フリーランスの履歴書・職務経歴書の書き方を解説!記入例や注意点も紹介 | レバテックフリーランス
フリーランスの履歴書・職務経歴書の書き方を解説!記入例や注意点も紹介
フリーランスの履歴書・職務経歴書を作成する際は、個人事業主としての活動期間を職歴へ明記する必要があります。あわせて参画したプロジェクトでの役割や成果を明確に書き分けることが、選考を通過するためのポイントです。
この記事では、採用担当者の評価に繋がる職歴の書き方や、状況に合わせた志望動機・自己PRの例文、さらに守秘義務への対策について解説します。この記事を読むことで、フリーランスならではの強みを効果的に伝えるコツが分かります。

記事の監修者
泉澤 匡寛
レバテック代表執行役社長
同志社大学を卒業後、レバテックキャリアにてITエンジニアの採用支援、キャリア支援に従事。
IT人材不足に大きな課題感を持ち、新規事業の責任者としてIT特化型就職支援サービス「レバテックルーキー」や、プログラミングスクール「レバテックカレッジ」など、IT人材を増やす事業を開発。
2021年よりレバテック ITリクルーティング事業部部長として、事業戦略立案、採用、業務最適化など、レバテック複数ブランドの成長を多方面から牽引。
2025年4月にレバテック執行役社長に就任。
フリーランスが履歴書・職務経歴書を出す2つの場面
フリーランスが応募書類を提出する機会は、大きく分けて2つのパターンが存在します。それぞれの目的によってアピールすべきポイントが変動するため、まずは自身がどちらに該当するかを確認してください。
1. フリーランスから正社員へ転職・復帰する場合
安定した就業環境や、より規模の大きいプロジェクトへの参画を求め、フリーランスから正社員へ転職する場面があります。
このケースでは、採用担当者は組織に適応できる協調性や、フリーランス時代に培った即戦力スキルを自社でどう活かせるかを評価基準とします。会社員時代とフリーランス時代のキャリアのつながりを示すアプローチが効果的です。
過去の経験が現在の希望職種にどう結びついているかを論理的に説明できるようにすると良いでしょう。
2. 業務委託案件やエージェントへ応募する場合
業務委託案件の獲得を目指す際や、エージェントへ登録する場面では、履歴書および職務経歴書の提出が必要です。
この場合、即戦力として貢献できる実務スキルと過去の実績が直接的な評価対象になります。そのため、発注側が抱える課題を解決できる人材であることを書面を通じて明確に提示する必要があります。
これまでに経験した業務内容や担当領域を過不足なく記載すれば、自身の強みが正確に伝わり、希望に沿った案件を獲得できる確率が高まるでしょう。
フリーランスが提出する履歴書・職務経歴書の書き方
フリーランスが提出する、履歴書の記入項目と書き方を解説します。見本となる記入例に、自分の職歴や資格を当てはめて作成してみてください。
履歴書・職務経歴書の作成自体が初めてという方は、厚生労働省が公開している「履歴書の書き方」や「職務経歴書の作り方」も参考にしてみると良いでしょう。
参考:履歴書の書き方|青森労働局 ハローワーク(公共職業安定所)
職務経歴書の作り方|厚生労働省職業安定局 都道府県労働局 ハローワーク(公共職業安定所)
基本情報
基本情報として記入する項目は以下の通りです。
- 氏名
- 生年月日
- 年齢
- 性別
- 住所
- 連絡先
氏名や住所の振り仮名は、「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」なら片仮名で記入しましょう。年齢欄には、履歴書を企業に提出する時点での満年齢を記載します。連絡先には、日中に応答しやすい電話番号やメールアドレスを記入してください。
すべての項目を記入し終えたら、最後に証明写真を貼ります。証明写真は、撮影から3ヶ月以内の写真を使用するのがマナーです。
職歴
職歴の書き方は、開業届を出して事業を行っていた場合と、出さずに働いていた場合で変わります。いずれにしても、会社員のように「入社」「退社」といった言葉は使いません。
実務経験が正しく評価されるように、個人事業主としての活動実態に合わせた書き方で書類を作成しましょう。以下に記入見本を掲載するので、参考にしてください。
