インフラエンジニアの平均年収は?年齢別相場や年収アップの方法を解説

インフラエンジニアの平均年収は660万円ほどとされています。ただし、スキルや雇用形態によって年収は大きく変わるので、参考にする情報には要注意です。

そこで、年齢や雇用形態別にインフラエンジニアの年収を紹介しつつ、年収アップのコツや必要なスキルを解説していきます。実際、スキルや働き方次第でインフラエンジニアは年収1,000万円を目指せる職種です。

キャリアを見直す指標として、平均年収や必要なスキル、資格についてもぜひ参考にしてください。

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インフラエンジニアの平均年収は685万円!

厚生労働省によると、インフラエンジニアの全国平均年収は684.9万円です。月給は、45〜49.9万円の割合が多く、約13%を占めます。

インフラエンジニアの所定内給与額別の人数割合

引用元 : 職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省
インフラエンジニアの中でも、経験が重視されやすい設計・構築業務は、高単価の傾向にあります。一方、既にシステムが構築されている運用・保守は、低難易度のため、単価が抑えられやすいです。ただし、難易度が高い運用・保守は、高単価の場合もあります。

以下の記事では、インフラエンジニアの仕事内容や必要なスキル、向いている人の特徴などを解説しています。インフラエンジニアの職種について、詳しく知りたい人はぜひご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】インフラエンジニアとは?仕事内容や年収・必要スキル・資格などを徹底解説

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年齢別インフラエンジニアの平均年収は?

インフラエンジニアの年収は、経験やスキル、雇用形態によって異なります。たとえば年齢別でインフラエンジニアの年収が一番高いのは、厚生労働省によると55~59歳で、848.21万円です。

インフラエンジニアの年齢別の年収

引用元 : 職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省
以下に、年齢別の平均年収を一覧表にしてまとめます。

年齢 平均年収
20~24歳 373万円
25~29歳 512万円
30~34歳 628万円
35~39歳 747万円
40~44歳 699万円
45~49歳 784万円
50~54歳 793万円
55~59歳 848万円

引用元 : 職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省
20代の間は年収が比較的低めに見えるかもしれませんが、経験やスキルを積めば、30代以降で大きく年収を伸ばせる可能性もあることがわかりますね。

40代以降になると、単なる技術力だけでなく、マネジメント業務を担当できるか、所属する会社の給与体系がどの程度年功序列かなどの組織的な要素も年収に関わってくるでしょう。

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スキル別インフラエンジニアの平均年収は?

実際のところ、年齢だけでなくどの程度のスキルや経験があるかによって年収が変わる部分は大いにあります。例えば転職する場合でも、未経験か経験者かなど、転職前の状況によって年収は大きく変わるのです。

すでにインフラエンジニアとして実務経験がある人や、インフラ以外であってもエンジニア職の人であれば実績やスキル次第で年収アップも見込めるでしょう。

未経験や経験が浅い人の場合、採用している企業もありますが、最初から高い年収は期待できないでしょう。以下の経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、新人レベルの平均年収は437.8万円となっています。

IT関連産業におけるスキル標準レベル別の年収の平均

引用元 : IT関連産業の給与等に関する実態調査結果|経済産業省

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独立後のインフラエンジニアの平均年収は?

レバテックフリーランスのインフラエンジニアの求人・案件の平均月額単価(2024年9月時点)は68万円です。年収にすると816万円で、全国平均の685万円より131万円高い結果となっています。

フリーランスのインフラエンジニア求人・案件の月額単価相場

スキルや実績を活かして高単価の案件を獲得できれば、年収アップにもつながるでしょう。案件をお探しの際は、業界でも最大規模の案件数と実績年数を誇るレバテックフリーランスにお任せください。

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インフラエンジニアは将来性が高い?その理由

スキルや実績があるインフラエンジニアは、需要が高く高年収の傾向があります。しかし、インフラエンジニアの夜勤や休日出勤、スキルアップの難しさなどが、やめとけ・後悔するといわれる理由になっています。

インフラエンジニアが高年収の理由や将来性、やめとけといわれる理由について解説します。これからインフラエンジニアを目指す・続ける人は、ぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアの需要は安定している

