Javaエンジニアとは?仕事内容や年収・将来性・フリーランス事情を解説

Javaエンジニアとは、さまざまなシステムやアプリケーションで使われているJavaを専門的に扱うエンジニアの職種です。Javaは汎用性の高さや豊富な開発実績があることから、多くのITシステムで採用されています。
今回はJavaエンジニアの仕事内容や必要なスキル、資格、キャリア、そしてフリーランスのJavaエンジニアとして働くために必要なことを解説します。

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■本記事の執筆
システムエンジニア 恵良 信(えら まこと) 大学院卒業後、大手SI企業・ソフトウェアハウスにてシステムエンジニアとして従事。ネットワークエンジニアやデータベースエンジニアとともに、基幹システムをはじめとして多数のシステム設計・開発・運用を担当した。特に交通系システム、商業施設系システムに精通している。

現在はIT領域をメインとした記事執筆、法人向けシステム導入支援などを行うフリーランスとして活動中。

■この記事の監修

宮原 規光
2009年に大手SIerのグループ企業に入社後、14年以上に渡ってシステムエンジニアとして従事。法人系を中心に、要件定義からシステム導入、運用保守まで、お客様のビジネスをトータルでサポートしてきました。
プログラミング、設計、要件定義、運用保守、サーバ導入、プロジェクトマネジメントなど、エンジニアとしての幅広い知識と経験を武器に、ITに強いライターとして活動中です。

目次

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Javaエンジニアの仕事内容

Javaエンジニアは、Javaを使ったシステムやアプリケーション開発を担当します。仕事内容はシステム設計や製造(プログラミング)、システム改修など多岐にわたります。

Javaエンジニアに必須のJavaとは

Javaの仕事内容を理解するために、Javaの特徴を押さえておきましょう。Javaはコンパイラ言語(コンパイラというソフトで実行ファイルを作成して動作する言語)です。Java最大の特徴は、コンパイラで生成されるファイルが、Java Virtual Machine(JVM)という環境で動作することで、JVMがインストールされているマシンであればOSを問わずに動作します

そしてJavaはオブジェクト指向言語であり、大規模なシステムを効率良く製造することに向いています。またJavaはAndroidアプリケーションの開発言語であり、Webサービスのサーバ処理でも多く採用されているため、Javaエンジニアが活躍できるフィールドはとても広いです。

Javaの他にも、Webエンジニアが使うさまざまなプログラミング言語について知りたい方は「Webエンジニアが使用する言語とは」の記事をご覧ください。

Javaを用いたシステム開発

JavaエンジニアはJava言語の特徴である、オブジェクト指向に基づいたシステム設計(詳細設計)やプログラミングを担います。仕事内容はキャリアに応じてJavaのプログラミング、テスト、Javaを使ったシステムの設計など下流工程から上流工程に向けて進むことが一般的です。

Javaプログラマーの仕事獲得について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Javaプログラマーの仕事内容|未経験から仕事で使えるレベルになるには

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Javaエンジニアに必要なスキル

Javaエンジニアには、Javaプログラミングはもちろん、Javaでシステム開発を進めるためのさまざまなスキルが求められます。ここでは必須とされるスキルを3つご紹介します。

開発するシステムに合わせた、Javaプログラミングのスキル

Javaは、ローカルで動作するアプリケーションやWebサービス、Androidアプリケーションなどさまざまな用途に用いられます。そのためJavaを使いこなすためには、開発するシステムに応じたプログラミングスキルが必要です。

実際Javaエンジニアの中には、Androidアプリケーションが得意なエンジニアやWebサービス開発を専門とするエンジニアなどがいるため、開発するシステムに応じたJavaのスキルが求められます。

Javaフレームワークのスキル

システム開発には開発する言語に応じた「フレームワーク」を使いこなすことが求められます。フレームワークとはシステム開発(プログラミング)を行う上で必要となる機能などをあらかじめ用意したものを指します。フレームワークは機能だけでなく、プログラムの構造にも影響を及ぼすもので、システム開発の効率や品質を左右します。

代表的なフレームワークには、拡張性が高いSpring Frameworkや軽量で動作が速いPlay FrameWork、ユーザーインターフェース作成に強いJSF(JavaServer Faces)などがあります。

Javaのフレームワークは多く用意されており、各フレームワークの内容や特徴を理解することが大切です。

オブジェクト指向設計のスキル

JavaはC++のようなオブジェクト指向言語のため、オブジェクト指向の設計思想を理解しなければいけません。Javaのスキルを身に付ける上で、オブジェクト指向のスキルは必須ともいえます。

エンジニアの将来の動向については、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はご覧ください。
プログラマーの将来性|AIにより今後の需要や仕事に必要なスキルは変わる?

