目次
Javaエンジニアの仕事内容
Javaエンジニアに必要なスキル
Javaエンジニアに役立つ資格
Javaエンジニアの需要・将来性
Javaエンジニアの月単価・年収
Javaエンジニアのキャリアパス
フリーランスのJavaエンジニアとして働くには
Javaエンジニアの仕事内容
Javaエンジニアは、Javaを使ったシステムやアプリケーション開発を担当します。仕事内容はシステム設計や製造(プログラミング)、システム改修など多岐にわたります。
Javaエンジニアに必須のJavaとは
Javaの仕事内容を理解するために、Javaの特徴を押さえておきましょう。Javaはコンパイラ言語(コンパイラというソフトで実行ファイルを作成して動作する言語)です。Java最大の特徴は、コンパイラで生成されるファイルが、Java Virtual Machine(JVM)という環境で動作することで、JVMがインストールされているマシンであればOSを問わずに動作します。
そしてJavaはオブジェクト指向言語であり、大規模なシステムを効率良く製造することに向いています。またJavaはAndroidアプリケーションの開発言語であり、Webサービスのサーバ処理でも多く採用されているため、Javaエンジニアが活躍できるフィールドはとても広いです。
Javaを用いたシステム開発
JavaエンジニアはJava言語の特徴である、オブジェクト指向に基づいたシステム設計(詳細設計)やプログラミングを担います。またJavaによる開発を前提とした開発環境やシステム基盤の設計、導入なども行います。仕事内容はキャリアに応じてJavaのプログラミング、Javaを使ったシステムの設計、システム基盤の構築など下流工程から上流工程に向けて進むことが一般的です。
関連記事 : Javaプログラマーの仕事内容|未経験から仕事で使えるレベルになるには
Javaエンジニアに必要なスキル
Javaエンジニアには、Javaプログラミングはもちろん、Javaでシステム開発を進めるためのさまざまなスキルが求められます。ここでは必須とされるスキルを3つご紹介します。
開発するシステムに合わせた、Javaプログラミングのスキル
Javaは、ローカルで動作するアプリケーションやWebサービス、Androidアプリケーションなどさまざまな用途に用いられます。そのためJavaを使いこなすためには、開発するシステムに応じたプログラミングスキルが必要です。
実際Javaエンジニアの中には、Androidアプリケーションが得意なエンジニアやWebサービス開発を専門とするエンジニアなどがいるため、開発するシステムに応じたJavaのスキルが求められます。
Javaフレームワークのスキル
システム開発には開発する言語に応じた「フレームワーク」を使いこなすことが求められます。フレームワークとはシステム開発(プログラミング)を行う上で必要となる機能などをあらかじめ用意したものを指します。フレームワークは機能だけでなく、プログラムの構造にも影響を及ぼすもので、システム開発の効率や品質を左右します。
代表的なフレームワークには、拡張性が高いSpring Frameworkや軽量で動作が速いPlay FrameWork、ユーザーインターフェース作成に強いJSF(JavaServer Faces)などがあります。
Javaのフレームワークは多く用意されており、各フレームワークの内容や特徴を理解することが大切です。
オブジェクト指向設計のスキル
JavaはC++のようなオブジェクト指向言語のため、オブジェクト指向の設計思想を理解しなければいけません。Javaのスキルを身に付ける上で、オブジェクト指向のスキルは必須ともいえます。
関連記事 :プログラマーに必要なスキル10選|仕事に役立つ資格は?スキル不足だとどうなる?