厚生労働省jobtagによると、ITの根幹を担う職種のインフラエンジニアは、需要が高いとされています。クラウドを利用したIoT、フィンテックなど、新しい分野でITインフラが求められるようになっているからです。

総務省の「令和5年通信利用動向調査」によると、令和5年のクラウドサービスの利用状況は77.7%となり約8割にも上っています。令和2年の68.7%、令和3年の70.4%、令和4年の72.2%と比較しても年々上昇していることがわかります。

クラウドの知識やオンプレミスからクラウドに移行するスキルを持っているインフラエンジニアは需要が高いでしょう。

インフラエンジニアが高年収の理由

インフラエンジニアは、IT業界の中でも需要が高い職種であるため、一般の会社員に比べて平均年収が高い傾向があります。インフラエンジニアが担っているシステムの設計から運用・保守までは、重要度が高いとみなされているわけです。

たしかなスキルを持ったインフラエンジニアの需要は高く、年収も高くなりがちです。優秀な人材は他企業から引き抜かれたり、スキルや実績がある人は転職したりして年収アップしている人もいます。

また、需要の高さから、独立してフリーランスとして高単価の案件を獲得しているインフラエンジニアもいます。

インフラエンジニアがやめとけといわれるケース

インフラエンジニアは、以下の理由から「やめとけ」といわれる場合もあります。

  • 緊急時は、夜間・休日問わずトラブル対応がある
  • 深夜や休日にサーバー管理やネットワーク調整を行う場合もある
  • 常に最新のITに関する情報収集や勉強をしなければいけない
  • 裏方で基盤を支える仕事
  • 資格取得支援や研修制度がないとスキルアップが難しい

不規則な生活やスキルアップ、モチベーション維持の難しさから、インフラエンジニアはやめとけという人もいます。これからインフラエンジニアを目指す人は、年収だけでなく、大変さも考慮すべきです。

インフラエンジニアの働く環境については下記の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
インフラエンジニアはきつい?激務って本当?未経験でも大丈夫?

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インフラエンジニアが年収を上げるための方法

以下は、インフラエンジニアが年収アップするコツです。

  • 年収の高い企業に転職する
  • プロジェクトマネージャーを目指す
  • 専門領域のスペシャリストになる
  • 独立してフリーランスになる

インフラエンジニアが年収アップするためには、転職やスキルアップ、独立など4つのコツがあります。それぞれ、詳しく解説します。

年収の高い企業に転職する

年収が高い企業に転職するのは一つの選択肢でしょう。ITエンジニアの年収が高い企業で有名なものには「グーグル合同会社」「Indeed Japan」などがあります。

ただし、年収が高い企業への転職は当然競争率も高くなりやすいため、高い専門性や豊富な実績をアピールする必要がありますが、現在の職場で給与が業務内容やスキルに合っていないと感じている方には有効な選択肢といえます。

参考:エンジニア・SEの年収情報|企業別平均年収ランキング|OpenWork

プロジェクトマネージャーなどの別職種を目指す

インフラエンジニアの経験を活かして、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントになれば年収アップも期待できます。これらの職種は高度な知識を要求されるため、その分年収も高くなる傾向があるからです。

以下は、インフラエンジニアのキャリアパスとして考えられる職種と仕事内容です。

職種 仕事内容
プロジェクトマネージャー IT分野での開発を行うプロジェクトチームの責任者として、プロジェクト全体の管理や上流工程を担当する。
ITコンサルタント クライアントのIT戦略に関して、IT投資計画の策定、必要なツールの導入・支援などを行う。
ITスペシャリスト ネットワークやセキュリティなど特定の分野で高度な専門性を持つエンジニア。


経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、部下を指導できるIT人材の平均年収は726.1万円です。社内での指導者・幹部レベルでは、平均年収が937.8万円と、高年収も期待できるでしょう。

インフラエンジニアのキャリアパスについて、詳しくは以下をご覧ください。
インフラエンジニアのキャリアパスとは?未経験から目指す方法も解説

専門性を高めてスペシャリストになる

専門領域のスペシャリストになるのも、年収アップのコツです。高度なスキルを持っているエンジニアは貴重なため、高年収を提示する企業もあるでしょう。

インフラエンジニアのスペシャリストとは、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストがあげられます。サーバーやネットワーク、データベース、クラウドなど、いずれかの分野に特化してスキルを磨くという選択肢もあるでしょう。