開業届を出して働いていた場合
開業届を提出して個人事業主として活動していた場合、以下のように職歴を記入します。
【記入見本】
-
平成29年1月:個人事業主として開業、◯◯事務所を設立(屋号:◯◯)
平成30年3月:◯◯株式会社の案件を請け負い、デザイナー業務に従事
令和3年1月:一身上の都合により廃業
案件を発注したクライアント名を書くと、信用度が高まります。守秘義務といった契約の都合で記載できない場合は、「◯◯の仕事に従事」と記せば問題ありません。
開業届を出さずに働いていた場合
税務署へ開業届を提出せずに案件を受注していた期間は、個人の資格で業務を請け負っていた旨を記述します。
【記入見本】
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平成30年4月:在宅にてWebデザイン業務を開始
令和3年3月:契約満了に伴い業務を終了
届出を出していない状況では、「開業」という言葉を使わずに「業務を開始」と言い換える表現が適切です。契約が終了した際には「一身上の都合」ではなく「契約満了」と書き添えましょう。
クラウドソーシングを使っていた場合
クラウドソーシングを中心に案件を受注していた場合は、利用していたサービス名を職歴欄へ明記します。補足として利用していた媒体名や受注した仕事の傾向を記載すると、担当者が稼働状況を把握しやすくなるでしょう。
【記入見本】
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令和元年8月:個人事業主としてクラウドソーシング〇〇登録
令和元年8月:Webデザイン・開発の受託開発
令和2年3月:クラウドソーシング〇〇退会
令和2年4月:一身上の理由により活動停止
もし利用していたサイト自体が閉鎖した場合は、「サービス終了に伴い登録解除」と事実を記載すれば問題ありません。
資格
資格を取得している場合は、なるべく履歴書に記入しましょう。まだ取得していない勉強中の資格も記入して構いません。
資格名は正式名称で記入します。資格によっては有効期間があるので、期限が切れていないか事前に確認しましょう。
【記入見本】
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平成30年10月:応用情報技術者試験 合格
令和3年10月:ネットワークスペシャリスト試験 取得予定
業務に直接関係ない資格も、アピールにつながる場合があります。1級や準1級といった上位級に合格していれば、面接での話題作りになるでしょう。3級や初級といった比較的難易度の低い級は、取得していても記入しないのが無難です。
複数あって書き切れない場合は、業務と関係が深い資格・難易度の高い資格を優先します。
業務実績
フリーランスの履歴書で特に大事なのは、業務実績や具体的な成果です。成果物のURLがあれば履歴書に記載し、採用担当者やクライアントが一目で確認できるようにしましょう。
ただし、参画したプロジェクトには守秘義務が伴うケースが多いため、発注元へ公開の可否をあらかじめ確認する必要があります。もしも規約により実名を伏せる取り決めがある場合は、業界名や大まかな企業規模をぼかして記述しましょう。
制作実績に伴う成果は、売上目標の達成率やアクセス数の増加数といった客観的な数字を交えて記載します。
【記入見本】
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平成30年4月〜6月:
◯株式会社よりWebサイトのリニューアルを請け負う
リニューアルより2ヶ月後、PV数◯◯アップ、コンバージョン率◯%アップ
履歴書とともに職務経歴書・ポートフォリオを提出する場合は、各書類の内容に矛盾が生じないよう注意しましょう。
志望動機
志望動機は、単にスキルアップを望むだけでなく、自身が持つ経験を還元してどのように貢献できるかまでを書き添える形が基本です。これまでの働き方を通じて得た強みと、企業の方向性が合致している点を伝えると言葉の重みが増すでしょう。
ここでは、正社員への転職を目指す場合と、フリーランスとして案件の受注を目指す場合の志望動機の書き方を解説します。
