システムエンジニアはきつい?その理由や未経験の注意点を解説 | レバテックフリーランス
システムエンジニアはきつい?その理由や未経験の注意点を解説
システムエンジニア(SE)の仕事は「きつい」「つらい」といわれがちです。特に未経験や文系はやめとけといわれている場合もあります。
しかし、実際にきついかどうかは、個人の適性やシステムエンジニアとして働くスタイルに左右されます。自分にSEが合っているのか、どんな働き方をしたいかから考えるのが重要です。
そこで、システムエンジニアがきついとされる理由や向かない人の特徴などを解説しています。きついと思ったときの対処法もあわせて解説するのでぜひ参考にしてください。
目次
システムエンジニアの仕事がきつい理由6つ
システムエンジニアの仕事は「きつい」「つらい」というネガティブな印象を受けがちです。きついと言われる理由は大きく6つに分かれます。それぞれの事情について詳しく説明していきます。
なお、システムエンジニア自体への理解に自信がない場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。システムエンジニアについて詳しく解説しています。
【エンジニアのプロ監修】システムエンジニア(SE)とは?仕事内容・年収・なり方を解説
納期に追われて激務になりやすい
システムエンジニアの仕事は納期に厳しいことが多く、納期間近になると作業が立て込んで激務になりがちです。開発が遅れたりテストで不具合が見つかったりすると残業も増えます。
令和5年賃金構造基本統計調査 では、SEにあたるシステム設計者の残業時間の平均は一カ月11時間でした。実際には仕事を持ち帰るケースもあるため、残業時間はもっと多い可能性があります。
ちなみにシステムエンジニアは、常に新しい技術や知識を学ばなければならないため、プライベートの時間が削られがちです。長時間労働や勉強による時間の余裕のなさが、システムエンジニアはきついと感じる一因になっているのかもしれません。
クライアントとエンジニアの板挟みになる
一般的にシステムエンジニアはクライアントの要望に応え、プログラマーに指示を出すのが仕事です。クライアントと話し合いを重ねて仕様変更になった場合、プログラマー側から「その納期と人員では対応できない」という声が上がる可能性もあります。
クライアントとプログラマーの間で板挟みになり、ストレスを感じることもあるかもしれません。
やりたいことができないケースがある
自分がシステムエンジニアとしてやりたいことと、企業の要求は異なるケースもあります。システム開発に関わりたいと思っていても、企業に保守を任せられる場合もあるわけです。
社内SEが行う保守管理などもSEの大切な業務ですが、現場でシステム開発も行いたい人にとってはきつい理由になるでしょう。希望にマッチした仕事内容かどうかは事前に面接などで確認しておくのが重要です。
勤務時間に給料が見合わないことがある
会社によっては勤務時間に比べて給与が低く、割に合わない、仕事がきついと感じるケースもあります。IT業界は多重下請け構造のため、二次請けや三次請けの場合は納期が厳しく、報酬も低くなりがちです。
病院関係やインフラシステムを担当していると、メンテナンスやアップデートのために長時間の深夜残業が発生するケースもあります。給与と労働時間のバランスを考慮して満足のいく給料を得られていないと、やりがいも減ってしまいます。
専門的な技術や知識が必要
IT技術の進化は止まらず、日々新しい技術や方法が生まれています。システムエンジニアは高いレベルの専門的なスキルが求められるため、勉強が不可欠です。一度覚えた知識でも使えなくなってしまうことは珍しくありません。
クライアントの要望に応えるのはもちろん、ライバル社との競争に勝つためにもIT業界の広い知見を得なければなりません。常に独学を行い、最新のアップデートや業界の動向などの情報を仕入れる必要があるため、きついと感じる場合も多いです。
不測の事態に対応を求められる
システムエンジニアだけでなくIT業界全体にいえることですが、不測の事態が起こりやすい点もきついと感じる理由のひとつです。IT製品の性質上、バグや急な仕様変更でスケジュールに遅れが出ることも多いため、休日出勤や残業が多々あります。
イレギュラーな対応を求められると、ストレスを感じる人も多いでしょう。ストレスで心の余裕がなくなると「きついから辞めたい」と感じることもあるかもしれません。
