フリーランスに目標設定が必要な理由?目標を立てるメリットや失敗例も解説 | レバテックフリーランス
フリーランスに目標設定が必要な理由?目標を立てるメリットや失敗例も解説
フリーランスがモチベーションを維持するために、目標設定は必要不可欠といえるでしょう。しかし、効果的な目標設定をするためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
本記事では、フリーランスの目標設定方法や目標設定によるメリット、目標設定に役立つフレームワークなどを解説。目標設定について悩むフリーランスの方は、ぜひ参考にしてください。
なお、フリーランスが取るべき資格について知りたい方は「フリーランスが習得すべき資格を職種別に紹介!」の記事も併せて読んでみてください。
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目次
フリーランスに目標設定が必要な理由
フリーランスに目標設定が必要な理由は、設定した目標に向かって進むことで、仕事に対する意欲を維持できるようになるためです。さらに、仕事に対して意欲的であることは、フリーランスとしての成功につながると考えられます。
フリーランスは労働基準法の対象にはならないため、割増料金や最低賃金といった概念がなく、売り上げを時給で計算すると案件によっては割に合わないことがあります。
そのため、目標がないままフリーランスの仕事を続けていくとモチベーションが維持しづらくなり、良い仕事ができなくなってしまうおそれがあるのです。
フリーランスについて詳しく知りたい方は「フリーランスとは?年金・保険などの手続きも解説」もぜひご一読ください。
目標にも種類がある
目標といっても種類があります。フリーランスの場合は、収入や働き方にフォーカスした目標が立てやすいでしょう。
たとえば、収入であれば「1年後までに年収600万円を目指す」、働き方であれば「趣味の時間を十分に確保しながらフリーランスとして働きたい」などといった目標が立てられます。
効果的な目標設定の方法については、本記事にて後述しているので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスが目標を設定するメリット
フリーランスが目標設定をして得られる効果は、大きくわけて3つあります。
- 優先順位が明確になり無駄を省きやすくなる
- やることが明確になりモチベーションを上げやすくなる
- 優先順位を考えてタスクをこなせる
目標設定をするとこのような効果を得ることができ、それがフリーランスとして働くためのスキルアップや仕事の効率化にもつながるでしょう。
上記について詳しく解説していきます。
優先順位が明確になり無駄を省きやすくなる
目標を設定することで、達成するためにやるべきことが明確になります。そうすることでどんな案件を請け負うべきかを判断できるようになり、目標に向けた案件を効率的に受けられるため、無駄をはぶきやすくなるといえるでしょう。
やることが明確になりモチベーションを上げやすくなる
フリーランスは目標を設定することで、自分が今何をすれば良いか明確になります。そして明確になったやることに対し、成功体験を得ることでモチベーションが上がりやすくなります。
フリーランスにとって、成功体験はモチベーションをアップさせるとても重要なことです。
目標を達成するためにはどうにすれば良いのかと、試行錯誤しながら一つひとつのタスクをクリアしていくことで自信が付き、フリーランスとして成長していきます。
目標を設定していないと、依頼された案件を納期に間に合えばいいという気持ちで仕事をしてしまうかもしれません。しかし、目標設定をして自己管理をすることで、仕事に対するやる気も出てきます。
優先順位を考えてタスクをこなせる
目標を設定することで、優先順位を考えながらタスクをこなせるようになります。
フリーランスは仕事や雑用、プライベートなことまで全て一人でこなさなければなりません。また、誰かに管理をされているわけではないため、自由に仕事ができる半面、気分が乗らないとダラダラと仕事をしたり、雑務に予想以上に時間がかかったりしまいがちです。
目標設定をすると「目標を達成するには次に何をすれば良いのか」が明確になり、スケジュール管理がしやすくなります。それにより、効率よく作業することが可能です。また、作業中に割り込んできたタスクがあった場合、目標があることで優先してやるべきかの判断をしやすく、必要なタスクとの振り分けを行いやすくなります。
「フリーランス(個人事業主)のメリット」ではフリーランスになることで得られるメリットについて紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
フリーランスの効果的な目標設定方法