正社員への転職を目指す場合
単に「収入や雇用の安定」を理由に挙げるのではなく、企業が掲げるビジョンへ共感した点を伝えると、評価につながりやすいでしょう。
「個人では経験できない大規模なシステム構築に組織のメンバーとして挑戦したい」といった前向きな意欲を示す形が基本です。
フリーランスとして培った自走力をベースに、組織の一員としてどのような成果をもたらすことができるかまで具体化して提示しましょう。
フリーランスとして案件の受注を目指す場合
フリーランスとして案件の受注を目指す場合は、「スキルを活かしてどのように貢献したいか」を伝えます。即戦力としての価値が重視されるため、発注側の課題をクリアできる根拠を提示しなければなりません。
たとえば過去の案件で「売上を〇%向上させた」や「開発期間を〇ヶ月短縮した」などの数字を交えて貢献意欲を示す方法が効果的です。
熱意の表明に留まらず、実務に基づいた客観的な能力を証明する姿勢が、高単価案件の獲得につながるでしょう。
自己PR
これまでの活動で得た経験を強みとしてアピールするためには、応募先が求める人物像に合わせた自己PRの作成が欠かせません。
採用担当者や発注側は、チームを円滑に動かす立ち回りや、直面した課題を1人で突破できる自走力に注目しています。そのため、自身の持つ強みが組織の利益やプロジェクトの進捗にどう結びつくかまでを言葉にして伝えましょう。
特にフリーランス特有の臨機応変な対応力や、細やかなスケジュール調整力をアピールすると高い評価を得られる可能性があります。ここでは、実務で評価されやすい代表的な能力を挙げながら、それぞれの強みを書類に落とし込むコツについて解説します。
クライアントの要望に応える力
自己PRとして有効なスキルの一つは、クライアントの要望に応える力だといえます。どの企業もクライアントも解決したい事柄があり、課題に真摯に取り組んでくれる人材を求めるからです。
フリーランスは、相手が抱える課題や求める成果を把握して要望を形にできなければ、契約の更新や単価アップが難しくなります。フリーランスを続けた経験は「要望に応える力」の証明になるため、積極的に自己PRに取り入れましょう。
コミュニケーション能力
フリーランス経験で培ったコミュニケーション能力も、アピールポイントとなります。応募する企業や職種によっては、クライアントのニーズを聞き出すヒアリング力、営業で培った交渉力も評価対象になるでしょう。
単に「人と話すのが得意」と言い切るだけでなく、これまでに経験したトラブルを対話によって解決した実例を盛り込んでください。業務を円滑に進めるためにどのような工夫や配慮を行ったかを記載すると、周囲のメンバーと協力しながら進められる姿勢が伝わります。
自身の強みを客観的な事実とあわせて書類へ落とし込み、チーム開発やプロジェクト運営でも力を発揮できる点をアピールしましょう。
スケジュール管理能力
複数の案件を並行して進めた経験や、納期を厳守するために徹底したタスク管理を行ってきた実績があれば記入しましょう。スケジュール管理能力は、タスク調整や納期厳守、税務の手続きなどをすべて自己責任でこなしてきたフリーランスの強みです。
フリーランスに限らず、会社員にとってもスケジュール管理能力は重要なスキルです。遅延のリスクを事前に察知し、早期に対策を講じた経験を記入すれば、セルフマネジメントができるフリーランスとして印象付けられます。
会計能力
フリーランス経験で得た会計能力は、会社員になっても活かせるスキルとしてアピールできます。企業で働く場合も、予算や経費、利益の管理は必要だからです。特に、プロジェクトを率いる立場になれば、技術面だけでなく金銭面の管理も求められます。
日常の記帳や税務手続きを通じて、売上と経費の仕組みを身をもって理解している点は、会社員にない長所になるでしょう。単に数字の入力ができるという話ではなく、経営的な視点から物事を捉える土台が備わっている根拠を記入するのがおすすめです。
予算管理の考え方を実務にどう活かせるかを明確にすれば、将来的にチームを率いるマネジメント層としての適性も伝わります。
フリーランスITエンジニア向け志望動機の記入例
ペルソナやターゲットに合わせた、すぐに使える志望動機の例文です。自身の経歴や目指すキャリアに合わせて、必要な部分をカスタマイズして活用してください。
