メーカー系SEとは?仕事内容や働くメリットを紹介 | レバテックフリーランス
メーカー系SEとは?仕事内容や働くメリットを紹介
メーカー系SEとは、メーカー系SIerでシステム開発を手がけるSEのことを指します。メーカー系SIerでは、同系列の企業から受託した案件を手がけることが多いようです。SIerには、メーカー系以外にもユーザー系、独立系の分類があり、それぞれの特色が異なります。ここではSIerの区分から、そこで働くSEの仕事内容、メーカー系SIerのメリットなどを説明していきます。
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■この記事の監修
フリーランスエンジニア hoshi
フロントエンドエンジニアとして活躍中のフリーランスエンジニア。
職業訓練でWebデザイン科を受講。
アルバイト勤務からスタートしたベンチャー企業ではWebデザインを経験し、その後転職を経て大手Web制作会社にてフロントエンドエンジニアとして5年間勤務。
エンジニアとしてのキャリアを着実と築き、2019年にフリーランスへ転身。 現在はフリーランスエンジニアの仕事に加え、自身のブログhoshilogでIT業界での生き方について発信している。
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メーカー系の概要
メーカー系とは、SIerの種類の一つです。メーカー系について説明するためにも、まずはSIerについて説明します。
SIerとは
クライアントの業務内容を分析し、問題の解決や目的の達成に向けた情報システムを一貫して開発するSI(システムインテグレーション)。そのSIを手がける企業のことをSIer(システムインテグレータ)といいます。
メーカー系とは
メーカー系とは、コンピュータメーカーから派生したSIerのことです。メーカーの傘下に加わった企業のことを指す場合もあります。手がける案件は主に同系列の企業から受託したものですが、企業によっては外部のクライアントから案件獲得を行うこともあります。親会社であるメーカーの製品を活用したソリューションの提案が特徴です。
主なメーカー系の大手企業は以下です。
- 富士通株式会社 (Fujitsu Limited)
- ソニー株式会社 (Sony Corporation)
- 東芝株式会社 (Toshiba Corporation)
メーカー系以外の種類
SIerには、メーカー系の他にユーザー系と独立系があります。
ユーザー系
金融や通信、流通など、様々な業界の企業から派生したSIerのことです。親会社向けのサービスを提供するために設立されたSIerのため、特定の業務への理解が深く、それを活かしたソリューションの提案を強みとしています。
主なユーザー系の大手企業は以下です。
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- 野村総合研究所
- NTTデータ
独立系
資本的に独立しており、親会社が存在しないSIerのことです。親会社の製品を使わなければならないなどの制約がないため自由度が高く、クライアントの要望に柔軟に対応することができます。
主な独立系の大手企業は以下です。
- 大塚商会
- TIS
- オービック
メーカー系SIerについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
メーカー系SIerとは|メリット・デメリットやその他のSler区分も解説
また、システムエンジニアの種類に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
SEの職種一覧|やめとけと言われる理由やシステムエンジニアの分類
メーカー系SEの仕事内容
メーカー系SEとは、メーカー系のSIerでシステム開発に携わっているSEのことです。そこで、SEの一般的な業務内容について説明します。
SEの業務内容
SEは一般的に、システム開発における以下の工程に携わります。
要求分析
システムに何を望んでいるのか、予算はいくらあるのか、期限はいつまでなのかなど、クライアントの要求をヒアリングします。ヒアリングをしっかりと行わないと後から仕様の変更などが起こる可能性があるため、重要な工程だといえるでしょう。
基本設計
システムの構成や用いる技術などを検討し、基本設計書を作成します。
詳細設計
用いるOSやプログラミング言語の選定、データベースの設計、ネットワークの構成など、基本設計をもとに詳細に決めていきます。確定したら詳細設計書を作成します。
プログラミング
プログラミング言語を用いてプログラムを組む工程です。プログラミングはプログラマーが行うというケースもありますが、企業や案件次第でプログラミングもSEが担当する場合があります。
テスト
制作したプログラムをテストする工程です。テストにはいくつかの種類があり、プログラムの機能や規模に合わせて行います。テストで問題がなければ納品です。
なお、上記はあくまで一例であり、例えばコンサルタントやプロジェクトマネージャが要求分析を行ったり、専任のテスターがテストを行ったり、プログラマーとSEとで担当する業務内容に差がないなどのケースもあります。
システムの保守や運用、ネットワーク管理、セキュリティ対策など、幅広い領域にまたがることがあります。
システムエンジニアについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】システムエンジニア(SE)とは?仕事内容・年収・なり方を解説
社内SEの働き方についても、こちらの記事で詳しく解説しています。
社内SEとは|仕事内容やメリット・デメリット、転職のポイントを解説
メーカー系Slerで働くメリット
メーカー系のSIerは、大企業であることが多いようです。そのため、安定した経営や良好な職場環境が期待できます。手がける案件の多くは同系列の企業からのもののため、案件が途絶えにくいといえるでしょう。
また、継続的に案件が存在することにより、計画的に業務を進めることが可能です。そのため時間に追われることは少なく、安心して業務に取り組めるという魅力があります。
その一方で、幅広いクライアントから案件を獲得するような企業と比べれば、携わる案件は比較的狭くなりがちともいえるため、業務を通じて広くスキルや知識を高めていきたいという方からすればミスマッチになってしまう恐れもあります。
大規模な組織が多いことからSEとしてスキルアップするだけでなく、他の部署への異動や管理職への昇進など、キャリアアップの機会が多くあることは魅力の1つと言えます。
独立系SIerについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
独立系SIerとは|分類やメリット・デメリットを解説
※本記事は2023年4月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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