スキルの証明として、ネットワークならネットワークスペシャリスト試験、クラウドならAWS認定試験など、資格取得も有効です。

独立してフリーランスになる

独立してフリーランスとして高単価の案件が獲得できれば、年収アップにもつながります
フリーランスの場合、給与の上限は決まっていません。スキルや実績、努力次第で会社員より高い収入を目指せます。

年収アップには、高単価の案件探しやクライアントへの単価交渉が必要になります。レバテックフリーランスでは、案件探しや単価・条件交渉、契約関連などのやり取りをフルサポートしています。独立して案件獲得できるかが不安、営業活動の手間を省きたいという人は、ぜひお気軽にご相談ください。

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インフラエンジニアが取ったほうがいい資格

企業によっては資格取得により、資格手当や給与アップにつながる場合もあります。また、資格は客観的なスキルの証明となり、転職やフリーランスとして案件を獲得する際にも有効です。

以下は、インフラエンジニアの業務に関する資格です。

資格 概要
ネットワークスペシャリスト試験 ネットワークを構築・維持する知識や実践能力を問う国家試験。ネットワークの設計、構築、運用保守などの技術を証明できる。
ITIL認定資格 ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集約した知識体系であり、ITサービスマネジメントのデファクトスタンダードとして世界中で利用されている。
Linux技術者認定試験 Linuxを扱うスキルを証明する資格
VCP 仮想化エンジニアのベースとなる知識を証明する資格
AWS認定 全12種類あるAmazon Web Servicesの専門知識を証明する資格
MCP マイクロソフト製品に対する知識と技能をレベル別に認定する資格

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年収アップを目指すインフラエンジニアに必要なスキル

年収アップを目指すなら、専門的な知識があると有効です。また、基本的なコミュニケーション能力も重要になるでしょう。

インフラエンジニアの年収アップに必要なスキルを解説します。スキルを身につける方法や資格も、ぜひ参考にしてください。

クラウドサービスのスキル

インフラエンジニアの中でも、クラウドサービスのスキルを持った人材の需要は高いです。
厚生労働省によると、クラウドを利用したIoT、フィンテック等新しい分野でITインフラが求められるようになっています。

以下は、3大クラウドと呼ばれる、特にシェアの大きいクラウドサービスです。資格を取得すればスキルの証明となり、年収アップの可能性も高まるでしょう。

クラウドサービス 資格
Google Cloud Platform(GCP) Google Cloud認定資格
Amazon Web Services(AWS) AWS認定
Microsoft Azure(Azure) Microsoft Azure認定試験

サイバーセキュリティのスキル

サイバーセキュリティの専門性を持つ人材の需要は高まり、スキルや実績が評価されれば高年収も期待できます。DX推進に伴った情報漏洩などのインシデントを防ぐために、セキュリティ対策が求められているからです。

一般的に、企業においては他の業務と兼務しながらセキュリティ対策を行う人材が想定されています。インフラエンジニアが、サイバーセキュリティのスキルも持っていれば市場価値もアップするでしょう。

仮想マシンのスキル

仮想マシンは一定の知識・スキルを学んでおくと、インフラエンジニアの中でも需要が高い存在になれるでしょう。システム開発においては、仮想化技術が使われる場合もあるからです。

仮想マシンとは、物理コンピューターと同じ機能をソフトウェアで実現したコンピューターです。仮想マシンはさまざまな分野で用いられる技術のひとつであるため、知識やスキルがあると活躍できる幅も広がるでしょう。

コミュニケーション能力

インフラエンジニアとして高年収を得るには、コミュニケーション能力が重要です。年収が高くなりがちな上流工程や指導の立場では、コミュニケーション能力が求められるからです。

厚生労働省jobtagによると、インフラエンジニアの「しごと能力」において、傾聴力や説明力が示されています。チームメンバーやクライエントへの説明、他部署との連携などで、コミュニケーション能力が求められるでしょう。

