未経験からネットワークエンジニアへ!求人に有利なスキルや資格とは | レバテックフリーランス
未経験からネットワークエンジニアへ!求人に有利なスキルや資格とは
「未経験でネットワークエンジニアへ転職することは可能なのか」と気になる方もいらっしゃると思います。本記事では、未経験でもネットワークエンジニアに転職できるのかという話題を中心に、仕事内容や年収などについて詳しく解説します。
そのほか、ネットワークエンジニアに求められる3つのスキルや転職の際に有利になる資格などもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
ネットワークエンジニアは未経験からでも目指せる
ネットワークエンジニアへの転職を検討している人にとって一番の懸念点である「未経験でも目指せる職業なのか」について解説します。
結論からいうと、ネットワークエンジニアは未経験からでも目指せる職業です。インフラ業界では未経験者にも広く門戸が開かれているほか、ネットワークエンジニアは社員が持つ技術や経験によって業務が分けられているため、未経験からネットワークエンジニアを目指すことも可能です。
たとえば、以下のような仕事であれば未経験でも対応できるでしょう。
- 回線の運用保守
- ヘルプデスク
- キッティング作業(初期設定)
- ラックへネットワーク機器を取り付ける作業
これらの業務で技術や経験を積んでから、以下のような上流工程の仕事へシフトしていくことが一般的です。
- 要件定義
- 仮想ネットワーク構築
- ネットワーク回線の設計
未経験でも目指せるネットワークエンジニアですが、何歳でもなれるわけではありません。おおよそ20代から40代ぐらいまでであれば可能といわれています。
20代であれば、まったくの未経験でも、ネットワークエンジニアへの転職は比較的容易といえます。資格や経験はなくても問題ないでしょう。最近では、若い人であれば未経験可の企業も増えてきています。
ただし、30代で未経験の場合はそれなりの即戦力人材が求められます。そのため、業務で使用するWordやExcel、Accessなどの操作がある程度できる前提であることが望ましいでしょう。
余裕があれば、後述するCCNAを取得しておくと、よりアピールにつながります。
40代からでも目指せる職種ですが、他職種・他業種同様に未経験で転職を検討する場合、厳しいのが現状といえます。理由としては、ネットワークエンジニアの業務には覚えることが多くあるためです。
ネットワークエンジニアの仕事内容
続いて、ネットワークエンジニアの仕事内容について解説します。ネットワークエンジニアとは、ネットワーク環境を構築して、快適にインターネットを使えるように整備する仕事です。そのほか、運用や保守も担当します。
主な仕事内容としては、以下の6つが挙げられます。
- 要件定義
- 設計
- 構築
- 下流工程の運用
- 保守
- 監視
なお、上流工程の業務のほうが下流工程の業務より、多くの知識・経験が求められる傾向にあります。それぞれ、どういった仕事内容なのか見ていきましょう。
要件定義
要件定義とは、顧客が求めているシステムを構築するうえで、顧客のニーズを引き出す業務です。自宅を建てる際にどういった家にしたいか、デザイナーが顧客と話し合う光景を想像するとわかりやすいでしょう。
設計
設計は、建築でいうところのデザインをあらわし、要件定義で抽出した顧客ニーズを形にしていく業務です。ここでは、システム構築に必要なソフトウェアやハードウェアの選定、ネットワーク機器のつながりを示した図など、さまざまな資料を作ります。
構築
構築は、設計で作成した資料に基づいて実際にシステムを構築していく業務です。ネットワーク機器を設置したり、ネットワーク機器の設定を行ったりします。最終的なテストも実施し、問題がなければ納品する流れです。
運用
運用では、機器のメンテナンスなどを担当します。ネットワーク機器の稼働状況の確認や設定変更などが主な業務です。そのほか、ソフトウェアのアップデート、ハードウェアの修理手配など業務は多岐にわたります。
これらの業務はマニュアルが完備されてあることが多いため、未経験者が担当するケースも多いようです。
保守
保守は、何かあったときのトラブル対応です。障害発生の原因を特定したり、システムを復旧させたりするのが業務内容といえます。こちらも専門知識よりマニュアル通りの対応が求められるため、未経験者が最初に担当しやすい業務です。
監視
監視は、システムの状態を監視する業務です。基本的には、監視ツールを使って機器の状態を監視します。監視業務もそこまでネットワークの知識を必要としないため、未経験者がキャリアをスタートさせるのに適した業務です。
ネットワークエンジニアの将来性
ネットワークエンジニアの需要は増え続けているのが実情です。ネットワークを介したビジネスがなくならない限りは、ネットワークエンジニアの需要はなくなることはないと考えてもいいでしょう。
みずほ情報総研株式会社が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、生産性上昇率が現在のまま高位で推移した場合、IT人材の需要が供給を大幅に上回るという予想が出ました。
その数は、2030年までに最大78.7万人にまで増加することが推定されています。仮に低位に生産性上昇率が推移したとしても、IT人材の供給不足は最大16.4万人発生する見込みです。
このように、現在、世界的にIT技術が急速に発展していることや労働力不足に伴い、ネットワークエンジニアのようなIT人材は不足傾向にあります。
ネットワークエンジニアの将来性について気になる人には、次の記事がおすすめです。将来性のほか、今後の需要、キャリアパスなどについてまとめられているので、ぜひ参考にしてください。
ネットワークエンジニアの将来性|クラウドの影響で今後の需要はどうなる?