フリーランスとして成功するためには、効果的な目標設定が必要です。そのためには、成功するための正しい目標設定方法で設定しなければいけません。目標は高すぎても低すぎても意味がないので、そのときの自分のレベルに合った適切な目標設定をすると良いでしょう。
成功するための目標設定のポイントは3つあります。
- 目標は自分で設定する
- 実現可能な目標を設定する
- 目標達成に必要な行動を洗い出す
- 小まめに振り返り、目標や計画を修正する
上記について解説します。
目標は自分で設定する
前提として、目標は自分で設定することが大切です。もちろん、周囲の意見を伺うのも大事ですが、相手と考え方や理想とする働き方、身の回りの環境などがすべて合致していることは少ないでしょう。そのため、「私はこうしているからあなたもこういう目標を立てるべき」と言われることがあっても、すべて鵜呑みにする必要はありません。
目標を設定する際は、「他人の理想」よりも「自分がどうなっていきたいか」を軸にすることが重要です。他人の目標は参考にする程度にし、自分に合った目標設定ができると良いでしょう。
実現可能な目標を設定する
目標設定をする際には最初から大きな目標設定をせずに、現実的な目標設定をするのがおすすめです。
現在年収400万円のフリーランスの人が、いきなり「Webデザインのクリエーターとして1,200万円の年収を得る」といった大きな目標設定をすると、達成の見込みが見えなくなり、やがて仕事へのやる気が出なくなってしまいます。
そうならないためにも、最初は現在の自分のレベルよりも少し上の目標設定にすると良いでしょう。
将来的なキャリアについて大きな目標設定をする場合には、その目標にたどり着くまでに必要なプロセスとして、そこまでの過程に必要な小さな目標を段階的に設定します。そうすると、ステップアップを着実に行うことが可能です。
目標を立てる際参考にしたい個人事業主の年収事情については、「個人事業主の年収|平均年収や会社員との手取り比較も」の記事で紹介しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
目標達成に必要な行動を洗い出す
目標設定ができたら、目標達成するためには何をすれば良いのか具体的にリストアップしていきます。
このとき、各目標ごとに「半年以内に」「1年後に」のように期限を付けるようにしましょう。細かく期限を設けることで、目標達成による成功体験が増えるため、モチベーションを維持するのに役に立ちます。
小まめに振り返り、目標や計画を修正する
目標に向かって進んでいるうちに予想とは違っていたり、不測の事態に遭遇したりすることがありますが、その都度目標や計画を修正しましょう。
たとえば、「3ヶ月で収入を10%アップする」という目標を設定したが、体調を崩してしまい1ヶ月近く仕事ができなかった場合は、3ヶ月後へと延長するなどの対応をすると良いでしょう。目標は小まめに振り返り、現在の自分と照らし合わせて、目標を見直しながら柔軟に対応してみてください。
また、目標を達成し、すぐに次の目標設定を行うと、スキルのレベルアップにつながり、将来的な大きな目標設定へと進められます。残念ながら目標を達成できなかった場合は、「なぜ達成できなかったのか」の原因を解明して、また新たに目標を設定してください。
目標は定期的に確認をして見直すようにすると、そのときの問題点がわかりやすくなり、突発的なトラブルに遭遇してもすぐに対応できるようになるので、定期的に確認することをおすすめします。
失敗しやすい目標設定方法とその対処法
フリーランスが目標設定に失敗してしまう理由は主に下記の4つです。
- 現実的ではない目標を掲げる
- 目標を立てただけで達成させる努力をしていない
- 目標達成までの計画が曖昧で何をして良いか考えられていない
- 目標にとらわれすぎて動きにくくなる
目標設定はとても大切なことですが、間違った目標設定をするとモチベーションを維持するのが困難になってしまいます。一度モチベーションが下がってしまうと、仕事に身が入らなくなってしまうでしょう。
ここでは、失敗の原因とその対処法を解説します。
現実的ではない目標を掲げる
目標を高く設定しすぎると自分で自分を追い込んでしまい、結局達成できず大きな挫折感を味わうことになってしまいます。
フリーランスで仕事をするには、自分のスキルに自信を持ってクライアントに提供しなければなりません。しかし、自分に自信がなくなってしまい思うような仕事ができなくなってしまうことがあります。
たとえば、「月収20万円から1年以内に月収100万円にする」「1年以内に大手のクライアントから受注できるようになる」といったように目標のハードルが高くなると、精神的、肉体的にもかなりハードになってしまい、それがストレスになってしまいます。
