VRエンジニアとは?未経験でもなれる?仕事内容や年収、スキルを解説 | レバテックフリーランス
VRエンジニアとは?未経験でもなれる?仕事内容や年収、スキルを解説
ゲームや映画などの分野で「VR(バーチャルリアリティ)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。このVR技術を使ったシステムなどを開発するのがVRエンジニアです。しかしVR自体の歴史が浅いため、VRエンジニアに関する情報量も多いとはいえません。本記事ではVRエンジニアの仕事内容や求められるスキルなどをご紹介いたします。
なお、他にもさまざまなITエンジニアについて知りたい方は「エンジニアの種類」の記事をご覧ください。
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■この記事の監修
菊池 祥
FP3級技能士、投資信託8年目、株式投資11年目。
2018年からフリーランスとしてwebライティング、2023年よりWebディレクションを行っている。
目次
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VRエンジニアとは
VRエンジニアとは、CGや実写映像などをユーザーが仮想的に体験できるようなVRコンテンツの制作を担当するITエンジニアを指します。
VR(バーチャルリアリティ : 仮想現実)は、ユーザーがヘッドマウントディスプレイなどを利用することにより、360度の3D世界を体験でき、ゲームや動画以外にも教育システムや災害対策、医療現場や飛行機の訓練などに活用されています。
VRエンジニアは、仕事内容に応じてフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに区分されることがあります。コンテンツ制作は主にフロントエンドのエンジニアが担当しますが、システムの裏側はバックエンドエンジニアの担当です。バックエンドエンジニアは、サーバーやネットワークへの負担の軽減を考慮した設計やプログラミングが要求されます。
VRのコンテンツ制作では、見た目以上に複雑な処理をしていることがあり、一般的なソーシャルゲームなどの開発経験があるエンジニアでも苦戦するケースもあるようです。
また、VRは比較的新しい技術のため、前例が存在しないケースに対処することもあります。新しいことに挑戦できるというやりがいを感じる反面、バグの原因調査などは時間がかかる可能性もあります。
ARエンジニアとは
VRエンジニアと混同されやすい職種に、ARエンジニアがあります。AR (オーグメンテッドリアリティ : 拡張現実)とは、現実世界にバーチャルなデジタル情報を重ねて映し出す技術で、あたかも現実世界に存在しているかのような体験をすることができます。
たとえば、ARを活用したスマホアプリとして、現実のリアルタイム映像と3Dのモンスターを合わせて画面に表示する「Pokémon GO」が挙げられます。VRは仮想世界の中へユーザーを導くのに対し、ARは現実世界に仮想現実のものを連れてくる、といった違いがあります。
ARエンジニアは、拡張現実的な世界を作り上げるためのシステムを作るのが仕事です。表示するキャラクターなどのバーチャルデータをデザインと、動きのコントロールなどを行います。デザインを専門に行うARエンジニアは「3DCGデザイナー」、動きをコントロールするARエンジニアは「ARプログラマー」などと呼ばれる場合があります。ARエンジニアに求められるスキルセットはVRエンジニアと共通するものもあるため、VRエンジニアとARエンジニアを並列している求人も見られます。
VRエンジニアの仕事内容
VRエンジニアはスマートフォンやPC向けVRアプリケーションの開発を行いますが、その中でも仕事内容はいくつかに分割することができます。また、フロントエンドとバックエンドでも仕事内容は異なります。
ここではフロントエンドの仕事内容を3つ見てみましょう。
- コンテンツ設計
- コンテンツ制作
- テスト・デバッグ
コンテンツ設計
コンテンツ設計では、VRアプリやゲームで表示するフィールドやキャラクター、それらのアニメーションやモーションなど画面に表示するものを設計します。
プロジェクトや企業によっては、サウンドやストーリーなどの設計を担当する可能性があります。VRは取り扱うデータ量が大きいこともあるため、導入するプラットフォームで問題なく動作する設計であるかを考慮しなくてはなりません。
コンテンツ制作
コンテンツ制作は、作成された設計をもとにプログラムを作る作業です。
開発は「ゲームエンジン」を用いて進めるのが一般的です。特に「Unity」「Unreal Engine」などが代表的なゲームエンジンです。ゲームエンジンには、VRコンテンツのグラフィック、サウンド、シミュレーションなどの制御機能やプログラミングのためのコードエディタなどが用意されているため、コンテンツ制作を効率的に進めることができます。ゲームエンジンで使用するプログラミング言語としては、C#やC++などがあります。
テスト・デバッグ
コーディングが終わると、テスト・デバッグでコードの品質を検証します。
バグが発生した場合、設計やコーディングに戻って修正を行い、修正後に再度テストを行います。
