ネットワークエンジニアのやりがいは？今後の需要や仕事内容・スキル・資格を解説 | レバテックフリーランス
ネットワークエンジニアのやりがいは？今後の需要や仕事内容・スキル・資格を解説
ネットワークエンジニアは、難易度が高い職種のひとつですが、その分やりがいもある仕事です。この記事では、ネットワークエンジニアの具体的な仕事内容や、仕事を行う上でのやりがい、そして、活躍するためにはどのような資格やスキルがあるとよいかについて解説していきます。
ネットワークエンジニアとは
ネットワークエンジニアとは、ITシステムのネットワーク部分に関する構築・保守・管理を行うエンジニアのことをいいます。ITシステムのサーバーやPCといった各機器同士が安全に通信できるように対策し、管理を行います。
現代のITシステムにおいてネットワークは必要不可欠な分野ですので、それを担当するネットワークエンジニアの需要や年収も高くなっています。2021年6月時点のレバテックフリーランスのネットワーク案件を参照した具体的な年収については以下の通りです。（案件の金額を単純計算で12倍した想定年収となります。）
| 平均年収（フリーランス） | 768万円 |
|---|---|
| 最高年収 | 1620万円 |
| 最低年収 | 360万円 |
平均年収でも750万円以上、最高年収は1,500万円を超えているため、非常に高い収入が見込まれます。なお、こちらはレバテックフリーランスにおける案件データにもとづく数値であり、世間一般のネットワークエンジニアの年収ではないことをご留意ください。
関連記事 : ネットワークエンジニアとは？ 仕事内容や年収､スキルなどを解説
ネットワークエンジニアのやりがい
ここでは、ネットワークエンジニアのやりがいについて、具体的に解説していきます。
専門性が高い仕事に携われる
ネットワークエンジニアには、ネットワーク機器や機器同士が通信を行うためのプロトコルといった、専門性の高い知識が必要です。そのため、扱う仕事内容も専門性が高く、仕事を行うにつれてのスキルアップが見込まれるでしょう。また、専門性が高いがゆえに需要も高く、周囲のエンジニアから必要とされるのもやりがいを感じやすいポイントです。
ビジネスを支える重要な役割を担える
ネットワークは、ITシステムを相互に通信させるために必要不可欠な存在となっています。そのため、社内システムのほか、社会インフラを支えるようなITシステムのネットワークを担当することもあり、システム企画や運用における非常に重要な役割を担うことができます。
システム完成時に達成感が得られる
エンジニアとしてシステム構築に関わるため、関わったシステムが完成した際には達成感を得られる方が多いです。また、ひとつの案件だけでなくさまざまなシステム構築と並行して関わることが多いため、システム完成に立ちあえる頻度も、ほかのエンジニアより多くなるでしょう。
チームとして働く一体感が得られる
ネットワークエンジニアは他のインフラエンジニアやアプリケーションエンジニアとともに、チームとして動くケースが多いです。そのため、他者と一体感を持ちながら働くことができます。
キャリアアップにより高年収を目指せる
ネットワークエンジニアとしてキャリアアップを行っていけば、年収が1,500万円以上を見込めるケースも少なくありません。達成感やチームでの一体感だけでなく、報酬面でもやりがいを感じることができるでしょう。
関連記事 : ネットワークエンジニアとは？年収や仕事内容、必要な資格・スキルを紹介
ネットワークエンジニアの大変さ
さまざまなやりがいを感じられる一方で、ネットワークエンジニアとして大変な面もあります。ここでは、ネットワークエンジニアの大変さについて解説していきます。
知識のアップデートが必須
扱うネットワーク製品の機能追加や、ITシステムに関するトレンドを抑えるといった、知識のアップデートが常に必要となります。情報収集のほか、それらの勉強時間の確保が必要となるため、業務以外にも時間が取られるケースが少なくありません。
突発的なトラブル対応に追われる
ネットワークはITシステムを支える重要なインフラであり、トラブルが起きるとITシステム全体に大きな影響がでます。そのため、夜間や土日でもトラブル対応のために職場やデータセンターへの出勤が求められる場合があります。
勤務時間が不規則
ネットワークに関する設定変更や機器類の設置作業は、万が一のミスに備えてシステムが稼働してない夜間帯に実施することが多くあります。そのため、勤務時間が不規則になりがちです。また、万が一ミスをしてしまった場合などは、リカバリーや報告のために長時間拘束されるケースも少なくありません。
関連記事 : ネットワークエンジニアがきついといわれる理由は？やりがいや向いている人の特徴とは
ネットワークエンジニアに向いている人
ここでは、ネットワークエンジニアに向いている人について解説していきます。
チームで働くことが好きな人
さまざまな人と関わりながら仕事を進めていくため、チームで話し合いながら物事を進めていくことが好きな人に向いていることが多いです。
体力に自信がある人
