システム管理者の仕事内容は?年収や必要な資格について解説

システム管理者とは、ビジネスに使われている基幹システムや業務システムの維持・メンテナンスといった管理を行う職種です。また、パソコンや周辺機器、ライセンスといったITリソースの管理をすることもあります。この記事では、システム管理者の役割や仕事内容などを解説します。

システム管理者のスキルは、汎用性が高く副業にも適しているでしょう。なお、エンジニアとしての副業を始めたい方は、下記の記事で副業の基本を解説しているので、参考にしてください。 エンジニアの副業は週1・土日だけでもできる?おすすめの案件例や注意点を解説

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システム管理者とは?

システム管理者は、業務に関わる情報システムの構築・運用において中心的役割を果たします。個別の情報システム開発プロジェクトにおいて、システム管理の専門家として開発・導入を支援する技術者です。

主に、情報システムを企画・構築・運用する業務に従事し、情報システムの構成管理・障害管理・性能管理・課金管理・セキュリティ管理を行います。また、情報システムの安定的・効率的な運用のための改善活動や、システム利用者に対する技術的な助言および支援も含まれます。

情報システムは複雑化・多様化しているため、システム管理業務はほかの専門家と連携して行わなければなりません。システム管理者には、情報システムを安全かつ安定的に運用・管理するための知識や、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワーク・設備などの構成の管理能力が必要です。また、システム資源の維持・更新に対応するための知識やスキルも求められます。

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システム管理者案件の年収

ここでは、システム管理者の年収の参考として、レバテックフリーランスでの公開案件を基にした年収例を紹介します。フリーランスのシステム管理者の年収相場は、以下のとおりです。

平均年収
(フリーランス)
1,012万円
最高年収 1,860万円
最低年収 540万円

参照:システム管理者の求人・案件一覧

※上記の金額はお支払いを約束するものではございません。

平均年収は、公開しているシステム管理者の案件から30件を抽出し、その報酬額の合計を件数で割って算出しています。また、年収の算出にあたっては、ひと月の案件単価に12ヶ月を乗じています。(2025年12月時点)

システム管理者以外のエンジニアの平均年収を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ITエンジニアの平均年収は?ランキングや1000万円を目指す方法を解説

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システム管理者の役割・仕事内容

システム管理者は、社内のITシステムが円滑に使い続けられるように管理するだけでなく、ITリソースの管理やメンテナンスも行う役割です。

ITシステムは企業にとって重要な情報やビジネス資産を扱うため、情報セキュリティやコンプライアンス遵守の推進も業務に含まれます。ここでは、システム管理者の役割と仕事内容を解説します。

なお、システム管理者の仕事内容をはじめ、稼働条件の特徴や年収データなどを詳しく知りたい方は、厚生労働省のjob tagも参考にしてみてください。

運用・管理(IT)|job tag|厚生労働省

パソコン・周辺機器・ライセンスの管理

企業が導入するITインフラには、パソコンや周辺機器が含まれます。システムを管理する以上、これらの機器の管理はシステム管理者にとって欠かせない仕事です。故障や不調のパソコンの交換や、メンテナンスのための業者の手配も仕事内容に含まれます。

また、企業が使用するソフトウェアのライセンス管理もシステム管理者の役割です。ビジネスをIT化すると、さまざまなソフトウェアを利用することになります。

ライセンス管理を怠ると、不要なライセンスを抱えて無駄な経費を支払ってしまう可能性があります。反対に、ライセンス数を超えたユーザーがソフトウェアを使用している状態が発生し、契約違反につながるケースもあるため、注意が必要です。

セキュリティ・監査対応

情報漏洩のようなセキュリティ事故は企業の信用に大きなダメージを与え、ビジネスの存続を困難にするものです。よって、システム管理者は情報漏洩やシステムトラブルが発生しないように、システムのセキュリティ管理が求められます。

システムがセキュアに設計されているとしても、運用ルールがセキュアでなければシステムのセキュリティは保たれません。具体的な業務としては、OSやミドルウェアのセキュリティ管理、IDの正しい発行と廃止などが挙げられます。