Javaエンジニアに役立つ資格
Javaエンジニアとして活躍できるスキルを客観的に証明するには、資格を取ることをおすすめします。ここではJavaエンジニアに関連する資格を4つご紹介します。
Java SE 11 programmer(Java SE 8 Programmer)
Javaの開発元であるOracleが主催する試験で、本試験はJavaのプログラミングスキルを証明します。
試験はスキルに応じて「Bronze」、「Silver」、「Gold」とランクが分けられており、BronzeはJavaの基礎、Silverは上位者の指導の下で業界標準のプログラミングができるスキルを証明します。Goldはシステム設計書を理解し、意図をくみ取ってコーディングできることを証明する、Javaの中・上級者向けの資格です。
参照 : Java SE 11 Programmer I - Oracle University
Java EE & Web Service 認定試験(Oracle Certified Master, Java EE 6 Enterprise Architect)
本試験もOracleが主催する試験で、高度かつ幅広いスキルを証明できる試験です。Javaを利用したシステムの設計や要件定義、実行監視などのスキルが問われます。
参照 : Oracle Certified Master, Java EE 6 Enterprise Architect | Oracle University
Javaプログラミング能力認定試験
本試験は株式会社サーティファイが実施するJavaのプログラミングスキルを証明する試験です。基礎的なスキルを問う3級から、上位の1級まで3つのレベルに分かれています。
3級では、Javaの基礎的なプログラミングやオブジェクト志向についての基本的概念を理解しているかどうかが問われます。2級では小規模なアプリケーションが書けること、1級ではオブジェクト指向に基づいた分析や設計、業務システムの理解、プログラムの改修など、実践的なスキルが問われます。
参照 : Java™プログラミング能力認定試験│資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します|
Android技術者認定試験
本試験はOpen Embedded Software Foundationが主催する、Android技術者としてのスキルを証明する試験です。試験は難易度や専門範囲に応じて「アプリケーションベーシックスキル for Android」「アプリケーションプロフェッショナルスキル for Android」「プラットフォームベーシックスキル for Android」に分かれています。
参照 : Android™技術者認定試験制度 | Authorized Certification of Engineer for Android
関連記事 : ITエンジニア向けの資格
Javaエンジニアの需要・将来性
エンジニアにとって専門とする言語の需要や将来性はとても重要です。ここではJavaエンジニアの需要や将来性について解説します。
Javaエンジニアの需要は高い
Javaは現在もあらゆる現場で求められている言語であり、需要は高いといえます。レバテックキャリアの「プログラミング言語別求人ランキング【2019年6月発表】」 ではJavaの求人数は全体の約30%を占めており、ランキング1位になっています。
需要の高さの原因として、Androidを利用した決済サービスやブロックチェーンといった最新の技術分野でJavaエンジニアの確保が進んでいることが考えられます。Javaはシステム開発の実績が豊富なため、信頼できる言語としてその地位を確立しています。
求められるJavaエンジニア像
Javaエンジニアの中でも、システム基盤構築やシステムの要件定義、分析、基本設計など上流工程を担当できるエンジニアが強く求められています。またJavaを専門的に扱うエンジニアが多い反面、コミュニケーションスキルや折衝力など顧客や部署間の連携を図れるJavaエンジニアは不足気味です。システムを広く客観的に見て、部署や顧客と仕様や納期などを調整できるエンジニアは重宝されます。
Javaが活躍する現場はまだまだ多い
Javaは多くのシステムやアプリケーションに用いられている言語のため、新規の需要が多いだけでなく、システム改修の業務も豊富にあります。つまりJavaのプログラミング言語としての需要が絶えることは考えづらく、将来性は高いといえます。
関連記事 : フリーランス向けJava案件の動向・需要解説
Javaエンジニアの月単価・年収
Javaエンジニアの需要が高いことは既に述べたとおりですが、収入は他の言語と比べてどのくらいの水準にあるのでしょうか。ここではレバテックフリーランスでの公開案件を基にしたJavaの月単価・年収例を解説します。
