ITコンサルタントの単価相場は?フリーランスになるメリットや将来性について解説 | レバテックフリーランス
ITコンサルタントの単価相場は?フリーランスになるメリットや将来性について解説
- フリーITコンサルティング案件の単価相場
- フリーITコンサルになるために必要な準備、スキル
- フリーITコンサルになるメリット・デメリット
コンサルタント業の中でも安定した需要があり、報酬単価が高いといわれる「ITコンサルタント」。フリーランスや副業として案件を受ける際に、具体的なコンサルティング内容や報酬単価が気になるという人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ITコンサルタントの業務やフリーランス案件について、単価相場や市場の将来性、必要なスキルなどの観点から解説します。
実際の案件例も複数紹介しているので、ぜひご一読ください!
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目次
ITコンサルティング案件の単価相場
ITコンサルタントの案件例
ITコンサルタントがフリーランスになるメリット
ITコンサルタントがフリーランスになるデメリット
フリーランスITコンサルタントに必要なスキル
フリーランスITコンサルタントになるために必要な準備
ITコンサルタントの将来性は?今後の需要を予測
ITコンサルタントの単価に関するよくある質問
ITコンサルティング案件の単価相場
フリーランスとしてITコンサルタントを始める場合、やはり報酬単価の相場については最も気になるところでしょう。
具体的な単価が分かれば、想定年収や週の稼働時間についても予測がつき、フリーランスに向けて一歩踏み出しやすくなるのではないでしょうか?
フリーランスITコンサルティング案件の報酬単価の相場や、想定年収、正社員のITコンサルタントとの年収比較について解説していきます。
なお、ITコンサルタントの具体的な仕事内容が知りたいという方は、こちらの記事を併せて参考にしてみてください。
ITコンサルタントとは?仕事内容や向いている人の特徴を解説
フリーランスITコンサルタント向け案件の単価相場
フリーランス向けに募集されるITコンサルティングの案件では、月70~90万円程度の報酬単価が相場の目安となります。ただし、求められるスキルのレベルに応じて単価も大きく異なり、低いもので月50万円程度のものから150万円程度のものまでさまざまです。
一般的に、IT戦略やPMOなど、大規模で長期的なプロジェクトに参画するほど、報酬単価が高くなる傾向にあります。
また、上記の月額単価から単価×12か月分を計算すると、フリーランスITコンサルタントの年収は約840~1080万円が相場となりそうです。
正社員ITコンサルタントとの年収比較
正社員としてコンサルティングファームなどの企業に勤務する場合と、フリーランスとして独立した場合で、年収にはどのような差があるのでしょうか?
2023年4月のOpenworkのデータによると。BIG4とよばれる4大企業をはじめ、代表的な総合・ITコンサルティング企業の平均年収は以下の通りです。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
アクセンチュア | 約870万円 |
デロイト・トーマツ・コンサルティング | 約940万円 |
PwCコンサルティング | 約960万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 約880万円 |
KPMGコンサルティング | 約880万円 |
野村総合研究所 | 約970万円 |
アビームコンサルティング | 約800万円 |
これらの有名企業に正社員コンサルタントとして勤める場合、800~1000万円程度の平均年収がボリュームゾーンといえそうですね。したがって、単価相場から算出したフリーランスの場合の年収と比較すると、おおよそ同程度といえます。
しかし、求人ボックスの情報では日本における正社員のコンサルタント全体で平均年収は約425万円ともいわれており、企業の規模や種類によっても年収にはバラつきがあります。
ITコンサルタントの案件例
ITコンサルタントと一口にいっても、クライアントの業界や扱うシステムによって業務内容は様々なものがあります。
この章では、案件の業務内容について、主な種類ごとに解説します。それぞれ、実際の案件募集例も紹介しているので、ぜひお役立てください。
IT戦略コンサルティング案件
IT戦略コンサルティング案件は、クライアントの経営戦略に対して提案や助言を行うコンサルタント業務です。IT戦略に携わるITコンサルタントは「ITストラテジスト」ともよばれ、中長期的な視点から、企業のIT戦略を立案したり、実行の支援を行ったりするのが主な仕事となります。
クライアント企業を含めた業界全体を深く理解することが求められるため、高単価でありながら、他の種類の案件に比べて多くの知識・スキルが求められる傾向にあります。
実際の案件を詳しく知りたい人は、以下のページをご覧ください。
「ITストラテジストのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】」
BPR・BPOコンサルティング案件
BPRは「ビジネスプロセス・リエンジニアリング」、BPOは「ビジネスプロセス・アウトソーシング」の略。
BPR・BPOコンサルティング案件は、業務プロセスの観点から企業課題に対して提案やアドバイスを行うコンサルタント業務です。システム導入やアウトソーシングを駆使し、業務全体の効率化にコミットするのが主な仕事となります。
実際のBPO案件を詳しく知りたい人は、以下のページをご覧ください。
「BPOのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】」
PMO・PMコンサルティング案件
PMO・PMコンサルティング案件は、プロジェクトマネジメントの支援を行う業務です。
ITシステムの要件定義や設計から、開発、テスト、導入、そして運用までの一連の過程において、計画のマネジメント業務に対してアドバイザリーを行います。
具体的には、進捗管理・リスク管理・関係者調整などが主な仕事となるでしょう。
実際の案件を詳しく知りたい人は、以下のページをご覧ください。
「PMOのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】」
パッケージ導入コンサルティング案件
パッケージ導入コンサルティング案件は、ERP・CRM・SCMなどに代表されるシステムパッケージの導入を支援する業務です。
IT戦略コンサルタントなどが決定したシステムやロードマップに基づき、クライアント向けにシステムのカスタマイズや導入を行います。
パッケージシステムのなかでも特にメジャーな製品は、ドイツのSAP社が提供する「SAP」です。SAPの導入経験や知見があれば活躍できる可能性が高いでしょう。
SAP導入のコンサルティング案件について詳しく知りたい人は、以下のページをご覧ください。
「SAPコンサルタントのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】」
また、SAPコンサルタントの仕事内容について気になる人は、こちらの記事もお役立てください。
「SAPコンサルタントとは?仕事内容や将来性・必要な資格・転職方法について解説」
デジタルコンサルティング案件
デジタルコンサルティング案件は、業務のデジタル化を主軸として企業の課題解決に取り組む業務です。
具体的には、業務の自動化やコスト削減、リモートワーク環境の導入、新しいビジネスモデルの創出などのデジタル化を支援していきます。
最近ではAIやRPAなどの次世代技術を活用したDX施策も注目されており、需要が上がりつつある分野でもあります。
デジタルコンサルティング案件について詳しく知りたい人は、以下のページをご覧ください。
「DXのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】」
セキュリティコンサルティング案件
セキュリティコンサルティング案件は、システムの安全性の観点から企業に対し提案や助言を行う業務です。扱う内容としては、サイバーセキュリティ、情報管理、データマネジメントなどがあります。
セキュリティコンサルティングを行うには、さまざまな情報リスクに対する理解が必要なため、インフラ領域をはじめ技術面の知見や経験が重視される仕事です。
セキュリティコンサルティング案件について詳しく知りたい人は、以下のページをご覧ください。
「セキュリティコンサルのフリーランス案件一覧【レバテックフリーランス】」
ITコンサルタントがフリーランスになるメリット
ITコンサルタントがフリーランスになると、「高い報酬単価を狙える」「フレキシブルな働き方ができる」など、さまざまなメリットがあります。
3つのポイントに絞ってフリーランスITコンサルタントのメリットを解説します。
そもそものフリーランスの働き方について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスとは?代表的な職種や必要な準備、手続きをわかりやすく解説
高い報酬単価を狙える
フリーランスのITコンサルタントは報酬単価が案件ごとに決まるため、固定給の正社員に比べ、スキルや交渉次第で高い報酬単価を狙えます。
また、より高い報酬単価の案件を獲得するには、後述するように自らの得意分野を明確化し、スキルにマッチする案件を受けるのが近道となります。エージェントサービスを利用し、よりマッチ度の高い案件を探すのも効率がよく、おすすめです。
フレキシブルな働き方ができる
フリーランスとしての仕事は基本的に固定の労働時間がなく、働く場所や時間を柔軟に変えやすい傾向があります。(詳しい条件は案件ごとに異なります。)
コンサルティング業務である以上、クライアントと都合を合わせる必要があります。しかし、案件によっては好きな場所からリモートで仕事をできたり、少ない稼働時間でコミットしたりできることもあります。
同じ理由で、長期休暇をとるハードルも低い傾向にあります。高単価の案件を受けて3か月のプロジェクトにコミットし、その後は数週間の休暇を取る、といったスタイルの働き方をすることも難しくありません。
