Rubyエンジニアの年収。Rails案件や未経験から転職時の年収目安は? | レバテックフリーランス
Rubyエンジニアの年収。Rails案件や未経験から転職時の年収目安は?
Rubyエンジニアの年収について知りたい方に向け、フリーランスの場合の平均相場や求人・案件例をご紹介。仕事内容や将来性といった働くうえで知っておくべき基本的な内容から、在宅案件の有無や獲得方法なども解説しています。未経験からRubyエンジニアを目指したいという方にも参考になる情報をまとめていますので、ぜひご活用ください。
なお、ITエンジニア全体の年収動向が気になる方は「ITエンジニアの平均年収と給料事情」で解説しているので併せて参考にしてみてください。
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目次
Rubyとは
Rubyエンジニアの年収(フリーランス)
Rubyエンジニアの求人・案件例
Rubyの在宅ワーク可能な仕事はある?
Rubyエンジニアの仕事内容
Rubyエンジニアの年収アップに必要なスキル
未経験からRubyエンジニアになるには
フリーランスのRubyエンジニアの案件の探し方
Rubyの将来性
Rubyエンジニアの年収に関するよくある質問
Rubyとは
Rubyは、1995年に日本で開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。日本語のリファレンスマニュアルや解説書が豊富で、シンプルな文法で可読性の高いスクリプト言語であるという特徴から、未経験者が覚えるのに適したプログラミング言語と言われています。
Rubyは汎用性が高く、Web開発やスマホアプリなどさまざまな開発分野で利用されており、多くの場合フレームワークのRuby on Railsを使用しているのも特徴です。
Ruby on Railsとは
2004年に誕生したRuby on Railsは、MVCアーキテクチャにもとづいて設計された、Ruby専用のWeb開発フレームワークです。異なる機能のコードが混ざらず保守性や開発効率に優れている、開発プロジェクトの中で役割分担をしやすいといった特徴があります。
開発工数を削減しやすいため、多くの企業でWebシステムの開発に活用されているフレームワークです。Ruby on Railsの使用経験があると、転職市場で歓迎されることが多いので、これからRubyを学ぶ方はRuby on Railsも勉強しておくといいでしょう。
Rubyエンジニアの年収(フリーランス)
ここではRubyエンジニアの年収の参考として、2022年1月時点でのレバテックフリーランスでの公開案件を基にした月単価・年収例をご紹介します。
平均年収(フリーランス) | 960万円 |
---|---|
最高年収 | 1740万円 |
最低年収 | 120万円 |
なお、会社員とフリーランスとでは、社会保険料や税金の計算が異なる、会社員は月給の他に賞与もあるなど収入の計算の仕方に違いがあるため、両者の金額を単純比較できないという点はご注意ください。
Rubyの求人・案件一覧
Railsエンジニアの年収(フリーランス)
ここではRailsエンジニアの年収の参考として、2022年1月時点でのレバテックフリーランスでの公開案件を基にした月単価・年収例をご紹介します。
平均年収(フリーランス) | 960万円 |
---|---|
最高年収 | 1740万円 |
最低年収 | 180万円 |
なお、会社員とフリーランスとでは、社会保険料や税金の計算が異なる、会社員は月給の他に賞与もある、など収入の計算の仕方に違いがあるため、両者の金額を単純比較できないという点はご注意ください。
Railsの求人・案件一覧
Rubyエンジニアの求人・案件例
ここでは、実際にあったレバテックフリーランスでの案件を例にして、Rubyエンジニアの作業内容や案件に必要なスキルなどを見ていきましょう。Rubyエンジニアの求人・案件に興味がある方は参考にしてみてください。
【Ruby】IoT製品向けアプリケーション開発の求人・案件
■単価
〜950,000円/月※消費税を含めた参画者にお渡しする金額です。
■職種・ポジション
SE (システムエンジニア)、プログラマー(PG)
■職務内容
・Rubyを用いてIoT製品向けアプリケーション開発において
下記をご担当いただきます。
-カギカンサービスのWebシステム改修
-Webシステムの保守運用
-非機能検証の計画、設計
-サーバ増強の計画、設計、実施
■求めるスキル
・Rubyを用いた
Web系サーバーアプリケーションの開発実務経験
・下記いずれかの担当経験
-インフラ構築
-DB設計
-API設計
・DockerおよびGitを用いた開発経験
【歓迎スキル】
・React.js、TypeScriptを用いた開発経験
・開発環境を改善した経験(CIやテストの導入)
・IoTデバイスを使ったサーバー開発経験
・Webシステムの保守運用管理の実務経験
・負荷検証や脆弱性検証などの非機能検証の
計画~実行までの実務経験
※上記に似た経験やスキルをお持ちであれば申し込み可能なケースもございます!まずはお気軽にご相談ください!