Javaの月単価・年収は平均69万円(年収828万円)の水準です。比較のために他言語の案件を調査したところ、PHPエンジニア平均71万円(年収852万円)、Pythonエンジニア平均77万円(年収924万円)、Rubyエンジニア平均80万円(年収960万円)でした。
Javaは収入が高いというわけではなく、平均では他言語の方が月単価(年収)は高いという結果です。ただしあくまでも平均のため、案件それぞれの特性や求められるスキル、案件への参画回数、期間によって、月単価・年収は変動します。
数字から考えると、Javaでは高単価案件が取りづらいように見えます。ですが、Javaが採用されているプロダクトは依然として多いため、必然的に他言語よりも案件数は多くなります。したがって比較的安定して仕事を得られることがJavaエンジニアの強みといえるでしょうです。
※参照元
Javaの求人・案件
PHPの求人・案件
Pythonの求人・案件
Rubyの求人・案件
関連記事 : Javaエンジニアの年収|未経験から転職して高収入を目指すには
Javaエンジニアのキャリアパス
Javaエンジニアとして活躍することで開けるキャリアパスを3つ解説します。いずれのキャリアパスも、Javaエンジニアの延長線上にあるキャリアで、エンジニアとして経験と実績を積むことがキャリアを歩むために重要です。
プロジェクトリーダー
Javaエンジニアはシステム基盤を扱うことも多く、プログラマーから上級SEへステップアップできる職種です。よってJavaエンジニアの延長線上にはプロジェクトリーダーの職がキャリアとして見えてきます。Javaを使うプロジェクトはとても多いため、システムを総合的に見てSEやプログラマーに指示、指導できるプロジェクトリーダーは多くの現場で活躍できます。
プロジェクトリーダー(PL)の求人・案件一覧
システムアーキテクト
Javaエンジニアとして上流工程の専門性を高めていくことで、システムアーキテクトのキャリアも見えてきます。システムアーキテクトとは要件の分析や設計に携わる専門家のことを指し、IPA(情報処理推進機構)はシステムアーキテクト試験を実施し、スキルを認定しています。
ITコンサルタント
プロジェクトリーダーやシステムアーキテクトのさらに先にあるキャリアとして、ITコンサルタントも考えられます。ITコンサルタントはITの視点から経営や事業に寄与する助言や指導を行う職種です。Javaは多くのシステムで採用されていることから、Javaエンジニアを経験しているITコンサルタントは活躍の場が広いといえます。
ITコンサルタントの求人・案件一覧
関連記事 :ITエンジニアのキャリアパス|向いている仕事内容は?キャリアプランの考え方
フリーランスのJavaエンジニアとして働くには
フリーランスは基本的に即戦力を求められます。正社員のJavaエンジニアではカバーできない分野や人員不足にすぐに対応しなければいけません。したがってJavaの開発経験や対応できる分野を深く、広く持つことが重要です。
Javaの開発経験を積む
Javaの開発経験は、フリーランスとして活動する前にできるだけ重ねておくことが重要です。Javaプログラミングだけでなく、設計や分析といった上流工程の業務経験があると理想的です。
基本的にJavaエンジニアは需要が高い反面、プログラミングスキルを身に付けているエンジニアは多いのが現状です。そのため他のJavaエンジニアと差をつけるために、上流工程の業務経験やシステム基盤の構築、システムの改修など業務経験の広さがアピールポイントとなります。
Javaを使ったシステムについて知見を増やす
Javaは既に述べたとおり、多くのシステムで採用されています。よってフリーランスとして案件を獲得するには、Javaが採用されるシステムである、「スマホアプリケーション」「Webサービス」「大規模システム」などいろいろな分野の業務経験を重ねることが大切です。
日常生活やビジネスにおいて、スマホが活躍するシーン(スマホ決済や金融系アプリケーションなど)はどんどん増えています。そのためJavaが活躍するAndroidアプリケーション分野では人手不足です。さらにシステム基盤を構築できるスキルがあるJavaエンジニアは多いとはいえません。
フリーランスとしてはどのような案件でもすぐに対応できるスキルを身に付けておきたいところです。
未経験者はIT系のスクールで学ぶことがおすすめ
エンジニアの未経験者が最初からフリーランスエンジニアとして活躍するのは、かなり難易度が高いと考えられます。まずはIT系のスクールやプログラミング学習サイトを活用して、基本的なJavaプログラミングのスキルを身に付けてください。
スクールでは即戦力になるためのコースもあります。またスクールでJavaの技術を身に付けながら、就職先を探すこともできます。
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。