目次
Python初心者におすすめの勉強方法
Pythonの学習のコツ
Pythonの学習ロードマップ
Pythonの習得に必要な学習時間
Pythonが初心者におすすめの理由
Python3エンジニア認定基礎試験の勉強は役立つ?
注目のPythonを勉強しよう
フリーランスの収入見込みをチェック
Python初心者におすすめの勉強方法
Python初心者におすすめの勉強法として、以下の方法が挙げられます。
- 本
- サイト・ブログ
- アプリ
- 動画
- スクール
- 勉強会
本、サイト・ブログ、アプリ、動画は自分のペースで学習を進められます。スクールや勉強会では体系的な学習ができ、講師によってはスキルや現場での活用法などを得ることが可能です。
本
Pythonを習得していく上で、参考書やテキストは学習の手助けとなります。Python初心者が本を選ぶ際には、基礎を重点的に学べるものを選びましょう。
プログラミング自体が初めてという初心者なら、練習問題やコードが多く掲載されている本を選ぶと、コードを書くという作業に慣れることができます。また、完成データが入手できるものであれば自分のコードと完成コードを比較できるので、どこで記述ミスをしたかわからない場合でも発見しやすいでしょう。
他のプログラミング言語を学んだことがある人は、Pythonならでは構文とフレームワークやライブラリを解説している本や、アプリなどの成果物を作る項目が多いものを使うのがおすすめです。
本で勉強するメリット
本でPythonを勉強するメリットは以下の通りです。
- 理解度に合わせやすい
- 場所や時間を選ばない
本のメリットは、理解度に合わせやすいことです。Pythonの参考書は多数出版されているので、プログラミング初心者、他言語の経験があるPython未経験者、実務で携わっている中級者など、自分のスキルレベルに合わせて本を選ぶことができます。学習を進めていて次のステップへ進んだときに前のステップの理解が不十分と感じた場合は、何度でも復習を繰り返せます。
場所や時間を選ばずに学習できるのもメリットです。本やテキストは持ち歩いてさえいればいつでもどこでも学習することができます。本業と両立しながらPythonの勉強を進めていく場合は、空いた時間を有効に使って学習を進められるので有効です。
本で勉強するデメリット
一方、テキストで勉強するデメリットは以下の通りです。
- 情報が更新されない
- 記述の練習量が不足しやすい
本は一度出版されたらWebサイトのように頻繁には情報が更新されません。コードの誤植などがあっても、気づかなければそのまま記述してしまい正常に動作しない場合があります。また、Pythonのバージョンアップや、新しいフレームワーク・ライブラリなどがあった場合、次の版に反映されることがあっても、手にしている本からはそれらの情報は得られないでしょう。出版元サイトで正誤表を確認し、Pythonに関する新情報は自らアンテナを張って入手しましょう。
Pythonなどの本に載っているコードを入力することで記述の練習ができます。しかし、本に掲載されているコードは一般的に数パターン程度なので、それらを勉強し終わったら他にコードの記述練習ができるものがなくなってしまいます。この点をカバーするには、作成問題などが多い本を選ぶ、自分でコードを変更して応用してみる、インターネットで他のコードを探して記述してみる、といった工夫が必要です。
サイト・ブログ
近年、プログラミング学習ができるWebサイトやブログが多く見られるようになりました。これらを使って、Pythonの基礎的な学習を進めることが可能です。これらの多くは手軽にブラウザで見ることができ、パソコンとネット環境があれば解説とコーディングの両方を学習することができます。
内容はサイトによって、初心者向けの基本的な解説をしているものから、特定の機能や新情報を中心に解説しているもの、実務経験者に向けた活用・応用を紹介しているものまで多岐にわたります。そのサイトやブログの内容が理解できるか、学習したい内容が書かれているか、を基準にして選びましょう。
また、サイトの中には、解説を見られるだけでなくブラウザ上で実際にコーディングを行えるものもあります。このようなプログラミング学習サイトを利用すると、コーディング作業を通して理解度が深められます。
サイト・ブログで勉強するメリット
サイト・ブログで勉強するメリットは以下の通りです。
- 無料で利用できるものがある
- パソコンだけで気軽に始められる
Webサイトなので、解説記事などは基本的には無料で閲覧できます。コーディング作業も行えるプログラミング学習サイトの場合は、サイトごとに無料や有料、利用できる範囲などが異なるでしょう。初心者向けの入門コースは無料で利用可能となっているものが多いようです。
