【体験談あり】フリーランスエンジニアの末路|後悔しない方法や寿命も解説

フリーランスエンジニアになったのを後悔する末路は複数あります。たとえば、仕事が取れずに低収入になったり、フリーランス特有のトラブルにあったりなどです。起こり得るリスクとして、悲惨な末路の例は知っておくべきです。

一方、事前準備でリスクを回避し、長期的にフリーランスとして活躍している人もいます。そして、全員が特別なスキルや経験を持っているわけではありません。

本記事では、フリーのエンジニアの良し悪しが分かる体験談や「35歳が寿命」という俗説をはねのける方法などを紹介。フリーランスの適性診断なども紹介するので、リスク・リターンを計算してフリーランスになるかを決める材料にしてください。

目次

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悲惨な末路をたどる人≒フリーとして通用していない人

具体的な末路は次で紹介しますが、フリーランスエンジニアで悲惨な末路をたどる根本的な原因は、フリーランス適性のなさといえます。実際に後悔した人は、後で紹介するフリーランスの適正チェックをすべきだったといえるでしょう。

フリーランスエンジニアの働き方は誰にとっても理想的というものではありません。たとえば人との会話が少なく、孤独を感じやすいというデメリットがあります。しかし、交流会や勉強会に参加して仲間を作ったり、人脈を広げたりするなどの解決策もあります。

他にも、50代などになってエンジニアが体力的に難しい場合は、講師やコンサルにキャリアチェンジすれば解決するでしょう。年齢によって仕事内容を変えたくなるのは、会社員の場合も同じです。

なお、会社員なら悲惨な末路をたどらないとはいえません。たとえば、以下のデータによると企業の平均寿命は23.3年で、社会人人生より短くなっています。

引用元 : 平均寿命23.3年 ~2022年 業歴30年以上「老舗」企業の倒産~|東京商工リサーチ

特に情報通信業は、比較的企業寿命が短い傾向です。会社員エンジニアだから、一生仕事に困らない、安定というわけではないわけです。

悲惨な末路を想像して独立をためらっている人は、まずフリーランスの適性を確認すべきです。フリーランス適性があるかを調べる方法としては、適性診断や自分の市場価値、近未来の動向チェックがあげられます。

フリーランスの適性診断は、フリーランス向けの情報サイトやエージェントなどで簡単にできます。エンジニア案件を豊富に扱うレバテックフリーランスでは、無料でコーディネーターへの相談や市場価値診断などができます。

以下は、フリーランスに向いている人・向いていない人の特徴をまとめた適性チェックリストなので活用してください。


フリーランスに向いている人の特徴についてより詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスに向いている人の特徴|会社員と悩む場合の適性診断

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フリーランスエンジニアの悲惨な末路・失敗パターン6選

フリーランスの中には、案件獲得が上手くいかず収入が減る、働き過ぎて体調を崩すといった悲惨な末路を迎える人もいます。フリーランスエンジニアになって失敗、上手くいかない場合、どのような悲惨な末路を迎えるのか6つのパターンを解説します。

失敗例を把握しておけば、不本意な末路にいたるリスクを回避できるでしょう。

案件獲得が上手くいかず収入が減る

フリーランスエンジニアが案件獲得につまづき、収入減少につながる主な原因は、以下のとおりです。

  • 初案件の獲得につまづく
  • ライバルが多くて案件獲得が厳しい
  • スキル不足で案件獲得が上手くいかない
  • 年齢を重ねるとスキルと経験が問われ選考が厳しくなる
  • 実績の欲しさに低単価で請け負い疲弊する

フリーランスは保有しているスキルや実績をアピールして、自ら営業して案件を獲得しなければいけません。スキルがあっても、高単価や好条件の案件にはライバルが集中し、獲得が難しいのが現実です。

案件獲得には、人脈作りに取り組んで案件獲得のチャンスを広げる、フリーランスエージェントを利用する方法などがあります。クライアントから継続して案件を獲得できる場合もあるため、スキルに加えて信頼関係の構築も重要です。