決まった労働時間で毎日同じ仕事をしていたいと思う人にとってはきついと感じるでしょう。
システムエンジニア以外の他職種のきつさを知りたい場合は、下記の記事をご覧ください。
ITエンジニアはきつい?未経験だと大変?転職前のチェックポイント
【社内SE】のきついポイント
社内SEは社内業務に従事するシステムエンジニアです。社内システムの運用・保守がメインで、幅広い知識が必要になります。経営課題を解決するためのシステムの提案や開発をする場合もあります。
ほかにも、「プリンターが使えない」「パスワードを忘れた」などの社内の問い合わせにも対応します。ヘルプデスクのような業務も多いため、エンジニアとしてのスキルを磨きたい人はきついと感じる可能性もあります。
ただし、企業によって社内SEが担当する業務は変わるため一概には言えません。しかし、IT人材としてのキャリアパス次第では、開発現場に携わる機会の少なさをきついと感じる場合もあるでしょう。
【客先常駐SE(SES)】のきついポイント
客先常駐SEは一般的に社内SEよりも給与が低いとされています。また、プロジェクト毎にさまざまなクライアント先へ常駐し開発などを行うため、人間関係を構築しにくい場合もあるでしょう。コミュニケーション能力に自信がない人は疎外感を抱くかもしれません。
また客先常駐SEOは、取り組む案件によっては雑務ばかり任せられるケースもあり、スキルアップが難しい場面もあります。キャリアプランに遅れが出てしまうことできついと感じる人もいるようです。
【保守・運用をするSE】のきついポイント
保守・運用の仕事は、モチベーションが下がりがちなのがきついと感じる原因です。正常にシステムが動作し続けるようにメンテナンスをする大切な仕事ですが、マンネリを感じやすい仕事です。開発に比べるとスキルアップしづらい部分もあります。
システムによっては深夜も保守管理が必要なため、夜勤が増え体力的にきついと感じる場面もあるでしょう。華やかなシステム開発現場に携わりたいと希望しているシステムエンジニアにとっては、保守・運用の仕事は特にきついと感じがちです。
【フリーランスSE】のきついポイント
フリーランスになったシステムエンジニアは、開発以外の業務をきついと感じるケースが多いです。具体的には、営業や経理などのエンジニア以外の専門知識を必要とする仕事です。
独立後は自分で仕事を得なければならず、営業が求められます。事務作業も自分でしなければいけません。システムエンジニアのスキル以外が必要とされるため、きついと感じてしまいます。
しかし、対応策がないわけではありません。企業とフリーランスをつなぐフリーランスエージェントを活用すれば、案件の継続紹介や単価交渉、税理士の紹介やトラブルへの対処などフリーランスに共通するさまざまな作業をサポートしてくれます。
レバテックフリーランスでは、システムエンジニア向けの案件も多数ご紹介しています。業界最大級の保有案件数があるため、ご希望の案件も見つかりやすいでしょう。「今すぐの参画は難しい」といった方でもご相談は歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。
SEの仕事はきついがやりがいもある
システムエンジニアの仕事はきついですが、大きなやりがいを感じられる場面も多くあります。下記の5点が主なやりがいやメリットといえるでしょう。
- スキルが身につく
- 肉体労働がない
- 平均年収が高い
- 需要と将来性がある
- 独立しやすい
システムエンジニアの仕事を続けていれば、専門知識やコミュニケーション能力、マネジメントスキルも身につきます。技術や知識は一生の財産になるため、仕事をしながら身に着けられるのはうれしい点です。
また、システムエンジニアは専門的なスキルが必要にもかかわらず、IT業界全体で人材不足も続いているため、需要が高まっています。高収入も比較的目指しやすく、将来性がある職業といえるでしょう。
【未経験・文系】SE初心者にありがちなきついポイント
転職や未経験からの就職など、初めてシステムエンジニアになる場合にきついと言われる理由を知っておくのは重要です。
具体的なきついポイントを3つ確認していきましょう。
未経験者にとってきついポイント
全くの未経験でプログラミングスキルやシステム開発の経験がない場合、いきなりシステムエンジニアになるのは難しいでしょう。システムの設計や構築を行うためには、それなりの知識や経験が必要です。
