フリーランスが持つべき資格を職種別に紹介!取得メリット、判断のポイントを解説

この記事でわかること
  • フリーランスが資格を取得するメリット
  • フリーランスとして活躍するのに役立つおすすめの資格
  • フリーランスが資格以外に持っておくべきスキル

フリーランスとして活動するのに資格を取得するほうがいいのか気になっている方に向け、資格を取得するメリットを紹介します。選ぶ際の参考となるよう、職種の種類ごとに資格をまとめています。それぞれに求められるスキルも解説しているので、フリーランスを目指している方は参考にしてください。

フリーランスにおすすめの職種や案件獲得方法について知りたい方は、以下の関連記事もご覧ください。
フリーランスとは?仕事内容や職種の一覧・必要な準備について解説

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目次

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フリーランスが資格を取得するメリット

フリーランスが資格を取得するメリットには、以下のような内容が挙げられます。

知識やスキルの証明になり案件を獲得しやすくなる

企業側からすると、初めて依頼するフリーランスが業務に必要な知識やスキルを持っているかを判断するのは難しいでしょう。しかし、資格は一定以上のスキルを有していることの証明のため、企業からすると依頼するかどうかの目安にできます。中には、資格保有者にしか案件を依頼しないという企業もあるようです。

「営業しても仕事が取れない」と悩むフリーランスの方は、資格を取得し企業に専門性の高さを示すことで、契約を結びやすくなる可能性があります。

単価アップにつながりやすくなる

フリーランスへ案件を依頼する場合、あらかじめ単価設定している企業がほとんどです。しかし、最終的な案件単価は、交渉のうえで決定します。スキルの高い人材へ依頼する場合は、過去の実績から成果物の質の高さ、納品スピードに対する期待度を上げ、「多少単価が上がっても依頼したい」と考える場合もあるようです。

専門性の高い資格や国家資格などを有していれば、単価アップにつながりやすいでしょう。

スキルアップにつながる

自分のフリーランスとしての将来像を明確にし、目標に辿り着くための資格を選択して取得することで、スキルアップにつながります。スキルアップできれば、受注できる案件の幅も広がるでしょう。

より多くの案件に携われば、業務内容や役割も高度な内容を任される可能性も高まり、さらなるステップアップも期待できます。

実務経験が少なくても知識やスキルを持っている証明になる

クライアントはフリーランスに対して即戦力を求める傾向があります。つまり、フリーランスには実務経験や実績、どれだけスキルを持っているかが重要視されています。

そのため、新しく始めたいことがあっても、未経験だったり実績がなかったりするとなかなか案件を受注できない…というフリーランスは多いようです。そのようなときに、資格があることで知識やスキルを持っていることをアピールすることができ、実績の少なさをカバーしやすくなります

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【職種別】フリーランスにおすすめの資格15選

フリーランスとして活動するうえで役立つ資格は、職種によって異なるので注意しましょう。

ここでは、エンジニアとWebデザイナー向きの資格について、概要や受験料、合格基準など取得の検討に役立つ情報をご紹介します。受験するために必要な「受験資格」が設定されている資格もあるので、事前に確認しておくことが大切です。

フリーランスエンジニア向けの資格

ITの基礎的な内容を問う内容から、上流工程やマネジメントを担当できることの証明になる資格、専門領域の知識・スキルがあると示せるものまで幅広くあります。自分が身につけたい、または証明したいスキルに応じて、取得する資格を選びましょう。

1.ITパスポート試験

ITに関する基礎知識を理解しているかを問う国家資格です。求められる技術水準は以下となります。

  • 利用する情報機器およびシステムに関するIT系の知識を有しオフィスツールを活用できる
  • 担当業務に必要な企業活動と関連業務の知識をもち、データを活用し問題把握と課題解決を図る思考力がある
  • 安全な情報収集と活用のため、関連法規や情報セキュリティに関する各種規定、情報倫理のもと活動できる
  • 業務分析やシステム化支援のため、情報システム開発および運用の知識を持っている
  • 新技術や新手法の概要に関する知識を持っている
資格名 ITパスポート試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 CBT方式により随時実施
身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施します
受験料 7,500円(税込み)
合格基準 総合点600点/1000点
分野別評価点300点/1000点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ip.html
 

