてみようと考えるコンサルタントの方も多いのではないのでしょうか?今回は、副業としてのフリーコンサルを始めるやり方、メリットや注意点、具体的な案件の例についてわかりやすく解説します。
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目次
副業フリーコンサルの単価の目安
土日などを利用して週に数回、あるいは数時間の稼働を行うスポットコンサルティングの場合は、月額で2万〜5万円程度の報酬が一般的といわれています。
ただし、これらはあくまで目安であり、収入を上げたい場合は、低い稼働率の案件を複数掛け持ちしたり、実績とスキルを積み重ねて案件単価を上げたりとさまざまな手段があります。
また、フリーコンサルタントではクライアントと個人で契約を結ぶことができるため、クライアントからの収益をすべて得ることができ、会社員としてのコンサルティングよりも報酬の感覚は高くなるかもしれません。単価に関する情報はあくまでも目安であり、個々の状況に合わせて適切な価格設定を行うことが重要です。
以下の記事でITコンサルタントの単価相場についてさらに詳しく解説しています。
ITコンサルタントの単価相場は?フリーランスになるメリットや将来性について解説
副業でフリーコンサルを行うメリット
副業でフリーコンサルを行う場合、以下のように3つのメリットがあります。
- 収入源が増え年収アップにつながる
- 人脈を広げられる
- 独立のきっかけになる
それぞれ順に解説します。
収入源が増え年収アップにつながる
副業を開始することによって、本業からの収入に加えて新たな収入を得られます。特にフリーコンサルという副業の場合、経営者としての視点やノウハウの価値をクライアントに提供する知識集約型のため、高い報酬を得られるポテンシャルがあります。
また、副業を長く継続しているとクライアントからの評価が上がり、よりスキルアップできる案件にも参画しやすくなり、さらに高い実績や経験につながります。
人脈を広げられる
フリーコンサルタントのメリットは、幅広い人脈を構築できる点です。人脈の広がりがもたらす具体的な効果は以下のとおりです。
- 異なる業界や企業との業務を通じて多様な情報を収集できる
- クライアントの紹介により新たな依頼を得られる
新しい人々との接点が生まれることで、業界の最新トレンドや動向をリアルタイムで獲得できます。さらに人脈を通じて新たなプロジェクトや、より高額な案件を紹介してもらえる可能性が広がります。
独立して本業化するきっかけになる
副業フリーコンサルタントのメリットは独立開業を準備できる点です。独立をしようと思うと収入面のリスクや不安が大きいものですが、副業からコンサルティング業務を始めることでそれらのリスクを抑えることができます。
副業で案件を受けることに慣れれば、プロジェクト単位で案件に参画し単価を稼ぐということのイメージがつき、自分の現在のスキルでどれだけの単価の仕事を月に何本受けられそうかも検討しやすくなってきます。
また、副業を通して得られた人脈や実績はその後の案件獲得にも役立つでしょう。実際に、フリーランス協会の「フリーランス白書2023」によれば、フリーランスの70.6%が直近一年の案件獲得先に「人脈」を挙げています。副業を通じて築いた人脈は、起業の大きな足がかりとなるのです。
副業フリーコンサルの始め方4ステップ
副業としてフリーコンサルを始めるためには、以下の4つのステップが必要です。
- 本業の就業規則を確認する
- 自分の経験・スキルを整理する
- マッチングサービスに登録する
- ブログやSNSで発信を始める
各ステップについて解説します。
本業の就業規則を確認する
副業フリーコンサルの準備をスタートする前に、所属会社の副業ルールと業務状況を確認します。一部の企業では競合に関与することを制限する場合もあります。そのため、副業コンサルの案件内容が企業ポリシーに違反していないかの確認が必要です。
差し当たっては、以下のポイントに留意しましょう。
- 会社の副業が許可されているか
- 副業に充てる時間が確保できるか
- 競合他社への関与はないか
副業の条件を重視し過ぎて会社の規定違反に抵触してしまえば、本業がうまく立ち行かなくなるリスクもあり、本末転倒です。また、スケジュール的に無理な副業も心身に支障をきたす可能性があるため、バランスを考えましょう。
自分の経験・スキルを整理する
副業コンサルを始める際の重要なステップの2つ目は、自分の経験とスキルを整理することです。以下の流れにしたがって整理しましょう。
- コンサルを始める目的や目標を明確にする
- 自分の経験とスキルを洗い出す
