【2024年最新】PMO資格の種類・難易度・勉強方法を紹介!キャリアアップに役立つ

PMOに関連する資格としては日本PMO協会(NPMO)が認定する「PMOスペシャリスト認定資格」「プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格」、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営・経済産業省が認定する国家資格の「プロジェクトマネージャ試験」、プロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する「PMP」、日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が認定する「P2M」などが挙げられます。

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PMOに転職するには資格が必要?

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公開している『ITプロジェクトの「見える化」』をもとに説明すると、プロジェクト・マネジメント・オフィス(Project Management Office、以下PMO)は「企業や組織の全体価値の向上という視点から、複数のプロジェクトが円滑に実施されるように、より上位の統合的マネジメントを実現するために導入された組織」であり、プロジェクトマネジメントの改善提案や支援、監査、プロジェクト運用ルールの標準化などを担います。

PMOに転職するために資格は必須ではありませんが、上記のとおりプロジェクトマネジメントに関する一定の知見が求められる仕事であるため、資格を持っているとスキルの証明として役立つ可能性があるでしょう。

なお、PMOの上位職種であるPMについて知りたい方は、こちらの記事を併せて参考にしてみてください。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容や年収、フリーランス事情を解説

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PMOの資格の種類

PMOの仕事に関連するスキルを問われる資格としては、以下のようなものが挙げられます。

  • PMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)
  • プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)
  • プロジェクトマネージャ試験(IPA)
  • PMP(PMI)
  • P2M(PMAJ)

PMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)

資格名 PMOスペシャリスト認定資格
運営 一般社団法人日本PMO協会
試験日 随時(オンライン試験)
受験料 会員初回 : 9,900円(税込)
一般初回 : 14,300円(税込)
合格基準 正解率80%以上
※PMOスペシャリスト(★)資格の場合
受験資格 指定のNPMO認定教材での学習を修了していること
指定のプロジェクトマネジメント関連資格を有していること
公式サイト https://www.npmo.org/資格制度/
試験内容

PMOスペシャリスト認定資格は、PMOの現場業務において、基本として習得するべき知識を確認し、その知識を認定するための専門性のある実績重視の資格です。

試験については、受験者のパソコンからeラーニングシステムにアクセスし受験するオンライン方式を採用しています。試験時間は90分間で、問題数は50問の選択式となっています。

本資格の習得により、現場でのプロジェクトマネジメントにおける課題の抽出や目標・管理指標、支援内容、PMO組織の位置づけの策定などに関するスキルを証明できます。

難易度

PMOスペシャリスト認定資格はランクアップ制度を採用しており、PMOスペシャリスト(★)、PMOスペシャリスト(★★)、 PMOスペシャリスト(★★★)の3つのレベルがあります。

PMOスペシャリスト(★)はPMOの基礎知識を証明する資格とされていますが、受験資格として、プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格やプロジェクトマネージャ試験、PMP、P2Mなどの関連資格の取得が必要とされているため、基本的には初心者というよりも、より専門的な知識を学びたいと思っている中級者向けであるといえるでしょう。

勉強方法

本資格の勉強方法としては、公式サイトにあるようにオンライン完結型のeラーニングを利用する方法が効果的でしょう。公式サイトによると、勉強時間の目安はeラーニングが約4時間、自習が約20時間以上とされています。

また、次の資格で紹介するプロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格を先に取得すれば、PMOスペシャリスト(★)への応募資格が得られるほか、基礎知識の理解を深められるため、効果的な学習になるでしょう。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)

資格名 プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
運営 一般社団法人日本PMO協会
試験日 随時(オンライン試験)
受験料 会員初回 : 9,900円(税込)
一般初回 : 14,300円(税込)
合格基準 正解率75%以上
受験資格 なし
公式サイト https://www.npmo.org/資格制度/
試験内容

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格は現場業務における基本的なプロジェクトマネジメントの知識とスキルを証明できる資格です。