参考:みずほ情報総研株式会社「IT人材需給に関する調査」
ネットワークエンジニアの平均年収
株式会社マイナビの運営する「マイナビエージェント」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は455万円でした。
20代では平均年収376万円ですが、30代を見ると554万円となり、キャリアが上がるにつれて収入も増えていくことが期待できます。
また、レバテックフリーランスに登録されているフリーランスのネットワークエンジニアに対する求人では、平均月収が67万円、単純計算で平均年収は約800万円になります。
ネットワークエンジニアは、できることが増えるにつれて下流工程から上流工程へ担当がシフトしていく仕事です。そのため、キャリアアップに伴い年収も上がる傾向にあります。
以下の記事では、ネットワークエンジニアの平均年収や年収を上げるコツなどを解説しています。ネットワークエンジニアの年収に関する情報を詳しく知りたい人は、チェックしてみてください。
ネットワークエンジニアの平均年収を役職や年代、企業規模別に解説
参考:マイナビエージェント「IT・インターネット・通信 ネットワークエンジニア」
ネットワークエンジニアに求められる3つのスキル
ネットワークエンジニアは、未経験からでもなれる職業です。これからネットワークエンジニアを目指す人が身につけておきたいスキルを紹介します。
求められるスキルは、以下の3つです。
- IT知識
- コミュニケーション能力
- 臨機応変に対応できる力
1つずつ詳しく見ていきましょう。
IT知識
ネットワークエンジニアはネットワークの構築に携わる仕事であるため、ネットワークの知識が必要不可欠です。ネットワークに関する知識があることで、ネットワーク関連のトラブルへの対応や、ネットワークの設計、構築をスムーズにできるようになります。
ネットワークの種類には、有線LANと無線WANなどがあり、ほかにも電話回線や専用回線、IP-VPNなどの接続方法も多くあるため、しっかり理解することが重要です。
また、ネットワークの構造に関する基礎知識以外にも、スイッチやルーターといったハードウェアに関する知識も求められます。これらが不足していると、実務で満足な成果を上げることはむずかしいでしょう。
業務に関連する物事に興味関心を抱き、知識を身につけようとする前向きな姿勢が求められます。
コミュニケーション能力
ネットワークエンジニアには、コミュニケーション能力も必要です。ネットワーク環境を構築する際は、エンジニアだけでなく複数人でプロジェクトを組んで進めます。
プロジェクトメンバーと進捗や進め方などの情報を共有をする必要があるため、円滑に連携するうえでもコミュニケーション能力は欠かせません。
また、チーム外の顧客に対して説明をする場面もあります。運用・保守を担当している場合、障害発生時の原因や再発防止策などを顧客に報告する必要があるため、物事を簡潔でわかりやすく説明する能力が必要です。
とくに、顧客には専門知識を持ち合わせていない人も多くいます。そのため、どのような相手でもわかりやすくかみくだいて説明できるような語彙力や伝え方も必要です。
臨機応変に対応できる力
ネットワーク環境においては、設計時と違って思うように動かなかったり、想定外のトラブルが発生したりすることもあります。ネットワークエンジニアには、そういった不測の事態でも柔軟に対応できる能力も必要です。
そのためにも、エラー箇所はどこなのか、誰に依頼すれば解消できるのか、といったITに関する知識が欠かせません。知識をもとに適切に判断し、コミュニケーション力を駆使して相談や依頼を、臨機応変にこなす能力が、ネットワークエンジニアには求められます。
ネットワークエンジニアに転職する際に有利となる資格
ネットワークエンジニアに転職する際に有利となる資格について解説します。有利になる資格は、以下の4つです。
- CCNA
- ネットワークスペシャリスト試験
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)
CCNA
CCNAは、ネットワーク機器メーカーであるCisco社が運営する資格です。ネットワークエンジニアとしては登竜門的位置づけで、ネットワークエンジニアになるために必要な知識が問われます。
CCNA取得を目指して学習すれば、ネットワークの仕組みやCisco社のネットワーク機器の操作に対する理解が深まるため、ネットワーク関連のトラブル発生時にも円滑に対応できる知識を習得できるでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験
IPA(情報処理推進機構)が主催する情報処理試験のうち、高度試験に分類される国家資格です。ネットワークエンジニアをはじめとしたインフラエンジニアを対象としています。
ネットワーク関連の技術を用いて、ニーズに合わせた情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たす人材や、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への、技術支援を行う人材が対象です。
