【PHP資格】PHP技術者認定試験の種類や勉強方法をわかりやすく紹介 | レバテックフリーランス
【PHP資格】PHP技術者認定試験の種類や勉強方法をわかりやすく紹介
PHPに関する資格を取得しようと検討している人に向けて、PHP技術者認定試験の概要や合格するメリットなどを解説します。資格を取得することで、知識やスキルなどの証明になるほか、案件の獲得や転職につなげやすくなるなど、多くのメリットを得られるのが特徴です。試験に合格するための効率的な勉強方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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PHP技術者認定試験の種類とそれぞれの難易度
PHP技術者認定試験とは、一般社団法人PHP技術者認定機構が主催する、PHPの知識やスキルなど技術力を証明する試験(民間資格)です。
PHP技術者認定試験はPHPのバージョンで区分けされていて、以下の3つに分かれています。
- 初級
- 上級/準上級
- 認定ウィザード
なお、認定ウィザードは、受験するための条件として上級試験もしくは準上級試験に合格している必要があります。ここでは、各試験の種類とそれぞれの難易度について解説します。
初級試験
PHP技術者認定試験において、難易度が一番低い試験が初級試験です。初級試験の受験料や試験概要は以下の表のようになっています。
試験種類 | 初級 |
---|---|
受験料 | 12,000円(税抜) |
試験概要 | PHPプログラミングの基礎知識が問われる |
設問数 | 40問 |
試験時間 | 1時間 |
合格基準 | 全問中7割以上正解 |
難易度 | やや易しいレベル |
初級試験では、PHPプログラミングに関する基礎知識が問われるのが特徴です。PHPのバージョンによってPHP5技術者認定初級試験とPHP7技術者認定初級試験、PHP8技術者認定初級試験の3つがあります。
経済産業省が定めたITスキル標準(ITSS)で、最低限求められる基礎知識のグレードです。主にWebデザイナーや経験の浅いプログラマー、学生などを受験対象としています。
全問中7割以上正解で合格となり、難易度としてはやや易しいレベルの難易度で、基本的なPHPに関する知識があれば合格できるでしょう。
上級・準上級試験
PHP技術者認定試験において、初級試験の1つ上位に位置するのが、上級・準上級試験です。上級・準上級試験の受験料や試験概要は、以下の表のようになっています。
試験種類 | 上級・準上級試験 |
---|---|
受験料 | 15,000円(税抜) |
試験概要 | PHPの言語仕様から実務的なプログラミングテクニックに関する知識が問われる |
合格基準(PHP8/5共通) | 上級 : 1500点満点中1050点以上獲得/準上級 : 1500点満点中750点以上獲得 |
設問数 | PHP8 : 30問/PHP5 : 60問 |
試験時間 | 2時間 |
難易度 | PHPを実務で3年程度使った経験のある人を対象とした試験のため、初心者の合格は難しい |
初級試験の1つ上のグレードに位置するのが、上級・準上級試験です。PHPのバージョンによって、PHP5技術者認定試験とPHP8技術者認定試験の2つがあります。
試験では、PHPの言語仕様以外に、実務的なプログラミング技術に関する知識が問われます。経済産業省のITスキル標準(ITSS)においての定義は、以下のとおりです。
- 準上級:基本的知識、技能を図る
- 上級:応用的知識、技能を図る
上級と準上級の2つに分かれていますが、試験問題は共通です。上級か準上級かは、得点率で分かれます。受験対象者は、3年程度の実務経験があるPHPエンジニアやプログラマーとして活躍している方です。
認定ウィザード
PHP技術者認定試験においての最上位資格が、認定ウィザードです。合格者は、PHP言語の高い見識を有しているとみなされるでしょう。認定ウィザードは、上記の2つの試験と方式が違ってきます。受験資格が存在するため、注意が必要です。
試験種類 | 認定ウィザード |
---|---|
受験料 | ー |
受験資格 | 受験資格:上級試験で90%以上のスコアを獲得していること |
合格基準 | 合格基準:上記を満たしたうえで、所定の文章(500文字以上)を提出し承認された方 |
難易度 | きわめて高い |
認定ウィザードの受験資格として、上級試験で90%以上のスコアを獲得していることが求められます。そのうえで、認定ウィザードとして認定されるためには、500文字以上の所定レポートを提出し、承認が必要です。
所定の文章については、公式ページで内容が記載されているため、そちらを参考にしてください。認定ウィザードは、PHP技術者認定試験の中で最上位試験です。PHPのスペシャリストでないと合格できないほど、難しい資格といえます。
そのほか、エンジニア向けの資格には、「情報処理技術者試験」や「Oracle認定Javaプログラマ」など、さまざまな種類が存在します。詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
ITエンジニアも資格を取得しよう!おすすめの資格30選を紹介
PHP技術者認定試験に合格するメリット
PHP技術者認定試験に合格するメリットは、以下の3点です。
- 知識の証明や評価アップにつながる
- 案件の獲得や転職につなげやすくなる
- PHPは需要が高く、求人・案件も多い
それぞれについて確認していきましょう。
知識の証明や評価アップにつながる
1つめのメリットとして、PHP技術者認定試験に合格することで、知識の証明ができるほか、結果的に評価アップにつながる点が挙げられます。
とくに、PHP技術者認定上級試験は非常に難易度の高い資格のため、合格すればPHP技術者の中でも専門的技術を有していることの証明となるでしょう。
もちろん、PHP技術者認定初級試験でも技術力の証明には有効です。まだ実績の少ないエンジニアや経験の浅いエンジニアであれば、資格を取得することで技術力の客観的な証明につながります。
