プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの役割の違いを解説 | レバテックフリーランス
プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの役割の違いを解説
プロジェクトマネージャーを目指して転職を検討している人の中には、プロジェクトリーダーについて気になっている人もいるでしょう。一見すると両者は似ているようですが、明確な違いがあります。
この記事では、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いについて解説します。両者の仕事内容や、求められるスキルについてもまとめました。転職を検討する際にそれぞれを混同しないように、しっかり仕事内容を理解しておきましょう。
プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーとの違い
まずは、両者の違いについて解説します。プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの主な違いは、以下の3つです。
- 責任の違い
- マネジメント対象の違い
- スキルの違い
両ポジションともにITエンジニアをまとめて、品質やコスト、納期を調整しながら成果を生み出すポジションといえます。以下ではそれぞれの役職の役割について解説するので、ぜひ参考にしてください。
責任の違い
プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーは、それぞれの職務における目的や負う責任が異なります。両者の責任における大きな違いは、目的達成に対する責任なのか、計画実行における責任なのかです。
| 業務内容 | 責任対象 | |
|---|---|---|
| プロジェクトマネージャー | 計画を立てて 完遂する |
目的の達成 |
| プロジェクトリーダー | 計画を実行する | 計画の進行 |
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトが当初設定した目的を達成できているかに責任を持ちます。対してプロジェクトリーダーは、プロジェクトが滞りなく進行しているかに対して責任を負う立場です。
そのため、プロジェクト進行において課題解消のための計画を立て、品質とコストを管理し、納期までに目的を達成できているかでプロジェクトマネージャーは評価されます。
プロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーが立てたプロジェクト計画に基づいて、進行できるかが評価対象です。
マネジメント対象の違い
両者がプロジェクト内で管理する対象に違いがあります。プロジェクト全体をプロジェクトマネージャーが管理するのに対し、プロジェクトリーダーは滞りなくプロジェクトが進んでいるかを管理します。
| 対象 | |
|---|---|
| プロジェクトマネージャー | 計画の立案~完了 |
| プロジェクトリーダー | 進行段階における 実務の遂行 |
プロジェクトにおいて、プロジェクトマネージャーが必要なリソースを確保し、そのリソースを活用してプロジェクトを進行していくイメージです。
全体を管理するプロジェクトマネージャーは、開発といった作業を担当しないケースも珍しくありません。ほかにも、経営陣やクライアントなどのプロジェクトに関わるステークホルダーへの説明や調整も対応します。
一方で現場を任せられるプロジェクトリーダーは、各チームをまとめあげ、メンバーが力を出し切れるよう調整する役割を担います。
スキルの違い
実際に携わる業務やマネジメント対象がそれぞれに異なるため、要求されるスキルに違いがあります。各役職で重視されるスキルを整理しました。
| プロジェクトマネージャー | プロジェクトリーダー |
|---|---|
| マネジメントスキル | リーダーシップ |
| 計画力 | コミュニケーション スキル |
| 課題解決力 | 計画の推進力 |
| リスク管理力 | エンジニアスキル |
プロジェクトマネージャーには、案件の理想像を模索するための計画力が求められます。あわせて、トラブルを収束させる課題解決力も欠かせません。
一方でプロジェクトリーダーには、チームを導く資質のほか、開発に直接携わるうえで役立つエンジニアスキルも求められます。
プロジェクトマネージャーとは
プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの大まかな違いが分かったところで、次はそれぞれについて深掘りしていきましょう。まずは、プロジェクトマネージャーについて解説します。
プロジェクトマネージャーとは、プロジェクト全体の管理(マネジメント)を主業務とする職種です。ここでは、プロジェクトマネージャーの主な仕事やプロジェクトマネージャーに必要なスキルについて解説します。
プロジェクトマネージャーを目指している方は、しっかり確認しておきましょう。
プロジェクトマネージャーの主な仕事
プロジェクトマネージャーは、システム開発のプロジェクトの計画から完了までを管理し、全体を統括する役割です。開発現場の進行に携わるプロジェクトリーダーより、広い範囲を管理する立場といえます。
プロジェクトマネージャーの仕事内容は、以下のとおりです。
- システム開発計画の策定
- プロジェクトチームの編成
- プロジェクトの進行・管理
- プロジェクトの振り返り
- クライアント、ベンダーとの折衝