案件ごとに仕事を選べる
フリーランスのITコンサルタントは、受ける案件を自分の意志で取捨選択できるという利点もあります。
業務の環境ややりがいによって仕事を選ぶことで、自らのモチベーションも上がりやすく、結果的にパフォーマンスも上がりやすくなるでしょう。
例えば、自分の得意分野や伸ばしたいスキルにマッチした案件に絞ってコミットすることも可能です。プロジェクト単位で仕事を選べるのはフリーランスの魅力といえますね。
ITコンサルタントがフリーランスになるデメリット
ITコンサルタントがフリーランスになる場合、「収入が不安定になりやすい」「営業やトラブル対応をしなければならない」といったデメリットもあります。
「知らなかった」と後になって困らないよう、注意点や対策を確認しておきましょう。
収入が不安定になりやすい
一つ目のデメリットは、収入が不安定になりやすい点です。
通常、フリーランスの仕事は契約ごとに期間が決まっているため、継続して契約を受けられなければ突然仕事を失ってしまうこともあります。そのため、フリーランスITコンサルタントとして仕事を継続するには、案件を獲得する手段は多く持っておくことが必要になります。
また、その結果として、社会的な信用も低くなりやすいので注意しましょう。
経理などの事務作業をしなければならない
フリーランスとして自ら事業を行う場合、経理や公的手続きなどの事務作業を行わなければならない点もデメリットです。
独立直後から、慣れない状況でこれらの業務を行わなければいけないので、ストレスや苦労を感じるという人も少なくありません。また、フリーランスとして多くの会社から案件を受けるようになれば、クライアントごとに請求や契約の手続きが生じ、さらに事務作業が増えることになります。
近年では事務作業を効率化してくれるアプリやサービスも登場しているので、フリーランスがやるべき業務や手続きを事前によく理解し、効率よく対応するための準備が必要です。
フリーランスITコンサルタントに必要なスキル
フリーランスITコンサルタントになるには、システム構築にかかわる様々な知識・知見が必要です。
ここでは、フリーランスITコンサルタントに必要なスキルのなかでも特に必須のものを3つに絞って解説します。フリーランスとしての仕事を検討している人は、これらのスキルを意識し習得しておくとよいでしょう。
マネジメントスキル
フリーランスITコンサルタントには、マネジメントスキルが求められます。
ITコンサルタントの仕事は、クライアント担当者や経営者、エンジニアなどのさまざまなステークホルダーを指揮したり、関係を調整したりしながら計画を推進することです。
大規模・長期間にわたるプロジェクトを管理しなければいけないこともあるので、組織やスケジュールの管理ができるマネジメントのスキルや経験が重要です。
コミュニケーションスキル
2つ目の必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
前述の通り、ITコンサルタントの仕事は、さまざまな関係者との人間関係を構築する必要があります。また、ITソリューションという複雑性の高いものを提案・助言するうえでクライアントの業務やニーズについてヒアリングする能力は必須です。
クライアントの要望を引き出し、適切な課題解決を提案するためにも、高いコミュニケーションスキルが必要なのです。
ITシステムの導入・運用スキル
ITシステムを導入から運用までリードする実践的なスキルは、ITコンサルタントにとって最低限必要な能力といえるでしょう。
IT全般の知識は前提として、ビジネスの観点から実際にITソリューションを推進した経験があることがポイント。具体的には、要件定義や構造設計から、保守までのプロジェクトを管理した実績があることが望ましいです。
フリーランスITコンサルタントになるために必要な準備
フリーランスITコンサルタントとして、単価の高い仕事を取ったり、安定して案件を獲得し続けたりするには、必要な準備が3つあります。
どれも重要なポイントのため、安心してフリーランスITコンサルタントの仕事を始めるためにも、必ず意識してやっておきましょう。
実績やスキルの棚卸し
1つ目に必要な準備は、実績やスキルの棚卸しです。
フリーランスのITコンサルタントとして高単価の案件を獲得するには、クライアント企業が信頼して仕事を任せられる実績やスキルを提示する必要があります。そこで、現時点で自分が持っている実績やスキルを明確化しておくことが必要です。
また、ITコンサルタントに求められる仕事は要件定義やプロジェクトマネジメントなど高度なものが多く、またクライアント業界への深い理解が求められます。よって、経験は特に重視されると考えてよいでしょう。
これらの経験が不足している人はコンサルティングファームやITベンダーで正社員として十分な経験を積んでから独立することを基本的におすすめします。
あるいは、十分な実績やスキルが身についたかどうか不安な人は、副業から案件にトライしてみるのがおすすめです。
さらに、知識の裏付けとして資格をとるといったアピール方法もあります。ITコンサルタントの資格について詳しく知りたい人は、「ITコンサルタントの資格|仕事や転職に役立つおすすめの資格と難易度」をご覧ください。