Webエンジニアが正社員転職を目指す場合
【対象:30代Web系エンジニア(安定と組織でのプロダクト開発を希望)】
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フリーランスとして3年間、複数のWebアプリケーション開発に携わってきました。最上流からリリースまで単独で完結させるスキルを磨きましたが、外部ベンダーという立場上、プロダクトの長期的な成長やサービス改善に深くコミットできない点に限界を感じるようになりました。
貴社は自社サービスであるECサイトの開発において、ユーザーの声を迅速に反映する内製化チームを強化されていると伺いました。これまでに培ったフルスタックな開発経験とスピード感を活かし、貴社ビジネスの成長に腰を据えて貢献したく、正社員としての登用を志望いたします。
インフラエンジニアが大型案件狙う場合
【対象:30代後半インフラエンジニア(大規模案件へのステップアップ)】
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これまで10年間、インフラエンジニアとして小・中規模のサーバー構築や運用をフリーランスとして請け負ってきました。近年はクラウド移行案件を多く経験し、設計の最適化によるコスト削減で確かな成果を上げてまいりました。
次のステップとして、より社会的影響力の大きい大規模なインフラ基盤の設計・構築に挑戦したいと考えております。
貴社が手がける数百万ユーザー規模のエンタープライズ向けシステムであれば、私のクラウド知見を発揮しつつ、高可用性を担保する堅牢な設計で貢献できると考え、参画を希望いたします。
サーバーサイド未経験者が案件獲得狙う場合
【対象:20代後半、他職種からサーバーサイドへの領域拡大・初案件獲得を目指す場合】
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フロントエンドエンジニアとして2年間のフリーランス活動を経て、より市場価値の高いエンジニアを目指すため、Pythonを用いたサーバーサイド開発の技術を習得いたしました。
貴社のプロジェクトにおいては、フロントエンドの知見を活かしたAPI連携の設計や、画面側の挙動を考慮したスムーズなチーム開発が可能です。UI/UXとバックエンドの双方を理解しているからこそ、手戻りのない実装で即座にプロジェクトに貢献できます。
いち早く技術をキャッチアップし、貴社の力になりたいと考え、参画を希望いたします。
フリーランスITエンジニア向け自己PRの記入例
ここでは、フリーランスとしての実績や強みを効果的にアピールするための自己PRの例文を紹介します。
ポートフォリオへの記載内容について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
システム開発における提案力を伝える場合
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私の強みは、クライアントの潜在的な課題を汲み取った提案力にあります。
フリーランスとして受託したECサイトリニューアル案件において、当初はデザインの変更のみを要求されていました。しかし、裏側のシステムを確認したところ、決済処理のレスポンスが遅く離脱の原因になっていることを発見しました。
そこで、バックエンドの処理高速化やデータベースのインデックス最適化を合わせて提案し、実行いたしました。結果としてページ速度が30%向上し、コンバージョン率が1.5倍に改善されました。
指示された実装をこなすだけでなく、ビジネスゴールを見据えたシステム提案が可能です。
プロジェクトの納期管理能力を伝える場合
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私は徹底した工数管理と納期厳守をモットーとしています。これまでに計15件のWeb開発案件をフリーランスとして請け負ってきましたが、納期遅延は一度もありません。
案件着手時に、想定されるトラブルやバグ修正のバッファをあらかじめ20%組み込んだ作業工程表を作成し、クライアントと常に進捗を可視化して共有する仕組みを作っています。