プロジェクトスタートに向けて、まずは全体の計画を立てて必要な人員や予算を確保します。プロジェクトがスタートしたら、進捗状況を確認しつつプロジェクトの進行・管理を行います。想定外の事態が発生する場合があるため、状況に応じて軌道修正する柔軟さが求められるでしょう。
無事にプロジェクトが完了したら、プロジェクトマネージャーが主体となってプロジェクト全体の振り返りを行います。もしも大きな課題が見つかった際は解決策を練り、次回の案件へ活かすのがプロジェクトマネージャーの職務です。
プロジェクトマネージャーの仕事内容については、下記の記事でも詳しく解説しています。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?役割やフリーランス事情を解説
プロジェクトマネージャーに必要な4つのスキル
プロジェクトマネージャーに必要とされる、以下のスキルについて解説します。
- マネジメントスキル
- 計画力
- 課題解決力
- リスク管理力
1.マネジメントスキル
プロジェクトマネージャーはプロジェクトを完遂させるのが仕事です。そのためには、システム開発においてのマネジメントスキルが欠かせません。
プロジェクト開始にあたって立てた計画通りに開発が進んでいるかの進捗管理や、品質・コスト・納期の管理が求められます。加えて、プロジェクトのスコープやリスク管理、ステークホルダーとの折衝といったマネジメントスキルも必要になるでしょう。
2.計画力
ゴールから逆算して道筋を考える計画力は、プロジェクトマネージャーの土台となるスキルです。人員の配置や予算の配分を考え、無理のない工程を組まなければなりません。
実現性の高いスケジュールを立案できれば、チームの迷いを減らせます。先を見据えて各工程を組み立てるスキルによって、円滑なプロジェクト進行を支えられるでしょう。
ただ予定を立てるだけでなく、現場の負荷や外部環境の変化を読み解き、現実的な落とし所を見極める力も試されます。
3.課題解決力
プロジェクトの進行を妨げるトラブルに対処する力が求められます。現場には予期せぬ壁がつきものであり、そのたびに迅速な判断を下さなければなりません。
原因を特定して再発防止策を練る、あるいは人員を再配分して遅延を解消するなどのアクションを取る能力が求められます。
困難な状況でも冷静に状況を分析し、打開策を打ち出す思考力が欠かせません。
4.リスク管理力
不測の事態を予測し、備えを固める力が欠かせません。遅延の要因となりそうな問題を事前に洗い出し、対策を講じておく必要があるためです。
先回りの思考を持ち、トラブルを未然に防ぐ姿勢が、プロジェクトマネージャーには求められるでしょう。
不確かな要素が多い開発現場において、最悪のシナリオを想定した準備を整えておくのは、安定した運営を行うための基本です。
プロジェクトマネージャーの適性について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人・向いてない人。必要なスキルや資格は?
プロジェクトリーダーとは
ここでは、プロジェクトリーダーの主な仕事や求められるスキルについて紹介します。
プロジェクトマネージャーを目指すのであれば、プロジェクトリーダーの仕事内容についてもしっかり把握しておきましょう。
プロジェクトリーダーの主な仕事
プロジェクトリーダーは、チームがスケジュール通りに目的を達成できるようにメンバーを管理して、現場の開発チームを統率する役割を担います。開発者としての業務と兼任してリーダーとしての職務を担当するケースが多いです。
プロジェクト遂行には、ITエンジニアをはじめ、デザイナーやQAエンジニアなどさまざまな人材が欠かせません。
そういった状況下で、各自の仕事を把握しつつ、プロジェクトが予定通りに進んでいるかを確認し、問題発生時に調整することがプロジェクトリーダーには求められます。
プロジェクトリーダーに必要な4つのスキル
チームをまとめるプロジェクトリーダーに求められるスキルは、以下の4つです。
- リーダーシップ
- コミュニケーションスキル
- 計画の推進力
- エンジニアスキル
順に解説します。
1.リーダーシップ
現場の最前線でメンバーを導き、チームの士気を高めるリーダーシップが必要になります。
目標に向かって一丸となれる体制を築き、周囲を牽引する姿勢が求められるでしょう。一人ひとりの意欲を引き出し、円滑に物事を進めるための働きかけが試されます。
チームが困難に直面した際に、先頭に立って鼓舞する姿勢を見せれば、メンバーとの信頼関係を築けるようになります。
2.コミュニケーションスキル
スムーズに連携を取るためのコミュニケーション能力が必要になります。プロジェクトリーダーは、管理者と現場の橋渡しを担うためです。
メンバー間での認識のずれを防ぎ、風通しの良い環境を作る働きが求められるでしょう。
周囲との関係を良好に保てれば、報告や連絡、相談が活発になり、結果としてトラブルの芽を早く摘み取れます。
3.計画の推進力
計画に沿って滞りなくプロジェクトを進める力も欠かせないスキルです。プロジェクトリーダーは、日々の進捗を確かめて現場を動かす手腕を問われます。
遅れが出そうな場面では、すぐに原因を見つけて手を打たなければなりません。たとえば、誰かの作業が止まっていたら代わりの人員を割り振る、あるいは不明点をすぐに解消するといった動きが求められます。現場で起きる小さな遅れをその場で解消していく力が、計画を前に進めるでしょう。
3.エンジニアスキル
開発の現場で実務に携わるため、システム構築に関する幅広い知識が必要になります。
メンバーが技術的な課題に直面した際、的確な助言を送れる知見があれば、作業がスムーズに進むでしょう。
現場で起きている事象を技術的な観点から正しく理解する力は、プロジェクトマネージャーへ報告を行う際にも役立ちます。
