SE(システムエンジニア)の将来性と需要は?市場価値を高める方法も紹介 | レバテックフリーランス
SE(システムエンジニア)の将来性と需要は?市場価値を高める方法も紹介
SE(システムエンジニア)として働いている方や、これからSEを目指そうとしている方の中には、SEの将来性が気になっている方も多いのではないでしょうか。IT人材は不足しているといわれていますが、SEについては不安視する声があるのも事実です。
SEの将来性の実際のところや、将来性がないといわれる理由についてまとめました。また、SEとして生き残るために必要な知識やスキル、将来性を高めるためのキャリアパスも紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
そもそものシステムエンジニアとは何かに関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】システムエンジニア(SE)とは?仕事内容・年収・なり方を解説
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目次
SE(システムエンジニア)の将来性・需要は高い
経済産業省の調査によれば、IT人材は2030年には約78.9万人不足すると見られています。IT人材であるSEもさらなる不足が予想されます。
とりわけAIやビッグデータを使いこなすハイスキルな人材や、サイバーセキュリティ対策を担当できる人材不足は深刻です。2020年の時点でハイスキル人材は4.8万人、情報セキュリティ人材は19.3万人不足しており、IT化が進む中、さらに不足数は右肩上がりに増えるでしょう。
参考:経済産業省|IT分野について
IT関連のサービスが増えている
IT人材に対するニーズが高い理由としては、IT関連のサービスが増えていることが挙げられます。たとえば、2000年代後半に誕生したiPhoneやAndroidは、わたしたちの生活においてなくてはならないものになりました。スマートフォンでできることも増えており、さまざまなサービスを提供するアプリケーションが日々新しく登場しています。
また、キャッシュレス決済が普及し、専用端末やキャッシュレス決済対応型のレジシステムなどが多くの店舗に導入されています。企業のニーズ、そして消費者のニーズに応えるためにも、今後もIT関連のサービスは増加するでしょう。
このようにIT関連のサービスに対するニーズが高まると、サービスを開発するIT人材が必要になり、SEをはじめとするITエンジニアへのニーズもさらに高まると考えられます。
SEの活躍業界も増えている
SEが活躍する業界は、アプリケーション開発会社やシステム開発会社などのIT系企業だけではありません。社内SEを採用したい一般企業も多く、SEの活躍の場は広がっています。
また、自動車産業や小売業界、医療業界などのさまざまな業界で、社内システムやIT関連サービスの開発に取り組む動きが見られるようになってきました。ITが解決できる課題が増加する中、SEをはじめとするIT人材のニーズは今後もさらに増加すると考えられます。
SE(システムエンジニア)の将来性がないといわれる3つの理由
需要だけでなく将来性も高いSEですが、将来性がないといわれることもあります。その理由としては、次の3つが挙げられます。
- AIに仕事を奪われる可能性がある
- 労働環境に問題がある傾向にある
- 体力的にきつい傾向にある
それぞれの理由について見ていきましょう。
AIに仕事を奪われる可能性がある
AI(人工知能)は、さまざまな分野で活用されるようになってきました。とくにルーティン業務などに関しては、近い将来AIがほとんどの業務に対応するようになるといわれています。たとえば、給与計算や在庫管理などの業務は、AIを使ったシステムがすでに対応しているケースも多いです。
SEが担当する業務の中には、AIが得意とする一対一対応の業務もあります。たとえば、プログラミングやバグ修正などは、AIでも対応可能だと考えられます。
しかし、SEのすべての業務がAIに対応できるわけではありません。クライアントからヒアリングした内容だけでなく、SE自身が感じ取った課題も加えて適切なシステムを考案したり、クライアントとの会話から潜在的なニーズをくみ取ったりすることは、AIには現段階では困難といえます。
そのため、SEの仕事がすぐにAIに取って代わられることはないでしょう。とりわけクリエイティブな仕事やコミュニケーションスキルを活かした仕事を担当しているSEなら、エンジニアの領域にAIが踏み込むようになっても、問題なく対応できるでしょう。
労働環境に問題がある傾向にある
SEに対して、労働環境に問題があるというイメージを抱いている人もいます。労働時間が長く、休日も休めないというイメージが先走り、「将来性がないのでは?」と疑問視することもあるようです。
確かに残業や休日出勤が多い職場もありますが、それはSEが不足していることが原因です。業務量に見合った人員数を雇用できていないことから、一人ひとりに負担がかかり、労働環境の悪化につながっています。
しかし、昨今はIT業界全体の労働環境が改善されてきているといわれています。働き方改革の影響もあり、労働時間や有給取得率に対しても厳しくチェックが入るようになってきました。今後はSEもライフワークバランスのとれた働き方が主流になるでしょう。
体力的にきつい傾向にある
過重労働が続き、35歳程度で体力の限界を感じて離職するSEが多いといわれています。実際に20代や30代前半のSEが多いことも、体力的にきつい仕事の証拠とされてきました。
