セキュリティエンジニアの需要は?将来性や年収・必要なスキル・資格について解説

セキュリティエンジニアは、さまざまな企業・公的機関で必要な人材であり、年々その需要も高まってきています。この記事では、今後のセキュリティエンジニアの需要や年収のほか、セキュリティエンジニアとして活躍するために必要となるスキル・資格について紹介していきます。

セキュリティエンジニア案件を
提案してもらう

ご登録者様限定機能詳しく見る

セキュリティエンジニアの需要

現在、IoTや自動運転などといったIT技術の多様化に伴い、必要なセキュリティ対策も多様化しています。こういった動きはIT業界だけでなく一般企業にも見られ、結果として、セキュリティエンジニアは慢性的な不足状況にあるといえるからです。

政府も社会の持続的な発展や、国防上の重要な要素としてセキュリティを重視していくといったサイバーセキュリティ戦略を掲げており、セキュリティの専門的な知識を持った人材の不足が課題とされています。

この課題を解消するため、政府は「サイバーセキュリティ人材育成プログラムにもとづく人材育成の取り組み」を進めており、中長期的な視点でサイバーセキュリティ人材の育成に努めています。

※参考 :サイバーセキュリティ人材育成プログラム|内閣サイバーセキュリティセンター

セキュリティエンジニアの求人・案件数

レバテックフリーランス上に2021年6月時点で掲載されている案件数は195件あります。ただし、この件数はネットワークエンジニア・インフラエンジニア向けの案件など、セキュリティエンジニアを対象とした求人に限らない、幅広い求人が含まれていることに注意が必要です。

求人の種別としては、セキュリティ方針の策定・ITシステムの運用におけるセキュリティ観点からの整理といった、企業のセキュリティ対策を推進する案件のほか、セキュアなITインフラの設計や、NWの構築・設計といった案件、セキュリティに知見があるプロジェクトマネージャーなどの求人が挙げられます。

関連記事 : 未経験からセキュリティエンジニアになるには|求人応募や転職のポイントは?

セキュリティエンジニア案件を
提案してもらう

セキュリティエンジニアの将来性

セキュリティエンジニアの将来性は十分に明るいと考えられます。先述の通り、さまざまな企業が社内システムにITの導入を進めているため、現時点でのセキュリティエンジニアの需要は非常に高い状態にあるといえるでしょう。

また総務省の「IoT・5G セキュリティ総合対策 2020」によると、5GやIoTといった先進技術・クラウドの導入・テレワークの推進といった直近のITトレンドを推進する上でも、セキュリティの観点は必要不可欠とされており、考慮すべきセキュリティの観点は多様化の一途をたどっています。

今後も、ITはさまざまな社会インフラのなかで非常に重要な位置づけとなることが予想されています。それに伴いセキュリティエンジニアの需要も高まるため、非常に将来性のある職種であると考えられます。

関連記事 : セキュリティエンジニアになるための勉強方法|未経験から目指すのに必要な知識は?

セキュリティエンジニアの平均年収

セキュリティエンジニアの年収の※参考 として、2021年6月20日時点でレバテックフリーランスに掲載されている「セキュリティエンジニア」の求人・案件の単価相場を紹介します。

フリーランスセキュリティエンジニアの年収相場

参照元 : セキュリティエンジニアの求人・案件一覧

平均年収(フリーランス) 804万円
最高年収 1380万円
最低年収 480万円


平均年収としては、800万円程度の年収を得られることがわかります。国税庁によると日本人の平均年収は467万円とされており、セキュリティエンジニアの年収は日本人の平均を大幅に上回っています。ただし、この数値はレバテックフリーランスにおける案件データにもとづく値であり、世間一般のセキュリティエンジニアの年収ではない点にご注意ください。

※参考 :平均給与|国税庁

関連記事 : セキュリティエンジニアの平均年収・給料|仕事内容や今後の需要も解説

セキュリティエンジニアに必要なスキル

ここでは、セキュリティエンジニアに必要なスキルについて紹介していきます。

情報収集スキル

セキュリティエンジニアには、情報収集スキルが必要です。ITインフラを構成するサーバーやプログラミング言語に関する脆弱性の情報や、他社のセキュリティインシデントに関する情報をいち早く入手し、必要な対策を行わなければなりません。