得意分野を明確化しておく
2つ目の準備は、得意分野の明確化です。
近年、フリーランスとして活躍するITコンサルタントの人口は増加傾向にあり、競争も激しくなりつつあります。安定した単価の案件を獲得し続け、フリーランスITコンサルタントとして成功するには、ライバルとの差別化が求められるのです。
特定の業界やニーズに狙いを定め、その領域に特化した強みをもつことで、ライバルとの競争が起こりにくく、結果的に高い報酬単価を得やすくなります。
需要の高い領域のなかから、自分の武器となる得意分野を見つけることが、フリーランスとして長く生き残ることにつながるのです。
人脈や企業とのつながりを作っておく
フリーランスは、会社勤めの働き方にもまして人脈やつながりが重要になります。フリーランスの多くは、人脈や過去のつながりを通して新しい仕事を獲得することになるからです。
フリーランス協会の「フリーランス白書2022」によると、フリーランスの主な収入源は32.9.%が「人脈 」から、30.9%が「過去・現在の取引先」から獲得していると報告されています。
フリーランスがメインの仕事を見つけているのは6割以上が既存のつながり経由なのです。
これには様々なメリットがあり、例えば、案件の獲得先を確保しておくことで経済的に不安定になるリスクを最小限に抑えられる、トラブルにつながる案件を回避しやすいといった点が挙げられます。
人脈や企業とのつながりを作っておくことは、安心してフリーランスになるためには必要な準備といえるのです。
ITコンサルタントの将来性は?今後の需要を予測
長期的にフリーランスを続けることを考えると、ITコンサルタントという職種に現在需要があるのか、また将来的に需要が伸びるのかといった点も気になりますよね。
そこで、職種としてのITコンサルタントの将来性、今後の市場動向について解説します。
ITコンサルタントの需要は高まっている
日本におけるITコンサルタント人材の需要は拡大傾向にあります。IT技術の導入に対し、ますます多くの企業が取り組むようになっているからです。
「DX人材白書2023」による2022年度の調査では、DXを推進する人材の確保について、日本企業の約50%が「大幅に不足している」と回答しており、前年の約30%に比べ、大幅に増加していることが分かります。
また、同調査によると、DX推進人材を確保する手段について、約40%の企業がコンサルタント等の社外専門家との契約によって補っていることが読み取れます。
今後もAI、ビッグデータの活用など次世代の技術が登場するごとに、企業組織や業務プロセスの全体を俯瞰し、施策の策定ができるITコンサルタントは、ますます需要が高まっていくでしょう。
情報化により、企業のグローバル競争も激化していくため、ITコンサルタント需要の拡大はさらに加速していくことが予想されます。
今後はさらなる専門性の高さが求められる時代に
需要が拡大すれば、より多くの人が正社員やフリーランスとしてITコンサルタントの仕事を行うようになるでしょう。そうなれば、避けられないのが同じフリーランス間での案件獲得競争の激化です。
企業側にも選択肢が増えることで、プロジェクトごとに最も目的にマッチしたITコンサルタントを選べる時代になります。すると、分野や目的ごとにITコンサルタントのさらなる専門性が求められるようになるはずです。
そうなれば、コンサルタント個人にも、今以上に自らの得意分野を明確にし、専門性の高さを身につけることが求められます。高単価の案件を安定して獲得するためにも、自分自身でキャリアをプランニングするスタンスが重要になっていくのです。
ITコンサルタントの単価に関するよくある質問
ここでは、ITコンサルタントの単価に関するよくある質問に答えていきます。
Q. ITコンサルタントの人月単価相場はいくら?
フリーランスITコンサルタントの人月単価は70~90万円程度が目安となります。ただし、コンサルタント個人のスキルや経験年数に応じて単価は大きく変動します。
また、大手のコンサルティングファームやITベンダーにコンサルティングを依頼する場合には事情が異なり、クライアント企業からの支払金額が人月単価500万円程度になることが多いようです。
Q. シニアコンサルタントの単価はいくらですか?
一般的に、戦略系コンサルティングの場合、チーム全体のプロジェクトの推進を担うシニアコンサルタントの人月単価は約900~1,500万円といわれています。
Q. コンサルの20代の平均年収は?
平均年収.jpの情報によると、20代コンサルタントの平均年収は、ITコンサルタントで450~550万円程度、経営コンサルタントでは550~650万円程度といわれています。
また、外資系のコンサルティングファームでは20代でも年収2000万円程度になることもあり、クライアントの業界や職種によって年収には大きな開きがあるようです。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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