働き過ぎて体調やメンタルを崩す

フリーランスエンジニアの中には、無理して働き過ぎて体調やメンタルを崩す人もいます。常に安定して案件が獲得できるとは限らないため、受注しすぎて稼働時間が増え、休む時間が減ると体調に影響が出やすいです。

会社員のように有給はないため、体調を崩して休むと収入にも影響が出るでしょう。睡眠時間や休日などは、きちんと確保して、身体を壊さないように自己管理徹底する必要があります。

フリーランスならではのトラブルに遭う

以下のように、フリーランスならではのトラブルにあって、悲惨な末路を迎える人もいます

  • 契約内容や納品物でクライアントとトラブルになる
  • 怪しい情報商材に引っ掛かる
  • フリーランス交流会で詐欺や悪徳商法、勧誘に引っかかる

フリーランスはクライアントと請け負う業務や成果物に関して、明確に取り決め、契約を結ぶ必要があります。後々のトラブルを防ぐためには、契約内容をきちんと確認して、疑問点は事前に相談、解決しておくべきです。

フリーランスエンジニアの契約に関して詳しくは、以下の記事をご覧ください。
フリーランスの契約書ガイド|テンプレートや業務委託の基礎知識

また、フリーランス向けのセミナーや交流会などで、怪しい情報商材や詐欺、悪党商法などに引っ掛かってしまうケースもあります。参加前に主催者や口コミなどを確認し、トラブルにあわないように気を付けるべきです。

孤独に耐えられなくなる

在宅型のフリーランスエンジニアは、基本的にひとりで作業するため、人との会話が少なく、孤独に耐えられなくなる人もいます。また、困ったときすぐに頼れる上司や部下などもいないため、会社員とのギャップに悩む人もいるでしょう。

フリーランスエンジニアは、自分だけでは解決できないような問題が発生しても、基本的に助けてくれる人はいません。自分の保有しているスキルで対応できる案件を受注して、成果物が納品できないといった事態は避けるべきです。

また、フリーランス仲間などの人脈を広げて、困ったときに相談できる人やアドバイスがもらえる環境をつくると良いでしょう。

金銭管理が上手くいかず資金不足になる

会社を退職したフリーランスエンジニアは、基本的に国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。国民健康保険は全て自己負担で、支払う保険料は基本的に2倍です。

なお、住民税は前年度の所得で決まります。フリーランスになって収入が減り、会社員時代の所得が高かったために、支払いに苦しむ人もいます。フリーランスになりたての頃は収入が不安定になりがちなので、きちんと金銭管理しないと生活に影響が出かねません。

退職後の国民健康保険や住民税などの支払いに困らないように、会社員の間に貯金してから、独立すると良いでしょう。

経理といった本業以外の業務で失敗する

フリーランスエンジニアは本業以外にも、帳簿や金銭管理、事務手続きなどを、全て自分でしなければいけません。税金や経費に関する知識がないと脱税を疑われる、節税効果が得られず損をするなどの恐れがあります。

帳簿管理を怠って、確定申告で痛い目を見るフリーランスエンジニアもいます。領収書を紛失したため経費に計上できず、むだに多くの税金を払うといった事態も起きがちです。

管理が苦手な人は、会計ソフトや確定申告ソフトなど、入力するだけで簡単に管理できるツールを利用すべきです。また、確定申告や経費に関しては、事前に基本的な知識をつけておくと良いでしょう。

なお、レバテックフリーランス経由で案件に参画すると、お得に改定申告の外注などができます。レバテックフリーランス利用者の平均年収は876万で、利用は無料なので、ぜひご活用ください。

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フリーランスエンジニアの悲惨な末路を回避策する方法

フリーランスエンジニアになったのを後悔するような末路を防ぐために、会社員の間にできる準備はあります。具体的には、人脈構築や目標の明確化などで、11個の方法をまとめて解説します。

各方法を事前に把握し、フリーランスエンジニアとしての活動を成功させましょう。

目的や将来のビジョンを明確化する

まず、フリーランスになる目的や目標、将来のビジョンを明確にすべきです。

フリーランスはモチベーションが枯渇すると危険ですが、ビジョンが明確なら仕事に対する意欲を維持しやすくなります。請け負うべき案件も明確になり、無駄なく効率的に活動できます。

