Pythonの在宅ワーク可能な求人はある?副業収入が得られる案件を探す方法

Pythonエンジニアとして在宅ワークができる求人はあります。Webアプリケーション開発のほか、AI開発やデータ分析にも用いられるPythonの需要は高まっており、在宅かつ副業でできるプログラミングの求人・案件も見受けられます。本記事では、Pythonエンジニアの仕事内容や、在宅ワークができるPythonの求人を探す方法、Pythonエンジニアに必要なスキルなどについて解説します。

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Pythonの在宅ワークOKの求人はある?

Pythonエンジニアが在宅ワークできる求人はあります。総務省が発表した「令和2年版情報通信白書」にもあるように、政府による働き方改革の推進や、新型コロナウイルス感染症の影響によって、テレワークが広がっていることが、在宅ワークOKの求人が増えている要因といえます。

※参考 : 総務省|令和2年版 情報通信白書|テレワークの推進

2020年時点のレバテックフリーランスのデータでは、Pythonはほかのプログラミング言語と比較してもリモートワーク可能な案件が多く、言語別のリモートワーク可能案件の割合ではGo言語、Rubyに次いで3番目(78.1%)でした。

【2020年】リモート案件に関する調査|レバテック

ただし、すべての求人が在宅ワーク可能になったわけではありません。たとえば、Pythonを使う仕事でも、データサイエンスの分野に関しては、扱うデータの機密性やセキュリティの観点から、在宅ワークやフリーランスとしての副業が難しい場合もあります。

未経験からPythonの在宅勤務可能な求人に応募できる?

求人の募集要項の条件によっては、未経験からPythonの在宅勤務可能な求人に応募することも可能ですが、Pythonに限らずエンジニアの求人では基本的に実務経験が重視されます。

特にひとりで作業をする在宅ワークでは、周囲からのサポートが受けにくくなることもあります。未経験の場合、最初から在宅ワークに入るのではなく、しばらくはオフィスに出社して研修を受けたり、実務経験を積んだりしてから在宅ワークに移行する、というステップを踏むケースもあります。

関連記事 : 未経験からPythonエンジニアになるには|求人内容や転職に役立つ勉強方法

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Pythonエンジニアの仕事内容

まずは、Pythonエンジニアの仕事内容について見ていきましょう。PythonはWeb開発からデータサイエンスまで幅広い分野で用いられるプログラミング言語なので、その仕事内容もさまざまです。ここでは、Pythonエンジニアの仕事内容について、大きく3つの分野を紹介します。

Webアプリケーション開発

Webアプリケーション開発では、PythonのほかにPHPやRuby、Javaなどが用いられています。PythonでWebアプリケーションを開発する理由としては、学習コストがそれほどかからないこと、そして比較的記述量が少なく済み、コードが書きやすく読みやすいことなどが挙げられます。機械学習にも用いられるPythonは、画像認識機能などを取り入れたWebアプリケーション開発にも最適だといえます。

また、Pythonでは、豊富なフレームワークが用意されており、開発を効率化できることも特徴です。Webアプリケーション開発に必要な機能を網羅的に活用できる「Django(ジャンゴ)」などは、大規模なWebアプリケーション開発に利用できるフルスタックフレームワークです。そのほか、「Flask(フラスク)」や「Bottle(ボトル)」といったマイクロフレームワークもあります。

たとえば、Pythonを利用したWebアプリケーションには、動画コンテンツを共有するYouTubeや音楽配信サービスのSpotify、写真共有サービスのInstagramなどが挙げられます。

AI開発

Pythonは、シンプルなコードで馴染みやすいプログラミング言語であることに加え、AI(人工知能)開発に適したライブラリが豊富にあります。

たとえば、「scikit-learn(サイキットラーン)」を使えば、さまざまな機械学習の手法を実装することができます。また、Googleが開発したオープンソースの機械学習ライブラリである「TensorFlow(テンソルフロー)」、画像や動画処理の機能を持つライブラリの「OpenCV(オープンシーヴィ)」などが有名です。

そのほかにも、Pythonには機械学習に関連する豊富なライブラリがあるため、PythonはAI開発に多く取り入れられています。

データ分析

Pythonはデータサイエンスの分野でも活躍しています。データの集計や統合などを自動化するプログラムなども、Pythonのライブラリを利用することで効率的に作成できます。

データ分析には、データの加工や統計量、時系列データを扱うための「pandas」や、数値計算を効率的に行う「NumPy」、データの可視化をする「matplotlib」などは基本的なライブラリとしてデータ分析に利用されます。

このように、Pythonは豊富なライブラリを利用したデータ分析に関する仕事まで幅広い分野で活用されている言語です。

関連記事 : Pythonエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

Pythonの在宅ワーク可能な仕事を探す方法

Pythonで在宅ワーク可能な仕事を探す方法としては、主に以下のようなものが考えられます。

リモートワークOKの正社員・アルバイトの求人を探す

PythonエンジニアのリモートワークOKの正社員・アルバイト求人は、一般的に求人サイトなどで「Python リモートワーク」といったキーワードで検索をすると探せます。

「正社員」「アルバイト」といった雇用形態や、「在宅ワーク」「リモートワーク」など働き方の条件で絞り込み検索ができるサイトも多いので、まずはエンジニア向けの求人を扱っているサイトを調べてみましょう。