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Javaエンジニアに役立つ資格

Javaエンジニアとして活躍できるスキルを客観的に証明するには、資格を取ることをおすすめします。ここではJavaエンジニアに関連する資格を4つご紹介します。

Oracle認定Javaプログラマ(Oracle Certified Java Programmer:OCJP)

Javaの開発元であるOracleが主催する試験で、本試験はJavaのプログラミングスキルを証明します

試験はスキルに応じて「Bronze」、「Silver」、「Gold」とランクが分けられており、BronzeはJavaの基礎、Silverは上位者の指導の下で業界標準のプログラミングができるスキルを証明します。Goldはシステム設計書を理解し、意図をくみ取ってコーディングできることを証明する、Javaの中・上級者向けの資格です。

JAVAのバージョンアップに合わせて数年ごとに改定されており、2023年7月現在は「Java SE 11認定資格」が最新となっています。

参考 : Java SE 11 認定資格 | Oracle University

Java EE & Web Service 認定試験(Oracle Certified Professional, Java EE 7 Application Developer )

本試験もOracleが主催する試験で、高度かつ幅広いスキルを証明できる試験です。Javaを利用したシステムの設計や要件定義、実行監視などのスキルが問われます

参考 : Oracle Certified Professional, Java EE 7 Application Developer (英語資格) | Oracle University

Javaプログラミング能力認定試験

本試験は株式会社サーティファイが実施するJavaのプログラミングスキルを証明する試験です。基礎的なスキルを問う3級から、上位の1級まで3つのレベルに分かれています。

3級では、Javaの基礎的なプログラミングやオブジェクト志向についての基本的概念を理解しているかどうかが問われます。2級では小規模なアプリケーションが書けること、1級ではオブジェクト指向に基づいた分析や設計、業務システムの理解、プログラムの改修など、実践的なスキルが問われます。

参考 : Java™プログラミング能力認定試験│資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します

Android技術者認定試験

本試験はIT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会が主催する、Android技術者としてのスキルを証明する試験です。試験は難易度や専門範囲に応じて「Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック」「Androidアプリケーション技術者認定試験プロフェッショナル」「Androidプラットフォーム技術者認定試験ベーシック」に分かれています。

プログラマーにおすすめの資格について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーにおすすめ資格一覧|取得方法や必要なスキル、取得するメリットも紹介します
参考 : Android™技術者認定試験制度 | Authorized Certification of Engineer for Android

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Javaエンジニアの需要・将来性

エンジニアにとって専門とする言語の需要や将来性はとても重要です。ここではJavaエンジニアの需要や将来性について解説します。

Javaエンジニアの需要は高い

Javaは現在もあらゆる現場で求められている言語であり、需要は高いといえます。レバテックキャリアの「プログラミング言語別求人ランキング【2020年7月発表】」 ではJavaの求人数は全体の約30%を占めており、ランキング1位になっています。

需要の高さの要因として、Androidを利用した決済サービスやブロックチェーンといった最新の技術分野でJavaエンジニアの確保が進んでいることが考えられます。Javaはシステム開発の実績が豊富なため、信頼できる言語としてその地位を確立しています。

求められるJavaエンジニア像

Javaエンジニアの中でも、システムの要件定義や分析、基本設計など上流工程を担当できるエンジニアが強く求められています。またJavaを専門的に扱うエンジニアが多い反面、コミュニケーションスキルや折衝力など顧客や部署間の連携を図れるJavaエンジニアは不足気味です。システムを広く客観的に見て、部署や顧客と仕様や納期などを調整できるエンジニアは重宝されます。

Javaが活躍する現場はまだまだ多い

Javaは多くのシステムやアプリケーションに用いられている言語のため、新規の需要が多いだけでなく、システム改修の業務も豊富にあります。つまりJavaのプログラミング言語としての需要が絶えることは考えづらく、将来性は高いといえます。

Javaの動向について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Javaの動向はどうなる?案件事情や将来性などをフリーランス向けに解説

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Javaエンジニアの月単価・年収

Javaエンジニアの需要が高いことは既に述べたとおりですが、収入は他の言語と比べてどのくらいの水準にあるのでしょうか。ここではレバテックフリーランスでの公開案件を基にしたJavaの月単価・年収例を解説します。

Javaの月単価・年収は平均68万円(年収816万円)の水準です。比較のために他言語の案件を調査したところ、PHPエンジニア平均72万円(年収864万円)、Pythonエンジニア平均76万円(年収912万円)、Rubyエンジニア平均80万円(年収960万円)でした。