しかし、実際のところは40代以上でも、元気にSEとして働く人は多いです。また、体力の限界を感じたからではなく、「キャリアアップしたい」「マネジメント業務に携わりたい」などの理由から、35歳程度で離職する人も少なくありません。
SE(システムエンジニア)が目指したい新しい分野
SEは将来性のある職業ですが、プログラミングやコーディングのようにAIが担当可能な仕事もあり、「SEなら仕事に困らない」というわけではありません。SEとしての可能性を広げるためにも、新しい分野にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
次の5つは、今後ニーズが高まるとされている分野です。
- AI・ビッグデータ
- 情報セキュリティ
- クラウドサービス
- モバイル通信
- IoT
それぞれの分野について見ていきましょう。
AI・ビッグデータ
IT技術がさまざまな業種で利用されているのと同じく、AIやビッグデータも業種・業界に関わらず広く利用されるようになってきました。いずれも膨大なデータを活用して、生活や業務に役立つサービスを提供する新技術です。
AI・ビッグデータに関する知識を習得することで、対応できる分野や業界が飛躍的に広がります。システムにAI・ビッグデータを組み込むスキルや利用法など、積極的に学んでみてはいかがでしょうか。
情報セキュリティ
インターネットは便利な技術ですが、すべての場所をつなぐ技術でもあるため、常にサイバー攻撃や情報漏えいのリスクに晒されています。大切な情報やシステムを守るためにも、情報セキュリティに対する知識やスキルが必要です。
また、社会全体で情報セキュリティに対する意識が高まっているため、セキュリティ向上や改善を求めるクライアントも増えると予想されます。情報セキュリティの知識やスキルを習得し、対応できるようにしておきましょう。
クラウドサービス
従来型のパソコンなどの端末に直接システムを組み込むオンプレミス型サービスが減り、クラウド空間にあるソフトウェアやシステムを利用するサービスが増えてきました。
SEの業務も、クラウドの知識が不可欠になってきています。クラウドサービスは今後もさらに普及すると予想されます。知識・スキルを習得し、対応できるようにしておくことが必要です。
モバイル通信
近年では、複雑な業務もスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でこなせるようになってきました。個人向けに5G通信サービスが提供されるようになり、ますますモバイル端末・通信の重要度が高まってきています。
モバイル通信や端末に関わる業務が増えていることから、SEにも正確な知識・スキルが求められるようになってきました。積極的に学び、実務に対応できるようにしておきましょう。
IoT
IoT(モノのインターネット)とは、電子機器や家電にセンサーを取り付け、インターネットを介してデータ収集する技術です。医療や公共サービスなど、幅広い分野で活用されていますが、今後もさらに利用の場が広がると見込まれています。
SEもIoTについての知識だけでなく、実践的なスキルを習得していることが求められます。IoT関連の案件にも関わり、実務経験を増やしておきましょう。
SE(システムエンジニア)として市場価値を高める方法
必要とされるSEになるためにも、自分自身の市場価値を高めておくことが必要です。将来性あるSEになるための方法について解説します。
IT全般に対する新しい知識を積極的に吸収する
SEとして対応できる業務を増やすためにも、まずは特定の分野にこだわらず、IT全般に対する知識・スキルを習得するように心がけてください。ITは常に進歩し続けています。SEも学び続け、常に新しい技術に対応できるようにしておくことが大切です。
また、業務全体を見通すことも必要です。目の前の業務をこなしているだけでは、全体の流れや工程を把握できません。自分の業務をこなしたうえで、業務全体を理解するように努めましょう。
キャリアビジョンを明確にする
どのようにキャリアを積み重ねていきたいのかについて、考えることも重要です。日々の業務が忙しいと、つい将来に目を向けることを忘れてしまいます。しかし、毎日の業務をこなすだけでは、SEとして生き残ることは困難になってしまいます。
たとえば、セキュリティやネットワークなどの特定の分野のスペシャリストを目指す、あるいはプロジェクトの管理業務を目指すなど、現時点の立ち位置からどのように変わりたいのか書き出してみましょう。目指す将来像が明確になれば、今、何をすべきかも明確になります。
幅広い業務を経験し専門知識を習得する
SEは幅広い分野に対応しつつも、特定の専門知識が求められる仕事です。まずは視野を広げるためにも、対応する分野・業界を増やすように意識しましょう。たとえば、社内プロジェクトのメンバーに応募するときも、あえて今までに関わったことがない分野を選んでみてはいかがでしょうか。
また、専門分野を決め、知識やスキルをブラッシュアップすることも大切です。どの分野にするか迷ったときは、紹介したセキュリティやクラウドなどの注目分野から選んでみるのもよいでしょう。
マネジメント業務を経験する
システムエンジニアはチームで活動することが多い職業です。クライアントからの依頼をプロジェクトとしてまとめ、チームを組んで課題解決を目指します。
SEとしてキャリアアップするには、チームをまとめ、滞りなく業務を進行させるマネジメントスキルが必要です。自分自身の業務で手一杯にならないように時間を管理し、他のメンバーとのコミュニケーションやサポートにも積極的に取り組めるようにしておきましょう。