ITが普及しているほか、同資格は難易度が低いことから、IT系業務に関わる人材だけでなく、社会人や学生にも役立つ資格とされています。

2.基本情報技術者試験

基本情報処理技術者の資格を保有していると、開発に必要な基本的知識を身につけている証明になります。求められる技術水準は以下のとおりです。

  • プログラミングに関する基礎知識を持っている
  • プログラム設計書を作成できる
  • 1つ以上のプログラミング言語を習得しプログラムを組める
  • 単体テストを実施できる
資格名 基本情報技術者試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 CBT方式により随時実施
身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施します
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前60点/100点
午後60点/100点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html
 

ITパスポート試験とどちらを選ぶか迷った際は、まずはITパスポートで基礎知識を習得し、基本情報技術者に臨むのがベターとされています。

3.応用情報技術者

応用情報技術者は基本情報処理技術者の上位資格です。担当分野の安定稼働、リーダーの指示に従った管理、技術的問題を解決できる能力などが求められます。具体的な技術水準は以下のとおりです。

  • アーキテクチャの設計における要求を整理し適用可能な技術の調査が行える
  • 運用管理チームをはじめ各担当分野においてサービス提供と安定稼働が確保できる
  • PM(PL)の下でスコープや予算、品質、工程などの管理が行える
  • システムの設計開発、運用保守で上位者の方針を理解し自ら技術的問題を解決できる
資格名 応用情報技術者
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 春期(4月) 秋期(10月)
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前60点/100点
午後60点/100点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html​l
 

ITパスポートや基本情報技術者と比べて、より業務に活かせるスキルを証明できるため、フリーランスだけでなく就職活動においても有利になるといわれています。

4.システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、システム開発において、上流工程を担当できることを証明する資格です。求められる技術要件は以下が挙げられます。

  • 情報システム戦略の正しい理解により業務モデルや情報システム全体の体系を検討できる
  • 企業ビジネス活動のモデル化により情報技術を最適な形に構成できる
  • 業種や企業の業務プロセスの状況と専門知識、慣行などに関する知見がある
  • 汎用的なシステムの知見を有し適切な選択と適用ができる
  • ITに関する基本的要素技術の知識を持ち、リスクや影響を踏まえた適切な情報システム構築、保守ができる
  • システムや業務運用、投資効果などに対し適切な評価基準を設け分析と評価ができる
  • 多数の企業展開を踏まえてソフトウェアやシステムサービスの汎用化が検討できる
  • 組込みシステムやIoTを利用した環境での品質要件を考え機能仕様を決定できる
  • 対象となるシステムの機能仕様の設計や要求仕様をまとめられる
  • リアルタイムOSとモジュールの知識を有しシステムアーキテクチャの設計やソフトウェア資産の再利用可能性の検討、活用ができる
資格名 システムアーキテクト試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 4月
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前1・2午後2:60/100点
午後2:Aランク
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sa.html


論述試験もあるため、知人や先輩などにフィードバックを頼むなど試験対策を入念に行っておきましょう。

5.Linux技術者認定試験「LinuC」

Linuxに関する知識・技術を保有していることを証明する資格で、1~3までレベルが設定されています。各レベルに求められるLinuxのスキルは、以下のとおりです。

  • LinuC-1:物理や仮想環境のサーバーの構築や運用ができるか
  • LinuC-2:仮想マシンやコンテナを含んだシステム、ネットワークの設計構築
  • LinuC-3:専門家に匹敵する最高レベルの技術
資格名 ・レベル1LinuC-1
・レベル2LinuC-2
・レベル3LinuC-3
運営 LPI-Japan
試験日 随時
受験料 16,500円(税込)
合格基準 ・レベル1101試験と102試験に合格
・レベル2201試験と202試験に合格
・レベル3300試験、303試験、304試験のいずれかに合格 各試験の合格基準は非公開
受験資格 ・LinuC-1なし
・LinuC-2アクティブなLinuC-1認定を保有している
・LinuC-3アクティブなLinuC-2認定を保有している
公式サイト https://linuc.org/linuc/levels.html


レベルの低いLinuCから順に取得していく必要があるため、「早期にハイレベルな資格を取得したい」という方は綿密な計画を立てて臨みましょう。

6.ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関する内容を専門に扱う試験です。求められるスキルは以下が挙げられます。