プロジェクトリーダーとしての仕事について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
プロジェクトリーダーとは?仕事内容やスキル、年収など初めてでも知っておくべきポイントを解説
プロジェクトマネージャーがプロジェクトリーダーを兼任する場合がある
プロジェクト体制は企業や開発規模によって異なるため、プロジェクトマネージャーがプロジェクトリーダーの役割を担う場合があります。
通常は、プロジェクト全体の責任者としてプロジェクトマネージャーを設置するケースが多いです。しかし、プロジェクトリーダーを別に設置するか、兼務するかはプロジェクトの規模によって変わります。
予算や規模の小さなプロジェクトでは、プロジェクトマネージャーが兼任する場合が多いようです。
プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーのキャリアパス
プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーとして現場の指揮や全体の統括を経験した先には、さらなるキャリアが広がっています。それぞれの職種で培った能力を活かして目指せるキャリアパスをまとめました。
プロジェクトマネージャーになった先のキャリアパス
プロジェクトマネージャーとして培ったリソース管理能力や経営の視座は、大規模な組織運営を担う際に活かせるでしょう。
複数の案件を横断して統括する「プログラムマネージャー」や、組織内の管理手法を標準化して支援を行う「PMO(Project Management Office)」を目指す道があります。現場で磨いた課題解決の力を武器に、顧客が抱える事業の悩みをIT戦略で解消する「ITコンサルタント」も選択肢の一つです。
個別のプロジェクトにとどまらず、組織の運営そのものに携わる「経営・管理職」へ進むケースも少なくありません。部門の目標設定や人材育成を主導し、チームをまとめ上げた調整力が役立ちます。
プロジェクトリーダーになった先のキャリアパス
プロジェクトリーダーの場合、担当範囲をチーム単位からプロジェクト全体まで広げ、プロジェクトマネージャーへ昇進するケースが多いでしょう。
現場での実装経験を活かしつつ専門性を極めたい場合は、システムの全体設計を司る「ITアーキテクト」を目指す選択肢もあります。システムの品質や拡張性を担保し、組織の基盤を支える職種です。
特定の領域や業界知識に特化した「スペシャリスト」として、難易度の高い複数の現場で経験を積むという進路もあります。
プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いに関するよくある質問
ここでは、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いに関するよくある質問に答えていきます。
Q. プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いは何ですか?
管理の視点が「組織や対外的な折衝」にあるか、「現場の成果物や工数」にあるかという点が異なります。プロジェクトマネージャーは案件全体を俯瞰し、予算や人員の配分といった経営的な管理を担います。最終的な目的を達成するために、顧客との交渉やリスクの予測を行う立場です。一方でプロジェクトリーダーは、特定のチームを率いて現場の作業を前進させる実務の責任者となります。メンバーへの技術的な助言や、日々の進捗を管理して予定を遵守させる役割が中心です。
Q. プロジェクトリーダーに求められる主なスキルは何ですか?
プロジェクトリーダーに求められる主なスキルは、リーダーシップ、コミュニケーションスキル、計画の推進力、エンジニアスキルの4つです。現場の先頭に立って周囲を牽引する力はもちろん、管理者と作業員の橋渡しをする対話能力が欠かせません。加えて、トラブルを未然に防いで作業を遅らせない推進力や、技術的な課題を解消できる知見も求められます。
Q. プロジェクトリーダーのキャリアパスにはどのようなものがありますか?
担当範囲を広げてプロジェクトマネージャーへ昇進するケースが多いです。管理の幅を広げるにつれて、企画や要件定義といった業務に携われるでしょう。実装経験を活かして専門性を極めたい場合は、ITアーキテクトを目指す選択肢もあります。組織の基盤を支える職種として、品質や拡張性を担保する役割です。特定の領域や業界知識に特化したスペシャリストとして、難易度の高い現場で経験を積む道も考えられます。
Q. プロジェクトマネージャーになるために必要な資格はありますか?
プロジェクトマネージャーに必要な資格はありませんが、プロジェクトマネージャ試験やPMP®、P2M資格試験などは、客観的な実力の証明として役立ちます。PMOスペシャリスト認定資格では、資格勉強を通じて組織を支える手法を学べます。実務経験に知識を上乗せできれば周囲への説得力も高まるため、自身の市場価値を上げる手段として、受験を検討すると良いでしょう。
Q. プロジェクトマネージャーに向いている人はどんな人ですか?
チームを束ねるリーダーシップを持ち、周囲の意見をまとめあげる調整力がある人に向いています。先を読んで行動できる慎重さと、不測の事態にも動じない責任感も欠かせない要素です。多角的な視点で物事を捉え、冷静に決断を下せる資質があれば、複雑なプロジェクトも完遂へ導ける人材になれるでしょう。周囲からの信頼を得て、円滑な協力体制を築けるスキルがあれば、プロジェクトマネージャーとして力を発揮できます。
※本記事は2026年4月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
役に立った/参考になったと思ったら、シェアをお願いします。