試験については、PMOスペシャリストと同様、受験者のパソコンからeラーニングシステムにアクセスして受験するオンライン方式を採用しています。問題数は120問で、120分の4択問題形式となっています。

資格取得のための勉強を通じて、プロジェクト宣言書、WBS、RACIチャート、コスト管理表、リスク管理表、プロジェクト終了書などの基礎知識、スキルを身につけることができます。

難易度

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格は、PMOの資格というよりはプロジェクトマネジメントに関する基礎知識が問われる資格であり、PMOになるための足がかりとしての役割が大きいといえます。

試験の問題数は多いですが、プロジェクトマネジメントの基本が問われることから、PMOを目指す初心者向けの資格であるといえるでしょう。

勉強方法

本資格の勉強方法としては、公式サイトで紹介されているオンライン完結型のeラーニングを利用する方法が挙げられます。公式サイトでは、目安の勉強時間はeラーニングが約7.5時間、自習が約20~40時間と示されています。

eラーニングの動画はスマートフォンでもパソコンでも閲覧できるので、空いた時間を見つけて勉強を進めましょう。

プロジェクトマネージャ試験(IPA)

資格名 プロジェクトマネージャ試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 年1回(秋期の年1回実施予定)
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前I・午前II・午後I : 100点満点中60点以上
午後II : Aランク(A~Dの4ランク中)
受験資格 なし
公式サイト https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
試験内容

国家資格である情報処理技術者試験の一区分であるプロジェクトマネージャ試験は、システム開発プロジェクトの責任者としての役割を主導的に行える、またメンバーを指導していける高度なスキルを証明できる資格です。

試験は午前I、午前II、午後I、午後IIに分かれており、午前の試験は4択の選択式、午後の試験は論述式となっており、一定の文章作成能力も求められるでしょう。

難易度

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験のなかでも最も難易度が高いスキルレベル4に該当する試験です。2023年度の実績では、プロジェクトマネージャ試験の応募者数は12,197名、受験者数は7,888名、合格者1,066名で、合格率は13.5%となっており、難易度の高さがうかがえます。

初心者の場合、まずは基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった下位の資格から取得を目指していくのが無難でしょう。

勉強方法

公式サイトに過去問題があり、回答例、採点講評なども掲載されていることから、実際の試験の採点方式や模範解答についての理解を深めることが可能です。特に午後の記述問題は過去問題に取り組み、問題慣れすることが必要になるでしょう。

また、シラバスで試験における知識や技能の項目についても細かく指示されているため、不足している領域の学習をこなすための指針となります。

PMP(PMI)

資格名 PMP
運営 PMI(プロジェクトマネジメント協会)
試験日 随時
受験料 会員初回 : 405ドル
一般初回 : 555ドル
合格基準 非公開
受験資格 合計35時間のPMBOKガイドに準拠したPM公式研修を修了していること
受験申し込みから8年以内に、最低3年、36ヶ月間(高卒相当の場合は最低5年、60ヶ月間)のプロジェクトマネジメント経験があること
公式サイト https://www.pmi-japan.org/pmp_license/
試験内容

PMPは、PMI本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。試験は同協会が発行する「PMBOKガイド」にもとづいて出題されます。

試験内容としては、以下の3つの領域から構成されています。

  • 人材
  • プロセス
  • ビジネス環境

また、昨今のプロジェクト環境を反映して、試験の約半分は予測的プロジェクトマネジメント・アプローチに関するもので、残り半分はアジャイル・アプローチまたはハイブリッド・アプローチに関するものになっています。

難易度

PMPの受験には高卒・大卒などの学歴ごとに異なる実務経験期間が設定されており、さらに35時間の公式PM研修の受講が必要とされています。

これらを満たしてようやく、受験の資格を得ることができるため、その分難易度も高い資格であるといえます。

勉強方法

PMBOKガイドを利用した学習のほか、市販の問題集などを使った対策も可能です。

また、受験資格のひとつである35時間以上の研修受講という条件も満たせるPMI公認の試験対策講座も行われています。

P2M(PMAJ)