ネットワークエンジニアはいくつかの案件を並行して進めることが多いです。そのため、仕事量自体が多くなったり、夜間作業が重なって睡眠時間が取れなかったりするケースも少なくありません。体力がある人や夜間作業であっても苦にならない人であれば、より向いているといえます。
論理的思考力がある人
ネットワークエンジニアとしてトラブル対応に当たる場合、論理的思考力が求められます。トラブルが起きた箇所を特定するだけでなく、対応策を考え、その妥当性をプロジェクトマネージャー等に説明するためには、論理的思考力と適切なプレゼン能力が欠かせません。
関連記事 : 未経験からネットワークエンジニアになるには｜求人状況や転職方法を紹介
ネットワークエンジニアが持っていると便利な資格
ネットワークエンジニアとして、取得が必須となる資格はありません。ただ、その知識の証明やキャリアアップとして、下記の資格があります。
- ネットワークスペシャリスト試験
- CCNA
- LinuC
ここでは、それぞれの資格概要を記載していきます。
ネットワークスペシャリスト試験
IPA(情報処理推進機構)が実施する高度情報処理技術者試験の一種です。ネットワークの技術に関する専門家として、企画・要件定義・開発・運用・保守に関する知識が問われます。試験日程は年1回、合格率も14％程度と難易度の高い試験です。
参照：ネットワークスペシャリスト試験(NW)｜情報処理推進機構
CCNA
CCNAとは、ネットワーク機器について最大手企業であるCisco社が主催している試験です。ネットワークの基本的な知識はもちろんのこと、Cisco社製のネットワーク機器に関する操作についても問われます。このほか、CCNP・CCIEという上位資格も存在しています。
参照：CCNA 認定とトレーニングプログラム｜CISCO
LinuC
LPI-JAPANが主催する、サーバーとして一般的に使用されているLinuxに関する知識を問われる試験です。ネットワークエンジニアとして、他のチームとコミュニケーションを取るための知識や、トラブルシューティングの際に役立つ知識を習得することができます。
参照：Linux技術者認定資格 LinuC（リナック）とは｜LPI-JAPAN
関連記事 : CCNAとLinuC｜資格取得するならどっち？試験内容や難易度を紹介
ネットワークエンジニアのキャリアパス
ネットワークエンジニアとしてのキャリアパスは、ネットワークを専門とする「ネットワークスペシャリスト」と、ネットワーク以外の知識も必要な「プロジェクトマネージャー」「システムアーキテクト」が挙げられます。ここでは、それぞれのキャリアパスについて見ていきましょう。
ネットワークスペシャリスト
一般的なネットワークの設計だけでなく、高度なネットワークに関する設計を行えるネットワークエンジニアです。一般的なネットワークに関する知識に加え、WAN（インターネット関連）や、SDN（Software Design Network）といった知識が求められます。複雑で高難易度な設計・構築の経験や、最新のネットワークに関する知識があるといいでしょう。
プロジェクトマネージャー
ネットワークエンジニアを軸としたプロジェクトマネージャーは、ネットワークの設計・トラブル対応・ネットワーク等のインフラ調達から設置といった、ネットワークに関するの深い知識と経験をベースに活躍します。
ほかのプロジェクトやチームとの調整を行う必要があるため、ネットワークの知識のほか、セキュリティの知識や、アプリケーション開発に関する経験も必要になるでしょう。
システムアーキテクト
ITシステムの設計全体を管理するシステムアーキテクトは、ネットワークだけでなく、サーバーやアプリケーション、データベースといったITシステムを構築するさまざまな部品に関する知識を併せ持つ必要があります。AWS（Amazon Web Services）などのクラウドサービスに関する知識も持っておくといいでしょう。
関連記事 : ネットワークエンジニアのキャリアパス｜転職するならゼネラリスト？スペシャリスト？
ネットワークエンジニアに関するよくある質問
ネットワークエンジニアに関するよくある質問をまとめました。
Q. ネットワークエンジニアのやりがいは何ですか？
A.高い専門性やスキルアップできること、チームとしての一体感や高年収といったことがやりがいとして挙げられます。
Q. ネットワークエンジニアの年収はどのぐらいですか？
A.レバテックフリーランスにおける案件データを基に算出すると、平均で750万円、最高で1,500万円以上の年収が見込めます。
Q. ネットワークエンジニアに向いているのはどんな人ですか？
A.勉強や情報収集を怠らない人、コミュニケーション能力がある人、体力がある人が挙げられます。
関連記事 : ITエンジニアの平均年収と給料事情｜年収1000万円を目指すには？
※本記事は2021年6月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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