デバッガーとして一般的な別職種にはゲームデバッガーがあります。ゲームデバッガーについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ゲームデバッガーとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
VRエンジニアの求人案件
2021年1月時点でレバテックフリーランスに掲載されているVRエンジニア案件を参考に、VRエンジニアの求人案件で求められるスキルや経験を見てみましょう。
VRアプリやサービスの開発案件では、Unityを使用した開発経験やモバイルゲーム開発の経験などが求められています。経験年数は業務の内容によって異なりますが、少なくともUnityを用いた1年以上の開発経験があるとよいでしょう。
また、VRシステムの構築やサーバーサイド開発、プラットフォームの開発など、担当する作業範囲が広くなるほど、単価が高くなる傾向が見られます。一方、テストエンジニアや、シナリオやサウンドのみといった一部の業務のみの案件では単価が低くなる傾向があります。
VRエンジニアに必要なスキル
VRエンジニアは専門的な知識を用いる作業が多く、習得しておくべきスキルがあります。必要なスキルはさまざまですが、代表的なものとして以下の3点が挙げられます。
- プログラミングスキル
- ゲームエンジンを扱うスキル
- 動画編集・撮影技術
ゲームエンジンを扱えるスキルと、ゲームエンジンで用いるプログラミング言語でコーディングができるスキル、実際の映像を360度で撮影して取り込み、編集するためのスキルがあるとよいでしょう。
プログラミングスキル
全てのVRコンテンツがひとつのプログラミング言語で作られている訳ではありません。コンテンツの特徴によってプログラミング言語も使い分けるのが一般的です。
VRエンジニアが使うことが多い言語やビジュアルスクリプティングツールには、以下のものが挙げられます。
- JavaScript
- C#
- Blueprint
- Bolt
JavaScript
JavaScriptは、一般的にはWebアプリケーション用の開発言語で、Webサイト制作などフロントエンド開発によく使用される言語です。ゲーム開発にも使用されています。
C#
C#とは、C言語をベースに開発された、オブジェクト指向のコンパイラ言語です。ゲームエンジンのUnityを利用する場合はプログラミングで詳細なカスタマイズをおこなうため、C#の習得が必要になります。
C#についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
C#の仕事内容とは?年収、求人・フリーランス案件事情も解説
Blueprint
Blueprintは、Unreal Engineにおいて、視覚的にプログラムを作成できる「ビジュアルスクリプティング」を行うための言語です。
通常のプログラミング言語は、上から下に処理が流れていくのに対して、Blueprintの場合は左から右へと流れていく特徴があります。
Bolt
Boltは、Unityにおけるビジュアルスクリプティングツールでノードを繋げながらプログラムしていきます。
Unityアセットストア(Asset Store)から無料でダウンロードすることができます。
ゲームエンジンを扱うスキル
VRエンジニアはプログラミングだけできればよいのではなく、ゲームエンジンなどの開発ツールを使いこなす必要があります。
ゲームエンジンの種類はさまざまですが、代表的なものとして以下の2点が挙げられます。
- Unity
- Unreal Engine
Unity
Unityは世界的に使用されているゲームエンジンです。VRゲームや動画を制作することができます。マウスを操作することで直感的にゲーム作りができることから、コードが苦手だという人の場合でも、比較的簡単にゲーム作りが可能です。
参考書は一般の書店で購入できますし、ネット上でも日本語の情報が十分に取り扱われています。そのため、初心者でも比較的スキルを習得しやすいゲームエンジンといえるでしょう。
また、Unityは主にC#やJavaScriptを用いるため、これらのプログラミングスキルについても理解を深めておく必要があるでしょう。
Unreal Engine
Unreal Engineはゲーム制作のためのゲームエンジンです。グラフィック性能が高いのが特徴で、「PlayStation」などのゲーム機でプレイできるコンシューマーゲームの開発などにも用いられています。
ゲーム制作をサポートするライブラリをはじめ、ゲームの統合開発環境も提供されています。企業だけではなく、個人であっても効率よくゲームを開発することが可能です。
また、Unreal EngineはC++を利用する場面もあるため、C++のスキルも必要となるでしょう。
UnityやUnreal Engineを扱う職種である「ゲームプログラマー」について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ゲームプログラマーになるには?仕事内容や年収についても詳しく解説
動画編集・撮影技術