新人研修が手厚い会社に就職したり、プログラマーやテストエンジニアなどから始めたりと、まずスキルアップが必要です。システムエンジニアの求人への応募前に、プログラミングを十分学んでおきましょう。
未経験者歓迎の求人もありますが、基礎知識を前提にしている場合が多いです。未経験からシステムエンジニアを目指すなら、独学やプログラミングスクールで勉強したり、資格を取ったりする必要があるでしょう。
未経験からシステムエンジニアになる方法が知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。取っておくと役立つ資格や志望動機の例文なども解説しています。
未経験でシステムエンジニア(SE)に転職!成功のためのポイントを解説
文系にとってきついポイント
文系だからこそきつい点は、SEの仕事には存在しません。プログラミング開発は理系の分野ですが、文系出身のシステムエンジニアも一定数存在しています。
レバテックの調査では、新卒入社のエンジニアのうち約4人に1人が文系出身者であるといわれています。ただし、そもそもプログラミングに興味が持てない人やプログラミングを楽しいと思えない人は、仕事がきつく感じてしまうでしょう。
参考:新卒入社のエンジニア、約4人に1人が大卒文系出身者
システムエンジニアが向いている人の5つの特徴
システムエンジニアの適性があれば、仕事をしていてもきついと感じないことが多いです。
システムエンジニアに向いている人の具体的な特徴は主に以下の5つです。
- 論理的思考力が高い
- チームワークを大切にする
- 新しい知識や技術を習得するのが好き
- 具体的なキャリアプランがある
- システム開発の上流工程に関わりたい
これらの特徴に当てはまる人は、システムエンジニアの仕事を苦痛に思わずモチベーションを維持して継続できるでしょう。それぞれ具体的に解説します。
論理的思考力が高い
物事を筋道立てて考える論理的思考力はシステムエンジニアに必要なスキルのひとつです。プログラミングの専門知識がないクライアントにも理解できるようシステムについて説明できるスキルは要件定義に必須といえます。
どんな機能が必要なのか、他の機能で代替できないか、実装するために必要なデータなどを分かりやすく伝えるための能力です。論理的思考力はプログラミングの際も役立つスキルで、エラーの際に原因を特定し適切に修正を行うためにも大切です。
システムエンジニアの仕事では、上流工程・下流工程のどちらでも、作業手順・方法などについて論理的に考える必要があります。そのため、論理的思考力が高い人は、システムエンジニアの仕事への適性があると言えるでしょう。
チームワークを大切にする
システムエンジニアはクライアントとプログラマーとの間でコミュニケーションの調整が必要になるため、対人知性がある人に向いている仕事です。つまり、コミュニケーション能力や、チーム全体の動きを把握して行動できる素質が重要になってきます。
ひとりで黙々と作業するという印象は間違いで、複数のエンジニアとチームを組んで作業を進めるために連携は必須です。特にシステムエンジニアはプロジェクトの工程管理や進捗管理などを行うため、メンバーと積極的に交流できる人が向いています。
チームワークを大切にして能動的に働けるシステムエンジニアであれば、自然と仕事の効率も上がるでしょう。
新しい知識や技術を学ぶのが好き
システムエンジニアの仕事には継続的なスキルアップが欠かせません。新しい知識・技術の習得に熱心な人や、最新情報に興味がある人はシステムエンジニアに向いているといえるでしょう。
新技術を学んだときに、もっと効率的なシステムが作れると興味が刺激されるような人は、システムエンジニアとして働く素質があるかもしれません。
近年だとAIやIoTのように、業界全体で注目されるトレンドをチェックするのも大事です。どのような言語やツールが注目されているのかといった情報を収集し、仕事に活用できる人はシステムエンジニアの適性が高いといえるでしょう。
具体的なキャリアプランがある
将来的なキャリアプランや目標があれば、やりがいを持ってシステムエンジニアを続けられる可能性が高いです。たとえばプロジェクトマネージャーやITコンサルへの転向を望んでいるのであれば、キャリアを積むという目的をもって積極的に仕事に取り組みやすいでしょう。
システム開発の上流工程に関わりたい