対処方法
現実的ではない目標を掲げて目標を達成できずに挫折してしまうのを避けるには、長期目標と短期目標に分けることが効果的です。
初めのうちは目標を高く設定せず、3ヶ月~半年ほどで達成できるような目標を設定するようにしましょう。最初の目標は必ず達成できそうな小さな目標で構いません。
また、「6ヶ月以内に売り上げを月額10万円アップする」など具体的な数字や期限を細かく設定すると達成度が分かりやすくなるのでおすすめです。目標を達成したら、少しずつ目標のレベルを上げていきましょう。
目標を立てただけで達成する努力をしていない
達成困難な目標ではないにもかかわらず何もできずに終わってしまうのは、目標を達成するまでの過程を計画できていないため、目標に向けた努力ができずにいたと考えられます。
実際に「半年以内に月収を30%アップさせようと目標設定をしたけど、何から始めれば良いのか分からずに時間だけが過ぎてしまい、目標を達成できないまま半年が経ってしまった」といったような経験するフリーランスも多いようです。
対処方法
目標を設定しただけで終わらせないためには、目標達成へ至るまでのプロセスを計画しなければなりません。
たとえば、「3年後に年収800万円になる」という目標設定をしたら、まずは半年後、1年後、2年後と年月ごとに目標設定をしましょう。半年後には月収をいくらにして、そのためにはどのような案件を何件確保すれば良いのか、毎月どのくらい働くべきなのかを計画を立てて、それを実行するようにしてください。
そして、半年後の目標が達成できたら次は1年後の目標を設定して、達成すると2年後と、目標を達成するごとに次の目標設定をします。このように期間を区切りながら目標への計画を立てるとやるべきことが明確になるため、計画を進めやすくなるでしょう。
目標達成までの計画が曖昧で何をして良いか考えられていない
フリーランスとして自分が達成できる見込みのある目標を設定しているのに目標達成が困難なときは、途中の計画が曖昧であることが考えられます。
「将来はフリーランスとして成功したい」など、曖昧な目標設定にすると達成するまでの道筋が見えにくくなってしまいます。そうなると、やるべきことが分からなくなってしまい、行動にもつながりません。
対処方法
目標設定は目標達成に至るまでの途中経過も含め、具体的であればあるほど計画が立てやすくなり、どう行動すれば良いのかという道筋が見えやすくなります。
たとえば、「半年以内に売り上げを月額5万円アップする」という目標を立てたとしたら、その目標に向かって具体的に何をするべきかを考えましょう。
目標にとらわれすぎて動きにくくなる
「目標設定をして達成までの計画もしっかりと立てたのに、計画通りに進まなかった」という失敗の原因は、設定された目標にとらわれすぎてしまい思うように動くことができなかったことが考えられます。
特に目標設定をしたての頃は、思うように進まないでいるとそれがプレッシャーになり、仕事の進捗に影響が出る人も少なくありません。そうなると、目標設定したことが逆効果になってしまいます。
対処方法
目標に向かっている途中で達成するのが難しいと感じたら、途中で見直しをするようにすると良いでしょう。目標を見直すことは恥ずかしいことではありません。
目標を見直すためにも、定期的にフィードバックを行うのが理想的です。一日に数分でも問題ないので、「その日一日の行動は目標に対してどうだったか」「目標に対しての現状はどうか」を振り返ってみましょう。目標と現状でギャップが生まれている場合はその理由についてしっかりと分析をしたうえで、目標を見直すか、目標を継続するか考えてみてください。
なお、フィードバックの際は自己否定しすぎないように注意です。モチベーションを維持するためにも、「今日はこれが進んだ」とできたことにフォーカスできると良いでしょう。
ここまで解説してきたとおり、フリーランスとして順調に活動を続けるためには目標設定が大切です。しかし、フリーランスがしておきたいことは目標設定だけではありません。そのほかのフリーランスとして成功するためのコツについては、「フリーランスで失敗を避けるために気をつけるべきこと」の記事で紹介しています。
フリーランスが目標設定をする際におすすめのフレームワーク
目標を設定するためにフレームワークを利用するのも、1つの方法です。
フレームワークにはいくつかの種類があります。
- PDCAサイクル
- SMARTの法則
- SWOT分析
- HARDゴール
ここでは、上記の4つのフレームワークについて紹介しますので、用途に合わせて使い分けてみてください。
PDCAサイクル
「PDCAサイクル」とは、下記の4つの単語の頭文字を取ったフレームワークです。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(対策・改善)