- どのような価値を提供できるか見極める
- 競合対象となる個人コンサルタントのWebサイトを調べる
- ニーズとスキルを照らし合わせて副業分野を決める
副業を始める目的に加えて、月間収入やスケジュールなど具体的な目標設定を行うことで、取り組むべき課題が見えてきます。
そのうえで、自分の職歴や知識、スキルなどを整理し、価値提供が可能な分野を決めましょう。得意分野とすべき自分のスキルは、他コンサルタントの情報やクライアントのニーズを調べることで見えてきます。3C分析の要領で、戦うべき領域を決めていきましょう。
情報を整理する際には、スキルシートにまとめるのも効果的です。
スキルシートの書き方|職種別の記入例とダウンロード可能なテンプレートを紹介
マッチングサービスに登録する
副業案件を探すために、エージェントやクラウドソーシングなどのマッチングサービスに登録しておきましょう。これらのマッチングサービスでは、副業を求める企業の案件募集をワーカーに紹介する仕組みになっています。
サービスごとに機能や保有案件の数・種類が違っているので、それぞれの特徴を理解しながらどれを利用するか選んでみるとよいでしょう。また、どれも登録は無料のものが多いため、迷ったら複数登録しておくのがおすすめです。
仕事が途切れてしまうリスクを抑えるためにも、収入源としての案件の確保手段はなるべく広く確保することが重要です。
レバテックフリーランスでは、コンサルタントを中心としたIT専門職の案件探しをサポートしています。さらに、案件参画中も担当アドバイザーがフォローし、契約更新や次回案件のお手伝いをしますので安心して働けます。
ブログやSNSで発信を始める
副業コンサルタントとしての存在を広めるために、ブログやSNSを活用したマーケティング手法があります。
他にも、Youtube動画や音声コンテンツなどを通じてアピールする方法もあります。どの方法も、専門知識やスキルなどを不特定多数の人にアピールできるという点では同じですが、発信にかかる手間やコストが異なるので、アプローチしたいターゲットに応じてやり方を選んでいきましょう。
マーケティング活動は、効果が出るまでにある程度の時間と労力が必要です。しかし自分のブランド構築に役立つため、長期的にクライアントからの信頼を得るための重要なステップといえるでしょう。
副業でフリーコンサルを行う際の注意点
副業でフリーコンサルティングを行う際は、以下の3点に注意しましょう。
- 本業をおろそかにしない
- 税金関連の申請をする
- プライベートの時間をしっかり確保する
副業を通じ、将来独立を考えているとしても、本業に支障をきたすような働き方は本業、副業ともにうまく行かなくなる可能性があります。
本業をおろそかにしない
副業を行う際に注意が必要なポイントの一つは、本業をおろそかにしないことです。
副業の作業量が多かったり稼働時間が長かったりすると、本業に割ける余裕が減ってしまいます。副業にエネルギーを傾けすぎると、本業のスキルアップがしにくくなる懸念もあるでしょう。
キャリアの中心となるのはあくまでも本業だと思いますので、収入源や人脈のためになるとはいえ、無理のない働き方ができる案件を慎重に選ぶのが賢明です。
税金関連の申請をする
副業でフリーコンサルを始める際に注意すべき2つ目のポイントは、副収入に関する税金手続きを怠らないことです。年間の副業収入が20万円を超える場合、確定申告が必要です。怠るとペナルティが課される場合があります。
確定申告を行う際は、収益に関する書類や必要な情報を整理し、決められた期間に必ず提出を済ませましょう。なお、クラウドサービスを利用して手続きを簡略化する方法もあります。
詳しくは以下の解説をご参照ください。
フリーランス(個人事業主)がミス無く確定申告を終えるために押さえておくべき12のチェックリスト
プライベートの時間をしっかり確保する
副業コンサルタントとして活動する際は、プライベートの時間を確保しましょう。以下の点を参考にしてみてください。
- スケジュールを入れ込み過ぎない
- 体調管理を徹底する
- 気分転換のスイッチを作る
一度に稼働率を上げてスケジュールを詰め込んでしまうと、体調を崩したりパンクしたりするリスクを高めてしまいます。気分転換を重視し、家族や友人と楽しい時間を過ごしたり新しい場所に訪れたりするなどリフレッシュを意識的に取り入れることも重要です。
ときには自分のための時間や自身の思いと向き合う機会を作り、仕事に対するモチベーションを高めるように工夫しましょう。
副業フリーコンサルの例【10種類】を紹介