システム開発をしている中で企画や設計、マネジメントなどの上流工程に興味をもてた人はシステムエンジニアに向いています。
特にプログラマー出身の人に多く、上流工程に関わることで全体を見る目を養えます。上流工程ではクライアントとの会議や開発現場の管理など、必要とされるスキルが多いです。自然とスキルアップにつながり、IT人材として大きく成長できるチャンスがあります。
システムエンジニアの適性についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
システムエンジニアに向いている人の特徴とは?必要なスキルも紹介
システムエンジニアに向かない人の5つの特徴
性格や思考がシステムエンジニアに向いていなければ、いざ就職・転職してもきついと感じてしまう場面が多くなります。一般的にシステムエンジニアの仕事に向いていないとされる人の特徴は以下のとおりです。
- 人を相手に仕事がしたい
- 目立つ活躍がしたい
- 考えを言語化するのが苦手
- 体力面で不安がある
- 開発だけに集中したい
詳しく解説するので、システムエンジニアになるかを考える材料にしてください。
人を相手に仕事がしたい
システムエンジニアはプログラマーより人と関わる可能性は高いものの、一人で黙々と開発することも少なくありません。下流工程の業務が中心になると、クライアントや部署間との折衝といったコミュニケーションをとる機会は減ります。
プログラマーが少ないプロジェクトであれば、プログラミングに取り組む時間も増えてコミュニケーションは少なくなります。積極的にクライアント相手や部署間とのコミュニケーションを取りたい人は向いていない傾向があるでしょう。
さらに仕事の性質上、システムエンジニアは在宅勤務への変更もしやすい職種です。在宅勤務になるとコミュニケーションの機会はますます減る可能性もあるでしょう。
目立つ活躍がしたい
システムエンジニアの仕事はシステム構築における縁の下の力持ちのような役割です。表立ってクライアントからお礼を言われたり喜ばれたりするのは営業担当者などであることが多いため、地味に見える部分もあるかもしれません。
直接クライアントの反応を見てモチベーションを上げるタイプの人にとっては、システムエンジニアはきつい仕事になるかもしれません。下流工程を担当する場合はクライアントと話をする機会もかなり少なくなる傾向があります。
プロジェクトで目立った活躍がしたい人にとっては仕事の成果があまり実感できず、やりがいを感じにくい場合も出てきます。より多くの人にダイレクトな評価をしてもらいたいという人は、システムエンジニアの仕事には向いていない可能性もあります。
考えを言語化するのが苦手
システムエンジニアは、仕事上のさまざまなシーンで思考の言語化を求められます。たとえば、クライアントのニーズをまとめる上では要件を明確化しなければいけません。
要望を叶える出力に対し、どのような入力やデータ処理が必要かを分かりやすく伝える能力が必要です。チームメンバーと設計について議論する際も、機能の必要性や仕様が最適かなどを説明するのは大事です。
クライアントの要望を開発チームに正確に伝えられなければ、後から仕様変更が発生する可能性も出てきます。相手に情報を正確に伝えて共有するための言語化能力は、システムエンジニアにとって大切なスキルのひとつだといえます。
体力面で不安がある
システムエンジニアは肉体労働ではありませんが、意外と体力が必要な職業の一つです。板挟みになるストレスや急なエラー対処のための残業など、精神的にも肉体的にも丈夫でなければいけません。
デスクワークだからと甘くみすぎていたり、そもそも病気がちだったりすると、仕事を続けることが難しくなってしまうかもしれません。そういった人は、システムエンジニアでも柔軟な働き方を許容してくれる会社を探す必要が出てきます。
開発だけに集中したい
システムエンジニアにはプログラミングスキルやIT知識以外にも、高いコミュニケーション能力が求められます。他にも進捗管理やもしものときの対応力なども必要になるでしょう。システム開発だけに携わりたいという人には向いていない可能性があります。
システム開発の専門家を目指すなら、システムエンジニアではなく他のITエンジニアに方向転換するのも手です。自分には何が向いているのか、何をやりたいのかを明確化し、希望が叶わないのであれば転職を考えるのもおすすめです。
SEの仕事がきつい場合に考えられる選択肢は?