■最寄り駅
恵比寿(東京都)
【Ruby】IoT製品向けアプリケーション開発の求人・案件
【PHP/Ruby】卸売会社向けWebシステム開発支援の求人・案件
■単価
〜550,000円/月※消費税を含めた参画者にお渡しする金額です。
■職種・ポジション
SE(システムエンジニア)、プログラマー(PG)
■職務内容
・卸売会社向けのWebシステム開発支援に携わっていただきます。
・既存システムの機能追加、保守等をご対応いただきます。
・ご担当いただくフェーズは詳細設計、製造、テストでございます。
■求めるスキル
・PHPでの開発経験がある方
・Laravelのご経験
・Rubyのご経験(※独学でも検討可能)
※上記に似た経験やスキルをお持ちであれば申し込み可能なケースもございます!まずはお気軽にご相談ください!
■最寄り駅
新大阪(大阪府)
【PHP/Ruby】卸売会社向けWEBシステム開発支援の求人・案件
Rubyの在宅ワーク可能な仕事はある?
2020年のレバテックフリーランスの調査データをもとにすると、Rubyは比較的在宅ワーク可能な案件が多いプログラミング言語といえます。
【2020年】リモート案件に関する調査|レバテック
同調査でRubyはリモートワーク可能案件の割合がGo言語に次いで2番目に高い言語となっており、全体の81.6%でした。3位はPythonで、リモートワーク可能案件の割合は78.1%です。Rubyを含めWeb系の開発に使われる言語は、リモートワークが可能な割合も高くなる傾向にあるようです。
一方で、企業の方針やプロジェクトの内容によっては在宅ワークが難しい場合もあります。そのため、すべての求人やフリーランス案件で在宅ワークが可能なわけではない点には注意が必要です。
Rubyの在宅勤務可求人は未経験も応募できる?
Rubyの在宅勤務可能な求人の多くは実務経験が求められるため、未経験から応募できるものは限られるでしょう。
また、社内のルールを覚える必要がある、研修がある、テレワークで端末側の準備が必要であるなど、すぐに在宅ワークを開始するのは難しい可能性もあります。働き方の条件は転職前によく確認しておきましょう。
関連記事:未経験からRubyエンジニアに転職するには|求人案件の動向や独学方法は?
Rubyの在宅求人の応募条件や必要なスキル
Rubyの在宅求人の応募条件や必要なスキルは、雇用形態によっても変わるようです。ここでは、雇用形態が正社員の場合と、アルバイト・パートの場合でそれぞれ紹介します。
雇用形態が正社員の場合
雇用形態が正社員のRubyの在宅求人は、基本的に実務経験が必須とされることが多いでしょう。たとえば「Rubyの実務経験1年以上」や「Ruby on Railsの実務経験3年以上」、「システム開発経験1年以上」といった条件です。
さらに、在宅ワークではお互いの姿が見えない不安感から、「自己管理ができる方」といった条件を挙げている求人も見受けられます。
雇用形態がアルバイト・パートの場合
雇用形態がアルバイトやパートの場合は、正社員と比べると実務経験が必須条件となる求人の割合は少なくなるでしょう。転職サイトなどには、スキル面よりやる気や学習意欲を条件に挙げる求人も見受けられます。
実務経験を積んでスキルアップするためには、まずはアルバイト・パートとして比較的簡単な仕事から始め、徐々にステップアップしていくというのも方法の1つです。
関連記事:Rubyの勉強方法|初心者の入門におすすめのRuby、Railsの学習方法
Rubyエンジニアが副業として在宅案件を探す方法
Rubyエンジニアが副業として在宅案件を探す場合は、主に以下の3つの方法が考えられます。
知人からリモートワークOKの案件を紹介してもらう
知人経由で紹介してもらう方法は、お互いの事情を汲みやすく、ミスマッチが生じにくいのがメリットです。人手不足が常態化しているIT業界では、特定のスキルを持った人材を探している企業は多く存在します。