年齢が上がると、参画できる案件は減りがちなので、50代・60代になったときのキャリアプランも考えておくべきです。たとえば、キャリアを活かしてアドバイザーやコンサルタント、講師などを目指すなどです。

フリーランスエンジニアが活躍可能な年齢について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアは何歳まで活躍できる?各年齢の実態を紹介

副業から始め、好みのスタイルでフリーランスをやる

一口にフリーランスエンジニアといっても、以下のように働き方には3つのタイプがあります

本業との両立は大変ですが、悲惨な末路を回避するために、副業でフリーランスエンジニアを体験するのも一つの方法です。本業の収入があるため、副業が上手くいかなくても収入が減る心配はありません。

また、フリーランスの働き方や案件獲得の予行練習にもなります。自分はフリーランスに向いているか、向いていないかも実際に体験して把握できるため、悲惨な末路は回避しやすいでしょう。

フリーランス未経験なら、以下の記事も参考になります。
未経験からフリーランスエンジニアになる方法!案件例や必要スキルを解説します

フリーランスエージェントで案件を獲得する

フリーランスエージェントを利用すれば、案件紹介に加え、キャリア相談や参画中のサポートもしてくれます。営業の手間が省け、契約や交渉も代行してくれるため、悲惨な末路を回避しやすいでしょう。

レバテックフリーランスでは、案件の契約1カ月前に次の案件紹介をしているため、案件が途切れる心配を解消できます。利用者の中には、40歳で安定して稼いでいるフリーランスや42歳であと10年フリーを考えている人もいます。

レバテックフリーランス利用者のインタビュー記事について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
「もっと早くフリーランスになれば良かった」エージェントを使うことで安定して案件を獲得できるように
42歳・Webディレクター|登録から約2週間で決定!月50万円→68万円の収入アップも実現

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独立前に生活や老後資金を確保しておく

フリーランスには退職金がないため、フリーランスエンジニアを辞めた後の生活資金をためておくべきです。貯金以外にも、退職金に代わる民間サービスや福利厚生サービスへ加入する方法があります。

老後に必要な資金は、できる限り具体的にしておいた方が良いです。十分な生活資金を得るために、月・年単位で活動方法を見直しする必要があるでしょう。

企業で十分に経験を積み人脈も広げておく

フリーランスエンジニアの活動では、企業で積んだスキルや経験、人脈が役に立つでしょう。スキルと実績がないままフリーランスエンジニアになるのは、リスクの高い選択肢です。

人脈は、独立後でも構築できますが、営業活動や業務自体に費やす時間を考えれば、効率的ではありません。事前に人脈があれば、独立後に声がかかる可能性は高まります。

独立後の人脈づくりはメインではなく、空いた時間や休日などを使って進める程度に抑えられると理想的です。

自己管理能力を高める

フリーランスにとって、自己管理能力は必要不可欠です。自己管理ができていないと、クライアントからの信頼を失ったり、収入が減ったりする恐れもあります。フリーランスは、以下のような自己管理を徹底すべきです。

  • スケージュール管理
  • タスク管理
  • 金銭管理
  • 体調管理
  • モチベーション管理

副業でフリーランスをする場合、スケジュールやタスク管理ができていないと、クライアントや本業に支障が出てしまうでしょう。フリーランスの活動を維持するためには、自身の体調や健康管理が必須です。

また、フリーランスとして活躍し続けるためには、スキルアップへのモチベーション管理も重要になるでしょう。

クライアントからの信頼を獲得する

クライアントからの信頼を獲得できれば、継続して案件を受注できるなど、悲惨な末路を回避しやすいです。クラウドソーシングの場合、評価が上がり、他の案件につながる効果もあるでしょう。

スキルや成果物の完成度に加えて、丁寧な対応や円滑なコミュニケーションも評価につながり、信頼感が向上します。また、ミスをした場合も早急に報告、謝罪するなどといった誠実な対応も信頼につながるでしょう。