VRエンジニアには、動画編集と撮影技術が求められる場合もあります。VRでは、実写をもとにしたコンテンツを作成することがあるためです。
まるでその場にいるかのようなコンテンツを作るために、360度全方向を撮影できるカメラで実際に撮影を行うことがあります。360度カメラの使い方を理解し、時にはドローンの使い方なども覚える必要があるでしょう。
撮影に使用するカメラによっては、2つのレンズで撮影して撮影後に合成しなければなりません。また、余計なものが映り込んだりした場合は、動画編集でカットする必要もあるでしょう。
VRエンジニアは動画編集と撮影技術の2つの技術をうまく使いこなすことで、よりリアルな実写VRコンテンツ制作ができるようになります。
VRエンジニアの資格
VRエンジニアになるために必須の資格はありませんが、資格を取得することでVRエンジニアになってから役立つ知識を身につけることが可能です。また、仕事で扱っていない技術でも、資格を学習することで習得できることもまた資格取得のメリットといえるでしょう。
VRエンジニアに役立つ資格として、「VR技術者認定試験」があります。特定非営利活動法人日本バーチャルリアリティ学会が主催していて、この資格を通じて社会のさまざまな創造的分野をリードしていくVR技術者を育成することを目的としています。
この試験勉強を行うと、バーチャルリアリティの構成要素や人体の心身における感特性などの理論(セオリー)と、VRアプリにおけるインターフェースやモデリング、シミュレーションなどの知識を習得できます。
「VR技術者認定試験」の試験にはセオリーコースとアプリケーションコースの2種類が用意されています。受験に際しては指定の教科書から出題されるうえに、セオリーとアプリケーションのそれぞれを解説するVR技術者認定講習会も開催されているので、比較的受験対策がしやすい内容と言えます。
※参考 : 日本バーチャルリアリティ学会「VR技術者認定講習会・試験」
VR技術者認定試験セオリーコース
VR技術者認定試験セオリーコースは、VRに関する基礎知識について問われる資格試験で、VRの歴史や構成などが試験範囲に含まれます。
試験問題は全て記号選択回答であり、60%程度の正答率が合格の目安とされています。公式に推奨されている「バーチャルリアリティ学」という参考書を読むことで、試験内容を詳しく理解することができます。
VRに関する幅広い知識が身につくため、VRエンジニア全般の業務に役立てられます。ただし、この資格の学習をすることでコーディングができるようになる訳ではないので、あくまでVRがどのような技術なのかなどの概要を理解することができるものとして捉えるとよいかもしれません。
VR技術者認定試験アプリケーションコース
VR技術者認定試験アプリケーションコースは、セオリーコースよりも踏み込んだ内容の試験です。
公式Webサイトで公開されている過去問では、「コンテンツ」「リアルとバーチャルの融合」「テレイグジスタンス」などVRの展開についての出題がされています。試験問題は同じく記号選択回答であり、60%程度の正答率が合格の目安となっています。
セオリーコースよりも深い知識が身につくため、よりVRエンジニアに必要な実践的な知識が習得できます。
この資格の学習をすることで、VRがどのような技術なのか、VRを使ってどのようなことができるかなどの概念を理解するために役立つでしょう。
VRエンジニアの年収
VRエンジニアのみの年収を集計した省庁などの調査データはないため、ARやVRのエンジニアを含む先端IT従事者全体の年収データを参照してみましょう。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「IT人材白書2020」によると、先端IT従事者においては年収1000〜1500万円が全体の15.2%と最も多く、次いで年収600~700万円が13.6%となっています。ただし、調査における回答者の年代は40代が38.9%、50代が37.9%と、平均年収が高くなりやすい40代・50代が多くなっていることは留意しましょう。
※参考: IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「IT人材白書2020」
一方で、非先端IT従業者の年収は400~600万円台のレンジが多いことから、VRエンジニアやARエンジニアの年収は、ほかのITエンジニア職種と比較しても高い傾向にあることが伺えます。
ARやVRのエンジニアを含む先端IT従事者は非先端IT従業者よりも高年収を得られる可能性がありますが、VRエンジニアの年収は、経験年数や自身のスキルレベルによって変動します。
年収をアップするためには、VRエンジニアに必要な知識を身につけて常にレベルアップを心がけることが大切です。
VRエンジニアの関連スキルである「Unity」のエンジニアについて、以下の記事で年収を解説しています。気になる方はチェックしてみてください。
Unityエンジニアの年収
未経験からVRエンジニアになるには
未経験からVRエンジニアになることは、難しいですが不可能ではありません。未経験からVRエンジニアを目指すには、以下のような方法があります。
- 新卒入社する
- 独学で目指す
- スクールに通う