Rubyエンジニアとして副業で案件を探していることを周囲の知人に伝えておくことで、案件を獲得できる可能性が高まるでしょう。ただし、この方法の場合は、案件が来るまで待ちの状態になることが懸念点です。
営業やブログ・SNSの活用で在宅案件受注を目指す
自身からアクションを起こして案件を獲得する方法もあります。Rubyエンジニアを探している企業に直接営業をかけたり、ブログやSNSで案件を探していることを公開したりすれば、副業の在宅案件を受注できる可能性が高まるでしょう。
ブログやSNSの活用でも、問い合わせ機能やダイレクトメッセージ機能などを使って営業できます。
こうした営業にはある程度まとまった時間をかける必要がありますが、必ずしもかけた時間だけ成果が得られるわけではない点は考慮しておきましょう。
クラウドソーシングで在宅案件を探す
クラウドソーシングを活用する方法であれば、手軽に在宅案件を探せます。クラウドソーシングは、条件さえ合えばすぐに副業として案件を受注可能です。
ただし、単発や報酬が安価な案件も多いため、安定した収入を得られるとは限らない点は留意しましょう。
関連記事:副業プログラマーで土日に在宅で仕事することは未経験でも可能か
Rubyエンジニアの仕事内容
Rubyエンジニアの主な仕事内容について紹介します。
Rubyエンジニアの働き方
Rubyエンジニアは、主にソフトウェアハウスやシステム開発企業のプログラミング部門で、Rubyを使ったプログラミングを行います。
仕事はプログラムを書くだけではありません。システムエンジニアと協働してコーディングの規約作り、プログラムが適切に書かれているかどうかを確認するコードレビューなども行います。
Rubyでできること
ここでは、Rubyでできる開発内容についてご紹介します。
Webアプリケーションの開発
新規開発の場合は、サービス提供会社や自社の業務部門などと協業し、要件定義から設計、開発、テスト、リリースまでを担当する場合があります。リリース後は、機能改善や追加開発などのメンテナンスも実施。使用頻度の高い開発フレームワークはRuby on Railsで、ソースコード管理にGit、プロジェクト管理にGitHub・GitLabなどを利用します。
Web APIの開発
Web APIとは、特定のプログラムとインターネット上のサービスをつなぐ仕組みのことです。Web APIを実装すると、Ruby以外のプログラミング言語で開発したWebサービスやアプリケーションを呼び出すことが可能。Web APIの開発も、Ruby on Railsを使って行えます。
Rubyエンジニアの年収アップに必要なスキル
Rubyエンジニアが持っていると年収アップを実現しやすいスキルをまとめました。
フロントエンドの知識
Webサービスの開発現場では、フロントエンドからサーバーサイドの開発まで、一貫して対応できる人材が求められることも。Rubyは主にサーバーサイドの開発で利用されるプログラミング言語です。Rubyに加え、HTMLやCSS、JavaScript、React、Vue.jsなど、フロントエンドの開発で使われる言語や開発フレームワーク・ライブラリのスキルがあると、年収アップが期待できるでしょう。
インフラの知識
小規模なプロジェクトでは、Rubyを扱うサーバーサイドエンジニアがインフラエンジニアも兼務し、開発環境や本番環境のOS・ネットワークを設定・構築する場合があります。クラウドやコンテナなど最新のインフラ技術や、OS・ネットワークの知識があると年収が上がりやすいでしょう。
データベースの知識
Webシステムに登録される各種データは、全てデータベースに保存されます。Webシステムに最適なDBの要件定義や設計、開発、運用保守などは、サーバーサイドエンジニアの仕事内容の一環。RubyやRuby on Railsに加え、MySQLやPostgreSQLといったDBの知識があると、転職市場で歓迎されるでしょう。
関連記事:HTML・CSSの勉強法|初心者が独学でスキルを学ぶには?