  • ネットワークに関する技術とサービスの動向を見通し目的に応じた技術やサービスを選択でる
  • 要求を的確に理解しネットワークシステムの要求仕様を作成できる
  • 要求仕様に関する設計技法や技術、コストなどを評価し最適な論理、物理設計ができる
  • ネットワークに関連する企業の活用により、ネットワークシステムの設計、構築、運用、保守ができる
資格名 ネットワークスペシャリスト試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 4月
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験 60/100点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html


ネットワークに関する業務に携わるインフラエンジニアにとって、有益な資格といえるでしょう。
同資格の概要や勉強方法などについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアの資格|仕事に役立つおすすめの資格一覧と難易度を紹介

7.データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データに関する専門スキルを有しているかを問う国家資格です。技術要件の詳細は以下が挙げられます。

  • データベースの動向を見通して目的に応じた技術を選択できる
  • データ資源管理の目的と技法を理解したうえでのデータ部品の標準化やリポジトリシステム企画、要件定義、開発、運用、保守ができる
  • データモデリング技法を活用した分析と概念データモデルの作成ができる
  • データベース管理システムの特性を理解した企画、要件定義、開発、運用、保守ができる
資格名 データベーススペシャリスト試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 10月
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験 60/100点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/db.html


難易度が高く合格率が低いといわれていますが、その分、スキルの証明になる資格といえるでしょう。

8.エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、自動車や家電などに搭載するシステムを構築するスキルを持っているかを問う試験です。スキルは以下の内容が求められます。

  • 機能仕様にもとづき組込みシステム開発における各工程の主導的に遂行できる
  • 特定技術や製品分野の知識と経験を組込みシステム開発の各工程に反映できる
  • 組込みシステム開発を行ううえでの開発環境構築および改善ができる
資格名 エンベデッドシステムスペシャリスト試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 10月
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各試験 60/100点
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/es.html


IoTが進んでいることから、これから需要が高まると考えられるでしょう。

9.プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、プロジェクトの成功や人材育成などを目的に、適切な対応ができるスキルを有しているかを問う試験です。スキル要件は以下が挙げられます。

  • 組織戦略およびシステム全般の基本事項を理解している
  • 環境やステークホルダーへの期待を認識し目的達成を実現するプロジェクト計画を作成できる
  • プロジェクトの目標設定と達成するために最適なライフサイクルや開発アプローチの選択、マネジメントプロセスの修正ができる
  • チーム全体の意識統一によりパフォーマンスの向上と自律的な成長を促せる
  • プロジェクトに影響を及ぼすリスクと対応を考え変化に柔軟に対応できる
  • プロジェクトの計画と実績を分析評価しその後に活用できる
資格名 プロジェクトマネージャ試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 10月
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前1・2、午後1:60/100点
午後2:Aランク
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html

プロジェクトマネージャ試験も難関資格といわれていますが、開発面でも人材育成面でも重宝するスキルを有していることを証明できるため、取得のメリットが大きい資格です。

10.ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、ITの知識と技術を活かして、経営戦略を策定する能力があるかを問う試験です。求められるスキルは以下が挙げられます。

  • 事業特性を踏まえ、ITを活用し経営戦略を実現するための事業戦略の策定と実施結果の評価ができる
  • 事業特性を踏まえ、事業戦略の実現をするための情報システム戦略と全体システム化の計画策定および実施結果の評価ができる
  • 情報システム戦略の実現に向けた個別システム化構想と計画の策定及び実施結果の評価ができる
  • 情報システム戦略の実現に向けた、複数案件からなる改革プログラムの実行管理ができる
  • 組込みシステムやIoTを利用したシステム開発戦略の策定と開発製造保守を統括できる
資格名 ITストラテジスト試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 4月
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前1・2、午後1:60/100点
午後2:Aランク
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html