受注内容を明確にして契約書を交わす

クライアントとのトラブルを防ぐためには、請け負う案件の内容を明確に取り決め、必ず契約書を交わしましょう。契約内容に疑問点や不安点があれば、事前にクライアントと相談して解決すべきです。

契約書は、作成した側が有利な内容になりがちです。クライアントが作成した場合、フリーランス側が不利な内容になっていないか、必ず隅々まで確認しましょう。

友人や知人など親しい間柄でも、成果物の内容や報酬、期限などを明確にして受注すべきです。友人だと報酬について話しづらいという人もいますが、きちんと取り決めた方が、後々のトラブルを防げます。

複数の案件を受注し収入源を分散させる

複数案件を確保して収入源を分散させれば、収入がゼロになるリスクを回避できます。1つの企業からしか受注していない場合、案件が途切れたときに、次の案件獲得まで収入が途切れます。

複数の案件を並行して受注できれば、案件が途切れても収入がゼロになる事態は回避できるでしょう。また、案件獲得ルートもクラウドソーシングとフリーランスエージェントなど、複数確保しておくと良いです。

契約書や税金に関する知識をつける

フリーランスエンジニアになったら、契約書や税金、確定申告など本業以外の知識もあると、トラブルや失敗を回避しやすいです。契約書の理解ができていないとクライアントとのトラブルが発生して、よくない末路を迎えてしまいます。

税金は、知識があれば適切に経費を計上して、節税対策もできます。また、確定申告は事前に流れを把握しておかないと、申告時期に焦って間に合わない恐れもあります。

フリーランスは、会社員時代に経験しなかった本業以外の事務作業でつまづきがちです。本業以外の知識も必要だと認識して契約書や税金、確定申告などの基本的な知識や流れを把握しておくべきです。

スキルアップに取り組み市場価値を高める

フリーランスエンジニアとして安定した収入を得るには、日々のスキルアップが必要です。エンジニアの業界は進歩が早いため、新しい技術をキャッチアップしないと、次第に市場価値が落ちます。

新しい技術に対応できるエンジニアは、貴重な人材として案件獲得や単価アップに有利です。スキルアップのモチベーションを保つには、フリーランスエンジニア向けの勉強会やセミナーに参加すると良いです。

資格取得など、目標を明確にすれば、スキルアップのモチベーションも保ちやすいでしょう。

悲惨な末路を迎えがちなフリーランスエンジニアの特徴

フリーランスに限ったことではありませんが、コミュニケーションを怠る、モラルがない人は、悲惨な末路を迎えがちです。悲惨な末路を迎えがちなフリーランスエンジニアの行動や思考について、解説します。

自分の行動や思考を見直して、悲惨な末路を回避できるように注意すべきです。

現状維持でスキルアップに取り組まない

現状維持でスキルアップに取り組めない人は、フリーランスエンジニアとして悲惨な末路を迎えがちです。フリーランスエンジニアは、スキルアップしなければ、案件獲得ができず、収入に影響が出る恐れもあります。

会社員は現状維持でも収入は得られますが、フリーランスは現状維持だと市場価値が落ちて案件獲得が危うくなるでしょう。

クライアントとのコミュニケーションを怠る

フリーランスエンジニアにとって、コミュニケーション能力は必須です。社会人として基本的な挨拶や報連相ができないと、信頼が落ちて案件獲得も難しくなります。また、納期が遅れる、ミスの謝罪など悪い報告は早急にしなければいけません。

フリーランスエンジニアは、クライアントに無許可で実績を公開してトラブルになるといった問題も起きがちです。コミュニケーションを怠らず、クライアントとのやり取りは確実に、丁寧にする必要があるでしょう。

経費を計上しすぎる

節税になるからといって経費計上が多すぎると、銀行からの融資が受けられない、住宅ローン審査が通らない恐れがあります。経費の計上によって所得が下がり、ローンの返済能力が低いと判断されるからです。