この高い自己管理能力とリスクヘッジ能力を活かし、タイトなスケジュールのプロジェクトであっても、安定して納期通りに進行・完遂させます。
開発チームでの交渉力を伝える場合
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フリーランスとして複数の開発チームに参画する中で、マルチステークホルダー間の交渉力を磨いてきました。
以前参画した業務基盤システム刷新プロジェクトでは、非IT部門のユーザーから数多くの追加要望が出て、開発範囲が肥大化し納期遅延の危機に瀕していました。私はフリーランスという客観的な立場を活かし、各要望の優先度や開発工数を整理して提示しました。
ユーザー側と開発リーダー双方の妥協点を引き出し、要件の15%を次期フェーズに回す調整を行い、期日通りのリリースを達成しました。
組織の枠を超えて、円滑な合意形成を推進できます。
予算管理能力や会計知識を伝える場合
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5年間の個人事業主経験を通じて、エンジニアリングをコストや投資の視点から捉える会計意識を養いました。
毎年、自身で確定申告を行い、売上や経費、利益率を管理してきたため、プロジェクトにかかる人件費やインフラコストの最適化に対する高い意識を常に持って開発に取り組んでいます。
過去の案件でも、サーバー構成を見直すことで、開発要件を満たしたまま月額のインフラ費用を40%削減することに成功しました。
貴社でも、技術的な視点だけでなく、経営や予算の視点を持って開発コストの最適化に貢献します。
フリーランスの職歴を履歴書でアピールするコツ

より良い履歴書にするには、事実を伝えるだけでなく、自分の魅力を伝えることが大切です。
ここでは、フリーランスの職歴を効果的にアピールするコツをまとめました。
フリーランスならではの強みを記載する
会社員にはあまりない、フリーランスならではの強みを記載すると効果的です。フリーランスには、以下のような強みがあげられます。
- 実力主義なのでスキルレベルが高い
- 自ら営業をして案件を獲得してきた
- スケジュールや予算管理の経験がある
フリーランスは、会社員よりも経営的視点が身についている点を強みとしてアピールすると効果的です。
空白期間もポジティブな伝え方をする
仕事をしていない空白期間もポジティブに伝えるのがコツです。ただのブランクにしてしまうと、採用担当者やクライアントから「働く意思がなかったのか?」と疑問を持たれてしまう可能性があります。
離職期間がある方は、その間に取り組んだ活動を書きましょう。具体的な内容としては、資格取得の勉強や顧客獲得のための営業、留学、育児・介護などです。
休止理由を述べたうえで、目標に向けて努力した経験をアピールするのが望ましいでしょう。
職務経歴書と内容に一貫性を持たせる
履歴書に記載するフリーランスの期間や主な担当業務は、職務経歴書の内容と必ず一致させてください。
フリーランスは「複数案件の並行稼働」や「短期のスポット案件」が多く、経歴の時系列が複雑になりがちです。そのため履歴書に記載した稼働期間と、職務経歴書に記載する個別の案件期間に矛盾が生じやすくなります。
内容に一貫性がないと、採用担当者に「書類が雑」「経歴に不審な点がある」とネガティブに捉えられる原因となるため、提出前に必ずチェックしましょう。
実績や成果は数字を用いて具体的に伝える
フリーランスは、即戦力としての実績が重要視されます。「高負荷対策を行いました」という抽象的な記述は避けましょう。「データベースのチューニングにより、レスポンス速度を45%向上、サーバーコストを月額20万円削減」のように、具体的な数値を交えて成果を記載します。
数字を用いるメリットは、技術的な専門知識がない採用担当者や現場以外の決裁者に対しても、ビジネスへの貢献度をひと目で客観的に証明できる点にあります。
フリーランスが履歴書を作成する際の注意点
トラブルを防ぎ、採用担当者にマイナスな印象を与えないための注意点が存在します。正社員向けの一般的なルール以上に配慮すべきポイントをまとめました。