Javaは収入が高いというわけではなく、平均では他言語の方が月単価(年収)は高いという結果です。ただしあくまでも平均のため、案件それぞれの特性や求められるスキル、案件への参画回数、期間によって、月単価・年収は変動します。

数字から考えると、Javaでは高単価案件が取りづらいように見えます。ですが、Javaが採用されているプロダクトは依然として多いため、必然的に他言語よりも案件数は多くなります。したがって比較的安定して仕事を得られることがJavaエンジニアの強みといえるでしょう。

※参照元
Javaの求人・案件
PHPの求人・案件
Pythonの求人・案件
Rubyの求人・案件

フリーランスJavaエンジニアの年収について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスJavaエンジニアの年収|年収アップに役立つ資格も紹介

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Javaエンジニアのキャリアパス

Javaエンジニアとして活躍することで開けるキャリアパスを3つ解説します。いずれのキャリアパスも、Javaエンジニアの延長線上にあるキャリアで、エンジニアとして経験と実績を積むことがキャリアを歩むために重要です。

プロジェクトリーダー

システム開発の現場には、チームを率いるプロジェクトリーダーが必要です。Javaは大規模なシステム開発のプロジェクトが多く、チームメンバーも大人数になる傾向があるため、チームをまとめるプロジェクトリーダーは非常に重要な役割を担います。Javaを使うプロジェクトはとても多いため、システムを総合的に見てSEやプログラマーに指示、指導できるプロジェクトリーダーは多くの現場で活躍できます

プロジェクトリーダー(PL)の求人・案件一覧

システムアーキテクト

Javaエンジニアとして上流工程の専門性を高めていくことで、システムアーキテクトのキャリアも見えてきます。システムアーキテクトとは要件の分析や設計に携わる専門家のことを指し、IPA(情報処理推進機構)はシステムアーキテクト試験を実施し、スキルを認定しています。

ITコンサルタント

プロジェクトリーダーやシステムアーキテクトのさらに先にあるキャリアとして、ITコンサルタントも考えられます。ITコンサルタントはITの視点から経営や事業に寄与する助言や指導を行う職種です。Javaは多くのシステムで採用されていることから、Javaエンジニアを経験しているITコンサルタントは活躍の場が広いといえます。

ITコンサルタントの求人・案件一覧

ITコンサルタントの仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

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フリーランスのJavaエンジニアとして働くには

フリーランスは基本的に即戦力を求められます。正社員のJavaエンジニアではカバーできない分野や人員不足にすぐに対応しなければいけません。したがってJavaの開発経験や対応できる分野を深く、広く持つことが重要です。

Javaの開発経験を積む

Javaの開発経験は、フリーランスとして活動する前にできるだけ重ねておくことが重要です。Javaプログラミングだけでなく、設計や分析といった上流工程の業務経験があると理想的です。

基本的にJavaエンジニアは需要が高い反面、プログラミングスキルを身に付けているエンジニアは多いのが現状です。そのため他のJavaエンジニアと差をつけるために、上流工程やシステムの改修など業務経験の広さがアピールポイントとなります。

Javaを使ったシステムについて知見を増やす

Javaは既に述べたとおり、多くのシステムで採用されています。そのためフリーランスとして案件を獲得するには、Javaが採用されるシステムである、「スマホアプリケーション」「Webサービス」「大規模システム」などいろいろな分野の業務経験を重ねることが大切です。

日常生活やビジネスにおいて、スマホが活躍するシーン(スマホ決済や金融系アプリケーションなど)はどんどん増えています。そのためJavaが活躍するAndroidアプリケーション分野では人手が不足しており、この分野の知見を持つJavaエンジニアが求められています。

フリーランスとしてはどのような案件でもすぐに対応できるスキルを身に付けておきたいところです。

未経験者はIT系のスクールで学ぶことがおすすめ

エンジニアの未経験者が最初からフリーランスエンジニアとして活躍するのは、かなり難易度が高いと考えられます。まずはIT系のスクールやプログラミング学習サイトを活用して、基本的なJavaプログラミングのスキルを身に付けてください。

スクールでは即戦力になるためのコースもあります。またスクールでJavaの技術を身に付けながら、就職先を探すこともできます。

未経験からフリーランスを目指す方法について知りたい方は、以下の解説をご覧ください。
未経験からフリーランスになるための4ステップ!在宅でできる仕事や案件獲得方法も解説

※本記事は2023年7月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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