情報収集に不備があると、必要なセキュリティ対策ができなかったり、ゼロデイ攻撃といったサイバー攻撃を受けたりなどの可能性が高まります。IoT、5Gなどの最新技術に関するセキュリティの情報にもアンテナを巡らす必要があるでしょう。

ネットワーク・サーバーに関するスキル

ネットワークの構成や、サーバーに関する設定項目を理解するといったスキルも欠かせません。セキュリティエンジニアは個別のITシステムに対して、脆弱性の診断や構成を改善するためのアドバイスを行うことがあります。この際、ネットワークやサーバーに関するスキルがないと、業務におけるアウトプットが不十分になる恐れがあります。

法令・規格の知識

個人情報保護法やISO27001など、セキュリティに関する法令や規格は数多く存在しています。これらを遵守するため、法令・規格の知識も押さえておく必要があるでしょう。特に、ITシステムで個人情報やクレジットカード番号などの機密情報を扱う際には、法令や規格の遵守が求められます。知識が多ければ多いほど企業から重宝されるでしょう。

関連記事 : セキュリティエンジニアの資格|おすすめはどれ?取得方法や難易度を解説

セキュリティエンジニアに必要な資格

セキュリティエンジニアとして活躍するために必須の資格はありませんが、セキュリティエンジニアとしてスキルアップするための代表的な資格として、情報セキュリティマネジメント試験・情報処理安全確保支援士・シスコ技術者認定(CCNA・CCNP Security・CCIE Security)が挙げられます。ここでは、それぞれどのような資格なのか、概要を記載していきます。

情報セキュリティマネジメント試験

IPA(情報処理推進機構)が主催している資格で、ITシステムにおける情報管理や改善のプロセスに関するスキルが問われます。エンジニアだけでなく、社会人として必要な観点や知識が整理されており、難易度は低~中程度の試験です。テストセンター形式で実施されます。

※参考 :国家試験情報セキュリティマネジメント|情報処理推進機構

情報処理安全確保支援士

IPA(情報処理推進機構)が主催している資格で、サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能が問われます。サイバーセキュリティに関する非常に高度な知識が求められる試験となっており、難易度は中~高程度です。選択式の試験2つと、記述式の試験2つを受験する必要があります。

※参考 :情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援支援士試験|情報処理推進機構

シスコ技術者認定(CCNA・CCNP Security・CCIE Security)

ネットワーク機器大手のCisco社が実施しているIT資格で、ネットワークに関するセキュリティの知識と、Cisco機器の設定に関する知識が問われます。難易度は、CCNAが低く、CCNPが中程度、CCIEが非常に高い難易度となっています。CCIEについてはラボ試験といって、実際の現場で8時間の試験を行う必要があります。

※参考 :シスコの認定|CISCO
関連記事 : 情報セキュリティの資格|おすすめの国家資格・民間資格の種類や難易度を紹介

セキュリティエンジニアの需要についてのよくある質問

セキュリティエンジニアの需要についてのよくある質問を回答まとめました。

Q. セキュリティエンジニアは需要が高い仕事ですか?

A. ITの必要性が年々高まってきているため、需要が高い仕事といえます。

Q. セキュリティエンジニアは将来性が見込める仕事ですか?

A. 将来性が見込めます。今後、5GやIoT、自動運転など、必要なセキュリティの観点が多様化していくため、それらに対応できる人材は、必要不可欠となっていくでしょう。

Q. 未経験からセキュリティエンジニアに転職できますか?

A. 可能ですが、経験者が有利です。セキュリティに関する資格を取得してアピールできるようにしておくとよいでしょう。

関連記事 : セキュリティエンジニアは「きつい」「つらい」?転職前に知りたい年収や仕事内容

※本記事は2021年6月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

セキュリティエンジニア案件を
提案してもらう

役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。

関連案件