また、PHPエンジニアとしての技術力が証明できれば、収入アップにもつながるでしょう。資格を取得することで給料がアップする企業もあります。さらに、実力が客観的に認められれば、自身の評価につながって昇進に結びつくかもしれません。
案件の獲得や転職につなげやすくなる
2つめのメリットとして、PHP技術者認定試験に合格することで、案件の獲得や転職につなげやすくなる点が挙げられます。
PHPに関する知識を持っている人は増えつつありますが、技術者ごとに技術力に差があるのが現状です。その点、資格を取得していれば技術力の証明となるため、資格のない人より案件を獲得しやすかったり、転職の際に資格が有効に働いたりする可能性が高いでしょう。
そのほか、フリーランスではスキルシートに資格を記載すれば資格のない人と比べて技術力が高いと判断され、案件を獲得がしやすくなる可能性もあります。フリーランスとして働きたい人は、PHP技術者認定試験の取得も視野に入れましょう。
PHPは需要が高く、求人・案件も多い
3つめのメリットとして、PHPは需要が高く、求人や案件が多いことが挙げられます。
PHPはWebアプリやWebサイトの開発などで使用されており、需要が高いです。IT化が進む現在において重要な技術とされており、求人や案件が多く存在します。
PHP技術者認定試験に合格していれば、求人への申し込みや案件獲得の際に、大いに役立つでしょう。
求人や案件が多いPHPエンジニアですが、PHPエンジニアの平均年収について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。PHPエンジニアの平均年収以外に、高単価の案件を受注するために必要なことや、PHPの将来性なども解説しています。
PHPエンジニアの年収は?JavaやRuby、Pythonとの相場比較も
PHP技術者認定試験の効率的な勉強方法
ここでは、PHP技術者認定試験に合格するための効率的な勉強方法に関して紹介します。主な勉強方法は、以下の2つです。
- 認定スクールで学ぶ
- 独学で学ぶ
それぞれに特徴があるため、自分に合った勉強方法を選ぶことが重要です。
認定スクールで学ぶ
1つめの勉強方法が、認定スクールで学ぶ方法です。認定スクールとして、PHP技術者認定試験を主催する一般社団法人PHP技術者認定機構が認定したスクールがあります。
認定スクールには認定インストラクターが在籍しているほか、認定教材を利用したサポートが受けられるため、効率よく学習を進められるでしょう。
独学で学ぶ
2つめの勉強方法が、独学で学ぶ方法です。独学で勉強する場合は、問題集や参考書を読んで勉強したり、実際にコードを書いて試験に備えたりする方法が挙げられます。
PHP技術者認定試験は選択式テストのため、正しい答えを理解しておけば独学でも合格は可能です。
また「プログラミングって独学で習得できるの?」と疑問に思う方に向けて、効果的な勉強法などを以下にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミングの独学は可能?効果的な勉強法と無料の学習サイトをご紹介
問題集や参考書を読む
PHP技術者認定試験に関しては、認定教材をはじめさまざまな参考書が出版されています。
初心者向けのものから、ある程度のスキルがある人向けのものまであるため、自分のレベルや受験グレードに合った参考書を選ぶことが重要です。
初心者向けにおすすめの参考書をいくつかご紹介します。
初めてのPHP5 増強改訂版
PHPプログラミングの基礎を解説した入門書です。PHPの基礎が丁寧に解説されているほか、例題が多く掲載されているため、初心者におすすめの一冊といえます。
参考:O'Reilly Japan - 初めてのPHP5 増補改訂版
徹底攻略 PHP5技術者認定[初級]試験
資格試験対策本として定評のある、「徹底攻略」シリーズの一冊です。PHP5技術者認定初級試験合格に向けた解説書で、設問に対して丁寧な解説が記載されているため、初めてPHPに触れる人にはもってこいといえます。
参考:徹底攻略 PHP5技術者認定[初級]試験 問題集 [PJ0-100]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)
初級(PHP7)の参考書:初めてのPHP(PHP7対応版)
PHP7技術者認定初級試験に対応したPHPの入門書です。基礎知識から解説してあるため、PHPの知識がない人・知識に不安のある人に向いています。
そのほか、初心者におすすめのWebサイトや動画サイトとしては、以下のようなものがあります。
- Progate・PHP入門
- ドットインストール・PHP入門
実際にコードを書く
独学で学ぶ際には、実際にコードを書いてPHPそのものに触れながら実践を重ねる方法も有効です。Webサイトに上がっている問題集や解説サイトなどをうまく使いながら、実践的な演習を行いましょう。
PHPの資格に関するよくある質問
ここでは、PHPの資格に関するよくある質問に答えていきます。
Q. フリーランスが「PHP技術者認定試験」の資格を取得するメリットはありますか?
「PHP技術者認定試験」の資格を持つことで、PHPに関する深い知識を証明でき、仕事の幅が広がります。また、クライアントからの信頼が得られやすくなり、収入アップにもつながります。
Q.「PHP技術者認定試験」の合格率はどの程度ですか?
「PHP技術者認定試験」の合格率は初級で約60%から70%ほど、上級で約10%ほどとなっています。
Q. 「PHP5技術者認定初級試験」に合格するためには、どのくらいの勉強時間が必要ですか?
実務経験の有無や勉強ペースによって異なりますが、「PHP5技術者認定初級試験」合格のためには、だいたい10時間程度の勉強時間が必要です。
Q. PHPにはどのような特徴がありますか?
PHPは構文がシンプルでわかりやすく、フレームワークが豊富といった特徴があります。
Q. PHP8にはどんな新機能が追加されましたか?
PHP8には、名前付き引数、Union型、Nullsafe演算子、Match式などが追加されました。
※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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