年収アップには知識やスキルに加えて、こまめで丁寧なやり取りや、チームの士気を高めるコミュニケーションを大切にすべきです。

上流工程の知識・スキル

年収アップするためには、上流工程を経験してスキルや知識を身につけると良いでしょう。上流工程の業務は構成を考える重要な業務であるため、年収が高い傾向にあるからです。

上流工程を経験すれば、インフラの全体像を把握し、幅広い知識を習得できます。製品生産やシステム開発における一連の企画や要件定義といった初期の工程を身につければ、より高い年収につながるでしょう。

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未経験からインフラエンジニアを目指すには?

自身の取り組みや工夫次第では、未経験でも将来的には高収入のインフラエンジニアになれる可能性があります。以下は、未経験から高収入のインフラエンジニアになる方法です。

  • 企業で実務経験を積む
  • 独立し必要な手続きを取る
  • 営業や紹介で案件を獲得する

それぞれ、詳しく解説します。

企業で実務経験を積む

企業でインフラエンジニアの実務経験を積めば、必要なスキルと実務経験を効率よく身につけられます。資格取得やスクールなどによる学習と比べ、現場で使えるスキルが身につきやすいメリットもあるでしょう。

IT業界やエンジニアが未経験の場合、インフラエンジニアになるハードルは高いですが、転職できる可能性はあります。未経験OKの求人や転職エージェントを活用して探してみましょう。

エンジニア経験者の場合は、スキルや実績が優遇され、インフラエンジニアへ転職しやすいといえます。未経験からITエンジニアに転職する方法について、詳しくは以下をご覧ください。
未経験からITエンジニアへ|求人の傾向や30・40代での目指し方

独立し必要な手続きを取る

フリーランスとして活動し、高収入のインフラエンジニアを目指す方法もあります。未経験の場合、初めからフリーランスとして高収入を得るのはハードルが高いため、副業として始めるのも一つの手です。

フリーランスのインフラエンジニアに求められる実務経験は、募集されている案件によって異なります。インフラエンジニアとしての実務経験がない場合でも、他のエンジニア経験があれば有利に働く可能性はあります。

フリーランスとして開業する場合は、「開業届」を提出する必要があります。確定申告を青色申告で行う場合は「青色申告承認申請書」を提出します。詳しくは以下の記事をご覧ください。
個人事業主になるには?開業前後のやることリストを紹介

営業や紹介で案件を獲得する

フリーランスのインフラエンジニアになった場合、基本的に自分で案件を獲得しなければいけません。以下は、案件の獲得方法です。

  • 自分で営業をする
  • それまでに築いた人脈で案件を紹介してもらう
  • フリーランスエージェントに登録する

フリーランスになったばかりの頃は、クライアントの傾向を知るために、小規模な案件を複数受注するという方法もあります。複数の案件を受注すれば、働き方や報酬額などを比較できるメリットがあります。

フリーランスとしての実績を積んでスキルアップしていけば、高単価の案件を受注できる可能性も高くなります

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インフラエンジニアの年収に関するよくある質問

インフラエンジニアの年収に関する、よくある質問に答えます。平均年収や年収アップの方法、転職する際のポイントについてまとめたので、ぜひ参考にしてください。

Q. インフラエンジニアの30代平均年収はいくらですか?

厚生労働省によるインフラエンジニアの平均年収は、30~34歳が627.71万円、35~39歳は747.01万円です。30代後半になると、インフラエンジニアの平均年収685万円を超えるケースが増えるでしょう。

Q. インフラエンジニアが年収アップするために必要なスキルは?

需要が高いクラウド、サーバーセキュリティ、仮想マシンのスキルがあれば、年収アップにつながる可能性があります。上流工程のスキルや基本的なコミュニケーション能力も、年収アップに必要なスキルといえるでしょう。

Q. インフラエンジニアは転職したら年収アップできますか?

平均年収が高い大企業や外資系の企業に転職すれば、インフラエンジニアの年収アップも期待できます。ただし、平均年収が高い企業は競争率も高いため、実務経験やスキルレベルを高める必要があるでしょう。

※本記事は2024年9月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

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