まずはPythonの入門コースを受講してみて、続けていけそうであれば、有料のコースに進めていくという利用方法がおすすめです。無料で利用してみて、学びづらかったり、内容として難しすぎたりした場合は別の無料サイトを試してみましょう。
プログラミング学習サイトは、実際にWeb上でコードを書きながら学習を進めていく形式も多いので、プログラミング経験が全くない人でも、パソコンだけで気軽にコーディングを始められるのはメリットです。また、手を動かしながら学習できるサイトは、頭で理解するだけでなくアウトプットの練習になるので学習効率が高められます。
サイト・ブログで勉強するデメリット
一方、サイト・ブログで勉強するデメリットは以下のようなものが考えられます。
- 正しい情報や最新情報とは限らない
- サイト上のコーディングは完璧ではないことがある
解説サイトや解説ブログを参考にして学習を進める場合は、その情報が必ずしも正しいとは限らない点に注意が必要です。説明に誤りがある、古いバージョンしか説明していない、といった可能性もあります。解説サイトで説明しているバージョン確認し、できれば書籍を出版している人物や信ぴょう性の高い発信元が公開しているサイトを選びましょう。
プログラミング学習サイト上のコーディングは完璧ではないことがある点もデメリットです。Webサイト上で行うコーディングはシミュレーションなので、実際に現場で行うコーディングと違いが見られる場合があります。Webサイト上では100%合格となったコーディングでも、本番のコーディングではうまく再現されないケースもあるようです。ただし、コーディングの基礎構文を学ぶだけであれば現場との相違はそれほど発生しないでしょう。
アプリ
最近は、スマホやタブレットなどのアプリでもプログラミング学習が可能です。これらのアプリを使ったプログラミング学習では、実際にコードを書くことができるものや、ゲームを作りながら学ぶもの、動画教材のようなものなどの種類があります。
アプリの選び方としては、まずはPythonが学習項目としてあるかどうか、自分のレベルや学習したい内容に合った項目が選べるか、などがポイントです。
アプリで勉強するメリット
アプリで勉強するメリットは以下の通りです。
- スマホなどで手軽に勉強できる
- 無料で利用できる場合がある
スマホやタブレットなどで利用できるアプリであれば、移動中などの時間を使って手軽にPythonを学習することができます。本などの教材に比べて持ち運ぶ手間や負担が少なくなるでしょう。本業とプログラミング学習を両立したい人にとっても便利です。
学習サイトと同様に、無料で利用できるアプリがあります。Pythonの基礎を学ぶだけなら無料で済ませることも可能です。無料であっても、アプリの更新によって新バージョンのPythonや新しいコースなどが勉強できる可能性があるという点もメリットと言えます。
アプリで勉強するデメリット
アプリで勉強するデメリットは「コーディングには限界がある点」が挙げられます。スマホアプリでのコーディングは、PC上での通常のコーディングに比べて簡素化されているものがあるためです。また、フルキーボードを使用できるPCと比べると、スマホやタブレットではコーディング作業自体がしやすいとは言えないでしょう。
したがって、スマホアプリでは、Pythonの基本的な記述を習得したら、コーディング練習は他の方法も併用して学習することをおすすめします。
動画
YouTubeやアプリなど、Pythonに関する内容を配信している動画で学習する方法もあります。動画教材は、プログラミングスクールやITエンジニアなどが配信しているものなどが参考になるでしょう。
内容ではPythonの基本記述、アプリ作成、フレームワークなどがあり、数回に分けて深く解説しているものもあります。
YouTubeやアプリ上の動画教材は無料で利用できるものも多いので、まずは無料のものから利用してみるのがおすすめです。
動画で勉強するメリット
動画で勉強するメリットは、自分に合ったものを見つけられれば、内容を理解しやすい点です。テキストや参考書で学習するよりも、動画教材は講義のように聞くことができるため、テキストの文字を目で追うよりも内容が頭に入ってきやすいという人もいるでしょう。
図なども使って視覚的に説明している動画もあり、テキストで勉強して難しい部分があった際、動画教材で同じ内容を見てみると、より理解が深まるかもしれません。
ただし、動画だけで試験合格や実務レベルまでの学習を完結するのは難しいので、他の学習方法と合わせて活用していくと良いでしょう。
動画で勉強するデメリット
動画で勉強するデメリットは、プログラミングを行う機会が少なくなりがちなことです。Pythonに限らずプログラミング学習では、実際にプログラミングをすることで理解度やプログラミングスキルが向上します。動画教材を見るだけでは、Pythonのスキルを上げ続けていくことは難しいでしょう。
