プロジェクトマネージャー(PM)におすすめ資格7選!難易度や勉強方法も紹介 | レバテックフリーランス
プロジェクトマネージャー(PM)におすすめ資格7選!難易度や勉強方法も紹介
プロジェクトマネージャー(PM)になるために、どのような資格が必要なのだろうかと考えたことはありませんか?
ITエンジニアとして働いていると、プロジェクトマネージャーはキャリアアップの候補の一つとなるでしょう。プロジェクトマネージャーに昇進・転職するためにも、必要とされる資格について知っておくことは有用です。この記事では、プロジェクトマネージャーに必要な資格や難易度、勉強方法を紹介します。
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目次
プロジェクトマネージャーとは?
プロジェクトマネージャー(Project Manager、PM)とは、プロジェクトの管理を行う上位職です。プロジェクトチーム全体をまとめ、納期までに成果物を完成させるために予算や進行、品質などの管理一切を担います。システムエンジニア(SE)やWebエンジニアなどのITエンジニアのキャリアパスの一つとしても、位置づけられることがあります。
プロジェクトマネージャーの仕事内容についてより詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容や年収、フリーランス事情を解説
プロジェクトマネージャーにおすすめの資格
プロジェクトマネージャーは資格なしでも就ける仕事です。
しかし、希望すれば誰もがプロジェクトマネージャーとして昇格・採用されるわけではありません。プロジェクトマネージャーを目指す場合、エンジニアとしてのスキルを磨くだけでなく、プロジェクトマネージャーに必要な知識やスキルを習得する必要があり、そのためには次の資格を取得することをおすすめします。
- プロジェクトマネージャ試験
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト試験
- ITコーディネータ試験
- PMP®
- P2M
- PMOスペシャリスト認定資格
いずれの資格も取得することでプロジェクトマネージャーに昇格・採用される機会が増え、キャリアアップを実現しやすくなります。各資格の概要や難易度、合格率について見ていきましょう。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトマネジメント業務に必要なスキルや知識を持っていることを確認する国家試験です。試験は多肢選択式のものが2科目と記述式・論述式が各1科目あります。正しい知識だけでなく、実践に基づく系統立てた知識が問われます。
難易度・合格率
プロジェクトマネージャ試験の合格率は、令和5年度秋期は13.5%でした。過去10年の合格率は約12~15%の間を推移しています。他のIT系の国家資格と比較しても合格率は低く、難易度は高いといえるでしょう。
なお、多肢選択式の試験2科目と記述式1科目はいずれも100点満点で、それぞれ60点以上を獲得することが求められます。一方、論述式の試験は点数ではなくランク(A~Dの4つ)評価です。ランクAと評価されたときのみ合格水準にあると判断されます。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験とは、ITを活用したサービスや製品、システムなどを作る人材として必要な応用的知識を持っているか確認する国家試験です。試験は多肢選択式が1科目、記述式が1科目の合計2科目です。論述式はないため、プロジェクトマネージャ試験と比べると取り組みやすいでしょう。
参考:応用情報技術者試験
難易度・合格率
応用情報技術者試験の合格率は、令和5年度秋期は23.2%でした。過去10年の合格率は約19~27%の間を推移しています。プロジェクトマネージャ試験と比べると高い数字ですが、約4~5人に1人しか合格しないため、決して簡単な試験とはいえません。
なお、多肢選択式の1科目と記述式1科目はいずれも100点満点で、それぞれ60点以上を獲得することが必要です。また、プロジェクトマネージャ試験は2日間にわたって実施されますが、応用情報技術者試験は1日で完了します。
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験とは、ITを活用した業務改革や革新的製品・サービスの開発に携わり、主導的な役割を果たせることを示す国家試験です。試験は多肢選択式のものが2科目と記述式・論述式が各1科目あり、プロジェクトマネージャ試験と同じく2日間にわたって実施されます。
参考:ITストラテジスト試験
難易度・合格率
ITストラテジスト試験の合格率は、令和5年度秋期は15.5%でした。過去10年の合格率は約14~16%の間を推移しています。プロジェクトマネージャ試験と同程度に難易度の高い試験といえるでしょう。