資格取得・スキルアップに努める
SEは資格不要で働ける仕事です。しかし、資格があれば、得意とする業務や対応可能な分野を見える化できるため、より高く評価されやすくなるでしょう。
業務が忙しくても学びの時間を確保し、資格取得やスキルアップに努めることが重要です。市場価値向上を目指すなら、セキュリティやクラウドなどのニーズが高まっている分野の資格や、マネジメントスキルを示す資格がおすすめです。
効率的な勉強方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
システムエンジニアに資格は必要?取得のメリットや効率的な学習方法も解説
SE(システムエンジニア)の将来性を高めるキャリアパス
SEとしての将来性を高めるためのおすすめのキャリアパスを紹介します。将来性の高いSEとして自己成長するためにも、ぜひ挑戦してみてください。
自分に向いている仕事内容がわからない方は、ぜひ次の記事をご覧ください。キャリアプランの考え方・立て方をわかりやすく説明しています。
ITエンジニアのキャリアパス|向いている仕事内容は?キャリアプランの考え方
フリーランスとして独立する
SEの仕事のほとんどはパソコン1台で完結します。組織に所属せず、フリーランスとして働くのも視野に入れてみてはいかがでしょうか。チームで業務にあたるときとは異なり、さまざまな工程を一人でこなすため、対応できる業務や分野が増え、スキルアップにもつながります。
フリーランスとして働くと、時間や場所の自由度が高まり、より自分に合う働き方を実現しやすくなります。勉強のための時間も確保しやすくなり、さらに将来性の高いSEとして成長できるでしょう。
また、フリーランスとして独立することで、収入アップを実現できるケースがあります。なお、フリーランスの平均年収は600万~1,320万円です。業務内容や依頼元によって差があるため、年収の幅が広いのもフリーランスの特徴です。実績を積み、スキルアップをすれば、より高報酬の案件を獲得しやすくなります。
プロジェクトマネージャーを目指す
SEとしてキャリアを重ねることで、プロジェクトマネージャーに任命されるケースは少なくありません。プロジェクトマネージャーとは、プロジェクト全体を統括し、要件定義やリソース管理、クライアントとの予算交渉まで幅広く活躍する仕事です。
なお、SEからプロジェクトマネージャーに昇進するケースもありますが、通常はプロジェクトリーダーの役職を経てプロジェクトマネージャーになります。リーダーに任命されるためにも、普段からチーム全体を俯瞰した行動を心がけましょう。
また、プロジェクトマネジメント関連の資格を取得することで、早期にプロジェクトマネージャーに就任できるケースもあります。次の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?年収・資格・向いている人の特徴も解説
ITスペシャリストを目指す
ITスペシャリストとは、ハードウェアやソフトウェアの専門技術を持ち、クライアントに適切なシステム基盤を提案・実装する仕事です。専門性を活かして働けるため、転職する際にも自身の強みとしてアピールしやすくなります。
ITスペシャリストはクライアントと接する機会も多く、高いコミュニケーションスキルや提案力が求められます。専門知識を習得するだけでなく、積極的に周囲と関わることや論理立てて説明することも意識してみましょう。
ジェネラリストを目指す
ジェネラリストとは、IT技術だけでなくビジネスやマネジメントのスキルを有する人材のことです。ITの知識をベースにビジネス改善や効率化につながるプランを立案できるため、クライアントに対して、より現実的かつ有用な提案ができます。
ジェネラリストを目指す場合も、コミュニケーションスキルが必要です。また、経営者目線で課題に取り組むビジネススキルも欠かせません。SE以外として働いて実践的なスキルを習得するか、ビジネススクールで学ぶなどの方法も検討してみましょう。
SEの将来性に関するよくある質問
ここでは、SEの将来性に関するよくある質問に答えていきます。
Q. フリーランスのシステムエンジニアとして仕事をするにあたって、必要なスキルは何ですか?
フリーランスのシステムエンジニアとして仕事をするには、プログラミングスキルや開発ツール、サーバー管理やデータベース管理などの技術的なスキルが必要です。また、プロジェクトマネジメントやコミュニケーションスキル、営業力などのビジネススキルも必要です。
Q. SEがより専門性の高いエンジニアへのキャリアアップを目指す場合、必要となるスキルは何ですか?
より高度な専門技術やスキルを磨くだけでなく、マネジメントスキルやコミュニケーション能力も必要です。
Q. 個人事業主やフリーランスのシステムエンジニアにとって、需要の高い分野はありますか?
クラウドインフラや人工知能、セキュリティなどが需要の高い分野です。
Q. IoTやAIに関するスキルを身につけるためには、どういった勉強方法が効果的ですか?
実際にIoTやAIのシステムを構築してみることや、オンラインコースや学習サイトを使った学習が効果的です。
Q. システムエンジニアになるために必要な資格は何ですか?
基本情報技術者試験やシステムアーキテクト試験、ネットワークスペシャリスト試験、オラクルマスターといった資格の取得がおすすめです。
最後に
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