動画教材を中心にPythonの学習を進める場合は、基本構文を覚えたらテキストや参考書などをもとにプログラミング練習を行い、わからなかった部分を動画教材で復習する、という使い方をすると良いでしょう。
スクール
プログラミングスクールなどで学習する方法です。スクールでは、Pythonのみを学ぶコースや、ITエンジニアコースなどPythonと合わせて他の言語や開発に必要な知識・スキルをまとめて習得できるコースなどがあります。スクールやコースごとに特徴が異なるので、自分の目標にあったスクールを選ぶことが重要です。
スクールは通学形式とオンライン形式があり、両方を用意しているスクールも少なくありません。まとまった時間がとれるなら通学形式、自分のペースで勉強したいならオンライン形式が良いでしょう。
スクールで勉強するメリット
スクールのメリットは、講師から直接学べることです。プログラミング学習では、実際にコードを書いていく上で分からない部分やうまくいかない部分が出てきます。
テキストや動画教材で学習している場合、分からない部分は調べて自力で解決するか、教えてくれる人を探すしかありません。スクールであれば気軽に講師に質問できるので、解決できずに学習が止まることを避けられます。チャットなどでその場で質問できるサポートを取り入れているオンラインスクールもあるようです。
また、スクールのカリキュラムは、体系的な内容を無理のない順で進めるように作られているため、初心者でも学習内容の理解を深めやすいでしょう。
スクールで勉強するデメリット
スクールで勉強するデメリットには以下のようなことが考えられます。
- 費用が高額
- オンライン形式はモチベーション維持が必要
費用面においては、スクールは他の学習方法と比べて高額になりがちです。プログラミングスクールの費用相場は、数万~数十万円ほどが目安であり、オンライン形式よりも通学形式の方が高額になるケースが多いでしょう。ある程度費用をかけても確かなスキルを身につけたい人におすすめです。
オンライン形式のスクールでは、モチベーションの維持も重要になります。本やサイトなどの完全な独学と異なり、スクールの受講期間には期限が設けられている場合があるので、期間内に学習を進めるスケジュール管理と、やり抜くモチベーションが必要になるでしょう。
勉強会
プログラミングの勉強会やセミナーは、各地で頻繁に開催されています。オンラインで開催されている勉強会も多くあり、気軽に参加できる特徴があります。
勉強会によって、初心者向け・上級者向けなどのレベルや、学習テーマなどは異なるので、勉強する内容をよく確認して自分に合ったものを選びましょう。
勉強会で学ぶメリット
勉強会で勉強するメリットは、エンジニアや実務経験者からプログラミングが学べる点です。勉強会のテーマにもよりますが、講師は現役のITエンジニアが務めることがあり、システム開発現場での活用法など実務に活かせるスキルや知識を得られる場合があります。現場の即戦力となるまでの勉強方法や、実務で使用頻度の高い機能やフレームワーク・ライブラリなどの情報を得られる可能性もあります。
勉強会では、プログラミングについて分からない部分や、どのように学習を進めていったら良いかについても質問できるでしょう。
勉強会で学ぶデメリット
勉強会で学習するデメリットのひとつは、自分の都合に合わせて勉強を進めることができない点でしょう。勉強会は開催日時や開催場所が決まっているので、勉強会のタイミングに合わせて自分が都合をつける必要があります。また、希望する内容をテーマとした勉強会が必ず開催されるとも限りません
特に会場開催の場合は、指定時間に指定場所へ行かなくてはなりません。そのため、本業がある方は、日中に会場開催される勉強会への定期的な参加は難しいでしょう。本業がある人や地方在住の人は、オンラインでできる勉強会を探してみるのもおすすめです。
関連記事 : Pythonを習得するときに役に立つサイトまとめ
Pythonの学習のコツ
Pythonを学習するときに気をつけるべき点は、長期的・中期的な目標を立てることです。Pythonに限らず、プログラミングの学習は少なからずまとまった時間が必要となりますし、勉強方法によってはつまずいて先へ進めなくなることもあり、モチベーションが途切れてしまうこともあるでしょう。
いつまでにどこまでのスキルを習得するか、長期的な目標を立てておくことが大切です。就職活動を始めようと考えている場合は、活動開始時期から逆算して学習開始時期を決めると良いでしょう。中期的な目的では、ここまで学習したらアプリを作って人に見せてみる、ここまでできたらポートフォリオに載せる、など習得した内容を活かせる目標を決めると、学習を継続するモチベーションを保ちやすくなります。