なお、多肢選択式の試験2科目と記述式1科目はいずれも100点満点で、それぞれ60点以上が合格基準となります。一方、論述式の試験は点数ではなくランク(A~Dの4つ)評価で、ランクAと判断されたときのみ合格基準を満たしているとされます。
ITコーディネータ試験
ITコーディネータ試験とは、ITコーディネータ資格取得の条件となる試験です。ケース研修を受講し、ITコーディネータ試験に合格すると、ITコーディネータ資格を取得できます。
試験は100問で、いずれも多肢選択式です。必須問題が60問、選択問題が40問です。選択問題は経営系と情報系の2つの種類があり、申し込みの際に選択するため、試験会場で変更できません。
参考:ITコーディネータ試験
難易度・合格率
令和3年に実施された第44回のITコーディネータ試験の合格率は65.7%(受験者に対して。応募者に対しては64.7%)でした。また、過去10年間の合格率は約52~73%で、比較的易しい試験といえます。
なお、ITコーディネータ試験の合格基準や配点については非公表です。問題集を何度も解き、得点率を高めておきましょう。
PMP®
PMP®(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)とは、アメリカのプロジェクトマネジメント協会が認定する国際資格です。資格を取得することで、プロジェクトをリードし、チームとして成果を出せる能力があることを示せます。
受験するためには、高等学校卒業者は5年以上、大学卒業者は3年以上、かつ申請時点から遡って8年以内にプロジェクトマネジメントに参加している実務経験が必要です。また、終身資格ではないため、合格した場合は3年ごとに更新手続きが必要になります。
参考:PMP®
難易度・合格率
PMP®の合格率については公表されていません。しかし、受験資格を獲得するために、少なくとも3年以上プロジェクトマネジメントに関わった経験が求められる点からも、ハードルが高い試験といえます。
P2M
P2Mとは、プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメントにより、確実にプロジェクトを成功に導く能力を示す試験です。P2Mには次の5つの種類があります。
- PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)資格試験
- PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)プログラム試験
- PMS資格試験
- PMR(プログラムマネジャー・レジスタード)資格試験
- PMA(プロジェクトマネジメント・アーキテクト)資格試験
PMS資格試験は誰でも受験できますが、その他の試験については、特定の講習会を修了していることや資格を取得していることなどが求められます。
参考:P2M
難易度・合格率
各資格試験の合格率は以下の通りです。
- PMC資格試験:57.7%(2022年度)
- PMSプログラム試験:80.8%(2023年10月実施)
- PMS資格試験:44.4%(2023年10月実施)
- PMR資格試験:66.7%(2022年度)
- PMA資格試験:未実施
合格率は高く、難易度は低めといえます。ただし、今までP2Mを受験したことがない場合にはPMS資格試験しか受験できないため、他の資格を目指す場合は、資格取得や講習会の受講を計画的に進めていきましょう。
PMOスペシャリスト認定資格
PMOスペシャリスト認定資格とは、プロジェクトマネジメントオフィスの現場業務においての知識を示す資格です。★と★★の2つのレベルがあり、★は基礎知識、★★はマネージャーレベルの知識が問われます。
難易度・合格率
PMOスペシャリスト認定資格の★の試験は多肢選択式50問で、正答率80%以上で合格とされます。一方、★★の試験は記述式20問で、正答率70%以上で合格です。2021年に実施されたパイロット運用では、合格率は56%でした。いずれも専用の講座があるため、しっかりと学習すれば合格は難しくないといえるでしょう。
プロジェクトマネジメント関連資格を取得するメリット
プロジェクトマネジメントに関連する資格を取得することには、次のメリットがあります。
- スキルを体系的に学べる
- スキルや知識を証明できる
- 転職に有利になる
- 案件を取得しやすくなる
- 年収アップにつながる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
スキルを体系的に学べる
資格を取得するには、プロジェクトマネジメントに関する知識やスキルを体系的に習得することが必要です。実践でもプロジェクトマネジメントについて学べますが、関わるプロジェクトによって知識やスキルが偏るため、体系的な習得は難しいと考えられます。
資格勉強を通して、体系的かつ包括的な知識・スキルを習得しましょう。
知識を証明できる
資格を取得していると、プロジェクトマネジメントに関する知識・スキルを有していることを証明できます。プロジェクトマネジメントに精通した人材であることを簡単に示すためにも、関連資格を取得したおくことが有用です。