企業はコンプライアンスを遵守してビジネスを進めていることを確認するために、システムを適切に運用しているか監査を行うこともあります。監査が入る場合、システム管理者はシステムの運用状況を明らかにするために、速やかに必要な資料を揃えなければいけません。こうした監査対応も、システム管理者の仕事です。

システム利用者のヘルプデスク

日常業務の一つとして、システム利用者への対応も求められます。たとえば、パスワードの再設定やソフトウェアの使い方の説明、ネットワーク接続の問題解決などが挙げられます。

システム利用者の質問に答えるだけでなく、質問が発生しないようQ&A集を作成したり、利用者が困らないような運用ルールを策定したりするのも業務の一環です。ヘルプデスクの業務範囲は多岐にわたるといえるでしょう。

システムのメンテナンス

システムのセキュリティ対応や、OS・ミドルウェアなどのアップデートといったメンテナンスもシステム管理者の仕事に含まれます。大規模なシステムであれば、メンテナンスが円滑かつミスなく行えるように、運用のためのインフラ整備も大事な仕事です。

また、メンテナンス作業を行う際の計画立ても重要です。利用者への事前通知やスケジュール調整は欠かせないでしょう。さらに、バックアップの準備を行うことで、万が一の障害に備えます。

社内SEとの違い

社内SEがシステム管理者の仕事を担うこともあるため、両者の仕事に明確な境界線があるわけではありません。

社内SEは、ビジネスのIT化を進めるために基幹システムや業務システムの設計を担います。また、IT化に関わる外注先の窓口になることもあり、システムエンジニアとしての立ち回りが期待されるでしょう。

一方、システム管理者はシステムを安全かつ継続して利用するための仕組みを整えたり、運用業務を行ったりする役割が期待されます。企業によっては、社内SEがシステム管理者の役割を担うこともあります。

社内SEについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

社内SEの仕事内容とは?やりがい・必要なスキル・年収目安も紹介

レバテックフリーランスでは、社内SEの求人・案件も公開しています。

社内SEの求人・案件一覧>

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システム管理者に必要なスキル

システム管理者は、企業のビジネスを円滑に進めるためにITの側面からサポートします。そのため、社内の業務知識とシステムの知識、セキュリティやコンプライアンスの知識が求められます。

社内業務やワークフローの理解

システム管理者は社内の業務やワークフローを理解していなければいけません。担当するシステムが社内でどのように使われるのか、誰がどんな目的で使用するのかを把握しておくことで、システム管理はスムーズに進みます。

業務やワークフローを理解するためには、所属する会社の業界や仕事の流れをしっかり知ることが肝要です。

手順書の理解と運用業務の遂行

運用業務には手順書が欠かせません。管理者はシステムに対してあらゆる操作が行えることから、一つの操作ミスがシステム事故を招く恐れもあります。

ただし、手順書を見てシステムを扱えるだけでは、スキルとして不安があります。手順書の内容をしっかり理解し、一つひとつの操作が何を意味しているのか、システムに対してどのような影響があるのかまで理解しておくことが重要です。

実務上、システムのアップデートに手順書の整備が追いついていないことや、臨時の手順が入ることもあるため、手順書と運用業務の理解が求められます。

情報セキュリティのスキル

情報セキュリティの技術は日進月歩で発展していますが、情報漏洩やサイバー攻撃の被害の報告は後を絶ちません。よって、企業のシステムは常に攻撃者から狙われていると考えても差し支えないでしょう。

システムが稼働しているOSやデータベースは、常にセキュリティの脆弱性に対応するためにアップデートが繰り返されています。

システム管理者は、最新のセキュリティ情報を把握することが求められます。また、攻撃されてから対応するのではなく、攻撃されても事故が起こらないような対策を立てられるスキルも求められます。

法令の把握・コンプライアンス遵守

システム管理者には、IT関連の法令を正しく理解し、コンプライアンスを遵守する能力が必要です。たとえば、個人情報保護法や情報セキュリティマネジメントシステムなど、ITシステムが満たすべき法令・基準は多くあります。