関連記事 : Pythonを学習するなら!学び方の参考になる記事まとめ
Pythonの学習ロードマップ
Python初心者が学習を初めてから習得するまでのおおまかなロードマップの一例としては、以下のような流れがあります。
- 1. 基礎を学ぶ
- 2. コードを模写してみる
- 3. 成果物の作成
1. 基礎を学ぶ
まずは基礎を学びます。プログラミング言語にはそれぞれ特徴があるので、Pythonの基礎や傾向を理解しておくことが大切です。変数や定数、関数、ループ処理や分岐処理といった基本構文と、クラスの継承、モジュール管理といった使用頻度の高いコードが書けるようになっておきましょう。
2. コードを模写してみる
基礎が身についたら、サンプルのコードを真似して作成してみましょう。完璧でなくても、プログラミング言語をなぞっていくことで自分が覚えていなかった箇所を洗い出すことができ理解が深まります。エラーやトラブルが発生した場合は解決方法やコードチェックスキルなどを身につけるチャンスでもあります。
3. 成果物の作成
最後に実際にアプリなどの成果物を作成します。サンプルのコードを参考にして、自分の力で成果物を作ってみましょう。フレームワークなどを使う練習をしてみるのもおすすめです。作ったものはポートフォリオにまとめておくと、就職・転職活動などでアピール材料にすることができるでしょう。
関連記事 : Pythonエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
Pythonの習得に必要な学習時間
Pythonの習得に必要な学習時間は、その人のスキルや目指すレベルによって異なります。200~300時間でマスターする人もいれば、800時間かかったという人もいるようです。また、学習を終えるだけでなく、スキルを活かして自分が思うアプリやサービスを作れるようになる、あるいは実務レベルまでを目指すには、さらに時間が必要でしょう。
プログラミングスクールでは、2ヶ月~6ヶ月ほどのコースを掲げていることがあるので、スクールに通う場合の学習時間は想定がしやすいと言えます。
関連記事 : フリーランスでプログラミングをするために|必要なスキルやスクールの選び方も解説
Pythonが初心者におすすめの理由
Pythonがプログラミング初心者におすすめできる言語である理由のひとつには、将来性が期待できることが挙げられます。Pythonは、他の言語と比べて少ない記述で処理をさせることができ、初心者でもコーディングがしやすい傾向にあります。
また、Pythonは近年、人工知能の開発やデータ分析、Webアプリ開発などさまざまな目的で使われています。そのため、Pythonが書けるエンジニアの需要はますます高まっていくと見られています。
関連記事 : 機械学習エンジニア(MLエンジニア)とは?仕事内容やフリーランス事情を解説
Python3エンジニア認定基礎試験の勉強は役立つ?
Pythonのスキルや知識を証明する資格に、「Python3エンジニア認定基礎試験」という資格があります。この資格はPython習得に効果的です。
参照 : Python3エンジニア認定基礎試験 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
まず、この試験では、基本構文はもちろん、モジュールや標準ライブラリといった一通りのPythonの基本が出題されるため、何から勉強し始めればいいかわからないということを避けられます。
そして、資格取得に向けて勉強をしていくことで、目標がない状態で学習するよりも意欲やモチベーションを継続するのに役立ちます。
また、未経験からのエンジニアへの転職を考えている場合、資格を持っていれば一定のスキルを証明することができるので、面接などでアピールの題材として役立てられます。
これらの点から、Pythonの勉強を進めていくうえで、資格取得を目指すのは効果的と言えるでしょう。
関連記事 : Pythonの資格|入門におすすめの資格は?試験内容や種類、難易度を比較
注目のPythonを勉強しよう
Pythonの初心者におすすめの勉強法には、本・アプリ・スクール・勉強会などがありますが、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った勉強方法を検討することが大切です。
機械学習やビッグデータといった分野が注目されている昨今、Pythonが扱えるエンジニアは将来性が期待できます。この記事を参考に、ぜひPythonの習得を目指してみてはいかがでしょうか。
関連記事 : 未経験からAIエンジニアになるには|求人状況や転職後の年収、役立つ資格を紹介
最後に
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