白色申告とは何が違う?
青色申告で10万円の控除を受けるには?

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青色申告のメリットの一つは、特別控除が受けられることといえるでしょう。本記事では、10万円の控除を受けるための方法や、白色申告との手続き上の違いなどについて解説します。

◆この記事の監修
あおば会計事務所 共同代表
税理士 小池 康晴氏
IT関連の企業やフリーランス(個人事業主)の顧客を多く持ち、それぞれのニーズを重視した税務アドバイスとコンサルティングを行う。IT業界の税務や新しいサービスの動向などにも精通している。
http://aoba-kaikei.jp/index.html

 

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0. 目次

1. 青色申告で10万円の控除を受けるには
2. 青色申告と白色申告の手続き上の違い
3. 申告方法で迷ったら青色申告承認申請書を出すのも可

1. 青色申告で10万円の控除を受けるには

青色申告には65万円or10万円の特別控除が受けられるという特典があります。ここでは、青色申告で10万円の控除を受ける方法について整理します。

■青色申告承認申請書の提出
青色申告を行うためには、青色申告承認申請書(正式には「所得税の青色申告承認申請書」といいます)を事前に提出しておく必要があります。

青色申告承認申請書の提出期限は、新規事業の開業後2ヶ月以内です。ただし、開業が1月1日から1月15日までの間であったり、白色申告から青色申告へ切り替えたりする場合には、青色申告を実施する年の3月15日までと定められています。

なお、個人事業を始めたのであれば、「個人事業の開業・廃業等届出書」も同時に提出することになるでしょう。こちらは開業後1ヶ月以内に届け出ることとされています。

■簡易簿記での帳簿付け
青色申告では、簡易簿記または複式簿記のルールにしたがって帳簿付けを行います。前者での帳簿付けにより、10万円の青色申告特別控除を受けることができます。

簡易簿記とは、出入金や掛け売りなど、実施した取引についてそのつど帳面に記入する方法です。複式簿記と比べて手間が少ないのが利点といえます。

簡易簿記で用いられる基本的な帳簿は、現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳の5種類です。

 

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2. 青色申告と白色申告の手続き上の違い

ここでは、青色申告と白色申告との手続き面での相違点について説明します。

■事前申請の有無
青色申告には事前申請が必要性であるという点が、白色申告とは異なる点の一つです。何もしなかった場合、自動的に白色申告になります。

■作成書類
確定申告時に提出が求められる書類は、青色申告の場合は確定申告書Bと青色申告決算書です。一方の白色申告なら、確定申告書Bと収支内訳書ということになります。以下に、青色申告と白色申告で異なる書類の概要を見ていきましょう。

・青色申告:青色申告決算書
正確には「所得税青色申告決算書」と呼ばれます。一般用・農業所得用・不動産所得用・現金主義用の4種類があり、農業や不動産などに関わらない場合は一般用を選択します。

青色申告決算書(一般用)は、損益計算書3枚と貸借対照表1枚から構成されています。損益計算書は、1年間の事業活動による費用と収益を抜き出して儲けを明らかにするもの。貸借対照表は事業における期末の財政状況を示す書類です。

65万円の特別控除を受けるためには、複式簿記での記帳が必要となる貸借対照表の作成が求められる一方で、10万円の特別控除の場合は貸借対照表の作成は不要です。

・白色申告:収支内訳書
収支内訳書には、年間の売上や経費、人件費などを計算して記入します。種類は一般用・農業所得用・不動産所得用の3つです。収支内訳書は損益計算書とほぼ同等の内容となっています。

3. 申告方法で迷ったら青色申告承認申請書を出すのも可

開業する段階で申告方法に迷った場合、まずは青色申告承認申請書を提出してみるという方法が考えられます。原則的には青色申告をやめたいときは、翌年3月15日までに「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を税務署に提出します。

ただし、こういった手続きを踏まずとも、確定申告のやり方を調整することも可能です。

例えば、青色申告承認申請書には複式簿記or簡易簿記を選択する項目がありますが、こちらの項目は特に手続きをせずとも変更できます。特別控除額(10万円または65万円)も、同様に確定申告の際に選択可能です

「複式簿記を選択して青色申告承認申請書を出したけれど、やっぱり複式簿記はよくわからない…」といったケースでも、簡易簿記で記帳しなおし、確定申告時には青色申告特別控除額:10万円を選択し、確定申告書+青色申告決算書(損益計算書のみ)を提出するという手段があります。

また、単に「青色申告から白色申告に戻したい」というケースでしたら、前述の取りやめ届出書を出さずとも、確定申告の際に白色申告を選択しても問題ありません。

もちろん、一度申請したのであれば可能な限り青色申告を行うことに越したことはないでしょう。しかしながら、初めてフリーランスになる方には、どちらの方法が自分にとって合っているのかわからないと感じられることもあるはずです。

前述の通り、青色申告でも65万円の特別控除を狙わなければ複式簿記による記帳は不要で、白色申告とさほど変わらない手間になっています。また、途中で変更することも可能であるため、事業を始めるにあたって白色申告or青色申告に迷っているのでしたら、まずは青色申告の10万円の特別控除にチャレンジしてみるのも一つの手です。

※本記事は平成30年10月時点の情報を基に執筆しております。

 

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