システム管理者は、企業が遵守すべき法令を把握し、システム運用・管理業務の中でシステムがコンプライアンスを満たしているか、しっかり管理しなければいけません。

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システム管理者に必要な資格

システム管理者になるのに資格は必須ではありませんが、資格を取得していると、業務に有用な知識やスキルを保有している証明となります。社内での処遇向上や、就職・転職時のアピールなどに役立つでしょう。ここでは、システム管理者に有用な資格について紹介します。

基本情報技術者試験

資格名 基本情報技術者試験
運営 IPA
(独立行政法人情報処理推進機構)
受験料 7,500円
(税込)
合格基準 科目A:600点以上(1,000点満点)/
科目B:600点以上(1,000点満点)
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

ITエンジニアの登竜門として、高度IT人材となるために必要な基本の知識・技能を身につけていることを認定する国家試験です。情報処理技術者試験は、難易度を4種類のレベルに区分しており、基本情報技術者試験はレベル2(基本的知識・技能)の位置付けです。

コンピュータシステム・情報セキュリティ・データ構造およびアルゴリズム・ソフトウェア設計と開発・マネジメント・ストラテジなどに関して出題されます。ITに関わる上位者の指導の元にはなりますが、ITソリューション・製品・サービスを実現する業務に役立ちます。

情報セキュリティマネジメント試験

資格名 情報セキュリティマネジメント試験
運営 IPA
(独立行政法人情報処理推進機構)
受験料 7,500円
(税込)
合格基準 科目A・Bの総合評価点:
600点以上(1,000点満点)
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sg.html

情報システムの利用部門において、情報および情報システムを安全に活用するために、情報セキュリティを確保・維持・改善する能力を認定する国家試験です。情報処理技術者試験においては、こちらもレベル2(基本的知識・技能)の位置付けです。

試験は科目AとBに分かれており、科目Aでは情報セキュリティ全般・管理・対策・関連法規が重点分野とされています。科目Bは、ケーススタディによる出題が特徴で、情報セキュリティ管理の実践力が問われる内容になっています。企業において情報セキュリティが確保された状況を実現し、維持改善する業務に役立つでしょう。

ITILファンデーション試験

資格名 ITIL® Foundation Version 4
(Japanese)
運営 PeopleCert
受験料 67,793円(税込)
※2026年1月1日より79,500円
(税込)に改定
合格基準 正答率65%(全40問)
受験資格 なし
公式サイト https://peoplecert.jp/ITIL4_FND.html

ITシステムを安定して稼働させるために必要なITサービスマネジメントについて、基本的な知識を有していることを証明する世界共通の資格です。

ITサービスマネジメントに関わる単語や用語などの基礎的な知識について出題され、企業においてITサービス管理の品質向上に役立ちます。

応用情報技術者試験

資格名 応用情報技術者試験
運営 IPA
(独立行政法人情報処理推進機構)
受験料 7,500円
(税込)
合格基準 午前試験:多肢選択式(四肢択一)、80問、正答率60%/
午後試験:記述式、11問の内5問を回答、正答率60%
※2026年度より変更予定:
午前試験は「科目A試験」、午後試験は「科目B試験」
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html

情報システムの基本戦略立案や、ITによるソリューション・製品・サービスを実現できる高度IT人材として必要な応用的知識・技能を認定する国家試験です。

情報処理技術者試験における難易度は、レベル3(応用的知識・技能)の位置付けです。

経営戦略・情報戦略・戦略立案およびコンサルティングの技法・システムアーキテクチャ・サービスマネジメント・プロジェクトマネジメントなどに関して出題されます。

ITを活用した事業革新や業務改革、革新的な製品・サービス開発などの業務に役立ちます。

ITサービスマネージャ試験

資格名 ITサービスマネージャ試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一)、30問、正答率60%/
午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一)、25問、正答率60%
午後Ⅰ:記述式、3問の内2問を回答、正答率60%/
午後Ⅱ:論述式、2問の内1問を回答、合格水準にあること
※2026年度より変更予定:
午前Ⅰ・Ⅱ試験は「科目A-1試験」「科目A-2試験」、
午後Ⅰ・Ⅱ試験は「科目B-1試験」「科目B-2試験」
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sm.html

ITサービスの計画立案・設計・移行・提供・改善のための組織活動や資源を指揮し、管理する高度IT人材として必要な知識・技能を有することを認定する国家試験です。情報処理技術者試験における難易度は、レベル4(高度な知識・技能)の位置付けです。