副業でフリーコンサルを始める場合、自分の経験やスキルと照らしてどの分野が適しているか見極める必要があります。ここでは、フリーコンサルの例として10種類の職業を紹介します。
1.営業コンサルタント
営業コンサルタントが行う具体的な業務を以下に紹介します。
- 営業戦略の相談・助言
- 新規顧客の開拓
- 営業手法のサポート
- AIツールの導入支援
営業コンサルタントは市場や競合他社の動向を考慮し、効果的な営業戦略を策定することで、企業の営業成果を最大化する役割を担います。
最近では営業支援ツール(SFA)や顧客管理ツール(CRM)などの導入が増えていますが、営業コンサルタントはツールの選定から導入、活用までを支援することも重要な役割です。
営業関連のフリーランスの仕事内容について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
営業代行フリーランスになるには?年収・報酬相場やなる手順を解説
2.マーケティングコンサルタント
マーケティングコンサルタントは、企業のマーケティング戦略の質をより高め、効果的に運用する支援を行うことから、幅広い知識と経験が必要です。
現在は消費のオンライン化が進み、価格や大きさに関わらずどのような商品もスマートフォンを通じて購買する人々が増えています。同様に、SNSを活用した消費も増加しており、新しいマーケティング手法が次々と生まれる時代になっています。
この変化に対応するために、マーケティングコンサルタントは、商品開発からブランディング、広告宣伝までをカバーすることが求められます。
Webマーケティングのフリーランスについては、以下の記事でより詳しく紹介しています。
フリーランスWebマーケティングの年収や案件、未経験からなる方法
3.DXコンサルタント
DXコンサルタントは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、ビジネスの変革と競争力向上を実現する専門家です。
ビジネス環境は急速に変化しており、オンライン化やデータ活用の重要性が増しています。そのため、企業はDX戦略の策定とデジタル化を進める必要があり、そのための専門的な知識やスキルをもつ人材を求めているのです。
DXコンサルタントの役割は、デジタル技術の知識や経験を基にテクノロジーの導入や新規事業の立案、組織の改革などを通じて企業を支援することです。
4.AIコンサルタント
AIコンサルタントの案件は、企業のニーズに応じて業務効率化や新規事業の立ち上げなどに適したAI技術の活用方法を提案することです。
具体的な作業内容には、以下の4点が含まれます。
- 現状ヒアリング
- AI技術の分析と提案
- 導入計画の策定
- 運用支援
AIコンサルタントとITコンサルタント、DXコンサルタントは類似しています。AIコンサルタントは、AI技術を重点的に活用してクライアントの課題解決を行う専門家です。高度な専門性を要する職種であり、年収水準も高い傾向にあります。
AIエンジニアとして経験を積んできた方が、AIコンサルタントになる例もみられます。
AIエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、年収などを解説
5.Webコンサルタント
Webコンサルタントは、企業のビジネスを最大化するためにWebサイトやECサイト、コーポレートサイトなどを最適化する業務を行います。
特にECやSEOの分野では需要が高く、フリーコンサルも多数存在するため、自身の差別化を図る必要があります。実際に成功したSNS運営や収益化経験があれば、企業のほか個人客からも依頼を受けやすいでしょう。
Webコンサルタントの作業内容は、以下のとおりです。
- Webサイトの運営
- アクセス解析と分析
- SEO対策の提供
- 広告やSNS運用
Webに関する知識や経験が豊富な社員が企業に多くないため、Webコンサルタントは人気の業種の一つと考えられます。
6.広報PRコンサルタント
広報PRコンサルタントは、企業の広報戦略を専門的に支援する専門家です。広報PRコンサルタントの業務は、メディアを通じて認知度を向上させるもので、具体的には以下のとおりです。
- 客観的な評価と改善提案
- 広報戦略の立案
- メディアとの関係構築
- 広報資料の作成
- イベントの企画と運営
- 効果測定や結果分析
広報PRコンサルタントは、企業の情報発信活動の全般を支援する重要な役割であるといえるでしょう。
7.ITコンサルタント
IT技術はますます重要性を増しており、企業にDXの必要性が求められているため、ITコンサルタントの需要も高まっています。企業がITコンサルタントを求める際、例えば以下2つのケースが考えられます。