一般的に個人事業主の経費の割合目安は50〜60%といわれています。過剰な経費計上や、正当な経費であると証明できない場合、税務署から脱税を疑われるリスクもあります。

フリーランスの経費について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
個人事業主が経費に計上できるもの一覧!上限や裏技的な方法も紹介

主にプライベートでのモラルに反する行為

モラルに反する行為は、フリーランスの活動に多大な影響があると認識しておくべきです。SNSでの投稿や友人・知人との関係でモラルに反する行為があった場合、最悪フリーランスとして活動できなくなるでしょう。

プライベートのSNSでも、クライアントに対する不満や愚痴、ネガティブな発信は避けるべきです。知人や友人から案件獲得できる場合もあるため、新規営業に不利になるリスクもあります。

社会人として当たり前ですが、フリーランスとして活躍するためには、プライベートでもモラルがある行動を心掛けるべきです。

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フリーランスエンジニアに向いている人・向いていない人

フリーランスエンジニアで悲惨な末路を迎えるかは、フリーランスの適性にもよります。フリーランスに向いているか事前に把握しておくと良いでしょう。

そこで、フリーランスエンジニアに向いている人の傾向・向いていない人の傾向について解説します。向いている人の傾向は、フリーランスエンジニアとして活躍するために必要不可欠な要素ともいえます。

自分の性格や思考と照らし合わせて、どちらにあてはまる方が多いか、参考にしてみてください。

フリーランスに向いている人の傾向

フリーランスに向いている人には、以下のような傾向が共通しています。

  • 自己管理能力が高い
  • マナーやビジネススキルが身についている
  • 今のスキルや経験に満足せず、成長意欲がある
  • 将来のビジョンを持ち実現に向けて行動する

自己管理能力やビジネスマナー・スキルは、クライアントからの信頼獲得に役立ちます。成長意欲がありスキルアップに取り組める人は、市場価値を高めて、案件獲得や収入アップにつながりやすいです。

また、将来のビジョンを持ち実現に向けた行動ができる人は挫折しにくく、効率的に活動できるでしょう。フリーランスとして独立する際に、まず目的や目標を明確化しておくべきです。

フリーランスに向いている人の特徴を詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスに向いている人の特徴は?会社員と悩んだ時の適性診断

フリーランスに向いていない人の傾向

フリーランスに向いていない人には、以下のような共通した傾向があるといえます。

  • 挑戦意欲や成長意欲が低い
  • フリーランスに良いイメージを持ちすぎている
  • 営業活動や事務・管理作業などが苦手
  • 安定的な活動や収入を望んでいる

IT業界は技術の進化が早く、新しい技術を習得しないと、エンジニアとしての市場価値が落ちて、案件獲得が難しくなります。さまざまな案件にチャレンジし、スキルアップする成長意欲は、フリーランスにとって必要不可欠な能力です。

また、フリーランスへの良いイメージが先行していると、理想と現実のギャップから悲惨な末路を迎える人もいます。本業以外にも営業や事務、自己管理などのスキルもつけて取り組まなければ、活動がつまづく原因になるでしょう。

フリーランスは案件獲得状況により収入が変動するため、安定した活動や収入を望む人は、会社員の方が安心できるかもしれません。

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フリーランスエンジニアの後悔を防ぐ働き方

フリーランスエンジニアになって後悔を防ぐには、フリーランスとしての働き方を検討するのも有効です。一口にフリーランスといっても働き方は様々で、自分に合った働き方を選択すれば、後悔を防ぎやすいです。

フリーランスエンジニアの後悔を防ぐ働き方として、働く場所や契約形態、独立か副業かなどの選択肢を紹介します。後悔を防ぐために、理想的なフリーランスエンジニアの活動が実現できるようにしていきましょう。

働く場所を選択する常駐・在宅型

フリーランスエンジニアの働く場所を軸に考えると、常駐型と在宅型に分類できます。常駐型は、クライアント先に常駐して業務するため、基本的に働く場所はクライアントのオフィスです。

在宅型は、作業場所の限定がなく、自宅やコワーキングスペースなど自分で選択した場所で働きます。常駐型と在宅型を比較したとき、以下のようなメリット・デメリットが考えられます。