廃業理由をポジティブな言葉で説明する
正社員に転職する際の廃業理由は、ネガティブな原因を避けましょう。「収入の減少」や「案件が途絶えた」といった後ろ向きな理由は評価を下げてしまう可能性があります。
「より大規模なチームで社会的影響力の大きい開発にコミットしたい」といった、前向きなキャリアアップの文脈で説明するのがおすすめです。組織に属することでしか得られない経験を求める姿勢を示しましょう。
自身の成長意欲が、企業の利益や発展と結びついている点をアピールする構成が求められます。
事前契約で規定された守秘義務を守る
書類選考で注意すべき要素の一つとして、秘密保持契約(NDA)の遵守があります。過去に参画したクライアントの具体的な企業名や、プロジェクトの内容を履歴書にそのまま書く行為はNDA違反にあたるおそれがあるため避けましょう。「情報漏洩リスクに対する意識が低い」とみなされ、選考でマイナス評価につながりかねません。
企業名を出せない場合は「東証プライム上場・ECサイト運営企業」といったように、元請け企業の規模感や、業界名に置き換えて記載しましょう。
副業で継続する場合は応募先に確認する
正社員転職後も、既存クライアントとの業務委託契約を副業として継続したいケースがあるでしょう。その場合は、応募先企業が副業を許可しているか事前に必ず確認します。
面接の段階で状況を正直に伝え、入社後に副業が発覚して会社とトラブルに発展するリスクを回避しましょう。事前に合意形成をしておけば、誠実な人柄としての評価にもつながります。
職歴の末尾に正しい終了表記を記載する
職歴欄の最後には、一般的なルール通り、右下に「以上」と記載します。現在もフリーランスを継続している場合は、「現在に至る」と書いた次の行に「以上」と記載してください。
この表記がないと、経歴の記述がまだ途中で続いているのか、ここで完結しているのかが採用側に伝わりません。書類の完成度が低いと判断され、社会人マナーを疑われるおそれがあります。
履歴書を提出する前に、末尾の記述が正しく締めくくられているか必ず確認しましょう。
経歴の不実記載や嘘の申告を避ける
扱えないスキルを扱えると書いたり、参画期間を長く偽ったりする行為は避けてください。
実務に入った段階で、実際のスキルとの乖離が明らかになりやすいものです。最悪の場合、契約解除や内定取り消しのリスクがあるため注意が必要です。
自身のスキルセットは正確に記述しましょう。経験の浅い領域は「勉強中」と正直に伝える方が、かえって好印象につながります。
提出前に誤字脱字の確認を徹底する
提出する書類のクオリティは、仕事の丁寧さの証明につながります。そのため、履歴書の誤字脱字チェックを怠ると、実務でも大雑把で確認不足な動きをするのではないかと懸念される可能性があります。
特に数字や固有名詞の間違いはビジネスにおいて致命的です。作成後は一度印刷して目視で見直す、あるいはオンラインの校正ツールを使用してミスがないか確認し、完璧な状態に仕上げてから提出する癖をつけましょう。
クライアントに指定された履歴書を使用する
企業やエージェントによっては、独自の指定フォーマットや、Excel・Wordなどのファイル形式を指定される場合があります。その場合は必ず指示に従って履歴書を作成しましょう。
指定フォーマットがある場合、先方は複数の応募者の経歴を一元管理したり、社内システムにデータを取り込んだりしているケースが多いためです。指定を無視して異なるテンプレートで提出すると、先方の確認作業や管理に余計な手間をかけさせてしまう可能性があります。
相手の受付ルールに柔軟に合わせることも、スムーズに選考を進めるための大切なマナーです。
履歴書のデータは保存しておく
一度作成した履歴書や職務経歴書のデータは手元に保管しておきましょう。別の案件へ応募する際や、面接直前に自身の発言内容と書類の整合性を確認する際に必要になるからです。
提出用のPDF形式だけでなく、後から文面をいつでも編集できるファイル形式(WordやExcelなど)でも残しておきましょう。新しい案件に参画して経歴が更新された際、スムーズに修正作業が進められるため、将来の自分の工数削減にもつながります。
履歴書作成はフリーランスエージェントの活用がおすすめ