資格名 P2M
運営 特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会
試験日 PMC資格試験 : 年6回の試験期間
PMSプログラム試験・PMS資格試験 : 年3回の試験期間
PMR資格試験 : 年1回
受験料 PMC資格試験 :17,050円(税込)
PMSプログラム試験 : 22,550円(税込)
PMS資格試験 : 39,270円(税込)
PMR資格試験 : 1次55,000円、2次165,000円(税込)
合格基準 各試験により異なる
受験資格 PMC資格試験 : PMC講習会修了者
PMSプログラム試験 : PMC資格登録者、受験要領に定めるPM関連資格保有者
PMS資格試験 : なし
PMR資格試験 : PMS資格登録者、3年以上のプログラム・プロジェクトの実務経験
PMA資格試験(未実施) : PMR資格登録者
公式サイト https://www.pmaj.or.jp/p2m/
試験内容

日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が実施するP2Mは、以下のような試験に分かれています。

  • プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験
  • PMSプログラム試験
  • プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験
  • プログラムマネージャー・レジスタード(PMR)資格試験
  • プログラムマネジメント・アーキテクト(PMA)資格試験

PMAについては2024年1月時点で未実施となっていますが、今後高度な試験として実施される予定となっています。P2Mはこれらの資格試験から構成されており、体系的に学習することで、プロジェクトマネジメントひいてはPMOの領域に関する専門性を証明できるでしょう。

難易度

P2Mの資格は、難易度の低い順から以下のようになっています。

  • PMC
  • PMS
  • PMR

PMSはプロジェクトマネージャ試験と同じITスキル標準レベル4、PMRはITスキル標準レベル6に該当する資格とされており、難易度が高い試験といえます。

勉強方法

P2M試験は基本的に『改訂3版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジネント標準ガイドブック』(日本プロジェクトマネジメント協会=編著、日本能率協会マネジメントセンター)に準拠して出題されます。

また、公式サイトには練習問題と解説が公開されているほか、PMAJ認定機関のパナソニックソリューションテクノロジー株式会社によるeラーニングのP2M資格試験対策講座、予想問題集も用意されています。

関連記事 : PMOとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

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自分の希望やレベルに合った資格を取るのがおすすめ

PMOに関する資格をいくつかご紹介し、解説しました。基本的にPMOを目指すうえでは、まずプロジェクトマネジメントの基礎知識から身につけていく必要があるといえるでしょう。

また、どのような人材になりたいのか、キャリアプランを考えなければ、資格を取得する意義も薄くなってしまいます。どんな人材として活躍していきたいのかを明確にしたうえで、それに適した資格の取得を目指していきましょう。

関連記事 : PMOの平均年収|役割や仕事内容、将来性、資格、キャリアパスも紹介

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PMOの資格に関するよくある質問

ここでは、PMOの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. PMOに転職するにはどのようなスキルが求められますか?

PMOに転職するためには、プロジェクトマネジメントスキル、リーダーシップ、コミュニケーションスキル、IT知識などが必要です。

Q. PMOの資格を取得するメリットは何ですか?

PMOの資格を持っていると、プロジェクトマネジメントスキルの証明になり、転職や就職に有利になる場合があります。

Q. PMOスペシャリスト認定資格を取得するためにはどのような勉強方法がありますか?

PMOスペシャリスト認定資格を取得するためには、参考書や過去問、学習サイトなどの利用といった方法があります。

Q. PMOスペシャリスト認定資格に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要ですか?

PMOスペシャリスト認定資格に合格するためには、学習ペースにもよりますが、30時間程度の学習時間が必要です。

Q. PMOに関する資格にはどのようなものがありますか?

PMOに関する資格としては、PMP、P2M、PMC資格試験、PMSプログラム試験などがあります。

※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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