転職に有利に働く可能性がある
取得した資格を履歴書に記載することで、プロジェクトマネジメントに関して一定の知識・スキルを有していることを面接官にアピールできます。プロジェクトマネージャーを求める企業も多いです。
転職活動を有利に運ぶためにも、関連資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
案件を獲得しやすくなる
フリーランスとして働く場合なら、プロジェクトマネジメント関連資格を取得していることは大きなアピールポイントとなります。プロジェクトマネージャーを求めるクライアントの案件を獲得しやすくなり、収入も安定しやすくなるでしょう。
年収アップにつながる
資格手当がある企業に勤めている場合なら、プロジェクトマネジメント関連資格を取得すれば年収アップにつながることがあります。また、現在エンジニアとして働いている場合なら、プロジェクトマネージャーに昇進・昇格できるケースがあるでしょう。役職手当がつき、年収アップできる可能性があります。
プロジェクトマネジメント関連資格の勉強方法
プロジェクトマネジメント関連資格は、次の2つの方法で勉強を進めていきましょう。
- ITエンジニアとして勤務実績を積む
- 資格の参考書を読む
それぞれの方法について説明します。
ITエンジニアとして勤務実績を積む
プロジェクトマネジメントは机上の学問ではありません。実務を伴う領域のため、ITエンジニアとしてさまざまなプロジェクトに関わることが知識・スキル習得に欠かせません。
資格の参考書を読む
プロジェクトに関わるだけでは、マネジメントに関する知識全般を習得できません。資格関連の参考書を読み、プロジェクトマネジメント関連の知識を体系的に習得することが必要です。参考書で網羅的に知識を習得した後で、過去問を繰り返し解いて試験に備えてください。
キャリアを広げるために取得したい資格3選
プロジェクトマネジメント関連以外の資格を取得することで、プロジェクトマネージャー以外のキャリアも選択肢に入れられます。キャリアを広げるために取得したい資格を3つ紹介します。
エンジニアのキャリアを広げるための資格に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITエンジニアも資格を取得しよう!おすすめの資格30選を紹介
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは応用情報技術者試験の前段階の試験です。ITエンジニアとしてキャリアを始めるときにも適した網羅的な内容のため、他業種からエンジニアに転職したい方にもおすすめです。
参考:基本情報技術者試験
CCNA
CCNAはネットワークやセキュリティの基礎を網羅した試験です。受験前にトレーニングコースを受講するため、ITエンジニアとしてのキャリアの基礎を体系的に習得できます。
参考:CCNA
LPIC
LPICはLinuxプロフェッショナル認定プログラムの試験です。Linuxをコンピュータにインストールし、基本的なネットワークを構築する能力を問うLPIC-1には101試験と102試験があり、両方に合格することでLPIC-1の資格を取得できます。
参考:LPIC
プロジェクトマネージャーの資格に関するよくある質問
ここでは、プロジェクトマネージャーに役立つ資格に関するよくある質問に答えていきます。
Q. フリーランスとしてプロジェクトマネージャーを目指す場合、どのようなスキルが求められますか?
フリーランスのプロジェクトマネージャーには主に、プロジェクトマネジメント技術、コミュニケーションスキル、リーダーシップ、解決力等が求められます。また、プロジェクトマネージャーとしての経験や実績も必要不可欠です。
Q. フリーランスのプロジェクトマネージャーでもプロジェクトマネージャ試験を受ける必要がありますか?
フリーランスでもプロジェクトマネージャ試験の資格があることで、クライアントに対して信頼性を示す事ができます。
Q. プロジェクトマネージャーとして独立して仕事をする場合、どのくらいの年収が期待できますか?
プロジェクトマネージャーとして独立した場合、業界や実績によりますが平均年収は800万~900万円程です。
Q. プロジェクトマネージャ試験を独学で勉強する場合、合格するためには勉強時間はどの程度必要ですか?
個人のスキルや経験、学習スピードによって異なりますが、平均的には3ヶ月~1年程度の勉強期間が必要とされています。
Q. プロジェクトマネージャ試験に合格するメリットは何ですか?
プロジェクトマネージャーの資格を取得することで、プロジェクトマネージャーとしての信頼度が上がり、報酬アップや転職・昇進の機会が増えることが期待できます。
※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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