IT知識・技術だけでなく、ビジネスサイドの視点も必要な資格です。

11.システム監査技術者

システム監査技術者は、専門的な立場から情報システムや組込みシステムを監査するスキルを要しているかを問う資格で、具体的な技術水準は以下の通りです。

  • 情報システムや組込みシステムに関して、幅広く深い専門知識を持っている
  • 業務プロセスや、企業戦略上のリスクの評価、問題点分析のための判断基準を形成できる
  • ビジネス要件や情報セキュリティなどに合致した監査計画を立案、実施、管理できる
  • 監査要点を適切に設定し、監査技法を正しく適用できる
  • 監査結果に基づいて、有益で説得力のある改善提案を行い、フォローアップができる
資格名 システム監査技術者試験
運営 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
試験日 10月
受験料 7,500円(税込)
合格基準 午前1・2、午後1:60/100点
午後2:Aランク
受験資格 なし
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/au.html


職種としてのシステム監査技術者は、監査をするだけでなく、経営課題も見つけ解決するためのアドバイスも行うため、近年需要が高まっています。

12.AWS認定資格

AWS認定資格は、AWS(Amazon Web Service)というAmazonが提供するクラウドをはじめとするさまざまなサービスに対する知識・技術を認定する資格です。

資格名 AWS認定資格
運営 Amazon Web Services
試験日 随時
受験料 ベーシック:100 USD
アソシエイト:150 USD
プロフェッショナル:300 USD
スペシャリスト:300 USD
合格基準 ベーシック700 点
アソシエイト720 点
プロフェッショナル750 点
スペシャリスト:750 点
受験資格 なし
公式サイト https://aws.amazon.com/jp/certification/


AWS認定資格は「基礎コース」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「スペシャリスト」の4レベルにわかれており、さらに専門知識を問う資格を含め、現在13の種類があります。

13.ORACLE MASTER

オラクルマスターは、日本オラクル社が提供するオラクル社のデータベースを扱うスキルと知識を認定する資格です。
「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4段階で構成されており、Bronzeから順に受ける必要があります。

資格名 ・ORACLE MASTER Bronze DBA 2019
・ORACLE MASTER Silver DBA 2019
・ORACLE MASTER Gold DBA 2019
・ORACLE MASTER Platinum DBA 2019
・ORACLE MASTER Silver SQL 2019
運営 オラクル
試験日 随時
受験料 37,730円(税込)
合格基準 ・ORACLE MASTER Bronze DBA 201965%
・ORACLE MASTER Silver DBA 201960%
・ORACLE MASTER Gold DBA 201957%
・ORACLE MASTER Platinum DBA 2019未定
・ORACLE MASTER Silver SQL 201963%
受験資格 「ORACLE MASTER Gold DBA 2019」は「ORACLE MASTER Silver DBA 2019」の取得が前提
公式サイト https://education.oracle.com/certification


オラクルマスターは日本国内トップクラスのシェア率ということもあり、そのデータベースを扱える知識・スキルを証明できます。資格を取得することで、案件獲得に有利に働くでしょう。

その他のフリーランスエンジニアにおすすめの資格に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアにおすすめの資格25選|必要性とメリット

フリーランスWebデザイナー向きの資格

Webデザイナーは、以下のような資格を取得しておくと業務に役立ちます。いずれもデザイン能力の高さを示せる資格です。試験内容は実務のように仕様に従ってデザインやアニメーションなどの制作をする実技試験もあるので、取得しておくと案件を獲得しやすくなるだけでなく、業務をスムーズに遂行できるようになるでしょう

14.ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は国家資格で、取得すればWebページのデザインを行う能力を証明できます。

資格名 ウェブデザイン技能検定
運営 特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会
試験日 4月・7月・10月・12月
受験料 ・1級 学科: 8,000円 実技:25,000円
・2級 学科: 7,000円 実技:16,000円 または7,000円(25歳未満の在職者)
・3級 学科: 6,000円 実技:8,000円 または3,000円(25歳未満の在職者)
※すべて非課税
合格基準 70/100点
受験資格 1級 実技試験:1級技能検定の学科試験を合格している。
学科試験:7年以上の実務経験がある。
職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業または普通職業訓練修了後、5年以上の実務経験がある。
大学卒業後、3年以上の実務経験がある。
高度職業訓練修了後、1年以上の実務経験がある。
2級技能検定合格者で、その後2年以上の実務経験がある。

2級2年以上の実務経験がある。
職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業または普通職業訓練修了した方 大学卒業者 高度職業訓練修了者。
3級技能検定合格者。