働き方 メリット デメリット
常駐型 在宅型に比べ中長期案件が多い/
大型案件もある/
人脈が広げやすい
通勤する必要がある/
勤務時間や休日などクライアントのルールに従う必要がある
在宅型 勤務時間や場所を自由に選択できる/
仕事内容の面でも自由度が高い
請負型で単発の案件が多いため、継続的に案件探しが必要になる


常駐型は在宅型に比べ自由度は低いですが、中長期案件が多く収入は安定しやすいでしょう。対面でコミュニケーションを取る場面が多いため、人脈が広げやすいメリットもあります。

在宅型は、自由度が高いため、子育てや介護、スキルアップなどと両立しやすいでしょう。一方で、単発の案件が多いため、案件獲得に時間が取られがちです。自由度が高い分、自己管理を徹底して、安定した収入を得る方法を確立する必要があるでしょう。

契約形態を選択する請負・準委任契約

フリーランスエンジニアの主な契約形態は、請負契約と準委任契約です。

契約形態 概要
請負契約 期限内に成果物を納品し、報酬が支払われる。
準委任契約 期限内の業務遂行に対し、報酬が支払われる。


請負契約はクライアントと具体的な納期と納品物の仕様を取り決め、報酬が支払われます。準委任契約は、業務を遂行した時点で報酬が支払われるため、業務内容や成果物に対して完成の義務は負いません。

案件により契約形態は異なるため、案件を選ぶ際には、何に対して報酬が支払われるか、きちんと確認すべきです。

会社員を辞めて独立するか副業か選択する

副業が禁止されていなければ、会社員とフリーランスを両立できます。案件や収入のあてもなく、会社を辞めてフリーランスになるのは大きなリスクがともないます。

副業として案件獲得や働き方の予行練習、適性を判断したほうが、フリーランスになった後悔は防ぎやすいです。仮に、フリーランスに向いていなかったときも本業があるため、体力的にも精神的にも負担は少ないです。

一方で、本業と副業の両立は簡単ではありません。案件獲得の見込みがあれば、フリーランスとして独立した方が、精力的に活動に取り組めるでしょう。

保有しているスキルや実績で案件が獲得できるか、案件単価については、フリーランスエージェントに相談するのがおすすめです。レバテックフリーランスでは、無料でキャリア相談や案件紹介をしています。

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【実体験】先輩フリーランスエンジニアの声

悲惨な末路をたどりそうで独立をためらっている人は、失敗例ばかりに目を向けず、実際の体験談も知ると参考になります。体験談では、具体的にしたことや仕事・生活への変化、苦労したことなどが分かります。

生の声も聞いて方針を決めると、フリーランスエンジニアの解像度が上がり、より失敗のない選択につながるわけです。そこで、フリーランスエンジニアの体験談を3つ紹介します。

やりたい仕事・家族との時間を獲得

休みが取りやすくなり、家族とのコミュニケーションや趣味の時間を作れるようになったというエンジニアもいます。帳簿管理や確定申告などは大変ですが、税金など新しい知識を得られる点は楽しさも感じているそうです。

外資系コンサル分野にも興味があり、実現するための方法を検討していると言います。この体験談について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
29歳PHPエンジニア。フリーランスになり「自分のやりたい仕事」「家族との時間」を獲得

会社員のときよりも収入が上がった

ベンチャー企業でマーケティングを担当し、月50万円得ていた人の体験です。事業縮小にともなってフリーランスエンジニアへの転向を考え、自分の志望するキャリアへ近づこうと決意しました。

現在はWebディレクターとして活躍中で、会社員時代よりも18万円ほど多い月単価68万円の案件に参画しています

50代始め~半ばを区切りに、コンサルのような超上流に入っていくか、自分で新規事業を立ち上げるプランを立てられています。逆算すると後10年は現場でフリーランスエンジニアをしたいとのことです。

この体験談について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
42歳・Webディレクター|登録から約2週間で決定!月50万円→68万円の収入アップも実現