クラウドソーシングで在宅作業が可能な案件を探す

在宅作業が可能なPythonのフリーランス案件をクラウドソーシングで探す方法もあります。クラウドソーシングサイトでも、正社員・アルバイトの求人と同様、希望する条件を指定して自分に合った案件を探すことができます。

ただし、クラウドソーシングサイトを利用する場合は、報酬からサービスの利用手数料が引かれることがあります。また、クラウドソーシングでは手軽に参画できる案件を見つけやすい一方、フリーランスエージェントなどが扱う常駐案件と比べ、単価が低い案件も多い傾向にあるので、応募する際には相場に合った報酬金額かどうかをチェックすることも大切です。

知人の紹介や営業で在宅案件を受注する

知人の紹介で在宅案件を受注する方法もあります。昔勤めていた会社の仲間や、エンジニア同士のつながりからの紹介ならば、発注側・受注側ともに相手の事情を把握しやすいので、一から仕事を受注するよりもスムーズでしょう。

また、システム開発会社に電話やメールなどで問い合わせるなど、自ら営業をかけて在宅案件を受注する方法もあります。その場合は、実績をポートフォリオという形で示せるようにしておきましょう。

関連記事 : 在宅エンジニアの仕事とは|求人・案件の募集傾向や年収の目安は?

Pythonの在宅・副業案件は稼げる?

高度なスキルを持つPythonエンジニアであれば、副業の在宅ワークでも稼ぐことは可能です。しかし、フルタイムの正社員求人やフリーランスエージェントが扱う週5日稼働案件などに比べれば、基本的に収入は少なくなるでしょう。

Python案件の単価相場

フリーランスエージェントであるレバテックフリーランスの案件では、2021年3月時点でPython案件の月額単価は平均77万円となっています。

最高単価が145万円、最低単価が32万円と、経験やスキルによって開きがあることもわかります。高単価の案件では、Pythonでの開発経験が3年以上、マネジメント経験や機械学習システム開発経験などの条件が多く見られ、ある程度の経験・スキルがないと高単価の案件を受注するのは難しいといえます。

Pythonの求人・案件一覧

Pythonエンジニアの年収

同時点におけるレバテックフリーランスの月額単価相場をもとに計算(12ヶ月分に換算)すると、Pythonエンジニアの平均年収は以下のようになります。

Pythonエンジニアの年収相場

参照元 : Pythonの求人・案件一覧

平均年収(フリーランス) 924万円
最高年収 1740万円
最低年収 384万円


ただし、これはレバテックフリーランスの案件をもとにした金額なので、Pythonの在宅・副業案件の年収相場とは異なります。ひとつの目安としてお考えください。

副業フリーランスの年収

ここで、副業フリーランスの年収目安を確認しておきましょう。内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスの業務を「副業として行う場合」の年収は、最も多いのが100万円未満で全体の74%を占めています。年収100万円以上200万円未満の人は13%で、年収200万円以上300万円となると4%まで落ち込み、年収500万円以上の分布はいずれも0~1%です。

※参考 : 内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」

関連記事 : Pythonエンジニアの平均年収|他言語との年収比較や未経験からの入門・転職方法

Pythonの在宅ワークに必要なスキル

求人サイトやクラウドソーシングサイトなどに掲載されているPythonの在宅ワークOKの求人・案件では、一定年数以上の実務経験や、機械学習などに関連するスキルが求められています。

実務経験

在宅ワークが可能なPythonの求人・案件では、少なくとも1年以上の実務経験が求められる場合が多いようです。在宅ワークの場合、オフィスとは異なり経験豊富なエンジニアが横についてサポートする、といった体制をとることも難しいため、経験が浅いと求人・案件を見つけづらくなる可能性もあります。

スキル条件

実際の仕事内容にもよりますが、たとえば、以下に挙げるようなスキル条件が設けられていることがあります。

  • GitHub Enterpriseの利用経験
  • DWHの設計・実装経験
  • Bashなどシェルスクリプトのスキル
  • ETL/ELTの開発経験
  • AWSなどクラウドサービスの使用経験

関連記事 : Pythonの勉強法|初心者の入門におすすめの学習方法とは?

Pythonの在宅ワークに関するよくある質問

Pythonの在宅ワークに関するよくある質問と回答をご紹介します。

Q. Pythonの在宅ワーク可能な求人・案件はどのような方法で探せますか?

A. 近年は在宅ワーク可能な求人・案件が増えているため、一般的な求人サイトやクラウドソーシングサイトなどで「在宅可能」「リモートワークOK」などの条件を指定して検索すれば、多くの求人・案件が見つかるでしょう。

Q. Pythonの在宅ワークは副業でもできますか?

A. Pythonの在宅ワークを副業として行うことも可能ですが、稼働日数が「週○日以上」と定められていたり、一定期間内の在宅ワーク可能な日数が決められていたりするケースもあるので、本業と副業を両立できる条件かどうか、事前にしっかり確認しておきましょう。

Q. Pythonエンジニアの平均年収はいくらですか?

A. 2021年3月時点でレバテックフリーランスに公開されているPython案件の平均月額単価は77万円で、12ヶ月分を年収として計算すると、Pythonエンジニアの平均年収は924万円になります。もちろん、年収は実務経験やスキルによっても異なります。この金額はレバテックフリーランスの案件をもとにした簡易計算なので、あくまでひとつの目安と考えましょう。

関連記事 : Pythonの将来性|Ruby・Javaとの比較や需要、転職のメリットを解説

最後に

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