顧客ニーズを踏まえた継続的な改善を通じて、安全性と信頼性の高いITサービスの提供に役立ちます。

情報処理安全確保支援士試験

資格名 情報処理安全確保支援士試験
運営 IPA
(独立行政法人情報処理推進機構)
受験料 7,500円
(非課税)
合格基準 午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一)、30問、正答率60%/
午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一)、25問、正答率60%
午後Ⅰ:記述式、3問の内2問を回答、正答率60%/
午後Ⅱ:記述式、2問の内1問を回答、正答率60%
※2026年度より変更予定:午前Ⅰ・Ⅱ試験は「科目A-1試験」「科目A-2試験」、
午後Ⅰ・Ⅱ試験は「科目B-1試験」「科目B-2試験」
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html

情報セキュリティに関する知識・技能を認定する試験です。合格者は、登録手続きを行うと、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者になれます。

情報処理技術者試験における難易度は、レベル4(高度な知識・技能)です。

情報セキュリティに対応した企業や組織内の安全な情報システムの企画・設計・開発・運用に役立ちます。

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システム管理者になるには

システム管理者になるための必須資格は特にないため、システム管理者として働くにはそのポジションを用意している企業に就職することとなります。その後、企業の基幹業務を把握し、企業が持っているシステムインフラをしっかり知ることで、システム管理者としての役割を十分に果たせるようになるでしょう。

基幹業務の把握

企業の仕事で、特に基幹業務はシステム化されることが多いです。基幹業務を把握していないと、システムトラブルが発生した際に、業務への影響度を正しく判断できず、適切な対応ができない可能性があります。

また、基幹業務のシステムの運用状況はビジネスに大きな影響を与えます。効率的・安定的な運用、システム管理を行うためにも、業務そのものをしっかり理解することが重要です。

システムインフラの理解

企業が有しているシステムインフラを理解することも、システム管理者になるために重要なポイントです。システムインフラとは、サーバーやネットワーク、データベース、クラウドサービスなど、ITシステムの基盤となる要素全体を指します。

また、システム管理者は、インフラの維持・メンテナンスだけでなく、インフラの構築を求められることもあるでしょう。ITシステムを管理するためには、システムが乗るインフラへの知見が必要といえます。

情報セキュリティ・コンプライアンスの理解

企業が遵守すべき法令やシステムが満たすべきセキュリティ要件、監査の内容や対応方法を知ることもシステム管理者になるために欠かせません。

企業に入社後、情報セキュリティやコンプライアンスの知識を蓄えることでシステム管理者として活躍できる土台が整います。理解を深めるために、資格取得を目指して知識を習得するのもおすすめです。

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システム管理者に関するよくある質問

ここでは、システム管理者に関するよくある質問に答えていきます。回答を確認し、今後の参考にしてください。

Q. システム管理者として活動するには、どのようなスキルが必要ですか?

システム管理者として活動するには、社内業務への理解やシステム運用のスキル、セキュリティ関連の知識、ヒアリング能力などが必要です。

Q. システム管理者の仕事内容について教えてください。

システム管理者の仕事内容は、パソコンや周辺機器の管理、ヘルプデスク、セキュリティ対策など多岐にわたります。

Q. システム管理者になるために資格は必須ですか?

システム管理者になるために資格は必須ではありません。しかし、資格はスキルを保有していることの裏付けにもなるため、取得していると専門性のアピールにつながります。また、資格があると他者との差別化もはかれるため、有利になる場面も増えるでしょう。

Q. システム管理者の平均年収はどの程度ですか?

レバテックフリーランスで公開してるシステム管理者の求人・案件によると、フリーランスのシステム管理者の平均年収は1,012万円です。(2025年12月時点)

年収は、案件や単価、働き方などの条件によって変動します。上記の額は、あくまで参考程度にとどめてください。

Q. システム管理者がスキルアップするには、どのような方法が有効的ですか?

クラウドやコンピューティングへの対応力を高める、適切な資格を取得する、DevOpsへの適応を心がけるなどの方法が有効的です。

※本記事は2025年12月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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