システムエンジニアとして働いていて仕事がきついと感じる人は少なくありません。適性がないかもしれない、ITエンジニア自体がきついと感じる、という場合の対処法を知っておきましょう。
システムエンジニアとして身に着けた知識や経験を活かせる道は幅広いです。以下で具体的に何からすべきか解説するので、ぜひ参考にしてください。
きつい原因に向き合い、やりがいを見つけてみる
システムエンジニアの仕事がきついと感じたら、まずは気分転換ややりがいを見つけてみるのが得策かもしれません。プライベートでストレスを発散したり、目の前にある仕事を一つずつこなしていったり、日常的にできることから始めてみましょう。
きつい原因が何なのかを探って対処するのも大切です。たとえば勤務時間の長さや給与の低さ、人間関係などで悩んでいる場合、会社に相談しなければ解決に向かいません。スキルの低さが原因なら、スクールや勉強会への参加でスキルアップを試みるのも一つの手です。
それでもシステムエンジニアの仕事がきついと感じるなら、働き方を変えてみるのもいいでしょう。希望条件の会社を探して転職したり、独立してフリーランスになったりすれば、きついと感じなくなる可能性は高いです。
SEの経験を活かしてキャリアチェンジを検討する
システムエンジニアの知識や経験を活かすためには、同じIT業界での転職が最適です。今よりも希望条件に合う会社を探す場合は、自分が仕事において何を優先するかを把握しておく必要があります。
勤務時間の長さや十分な給与、どんな業種のシステム開発を行うのかなど、人によって優先事項はさまざまでしょう。また、システムエンジニアから別の職種へのキャリアアップやキャリアチェンジを狙うのも効果的です。
ITエンジニアとして転職
システムエンジニアから他のITエンジニアへ転職する場合、以下のようなITエンジニアが候補に挙げられます。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
システムエンジニアとして身に着けたスキルや知識を活かせますが、それぞれの分野の専門知識も必要になります。ネットワークやサーバーなどの知見を深めるため自主的に勉強したり、資格取得に挑戦しましょう。
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プロジェクトマネージャーに転職
プロジェクトマネージャーはシステムエンジニアの経歴が活かせる仕事のひとつです。進捗やスケジュール管理、メンバーの調整、予算や品質などプロジェクト全体をまとめるのが仕事です。関係者との調整も担当するため、システムエンジニアの上位の仕事といえます。
プロジェクトマネージャーになると、通常開発に直接関わる機会は少なくなります。コミュニケーション能力を要する業務が得意な人や、マネジメント業務が好きな人には向いているキャリアパスです。
プロジェクトマネージャーの仕事内容や年収などについて興味がある方は下記の記事もあわせてご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)の役割とは?仕事内容や年収、なり方を解説
ITコンサルタントに転職
ITコンサルタントとは、クライアントの経営に関わる問題や事業課題を解決するためのITシステムなどを提案・開発する職業です。システムエンジニアよりもさらに上流の工程に携わる職種で、より広いIT業界の知識が必要になります。
業務をどのようにシステム化すれば円滑になるかをクライアントに提案できる営業力も大切です。システムエンジニアとして要件定義などを行った際の経験を活かせるキャリアパスといえます。
特にクライアントとの打ち合わせなどが得意でコミュニケーション能力が高い人に向いているのがITコンサルタントです。ITコンサルタントになりたい、もっと詳しく知りたいと思った方は下記の記事をご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】ITコンサルタントとは?年収や資格・向いている人の特徴を解説
フリーランスとして独立
独立してフリーランスエンジニアになるのも、きついと感じる現状を打破する手段のひとつです。システムエンジニアがきついと感じる問題点は、会社員ならではの悩みであることも多いとされています。