PDCAサイクルは、品質改善に向け、4つの動きを繰り返し何度もサイクルを回すフレームワークです。まずは計画を立て、実行し、成果を分析することで改善していくというフレームワークは、目標を達成するために大切な考え方といえるでしょう。
SMARTの法則
「SMARTの法則」とは、下記の5つの単語の頭文字を取ったフレームワークです。
- Specific(明確な具体的な)
- Measurable(測定できる)
- Achievable(達成できる
- Relevant(現実的)
- Time-bound(もしくはTimely=期限がある)
SMARTの法則では、具体性のある明確な目標が設定できます。「今何をすべきか」がわかるため、目標達成に向けた行動も起こしやすくなるといえるでしょう。また、行動が明確になることにより、モチベーションの向上も期待できます。
SWOT分析
「SWOT分析」とは、下記の4つの単語の頭文字を取ったフレームワークです。
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
SWOT分析は、自身の長所・短所・需要、競合の動向などを分析したうえで、目標設定をする際に有効な手段です。フリーランスとして強みになる部分はなにかを考え、どの案件を受注するか、どの市場に自分を売り込むかなどといった戦略を立てるときはSWOT分析を活用してみると良いでしょう。
HARDゴール
「HARDゴール」とは、下記の4つの単語の頭文字を取ったフレームワークです。
- Heartfelt(心の底から)
- Animated(活気のある)
- Required(必要な)
- Difficult(難しい)
HARDゴールは、SMARTの法則よりも感情に根付いたフレームワークといわれています。心の底から達成したい目標を掲げる(Heartfelt)だけでなく、目標を達成するための困難はないか(Difficult)、という点も考慮しているのが特徴です。こうしたHARDゴールはキャリアについて考えるときに適したフレームワークと考えられています。
意味ある目標設定で仕事のモチベーションアップ
フリーランスにとっての目標は、やりがいを感じ、モチベーションを上げるためにはとても大切だと考えられています。そして、目標設定をするときには自分のレベルに適切で、モチベーションを上げるような内容であることが重要です。
最初は小さな目標でも、一つひとつ達成することでそれが積み重なり、やがて大きな目標達成へとつながります。まだ目標設定をしていない方はぜひ取り入れてみましょう。
「やる気がでないフリーランスに読んでほしい!モチベーションを上げるための参考記事特集」では、モチベーションが上がるような目標設定の仕方を解説する記事などを紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
フリーランスの目標設定に関するよくある質問
ここでは、フリーランスの目標設定に関するよくある質問に答えていきます。
Q.フリーランスとして働くことにおいて、目標設定が必要な理由を教えてください。
フリーランスとして働く場合、自分自身が自主的に目標設定を行うことで、仕事の方向性を明確化し、効率的かつ効果的に仕事に取り組むことができます。また、目標に向かって行動することで、やりたいことを実現し、軌道に乗せることができます。
Q.フリーランスが目標設定をするためには、どのようなフレームワークがおすすめですか?
フリーランスが目標設定をする際に、SWOT分析、PDCAサイクルやSMARTの法則等のフレームワークを活用すると良いでしょう。
Q.フリーランスが失敗することが多い目標設定方法は何ですか?
目標設定で過大な目標を設定すると目標達成できず失敗しやすいです。フリーランスは限られた時間やリソースで作業するため、現実的で実現可能な目標を設定することが重要です。
Q. フリーランスが目標設定で短期目標と長期目標を分けることでどのようなメリットがありますか?
短期目標は長期目標に向けたステップとなり、小さな達成感がモチベーションに繋がります。また、進捗状況を把握し、長期目標の達成に向けて修正や改善をすることができます。
Q. フリーランスエンジニアが目標設定する際にどのような所に注目すべきですか?
フリーランスエンジニアが目標設定する際は、キャリアビジョンを明確にする、定性的ではなく定量的な目標にする、期限を設ける等の所に注目すべきです。
※本記事は2022年8月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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