- 社内のIT/DX化推進を進めるための支援が必要な場合
- IT/システム系事業において人材不足を補う場合
1つ目の場合、戦略策定からシステムやツールの選定、実装、ガバナンスまで幅広い業務が求められます。2つ目は、既存のプロジェクトの運用を保持したり、新規プロジェクトを推進したりする仕事になるでしょう。
どちらの場合も、ITに関する専門知識とコンサルタントとしてのスキルや助言が必要です。ITコンサルタントの仕事内容について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
8.経営コンサルタント
経営コンサルタントは、企業に対して経営戦略、組織・人事戦略、マーケティング、業務改善などの提案と支援を行います。作業内容は以下のように広範にわたります。
- 経営状況に関する情報収集から課題分析
- 課題解決策や戦略計画の作成
- 実行支援や助言
- 人事戦略に基づく社員研修
経営コンサルタントの案件は企業の成長に直結するため、高い専門性と実績が求められます。IT技術を活用した業務改善や海外事業戦略なども注目されており、テクノロジーに関する知識や法務、英語力なども強みとなるでしょう。
副業としての経営コンサルタントは難易度が高く、報酬も高めです。経営のプロとして将来の礎を築きたい場合、経営コンサルタントは選択肢の一つとなります。
9.人事コンサルタント
人事コンサルタントは、人材開発や人事制度、報酬制度などの提案と支援を担当する業務で、人事関連の経験のある人にとって取り組みやすいと考えられます。
まず、企業における組織や人材に関するニーズを聞き取り、コンサルティングの企画書を作成します。そのうえで以下の流れに沿って業務を行います。
- 予備調査の実施
- 課題の把握と提案
- 実行支援と研修
- 定期的なフォローアップ
人事コンサルティングは人事制度や採用戦略、教育研修の設計など、組織と社員の成長を支える重要な役割を果たすため、高い専門性と実績が必要です。
10.データ分析コンサルタント
企業の成長や競争力の向上にとってデータ分析は不可欠です。データ分析コンサルタントは、ビッグデータを活用した企業の現状分析と業務改善において重要な役割を担います。
主な作業内容は、以下のとおりです。
- データ収集と整理
- 統計やビッグデータの分析
- データに基づいた戦略的提案の準備
- 成果のモニタリングと評価
データ分析コンサルタントは、多様なデータから価値を抽出し課題解決に貢献できる能力が求められるため、ITに関する専門知識や数値をもとに課題解決できるスキルが必要です。
類似の職種である「データサイエンティスト」についても以下の記事で解説しているので気になる方はご覧ください。
データサイエンティストとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
フリーコンサルの副業に関するよくある質問
ここでは、フリーコンサルの副業に関するよくある質問に答えていきます。
Q. 副業フリーコンサルタントの単価相場はどのくらいですか?
スキルや経験によって異なりますが、週に数回、あるいは数時間の稼働を行うスポットコンサルティングの場合、月額2万から5万円程度の単価が一般的です。
Q. フリーコンサルタントとして収入を増やすためにはどのような方法がありますか?
収入を増やす方法としては、経験を積むこと、クライアントとの信頼関係を築くこと、特定分野のスキルや知識の強化などが考えられます。
Q. 本業を持つフリーコンサルタントがプライベートの時間を確保するためにはどのような工夫が必要ですか?
プライベートの時間を確保するためには、稼働日を明確に設定し、自分のライフスタイルに合った案件を選ぶことが大切です。
Q. 副業フリーコンサルタントの案件にはどのような分野がありますか?
副業フリーコンサルタントの案件には、経営コンサルティング、人事コンサルティング、ITコンサルティング、Webコンサルティングなどの分野があります。
Q. 会社員がフリーコンサルタントを副業で始める際に注意すべきことはありますか。
会社員がフリーコンサルタントを副業で始める際には、本業の就業規則を確認すること、本業をおろそかにしないこと、確定申告を怠らないことなどに注意が必要です。
※本記事は2023年9月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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