フリーランスになるタイミングは難しいですが「もっと早く転向すれば良かった」という意見も多いです。たとえばエンジニア歴19年のK.Kさん(40)は、仕事と直接関係のない拘束時間などをきついと感じていたため、独立してよかったと感じています。
今感じているきつさが会社員SE特有のものであれば、フリーランスになれば解消できるでしょう。ぜひ以下のインタビュー記事も参考にしてみてください。
「もっと早くフリーランスになれば良かった」エージェントを使うことで安定して案件を獲得できるように
ただし、フリーランスになると、これまで会社が行っていた営業や経理などの業務も行わなければいけません。レバテックフリーランスなら継続的な案件提案はもちろん、税理士に特別価格で確定申告代行を依頼できます。独立を考えている方は検討してみてください。
システムエンジニアになる時の注意点
システムエンジニアの仕事はきついと感じる場合もあると知った上で就職・転職する場合、会社選びで失敗したくはないものです。
以下で就職・転職時の具体的な注意点について確認していきましょう。
会社の労働環境や取引先をチェックする
会社によってシステムエンジニアの仕事がきついと感じるかどうかは大きく異なります。たとえば、エンジニア経験がない経営者であれば、無理なスケジュールの案件を獲得してくるようなケースが考えられます。
ほかにも、二次請けや三次請けのプロジェクトばかりになると待遇が悪くなりがちです。下請けになると残業や休日出勤が増える場合が多いので気を付けましょう。転職の際は、公開されている求人内容と会社情報をしっかり確認しておくことが大事です。
平均残業時間が非公開だったり、ボーナス・昇給に関する記述がなかったりすると要注意といえます。有給取得率も重要なので、面談の際に質問して判断するといいでしょう。
業務内容をチェックする
システムエンジニアの仕事は、クライアントのシステム開発に関わるSIerと、社内システムの保守管理を行う社内SEに分けられます。同じシステムエンジニアとはいえ両者の仕事は大きく異なっており、別の分野の場合やりがいを感じられない可能性もあるでしょう。
- SIer:外部のクライアントから案件を受注し、システムの設計、開発、運用などを行う
- 社内SE:社内システムの管理やヘルプデスクとして問い合わせ・故障対応などを行う
一般的にSIer業界では二次請けや三次請けになると報酬が低くなる傾向があります。社内SEは納期に余裕があるケースが多いですが、社員の問い合わせに迅速に対応する広い知識が必要になるでしょう。
どちらにせよ、自分がやりたい仕事内容なのかどうかは就職・転職前に確認しておきたいポイントです。
社内の人間関係や雰囲気をチェックする
入社前に把握するのは難しい点ですが、退職の大きな理由として人間関係が挙げられます。仕事がきついと感じる原因のひとつでもあるため、面接では志望先の会社の雰囲気を確かめてみるのが重要です。
面接会場が社内の場合は、自分がシステムエンジニアとして実際に働くことをイメージをしておくのも大事になります。
大抵の面接では最後に面接官から質問はないか問われることが多いので、その際にさまざまな質問をし、反応を判断材料として役立てるとよいでしょう。
気になることは入社前にあらかじめ聞いておいたほうが、就職・転職後にギャップが生まれることも少なくなり、会社側にもメリットがあります。積極的に聞いておきましょう。
また、未経験で何を質問していいかわからないといった場合は、下記の記事も参考にしてください。具体的な志望動機の例文や転職活動のコツを解説しています。
未経験からITエンジニアへ|求人の傾向や30・40代での目指し方
スキルを活かせるかを重要視する
仕事や自己学習で身に着けたスキルを活かせる企業であれば、モチベーションの維持にもつながります。経験者であれば扱えるプログラミング言語やサービスなどを活用し、転職先でも活躍が見込めます。
習得しているスキルや資格を評価してくれる会社であれば、年収アップにも期待できます。時間や労力をかけて身に着けたスキルや経験を武器に、より良い条件の会社を選びましょう。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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