3級Webの作成や運営に関する業務に従事している者および従事しようとしている者。
公式サイト https://www.webdesign.gr.jp/


このように試験は1~3級があり、1、2級は実務経験2年以上など受験資格が定められています。3級は未経験の人でも受験可能ですが、指定された作業ができるかを問う入門的な内容でデザイン能力は求められないので、取得するとしたら2級以上を目指しましょう。

15.Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、Webクリエイターに求められる「Webサイト制作のデザイン能力」「Webページのコーディング能力」を証明できます。

資格名 Webクリエイター能力認定試験
運営 サーティファイ Web利用・技術認定委員会
試験日 随時試験:試験会場により開催日程が異なります
公開試験サーティファイ認定試験事務局が定めた日程(年間2回)にて実施
受験料 エキスパート7,500円(税込)
スタンダード5,900円(税込)
合格基準 エキスパート合計得点率65%以上
スタンダード実技問題得点率65%以上
受験資格 なし
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/contents/about/content/1/


レベルはスタンダードとエキスパートがあり、受験資格は特にありません。同試験は実技を重視しているためHTML・CSSの腕試しにもなるでしょう。

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フリーランスが資格以外に身につけておくべきスキル

フリーランスのエンジニアやWebデザイナーには、資格以外にも必要なスキルが多数あります。どのフリーランスにも共通して求められるスキルのほか、エンジニアとWebデザイナーそれぞれで必要となるスキルを紹介していくので、参考にしてみてください。

特に共通で求められるスキルは案件獲得に必要な能力といえるので、案件の中で活かせているか気を配っておきましょう。

フリーランスに共通して求められるスキル

フリーランスとして活動するうえでどの職種にも共通して求められるスキルには、以下の内容が挙げられます。

対人スキルや管理能力などが中心で、普段からの自分の意識や行動次第でスキルアップが見込める内容といえるでしょう。これらに苦手意識がある方も、まずは「自分から話しかけてみる」など人との接し方を変えてみるだけで改善できる可能性があるので、チャレンジしてみてください。

営業力

フリーランスは自分から交流の場やSNSを利用して営業活動を行い、案件を獲得するのが基本です。「交流の場へ行っても名刺交換や自己紹介を積極的にしない」「ブログを解説したまま何も発信していない」など、受け身で案件依頼が来るのを待っていても、クライアントはスキルはもちろん人物像や意欲が分からず発注につながりません。

自分自身の保有しているスキルや経験が、クライアントが必要としている内容であるかを見極め、自分からアピールしていく必要があるといえるでしょう。

人脈を作れるコミュニケーション力

人や企業の数だけ課題はあるといえるため、人脈が広いほど案件につながる可能性は高くなるといえるでしょう。しかし、コミュニケーション力がないとそもそも人脈を構築できず、案件依頼に発展しません。また、フリーランスは信頼関係も大切です。人との関わりを一時的なものでなく、継続的に大切にしていく姿勢も重要といえます。

自己管理能力

フリーランスは自分自身で進捗や納期などのスケジュール管理を行います。複数の案件を請け負っていたり、1件あたりの参画スパンが短かったりする場合は特に気をつける必要があるでしょう。

フォローしあえるメンバーがいない案件で体調を崩してしまうと、スケジュール調整もしなければなりません。各方面での管理能力の有無が問われるといえるでしょう。

フリーランスに必要なスキルに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスに必要なスキルを紹介!習得方法や成功のコツも解説

フリーランスエンジニアに必要なスキル

フリーランスのエンジニアには、以下のスキルが求められます。

論理的思考力

プログラミングをはじめ最適なシステム開発を行うには、論理的な道筋を立てて業務を進めていく必要があります。結論に至るまでの分かりやすい道筋を立て、仕組みに落としていける論理的思考力はエンジニアにとってなくてはならないスキルといえるでしょう。

メールでの伝達やミーティングでの発言などにおいても、手順やそれを行う理由など必要な情報を相手に伝えられるかどうかで、今後の方針や業務のしやすさに関わってくるといえます。

英語力

IT業界は海外進出が活発になっているため、不自由なく通訳できるレベルの英語力があると大きな魅力になります。また、英語で解説されている技術も多く、新しいスキルを習得するうえで英語が必要となる場面も増加傾向に。英語ができる人材は、今後益々需要が高くなっていくでしょう。