事前にスキルがない状態で入社することも新卒では可能です。また、入社時に何も知らない状態が不安な場合は、事前に知識を身につけてから仕事に就く方法もあります。それぞれメリット・デメリットや自身の適性などを考慮して、自分に合った方法を選びましょう。
新卒入社する
VRエンジニアに必須といえるプログラミングスキルがなければいけないと思うかもしれませんが、新卒の場合はなくてもVRエンジニアになれる可能性があります。
企業によっては未経験から研修で育成してくれることがあるためです。未経験で入社して、VRエンジニアに必要なスキルを身につけることも可能です。
新卒では、プログラミング能力や適性以外にも、成長意欲やコミュニケーション能力などのポイントを見られる傾向があるため、粘り強く努力することや新しいことに挑戦することが得意であることをアピールするとよいでしょう。
ほかにも、企業は新卒を複数人採用する場合、バランスよく人材を採用したいと考えることもあります。そのため、プログラミング未経験者であっても、学生時代にチームをまとめた経験があるなどのマネジメント経験などは評価される場合もあります。中途採用とは違う採用基準となることから、新卒の場合は学生時代に培った経験などを上手に説明できるようにしておきましょう。
また、可能であればポートフォリオを制作しておくことも大切です。3Dモデルやアニメーションなどを制作し、動画で360度から閲覧できるようにしておくとよいでしょう。
独学で目指す
学ぶ内容が難しいこともありますが、独学でスキルを習得することも可能です。勉強方法はさまざまですが、代表的な方法としては以下の3つが挙げられます。
- 参考書
- 学習サイト
- 動画
勉強の教材は、自分が理解しやすいものを選択する必要があります。勉強を始めたばかりでVRの専門用語が多い教材の場合、進みが悪くなる可能性があるからです。
最初は図解や専門用語の解説をしてくれる教材を選択すると、モチベーションを保ちながら学習を継続できる可能性があります。
また、本を読むのが苦手という人は、動画教材や学習サイトを使うとよいでしょう。音声解説がある教材なら耳で聞きながらお手本の画面を見て手を動かせるため、プログラミングやゲームエンジンの使い方、3Dモデル制作などを学習するのにおすすめです。
スクールに通う
スクールに通うメリットとしては、効率よくVRエンジニアに必要なスキルを学びやすいことが挙げられます。
トラブルにぶつかっても、その場で講師に教えてもらえます。また、スクールではカリキュラムが決まっていることが多いため、必要なことを無理のない順に習得していくことができます。
ただし、スクールに通う場合は費用がかかるため、費用負担を避けたい方は選択しにくい方法です。また、現在働いている方は、通う時間を確保しにくく、体力的にも厳しい可能性があります。
スクールを選ぶ際は、予算や通えるかどうかという点に加えて、自身の目的に合ったスキルを学べるか、カリキュラムのレベルが自身のレベルに合っているか確認しましょう。VRエンジニアに必要なスキルは幅広いため、自身が学びたいスキルをカスタマイズして学習できるスクールもおすすめです。全くの初心者であれば、スクールで学習するのもよいでしょう。
志望動機やプログラミング言語など、未経験からITエンジニアになるためのポイントを以下の記事で紹介しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
ITエンジニアに未経験から転職するには|志望動機例文や転職活動のコツ
VRエンジニアの需要と将来性
総務省の「令和2年版情報通信白書」によれば、AR/VR関連ソフトウェアおよびサービスの市場規模は年々伸長しており、VRゲームのハードウェア販売台数も増加が見込まれています。
※参考 : 総務省「令和2年版情報通信白書」
VRゴールをはじめVR関連機器の開発は年々進んでいて、一般家庭向けにも普及しつつあります。
使用する人が増えることで、その分野の市場は大きくなっていくことが予測されます。さらに、VR技術は前段で解説したとおり、ゲームなどのほかに、医療や特殊車両の教育、災害対策、観光や不動産などの分野でも活用されています。
また、5G通信により、大容量の映像データがやりとりできるようになることで、VRのような仮想現実世界がオンラインで実現しやすくなるでしょう。
これらの新しい技術に絡む部分があることから、VRの技術は将来性が高いといえます。それに伴い、VRエンジニアの求人も一定数出ており、今後もVRエンジニアの需要は継続すると考えられるでしょう。
VRエンジニアへ転職するには継続的な自己学習も大切
未経験でVRエンジニアになることも可能ですが、ゲームエンジンやプログラミングスキル、VR技術の知識などを事前に学習しておくことで、VRエンジニアになれる可能性は高くなるでしょう。
スクールや独学でも学習できるので、VRエンジニアを目指す人は自身に合った学習方法を選択し、継続的に自己学習を行うことが大切です。
※本記事は2023年6月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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