新しい技術を学びやすくなった

収入面だけでなく、技術習得しやすい点をメリットに感じているフリーランスエンジニアもいます。エンジニア歴3年の人は、フリーランスになって、時間にゆとりができたため、スキルアップが図れるようになったと話しています。

また、フリーランスエージェントを使ってニーズの高いスキルを知り、スキル習得により単価アップが実現しました。この体験談について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
エンジニア歴3年でフリーランスに。スキル習得による単価アップを実現

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フリーランスエンジニアは楽しい?メリット・デメリット

フリーランスエンジニアの中には悲惨な末路を迎える人もいれば、楽しいと感じている人もいます。フリーランスになるか迷っている人は、フリーランスエンジニアになるメリット・デメリットも参考にすると良いでしょう。

フリーランスエンジニアエンジニアの、メリット・デメリットについて、代表的なものに絞って解説します。すべてのメリット・デメリットを詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアのメリット・デメリットは?リアルな実態を解説

フリーランスエンジニアのメリット

フリーランスエンジニアの、主なメリットについて解説します。保有しているスキルや実績によっては、会社員よりフリーランスの方が年収が上がる可能性もあります。

フリーランスになれば参画する案件を選べるため、興味のある分野を極められる点に楽しさを感じる人もいるでしょう。

会社員のときより収入が上がる

保有しているスキルや実績次第では、会社員よりフリーランスとして活動した方が収入が上がる可能性があります。会社員は昇給や賞与に上限があるため、大幅な年収アップは望めませんが、フリーランス収入に上限がありません

スキルアップや案件獲得へ積極的に取り組めば、より高い年収を目指せるでしょう。また、フリーランスエージェントを利用すれば、収入アップに必要なスキルや参画すべき案件などがわかります。

レバテックフリーランス利用者の平均年収は876万円です。利用は無料なので、フリーランスエンジニアになるか迷っている人は、ぜひご相談ください。

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興味のある分野を極めてスキルアップできる

フリーランスは案件を自分で選べるため、興味のある分野に参画してスキルや実績を積み、専門性を高められます。高い専門性や実績は評価されやすく、案件獲得にも役立つでしょう。

案件を通じて、新しいスキルを習得できる場合もあり、スキルアップにより参画できる案件の幅は広がります。スキルアップには積極的に取り組み、フリーランスエンジニアとして活躍できるチャンスを広げるべきです。

時間を自由に使える

在宅型フリーランスの場合、働く場所や稼働時間、休日などを自分で決められます。収入に余裕があれば、稼働時間を調整して連休を取ったり、スキルアップの時間を増やしたりできるでしょう。

また、在宅で働く場合は通勤がないため、家事や育児、スキルアップ、趣味などに使える時間も増えます。育児や介護など、家庭の事情に合わせた働き方もできるといったメリットもあるでしょう。

フリーランスエンジニアのデメリット

フリーランスエンジニアの主なデメリットを解説します。フリーランスは孤独を感じやすい、社会的信用度が低いといったデメリットがあります。交流会や勉強会へ参加して人脈を広げるなど、解決策はあるため、ぜひ参考にしてください。

独身一人暮らしだと特に孤独を感じやすい

フリーランスエンジニアは基本的にひとりで作業をするため、孤独を感じがちです。独身で一人暮らしの場合、プライベートでも会話がないため、特に孤独を感じやすいでしょう。

フリーランス交流会や勉強会などに参加して、連絡や相談ができるフリーランス仲間を作ると良いです。同じ仕事をしている人は、悩みに共感しやすく、仕事で困ったときも相談しやすいでしょう。

人脈を広げれば、案件獲得のチャンスも高まるため、交流会や勉強会など人が集まる場には積極的に参加すべきです。

社会的信用度が低くローン審査が厳しくなる

フリーランスは収入が不安定なため、社会的信用度が会社員より低下する傾向があります。返済能力が低いとみなされて、家や車を購入する際にローン審査で不利になるケースもあります。

家や車の購入やクレジットカードを作りたいなら、会社員のうちに済ませておくのが無難です。また、経費を計上しすぎると所得が下がるため、ローン審査に影響が出ます。ローン審査の予定がある人は、経費計上についても見直しておくべきです。