スキル面で不安を抱えている方は「スキル不足でフリーランスエンジニアになったら?失敗例や必要なスキル」を参考に、対策をしてみるのがおすすめです。

Webデザイナーに必要なスキル

Webデザイナーには、以下のスキルが求められます。デザインに関するスキル以外にも、顧客の本来の要望を汲み取る力や、コーディングの知識など幅広いスキル・知識が求められるといえるでしょう。

特に顧客の求めるデザインがどのようなものか理解できていない場合、修正依頼を出され無駄なリソースを費やしてしまうことがあります。

理解力

Webデザイナーの仕事内容は、「Webサイトのデザイン」「HTMLやCSSでのコーディング」「コンテンツ画像や動画の作成」など多岐にわたります。それぞれの業務内容で共通して重要になるのは、依頼者の要望に沿っていること。要望に柔軟に応えていくために、何を求めているのかを把握する理解力が必要になります

色彩感覚

デザイナーとして、デザインを洗練させる色彩感覚は必須です。テーマに合う色の選定はもちろん、トーンや配色、配置などはクライアントの希望するデザインを作成するうえでなくてはならないスキルといえるでしょう。

色彩感覚は生まれ持ったセンスが活かされている面もありますが、学習して身につけられるともいわれています。サンプルとなる芸術作品などを見て参考にし、実践で使ってみるという作業を繰り返してみましょう。

HTML/CSSの知識

HTMLとは、Webサイトに表示するテキストや画像、リンクなどを指定の箇所に配置するための言語。CSSはHTMLで作成したWebサイトの装飾を行う言語です。装飾はサイズやスタイル、色などを指定できます。

デザイナーもHTMLやCSSでコーディングをすることが多く、デザイン力や色彩感覚とあわせてHTML/CSSの知識が求められます。コーディング力のある人材は仕事の幅を広げられるでしょう。

自分に合う案件を探してもらう

資格試験におすすめの勉強方法

ここでは、資格試験に向けた勉強方法を紹介します。時間がとれない方向けの勉強方法もあるので、自分に続けられそうか確認したうえで取り組んでみると良いでしょう。特にアプリやオンラインなどで学べるものは、通勤や家事などの隙間時間を使って学習できるので、今まで学習習慣がつかず止めてしまっていたという人にもおすすめです。

資格・自分に適した教材を使用する

資格取得のための参考書やWeb上の学習サイト、アプリなどさまざまな教材があります。資格によっては、公式サイトで問題集を載せているところもあるため、まずは情報を集めてみましょう。

そのうえで、試験対策として内容がまとめられているか、自分にとって見やすいかどうかなどをふまえて適切な教材を使用するのがおすすめです。

スクールに通う

一人で学習しているとモチベーションが下がってしまったり、わからないことがあって行き詰まってしまったりといった経験をした方は多いのではないでしょうか。スクールに通うことで、そうした問題が軽減されやすくなります。

「スクールに通うまとまった時間がとれない…」という方にはオンラインで受講できるeラーニングがおすすめです。

学習方法についてさらに詳しく内容を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
システムエンジニア(SE)に必要な資格|難易度や取得方法、独学のポイントは?

自分に合う案件を探してもらう

資格を取得するための6つのポイント

フリーランスが資格を取得し、案件獲得や業務に活かしていくには「計画性」「目的意識」「実戦経験」などが重要です。これらのポイントをおさえずに資格取得に向けた勉強に取り組んでも、思うような成果につながらないことがあるでしょう。なぜポイントをおさえないとうまくいきにくいのか、理由をまとめているので参考にしてください。

1.無理やモチベーション低下が生じないよう明確に計画を立てる

働きながら資格の勉強をしていると、「思ったようにはかどらずに試験の日を迎えてしまう…」といった恐れもあります。勉強を始める前に、どのようなスケジュールで勉強するのか計画を立てておくようにしましょう。
働いていて繁忙期があらかじめ分かっている場合は、その時期は勉強が進まないと考えられるので、前後の期間で学べるように調整してください。

効果的な目標設定の方法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスに目標設定が必要な理由|目標を立てるメリットや失敗例も解説

