目次
Javaとは
Javaエンジニアの年収
Javaエンジニアの仕事内容例
Javaエンジニアの求人案件
未経験からJavaエンジニアになるには
Javaエンジニアが年収アップを実現するには
Javaエンジニアの年収アップに役立つ資格
Javaエンジニアの年収に関するよくある質問
フリーランスの収入見込みをチェック
Javaとは
Javaは、1995年にSun Microsystemsによってリリースされたプログラミング言語であり、情報工学分野の学術研究団体であるIEEEが2019年に発表した「人気開発言語ランキング」において第2位に輝くなど人気の高い言語の1つです。
参照 : The Top Programming Languages 2019 - IEEE Spectrum
特徴1 実行環境に依存しないマルチプラットフォーム性
Javaの特徴は、OSやハードウェアに依存せず動作するマルチプラットフォームな特性を持つ点にあります。WindowsやLinuxといったデスクトップ向けOSやスマートフォンはもちろん、家電やOA、自動車向けの組み込み開発でもJavaが用いられています。
特徴2 開発・保守性に優れたオブジェクト指向言語
JavaはC++やPythonなどと同様のオブジェクト指向のプログラミング言語であり、開発性や管理性、保守性に優れているのも特徴です。
このような特性から、さまざまな分野やプラットフォームでのシステム開発においてJavaが用いられています。
関連記事 : プログラミング言語の名前の由来を集めてみた
Javaエンジニアの年収
ここからはJavaエンジニアの年収について見ていきましょう。
Javaエンジニアの収入について
Javaエンジニアの年収の参考になる金額として、2020年11月時点でレバテックフリーランスに掲載されているJavaの求人・案件の単価相場を紹介します。平均月額単価は70万円となっており、最高単価は145万円、最低単価は25万円となっています。なお、これはあくまでも当社の案件データにもとづく数字であり、掲載媒体や案件の傾向などにより単価は変動しますので、参考程度にとどめておいてください。
Javaの求人・案件一覧
募集案件ではプログラマーやシステムエンジニア募集が多く、即戦力としてJavaの開発実務経験を要するものが基本です。この際、Springをはじめとしたフレームワークの使用経験があれば選択肢は増えていきます。
また、要件定義や基本設計、プロジェクト管理といった上流工程を担当できるスキル・経験があると、単価が上がりやすい傾向にあります。
未経験から転職した場合の年収
では、未経験からJavaエンジニアを目指した場合、どれほどの年収を狙えるのでしょうか。
経済産業省が2017年に発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によれば、未経験に相当するレベル1(新人・初級者レベルおよび仕事に慣れ始めたレベル)の平均年収は437.8万円となっており、未経験からいきなり高年収を狙うのは難しいことがわかります。
参照 : 経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」
これはJavaエンジニアだけでなく他の領域のエンジニアも含めたIT関連従事者全体を対象とした実態調査ですが、スキルレベルから年収を推し量る上での1つの目安と考えることができます。
ちなみに、レベル2(上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル)で499.2万円、レベル3(独立して仕事ができる中堅人材レベル)で576万円と、ここまでは年収の上昇カーブは緩やかですが、レベル4(部下を指導できるチームリーダーレベル)になると726.1万円、レベル5(社内での指導者・幹部レベル)で937.8万円と一気に上昇幅が大きくなっている通り、スキルレベルを上げていくことで、確実な年収アップを実現することができるでしょう。
関連記事 : ITエンジニアに未経験から転職するには|志望動機例文や転職活動のコツ
Javaエンジニアの仕事内容例
Javaエンジニア未経験の方にとっては、「具体的な業務内容」も気になる点でしょう。
ここではレバテックダイレクトのJava開発求人の中から特徴的なものを2つピックアップし、具体的な業務内容について説明していきます。
Case1:会計処理に関わるクラウドシステムの開発
上流工程担当が策定した基本設計にもとづき、システムの内部設計、実装を行います。また、テストも併せて担当し、作ったものが仕様通りに機能するかのチェックを行うことも重要な仕事の1つです。
このプロジェクトでは、より効率的なJava開発を行うため、Java向けフレームワーク「Spring Framework」を用いているほか、テスト作業の効率化および人的ミス軽減のためにCI(継続的インテグレーション)ツールである「Jenkins」を用いています。
参考 : 税務・会計・給与クラウドシステムA-SaaSの開に携わるJavaエンジニアを募集(レバテックダイレクト)
Case2:iOS/Android向けのゲームアプリの開発
ゲームの企画から設計、実装まで一連の工程すべてに関わっていく開発です。開発にあたっては、ゲームツール選定やテストツール構築など開発環境構築なども併せて担います。
ゲーム用開発ツールである「Unity」を用い、内部処理によってJavaを中心にC#、C++といった複数のオブジェクト指向言語を使い分け、開発の効率化を図っています。
参考 : 自らの手でエンターテイメントを作り出せ!企画から設計、開発まで幅広い工程をお任せ(レバテックダイレクト)
関連記事 : Javaエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説
Javaエンジニアの求人案件
Javaエンジニアの需要や将来性を測る目安に「Javaエンジニアの新規案件数」があります。
