データベースエンジニアの将来性。今後の需要やキャリアパス・必要なスキルは？

データベースエンジニアの将来性

データベースエンジニアの将来性は現在も高いと考えられていますが、今後はより高いスキルが求められると予測されています。

経済産業省の商務情報政策局情報処理振興課が公表している資料では、今後IT人材不足がさらに深刻化していくと述べられています。2030年には最大で約79万人の人材が不足すると予想されており、今後はセキュリティスキルをもつ人材やAI・ビッグデータを使いこなせる新しいビジネスを支える人材の育成が不可欠です。データベース設計ができる人材も引き続き重要視されるでしょう。

※参考 : 経済産業省 商務情報政策局情報処理振興課「IT分野について」
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データベースエンジニアの需要

2021年6月時点で厚生労働省職業情報提供サイトが掲載する情報によると、データベースエンジニアを含むと考えられる「システムエンジニア（基盤システム）」の有効求人倍率は全国で2.11倍、東京都で3.6倍です（。1人あたり2件以上の求人があることから、データベースエンジニアには一定の需要があるといえるでしょう。また、データベースなどのシステム開発案件は都会に集中するため、東京・大阪・愛知などにおける求人・案件が多いようです。

※参考 : システムエンジニア（基盤システム） - 職業詳細 | 厚生労働省職業情報提供サイト（日本版O-NET）

データベースエンジニアの求人・案件

2021年6月時点でレバテックフリーランスが掲載しているデータベースエンジニアの案件数は約750件です。

データベースエンジニアの求人・案件一覧

高単価案件の応募条件として、SQLの実務経験やデータ分析のスキル、AWSなどのクラウドに関する技術、Oracle製品に関する知識、システム開発の上流工程の経験などが求められます。

関連記事 : データベースエンジニアはきつい？仕事内容や年収、役立つ資格などを解説

データベースエンジニアの平均年収

では、データベースエンジニアの年収の参考として､レバテックフリーランスが公開している求人・案件の単価をもとに平均年収・平均月単価を紹介します｡

2021年6月時点でフリーランスのデータベースエンジニアの平均月単価は66万円です。よって、12か月分を年収とすると、平均年収は792万円となります。また、最低月単価は32万円、最高月単価は145万円です。トレンドスキルなどを磨いていけば、年収は1,000万円以上も可能な仕事と考えられます。

フリーランスデータベースエンジニアの年収相場

参照元 : データベースエンジニアの求人・案件一覧

平均年収（フリーランス）	792万円
最高年収	1740万円
最低年収	384万円

ただし、これらの数値はレバテックフリーランスの求人・案件を参考として算出した値であり、データベースエンジニア全体の平均年収とは異なる点に注意が必要です。

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これからのデータベースエンジニアに必要なスキル

ここからは、今後のデータベースエンジニアに求められるスキルについて詳しく紹介します。

需要が高いRDBMSを扱うスキル

データベースエンジニアは、Oracle Database・Microsoft SQL Server・MySQL・PostgreSQLなど、需要が高いRDBMSを使いこなすスキルの習得が欠かせません。近年では商用製品だけではなく、オープンソースソフトウェアの需要も高いです。理由として、導入コストが低いこと、バージョンアップを繰り返し、商用製品と遜色がないほどに発展していることなどが挙げられるでしょう。

データサイエンスに関するスキル

データベースエンジニアには、データサイエンス領域のスキルが求められるようになってます。データサイエンスとは、統計学や情報工学などのさまざまな手法を利用してデータを有用に扱うための分野で、近年注目を浴びています。データウェアハウスやデータマート、データマイニング、データクレンジングなどデータの有効的な活用スキルを身に付けることが重要です。

セキュリティの知識

データベースエンジニアは、データベースに対してセキュリティ対策を行い、データの流出や改ざん、不正アクセスなどを防ぐスキルが要求されます。刻々とセキュリティ技術は変化しているため、最新のセキュリティに関する情報をアップデートしていくことが大切です。例えば、近年では、データベースを構築する上でのセキュアコーディングに関する知識などが求められています。

NoSQLの知識

データベースエンジニアには、トレンドスキルのひとつとしてNoSQLに関する知識も求められています。NoSQLは、Webサービスの多様化などによって、RDBでは対処できない処理能力などの課題を解決するために生まれました。また、近年ではNoSQLをさらに発展させたNewSQLも注目されています。したがって、データベースエンジニアは世の中のニーズに合わせて、新しい知識をキャッチアップしていくことが重要です。

分散処理の知識

データベースエンジニアとして、分散処理の知識を習得することも必要です。データベースに関する分散処理とは、処理速度の向上や負荷の軽減、トラブルの防止のために、データベースを分散する方式を指します。昨今、扱うデータ量が増大しているため、データベースを分散処理することで、データベースのパフォーマンスが維持できます。そのため、データベースエンジニアにとって、今後必須の知識といえるでしょう。

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データベースエンジニアのキャリアパス

最後に、データベースエンジニアのキャリアプランについて詳しく紹介します。

プロジェクトマネージャー（PM）

プロジェクトマネージャー（PM）は、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクトに関する計画の作成や予算、人員、進捗の管理などを行います。システム開発で経験を積み重ねているデータベースエンジニアであれば、将来、プロジェクトマネージャーを目指すことができます。マネジメントスキルはもちろん、多くの人とやり取りするためのコミュニケーションスキルを身に付けることが重要となるでしょう。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報システムを監視・管理して、外部からの攻撃や不正なアクセスから守り、対策を講じます。データベースエンジニアからセキュリティエンジニアを目指すためには、暗号化・認証技術やセキュリティソフトの知識などセキュリティに関するあらゆる知識を身に付けることが重要です。また、セキュリティ技術は年々変化していくため、常に知識をアップデートすることが大切です。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、業務に関するプロセスを革新するために、大量に蓄積されているデータを分析します。データの収集や整理、分析などを行い、企業の経営戦略を提案する役割を担う職種でもあります。データベースエンジニアからデータサイエンティストを目指す場合、これまでの知見に加えて、ビッグデータを分析するスキルやビジネス目線でデータを活用するスキルなどが必要です。

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データベースエンジニアの将来性に関するよくある質問

データベースエンジニアの将来性に関するよくある質問と回答をまとめました。

Q. データベースエンジニアは将来性が見込める職種ですか？

A. データベースエンジニアの需要は高く、一定の将来性が見込めます。しかし、求められるスキルは年々高くなっており、世の中のニーズを常にキャッチアップして、新しいスキルを磨いていくことが重要です。

Q. これからのデータベースエンジニアにはどんなスキルが求められますか？

A. まずは需要のあるRDBMSを扱うスキルが求められます。近年ではオープンソースソフトウェアも発展しています。このほか、セキュリティや分散処理、NoSQL、データサイエンスなどトレンドスキルを身に付けることも大切です。

Q. データベースエンジニアが今後取得すると役立つ資格はありますか？

A. データベースに関する資格は多種多様であるため、自身のキャリアに合わせて資格を取得する必要があります。例えば、データベースエンジニア初心者の場合、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験など、IT全般の知識が身に付く資格がおすすめです。 Oracle Databaseの管理スキルを証明したい場合には、ORACLE MASTERの資格が役立ちます。

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最後に

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