2.資格を取得する目的を見失わない

資格取得に向けて学習していると、「資格を取得することが目的」になってしまうことがあります。

資格取得が目的になると、合格基準をクリアできる程度の必要最低限の知識・スキルしか得ようとしなかったり、取得後にモチベーションが低下したりする恐れがあるでしょう。その結果、合格基準を満たせず落ちてしまったり、取得できても学習内容や試験範囲の内容を業務で活かせず成果を得られなかったりするリスクが生じます。

フリーランスが資格を取得するのは本来、スキルの証明や案件獲得、キャリア形成のためといった目的であるはずです。

資格を取得してなにを実現したいのか、目的を見失わないでいることでモチベーションを維持できるので、合格できる確率が高まり業務へ活かせる機会が増え、キャリア形成に役立てられます。

フリーランスのキャリアアップに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランス(個人事業主)がキャリアを伸ばすポイント

3.勉強と平行して実際に開発するなど経験も積んでおく

フリーランスに案件を依頼する顧客は即戦力としての活躍を期待しているのが一般的ですが、資格を取得していても実戦経験がないと、想定より業務に時間がかかりすぎてしまうなどすぐに成果を出せないでしょう。

資格を活かして働くためにも、座学だけを行うだけでなく実際に開発をしてみるなど実戦経験を積むことが大切です。

また、実戦経験を積んでおくと学習内容のアウトプットができるので、勉強した内容が身につきやすいと考えられ、受験の際に回答しやすくなるはずです。

4.おおよその費用総額を確認しておく

勉強方法によっては、資格を取得するために受験料のほかに書籍購入費やセミナー、講座などの参加費、受講料などがかかります。書籍のみであれば数千円程度ですみますが、継続して受講するようなものの場合は毎月費用がかかることもあるでしょう。

金銭的な負担が大きく、途中で学ぶのを止めてしまうのを避けるためにも、事前にどの程度費用がかかりそうか見積もっておくのがおすすめです。

5.資格取得には勉強に費やす時間や労力が必要

資格を取得するには、それなりに時間や労力を使って勉強をする必要があるでしょう。
実務経験があれば勉強に費やす時間・労力はやや軽くなるといえますが、それでも実践と試験内容は異なるもの。出題形式に慣れておかないと、試験中に文章や求められている解について理解するための時間を費やさなければならないこともありますし、時間制限に焦ってしまう場面もあるはずです。

「受験」という形式に慣れておくためにも、実務経験があっても勉強しておくと良いでしょう。

6.資格を取得しても必ず活かせるわけではない

現場では、資格よりも実務経験が重要視されることが多いです。取得した資格を活かしたい場合は、そもそも業務での需要が高い資格を取得するといった選択が鍵となるでしょう。

また、合わせて実務経験も積んでおくと案件を得やすくなります。自分から保有資格の載っている名刺を配るなどアピールしていくのも欠かさずに行っていきましょう。

フリーランスの営業活動について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
新・フリーランス営業方法|先輩フリーランスもできない悩みを解決したコツ

フリーランスの資格に関するよくある質問

ここでは、フリーランスの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. フリーランスエンジニアにとって、専門領域の知識とスキルが証明される資格は何がありますか?

 フリーランスエンジニアにとっては、PMP、AWS認定、シスコ技術者認定などがスキルを証明できる資格となります。

Q. プロジェクトマネージャ試験を受験するために必要な経験やスキルは何がありますか?

プロジェクトマネージャ試験を受験するためには、プロジェクトマネジメントの知識や経験、コミュニケーション・リーダーシップ・問題解決能力などが必要です。プロジェクトマネージャーやリーダーとして、チームをまとめながらプロジェクトを成功に導くことができます。

Q.ネットワークスペシャリスト試験に合格したら、どのような仕事ができるようになりますか?

ネットワークスペシャリスト試験に合格すると、ネットワーク設計・構築・管理・監視・トラブルシューティングなどのスキルがあることが証明されます。ネットワークエンジニアやシステムエンジニア等のポジションに就くことができます。

Q. ITパスポート試験と基本情報処理技術者試験を両方とも受験する必要はありますか?

ITパスポート試験と基本情報処理技術者試験は受験することで基本的なIT知識が身につき、ビジネスに活かせるため、両方とも受験することがおすすめです。

Q. フリーランスにとって必要不可欠なWebデザインの資格は何がありますか?

Webデザインに必要な資格はありませんが、実績やポートフォリオが求められます。

※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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