合格すれば、ネットワークの構築や管理・運用、保守のすべてを担当でき、人に指導できるレベルであることの証明になります。
基本情報技術者試験
基礎情報技術者試験も、IPAが主催する情報処理試験の1つです。コンピューターシステムやシステム開発と運用、データベース、ネットワーク技術など、システム開発の土壌になる基礎知識が問われます。
試験勉強を通して、ITの知識全般を網羅できるため、幅広い知識習得をしたい人におすすめです。
情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)
情報セキュリティスペシャリスト試験も、IPAが主催する国家資格です。ネットワークスペシャリスト試験と並んで、高度試験とされます。情報セキュリティ技術の専門家として、情報セキュリティ管理を支援する人材が対象です。
クライアントの情報セキュリティポリシーに準拠し、セキュリティ機能の実現や情報システム基盤の構築を実施することが求められます。
未経験からネットワークエンジニアになるための方法
最後に、未経験からネットワークエンジニアになるための方法を紹介します。主な方法は以下の4つです。それぞれ比較して、自分にあった方法を見つけてください。
- ITスクールに通う
- 書籍で独学で学ぶ
- 学習サイトを活用する
- 勉強会を利用する
ITスクールに通う
未経験で知識をつけてからネットワークエンジニアを目指すのであれば、ITスクールの利用を検討してみましょう。
ITスクールでは、テキストを使った座学のほかに、実際にネットワーク機器を使った演習がカリキュラムに組み込まれていることがあります。
座学で身につけた知識を演習でより明確なものにでき、理解しやすくなるといったメリットがあります。
以下の記事では、プログラミングを学習するのにおすすめのスクールをまとめて紹介していますので、スクールを検討中の人は、ぜひ参考にしてください。
プログラミングを学習したい方におすすめのプログラミングスクール
書籍で独学で学ぶ
参考書を使った独学は、通勤中などの移動時間や休憩などスキマ時間で手軽に勉強できるメリットがあります。一方で、必ずしも自分が調べたい内容が参考書に載っているとは限らない点に注意が必要です。
参考書は、試験合格に向けたものや実務で使える技術を学ぶものなどさまざまなタイプがあるため、自分の目的に合わせたタイプを購入するようにしましょう。
学習サイトを活用する
近年では、ネットワークに関する基礎知識を無料で学べる学習サイトや、上述したCCNAの試験対策サイトなどが増えてきています。そういった学習サイトを使って勉強するのも、1つの方法です。
これらは、インターネット環境さえあればすぐに始められ、学習に取り組むハードルが低い点がメリットといえます。また、学びたい知識を集中的に学習できるのも魅力です。
最近では、動画サイトを通じてオンライン授業を開催しているケースもあります。自宅でプロの講師の授業を受けられるうえ、動画であれば何度でも繰り返し視聴できるため、復習にも役立つでしょう。
勉強会を利用する
ネットワークエンジニア志望者向けの勉強会に参加する方法では、実際にネットワークエンジニアとして活躍する人から現場について詳しく話を聞けるため、実務的なスキルや知識を身につけられるメリットがあります。
初心者でも参加できる勉強会もあるため、積極的に参加してみましょう。
未経験からネットワークエンジニアになる際のよくある質問
ここでは、未経験からネットワークエンジニアになる際のよくある質問に答えていきます。
Q. ネットワークエンジニアになるためには、どのようなスキルが必要ですか?
ネットワークエンジニアになるためには、ネットワークやセキュリティに関するスキルが必要です。また、プロジェクト管理能力やコミュニケーション能力も重要なスキルです。
Q. ネットワークエンジニアにおすすめの資格には、どのようなものがありますか?
ネットワークスペシャリスト試験や、CCNA、LPICなどの資格の取得がおすすめです。
Q. ネットワークエンジニアになるための勉強方法には、どのようなものがありますか?
ネットワークエンジニアになるための勉強方法として、書籍や学習サイト、勉強会への参加といった方法があります。
Q. 今後、ネットワークエンジニアの需要はどのように変化しますか?
IT化に伴い、IoTや5Gなどの先端分野の幅広いスキルを持ったネットワークエンジニアへの需要が増加すると予想されます。
Q. ネットワークスペシャリスト試験の取得にはどのくらいの期間が必要ですか?
取得にかかる期間は個人差がありますが、基礎知識がある場合は3~6ヶ月、未経験者でも1年程度の勉強期間が必要です。
※本記事は2024年3月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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