未経験からRubyエンジニアになるには
未経験者がフリーランスのRubyエンジニアになるには、まずRubyをマスターして、未経験者でも歓迎されるRubyエンジニア案件で実績を作ります。ただしRubyはすでに多くの企業で取り入れられている言語で、未経験者を歓迎するフリーランス案件は少なめ。そのため、フリーランスとして働く前に、企業でRubyエンジニアとして活躍し実績を積みましょう。
Rubyの学習方法
プログラミング未経験の方は独学よりもスクールなどで学ぶことをおすすめします。Web周辺の技術サイクルは早いため、Rubyを勉強しているうちに他の技術が大きく台頭してしまう可能性があるためです。
すでにプログラマーや他のエンジニア経験がある方の場合、スクールではなく書籍やプログラミング学習サイトなどを使って独学で学んでも良いでしょう。
関連記事:Railsエンジニアの仕事内容
フリーランスのRubyエンジニアの案件の探し方
フリーランスのRubyエンジニアの案件に携わるには、Ruby on Railsで自作のWebアプリケーションを制作できる程度のスキルは最低限必要です。現場でRuby on Railsを使った開発案件に携わった実績を持って、フリーランスのRubyエンジニア案件の獲得を目指すことをおすすめします。
フリーランスとして時間や場所を拘束されない働き方を目指すのであれば、在宅・リモート案件を獲得したいところです。このような案件を探すのであれば、フリーランスエンジニアを企業とマッチングするサービスなどを利用すると良いでしょう。
Rubyエンジニアの常駐型案件は比較的探しやすいですが、効率を考えると企業とフリーランスのマッチングサービスやエージェントを使うことをおすすめします。
Rubyの将来性
レバテック登録者のデータをもとにしたフリーランスITエンジニアの人材動向調査によると、2018年度まで増加傾向にあったフリーランス向けのRuby案件は、2019年度から減少傾向にあります。2019年度の調査では、その背景として以下の2つの要因が挙げられました。
・未経験人材の採用や育成が進み、実務経験のない若手Rubyエンジニアのフリーランス需要が落ち着いた
・Web開発の現場でRubyからPythonやPHPに乗り換える企業があった
参照:【2020年7月発表】プログラミング言語別求人案件ランキング
参照:【2020年12月発表】ITエンジニア動向総まとめ-データで見るレバテック-
また、オーストリアのソフトウェア品質管理コンサルティング会社Q-Successが運営するW3Techsの統計情報によると、Webサイトのサーバーサイドの開発に使われるプログラミング言語はPHPが79.1%を記録。それに対し、Rubyのシェアは4.4%に過ぎません(2021年1月時点)。機械学習の手法を用いたAI開発の分野でも、多くの企業がRubyではなくPythonを利用しています。
参照 : Usage Statistics and Market Share of Server-side Programming Languages for Websites(2021年1月時点)
もちろん、プログラミング言語の人気度を示す「TIOBE Index」のランキングで、Rubyは15位にランクインしているように、一定のニーズは存在します。Rubyはただちに需要がなくなる将来性のない言語とはいえないでしょう。しかし、Rubyエンジニアには今後、トレンドを見ながら需要の高い関連スキルを身につけていく姿勢も重要になると考えられます。
参照:index | TIOBE - The Software Quality Company
関連記事:Pythonの勉強法|初心者の入門におすすめの学習方法とは?
Rubyエンジニアの年収に関するよくある質問
最後に、Rubyエンジニアの年収に関するよくある疑問とその回答を確認しましょう。
Q. Rubyエンジニアの平均年収はいくら?
A. 2022年1月時点でレバテックフリーランスに掲載されているRuby案件の平均月額単価は80万円なので、単純に12ヶ月分した金額を年収と考えると、Rubyエンジニアの平均年収は960万円と算出できます。ただし、Rubyの開発スキルだけではこの年収を実現することは難しいでしょう。高年収を実現するには、フロントエンドの開発スキルや、インフラ・DBなどWebシステムの開発に付随するスキルを身につける必要があります。
Q. Ruby on Rails案件の単価相場は?
A. 2022年1月時点でレバテックフリーランスに掲載されているRuby on Rails案件の平均月額単価は80万円です。ただし、案件により求められるスキルは異なり単価にも差があります。経験の浅い人でも応募できる案件だと、月額単価50万~70万円台と相場より低くなるケースもあるでしょう。
Q. Rubyエンジニアの年収アップに役立つ資格は?
A. Rubyエンジニアの技術力を証明できる資格としてRuby Associationが認定する「Ruby技術者認定試験」があり、「Silver」「Gold」と難易度の異なる2つの試験が用意されています。Sliverは基礎的な文法や知識が問われる試験で、Goldはライブラリやアプリケーション設計など実務レベルの知識が問われる試験です。年収アップを実現するなら、応用レベルの知識を証明できるGold合格を目指して勉強しましょう。
参照:Ruby技術者認定試験|Rubyアソシエーション
関連記事:Rubyの資格・Ruby技術者認定試験の難易度や勉強方法、受験方法を解説
※本記事は2022年1月時点の情報を基に執筆しております。
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