自身の経歴の書き方で合っているか不安が残る場合や、守秘義務の境界線が分からない場合は、フリーランスエージェントの活用がおすすめです。
たとえばレバテックフリーランスでは、専任アドバイザーによる書類添削や単価交渉の代行などのサービスが受けられます。スキルセットや価値観、将来のビジョンをヒアリングしたうえで、企業の内情に精通したプロの視点から希望に沿った案件を提案します。正社員への転身や、高単価案件の獲得を目指している方は、お気軽にご相談ください。
アドバイザーによる書類添削が受けられる
フリーランスエージェントによっては、各業界の動向や企業の採用・発注基準を熟知したプロのアドバイザーが、履歴書や職務経歴書を無償で添削してくれます。これまでに培ったスキルや実績が、相手側に最大限伝わる表現へとブラッシュアップが可能です。
自己流の文章では見落としがちな強みの不足を的確に指摘してもらえるため、書類の完成度を引き上げられます。
職歴のアピールや守秘義務のクリア方法を相談できる
「過去の実績をどこまで具体的に書いて大丈夫か」という守秘義務の判断や、高単価案件を狙うための効果的な見せ方を個別に相談できます。自身の経験に基づいた最適な経歴のまとめ方をサポートしてもらえるため、応募先に響く書類を迷わずに作成できるでしょう。
一人で抱え込みがちなフリーランス特有の疑問をプロの視点で解消できるのは、フリーランスエージェントの大きな強みです。
書類選考なしで参画できる案件を紹介される可能性がある
エージェントとクライアント企業との間に強い信頼関係が構築されている場合、アドバイザーがあなたの実績を直接推薦するケースがあります。場合によっては、書類選考をスキップして直接面談へ進める優良案件を紹介してもらえるでしょう。
できるだけスピーディーに次の案件を決定させたいフリーランスにとって、活動期間を大幅に短縮できるメリットといえます。
フリーランスの履歴書に関するよくある質問
ここでは、フリーランスの履歴書に関するよくある質問に答えます。
Q. フリーランスの経験は正式な職歴にならない?
正式な職歴として認められます。現在のビジネスシーンにおいては、正社員としての雇用形態よりも、どのような案件で何を成し遂げてきたかという実務スキルや成果が重視される傾向が強いためです。
これまでに培った実績や、プロのフリーランスとしての自走力を採用担当者へアピールする材料となります。職歴欄に記載し、即戦力として貢献できる人材であることを伝えましょう。
Q. フリーランスが履歴書に記載する「日付」はいつのもの?
履歴書の右上に記載する日付は、提出方法によって使い分けます。郵送する場合はポストへ投函する日、メール送信や面接時に手渡しする場合は提出する当日の日付を記載してください。
履歴書全体の日付表記は「西暦(202X年)」か「和暦(令和X年)」のどちらかで統一しましょう。職歴欄の記載や資格の取得年月の表記がバラバラの状態だと読みにくくなってしまうため、最後に必ず見直してください。
Q. 業務委託の実績は履歴書だけでアピールできる?
履歴書だけではアピールしきれないため、職務経歴書やポートフォリオをセットで提出します。履歴書はあくまで略歴を確認するための書類です。
一方で、職務経歴書は自身のスキルや業務への取り組み方を詳しく伝えるための書類として機能します。担当した具体的な業務内容、成果物の規模、チーム内での自身の役割などは、職務経歴書側に詳細に記述するのが基本のルールです。
Q. 履歴書をパソコンで作る場合のフォントや文字サイズは?
フォントは「MS 明朝」や「游明朝」などの明朝体が標準的です。文字サイズは、全体の読みやすさを考慮して10.5〜12ポイントの間に設定すると良いでしょう。
フォントの種類は全体で1種類に統一してください。複数のフォントが混在していると、それだけでレイアウトが崩れて見えてしまいます。
デザインとしての美しさよりも、「誰が読んでも読みやすいこと」を最優先に考慮して設定を行いましょう。
※本記事は2026年8月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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