レバテックフリーランスの「プログラミング言語別案件ランキング」(2018年度版)によると、2018年度新規に発生したフリーランス案件のうち、もっとも割合が高いのは、今回のテーマであるJava(29.22%)であり、次いでPHP(14.39%)、JavaScript(12.96%)となっており、Javaエンジニアの人気の高さが伺えます。
参照 : プログラミング言語別 案件ランキング | レバテックフリーランス版
このうち、単価の高い案件は、サービスの新規立ち上げやプロジェクトマネジメント、ユーザーとの要件定義や折衝・調整といった上流工程の業務が多い傾向にあります。また、クライアントとサーバーの双方に対応する、開発範囲が広い案件なども高単価な傾向にあります。
一方、単価の安い案件の傾向としては、開発したモジュールの単体テストや、結合テストなどテストフェーズが中心の業務や、メインプログラマーの開発補助、ユーザーやクライアントからの技術的な問い合わせ対応、既存システムのカスタマイズ等、開発の周辺業務が中心となっています。
関連記事 : フリーランス向けJava案件の動向・需要解説
未経験からJavaエンジニアになるには
「プログラミング未経験だけど、Javaエンジニアを目指したい」という方も少なくはないでしょう。
Javaは、数あるプログラミング言語の中でも人気が高いため教材も豊富で、比較的飛び込んでいきやすい言語だと言えます。
1. どんな知識が必要なのか
Javaエンジニアとして最低限身に付ける必要のあるスキルは「プログラムコードが書ける」「開発プロセスの理解」「Javaに対応したフレームワークの知識」です。
2. まずは基礎知識習得から
ITに限らず基礎習得はすべての事始めであり、その後の成長の土台となる大切なもの。プログラミングの入門書籍を使っての学習が王道ですが、YouTubeなどの動画配信サイトで配信されているプログラミングの基礎講座動画を視聴するのも手です。
3. 資格取得の勉強を行うのも効果的
Javaには後述する通りいくつか専門資格があり、その取得を目指して勉強を行うことで自然と基礎知識を身に付けることができます。これらには初級から上級まで段階的な試験が設定されていることもあるので、まずは初級グレードに挑戦することから始めるのも効果的でしょう。
関連記事 : Javaプログラマーの仕事内容|未経験から仕事で使えるレベルになるには
Javaエンジニアが年収アップを実現するには
基本的なスキルと実務経験を積んだJavaエンジニアが年収アップを実現するには何が必要なのでしょうか。
1. 上流工程スキルを身に付ける
Javaプログラマーとしてキャリアをスタートした場合、次に目指すべきはクライアントとの要件定義を通じての仕様策定や基本設計といった、上流工程に対応できるSEスキルの習得です。この工程を担当できるスキルを身に付けることで、よりレベルの高い案件への応募が可能となります。
2. 複数の開発ツールの使用スキルの習得
汎用性の高いJavaだけに、開発対象ごとにたくさんのフレームワークや統合開発環境、ライブラリが存在します。それらの使用スキルを身に付けることで、Webアプリからスマホアプリ、業務システム、組み込みシステムまで幅広い開発に対応できるようになり、結果として収入アップにつながっていきます。加えてデータベースやオープンソースサーバーなどの周辺ツールのスキルがあるとなお良いでしょう。
関連記事 : 賢く稼いで収入アップ!フリーランスの年収にまつわる記事特集
Javaエンジニアの年収アップに役立つ資格
Javaには、いくつかの専門資格が用意されています。中でも代表的なのがJavaの提供元であるOracle社による「Oracle認定Javaプログラマー」です。
参照 : Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle University
2020年11月時点で、この「Oracle認定Javaプログラマー」にはスキルレベルに応じて、言語未経験者向けの入門資格「Oracle Certified Java Programmer, BronzeSE 11」、開発初心者向け資格「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11」、中上級者向け資格の「Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11」と、3種類の認定グレードがあります。これらを有していることはスキルレベルの証明になり、結果的に年収アップにもつながっていきます。
関連記事 : ITエンジニア向けの資格
Javaエンジニアの年収に関するよくある質問
Q. Javaエンジニアの平均年収はいくらぐらいですか?
A. Javaエンジニアの年収の目安として、2020年11月時点におけるレバテックフリーランス掲載のJavaの求人・案件の単価相場を紹介すると、月額平均単価は70万円、最低月額単価は25万円、最高月額単価は145万円です。単純計算で月額単価の12ヶ月分を年収と考えると、Javaエンジニアの平均年収は840万円が目安です。参考までに、最高単価、最低単価をそれぞれ同様に年収換算すると、最高年収は1740万円、最低年収は300万円となります。
Q. Javaエンジニアが年収を上げるにはどんなことが必要ですか?
A. Javaのプログラミングスキルだけでなく、仕様策定や基本設計など上流工程に対応できるスキルやプロジェクトを管理し、けん引していくリーダースキルやマネジメントスキルを身に付けることが年収アップにつながります。
Q. Javaエンジニアの年収アップに役立つ資格はありますか?
A. Oracle社による「Oracle認定Javaプログラマー」および、一般社団法人サーティファイ情報処理能力認定委員会による「Javaプログラミング能力認定試験」などが代表的です。いずれも初級から上級まで段階的なグレードが設定されており、Javaエンジニアとしてのスキルレベルをアピールする上での武器となります。
関連記事 : プログラマに必要なおすすめ資格一覧|取得方法も紹介
最後に
簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!
※相場算出に個人情報の取得はおこないません。