税金や節税について把握しないと納税に苦しむ

フリーランスは税金や節税について把握しておかないと、納税時期に資金不足で苦しむ恐れがあります。フリーランスが支払う主な税金の種類は、以下の5つです。

  • 所得税
  • 住民税
  • 消費税
  • 個人事業税
  • 固定資産税

上記5つの税金に加え、保険料も支払わなければいけません。あくまで目安ですが、年収500万円の場合、主な税金・保険料の総額は約87万円です。手取りは416万円ほどになります。節税はフリーランスの基本スキルです。

経費の計上による節税など、税金に関する知識をつけて、損しないように金銭管理を徹底すべきです。フリーランスが支払う税金について、詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスが支払う税金の種類は?節税方法や払えないときの対処法も解説

フリーランスエンジニアの寿命は?キャリアの末路対策

エンジニアは体力勝負な面もあるため、35年が定年・寿命といわれる場合もあります。

しかし、IT業界も働き方は見直されており、35歳を過ぎても活躍しているフリーランスエンジニアも多いです。また、コンサルタントや講師など、年齢を重ねても活躍できる職種はあります

そこで、フリーランスエンジニアが、年齢を重ねた際の働き方について解説します。フリーランスには定年がないため、年齢を重ねた際のキャリアプランを考えるきっかけにしてください。

若いエンジニアに人気のない案件を狙う

若いエンジニアが対応できない、古い技術を扱う案件や保守案件にチャンスがあるかもしれません。たとえば現在でも金融機関システムに用いられているCOBOLは、古い技術を扱えるエンジニアに仕事が回りやすいです。

現在もCOBOLの保守案件は存在するため、古い技術を扱える年齢を重ねたフリーランスエンジニアでも活躍できるでしょう。

講師やアドバイザーなどの職種に就く

講師やアドバイザーなどは経験が求められるため、フリーランスエンジニアとして重ねてきたキャリアが活かせるでしょう。体力的にエンジニアが厳しい場合でも、優秀なエンジニアを育てる側で活動できます。

オンラインのスクールも数多くあるため、在宅で講師やインストラクター、受講生をサポートするといった方法もあります。小学生向けのプログラミング教室などもあるため、教えるのが好きな人は若いうちに経験しておくのも一つの手です。

フリーランスエンジニアとして働き続ける

フリーランスエンジニアとして、働き続けるという選択肢もあります。年齢制限によって参画できない案件も増えますが、50代で参画できる案件がゼロになるわけではありません

年齢を重ねたエンジニアは、開発業務だけでなく、マネジメント経験もあると市場価値が高まるでしょう。体力的に厳しい場合、フリーランスであれば稼働時間や休日も調整しやすいといったメリットがあります。

年齢を重ねても案件が途絶えないように、常に新しい知識や技術を学ぶべきです。

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フリーランスエンジニアの末路に関するよくある質問

フリーランスエンジニアの末路に関する、よくある質問に答えます。フリーランスエンジニアの収入やいつまで働けるかなどを事前に把握しておいてください。

Q. フリーランスエンジニアはどれくらい稼げますか?

レバテックフリーランス利用者の平均年収は876万円です。どれくらい稼げるかは、案件の獲得状況や保有しているスキル、実績によって異なります。フリーランスエージェントに相談すれば、保有しているスキルで参画できる案件や案件単価が分かります。

Q. フリーランスエンジニアはいつまで働けますか?

フリーランスエンジニアとして働くうえで、何歳までという年齢制限はありません。エンジニアは体力面できついと感じたら、経験を活かしてコンサルタントや講師にキャリアチェンジするのも一つの手です。

Q. フリーランスエンジニアがうざいと言われる理由は?

会社員に対してのリスペクトがない、収入のマウンティングなどをするフリーランスエンジニアは、うざいと思われがちです。フリーランスは特別な働き方ではないと認識し、自分の評価を下げないように発言や行動に注意すべきです。

※本記事は2024年2月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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