フリーランスの履歴書はどう書くべき?項目別の例やポイントを解説

フリーランスや個人事業主経験者が正社員求人に応募する際、履歴書の書き方に疑問を持つ人も多いでしょう。この記事では、フリーランス経験者が正社員として就職する際や、フリーランスとしてクライアントと契約する際に必要な履歴書の書き方を解説します。自己PRや志望動機といった項目のポイントも紹介しているので、フリーランスとしての経験をアピールしたい方は参考にしてください。

フリーランスの職歴について相談する

目次

フリーランスに履歴書が必要な場合
フリーランスが履歴書に書くべき項目
フリーランスが履歴書を書くときのポイント
状況別の履歴書のコツ
フリーランスと個人事業主の違い
まとめ

フリーランスの収入見込みをチェック

 

簡単60秒! 無料登録

フリーランスに履歴書が必要な場合

フリーランスに履歴書が必要となるのは、「フリーランスとして案件を受注する場合」と「フリーランスから正社員になる場合」の2パターンに分かれます。

フリーランスとして案件を受注する場合

フリーランスは履歴書を提出せずに案件を受注することが多いですが、クライアントによっては履歴書が求められます。特に、クライアントが大企業である場合や、長期の案件を受注する場合に、履歴書を求められることが多いようです。

フリーランスから正社員になる場合

フリーランスから正社員を目指す場合は、履歴書が必要になります。就職活動では、書類選考の段階で履歴書と職務経歴書の提出を求められるのが一般的です。

また、正社員だけではなくアルバイトを目指す場合も履歴書が必要になります。

フリーランスの職歴について相談する

フリーランスが履歴書に書くべき項目

フリーランスが履歴書に書くべき項目には、下記のようなものがあります。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 現住所
  • 電話番号
  • 連絡先
  • 学歴・職歴
  • 免許・資格
  • 志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど

上記は、2020年7月に厚生労働省が新たに発表した様式例(厚生労働省履歴書様式例)にもとづいて掲載しています。各項目に記入する内容については、後述します。

※参考 : 新たな履歴書の様式例の作成について|厚生労働省

なお、履歴書は必ずしも上記の様式でなくても構いません。履歴書用紙の中には、経歴や自己PR欄、志望動機欄など、自分がアピールしたい内容を強調できるフォーマットのものもあります。過去の経歴や就職の目的、希望によって自分に合った形式を選びましょう。履歴書は書店やコンビニエンスストアで購入できるほか、インターネット上で無料のテンプレートをダウンロードすることもできます。

証明写真

履歴書には証明写真が必要です。一般的には、撮影から3ヶ月以内の写真を貼ることがマナーとなっています。写真の貼り付けに失敗して履歴書を一から書き直すことがないよう、すべての項目を記入してから貼るのが賢明でしょう。

職歴

個人事業主として事業を行っていた場合と、フリーランスとして案件を請け負っていた場合で、職歴(職務経歴)欄の表現が若干変わります。いずれにしても、会社員のように「入社」「退社」といった言葉を使わないので注意しましょう。以下に記入見本を掲載するので参考にしてください。

なお、個人事業主とフリーランスの違いについては「フリーランスと個人事業主の違い」の項目で詳しく説明しています。

開業届を提出し事務所を設立した場合

開業届を提出し、事務所を設立していた場合、職務経歴欄には以下のように記入します。

【記入見本】
平成29年1月 個人事業主として開業、◯◯事務所を設立(屋号:◯◯)
平成30年3月 ◯◯株式会社の案件を請け負い、 デザイナー業務に従事
令和3年1月 一身上の都合により廃業

案件を請け負ったクライアントの社名を書くと、信用度が高まります。しかし、守秘義務など契約の都合で記載できない場合は、「◯◯の仕事に従事」と記せば問題ありません。

開業届は出さずに働いていた場合

開業届は出さず、フリーランスとしてクラウドソーシングなどから案件を請け負っていた場合の職務経歴欄は、次のように記入します。

【記入見本】
平成30年1月 個人事業主として活動
平成30年2月 ◯◯(クラウドソーシングサイト名)にデザイナーとして登録
平成30年3月 ◯◯株式会社の業務を請け負う
令和2年2月 クラウドソーシングサイトを一身上の都合により退会
令和3年3月 一身上の都合により活動停止

クラウドソーシングサービスを利用して案件を受注していた場合は、登録していたサービス名を記載します。サービス側の都合で退会を余儀なくされた場合は、「サイト閉鎖により退会(登録解除)」と記入してください。

家業を手伝っていた場合

家業を手伝っていた場合の職歴の書き方は、「法人の従業員として働いていたのか」「家族従業員として働いていたのか」で異なります。
前者のように、家業であっても法人との雇用契約を結んでいた場合は、会社員と同様に「◯◯株式会社へ入社」と書けばOKです。家族従業員として働いていた場合は、以下の記入見本のように、「従事」「退職」という表現を使いましょう。

【記入見本】
平成30年4月 家業である◯◯商店に従事(経理業務を行う)
令和3年3月 一身上の都合により退職

職歴の書き方についてさらに知りたい方は、「フリーランスの職業欄の書き方は?」を参考にしてください。

制作実績

エンジニアやデザイナー、ライターといった職種で活動していた場合、これまでに携わった案件を制作実績としてアピールできます。過去に制作したWebサイトや自分のポートフォリオサイトのURLを自己PR欄に記入しましょう。

ただし、案件には守秘義務があるので、事前に公開可能なものか確認してから掲載する必要があります。ライターの場合、寄稿形式で自分の名前を公開している記事なら公開しても構いません。しかし、無記名で提供している記事を制作実績として公表するのは、避けたほうが無難です。

また、クライアントが大手企業の場合は、実績にインパクトを出すため具体的な企業名を書くのがおすすめです。ただ、こちらも秘密保持の観点から社名を明かせない場合があるので確認をとってから記載するようにしましょう。

制作実績の記入見本

制作実績は、以下のように記入します。履歴書の職歴欄に簡単な実績を書き加え、具体的な内容は自己PR欄などに記載すると良いでしょう。

【記入見本】
平成30年4月〜6月:
◯◯株式会社よりWebサイトのリニューアルを請け負う
リニューアルより2ヶ月後、PV数◯◯アップ、コンバージョン率◯%アップ

Webサイトやコンテンツを制作する案件について記載する際は、案件の概要だけでなくPV数やコンバージョン率といった具体的な数値を記すと効果的です。

また、履歴書と一緒に職務経歴書やポートフォリオを提出する場合は、書類ごとの内容に矛盾が生じないよう気をつけましょう。

資格

資格を取得していれば、履歴書に記入できます。まだ取得していない勉強中の資格も記入して構いません。IPAなどの国家資格だけでなく、ベンダー資格もアピール材料の一つとして使えます。資格によっては有効期限が設けられているので、期限が切れていないか事前に確認しておきましょう。また、資格名は正式名称で記入してください。

資格の内容は、業務に直接関係のないものでも使える場合があります。1級や準1級といった上位級に合格していれば、面接での話題作りに一役買うでしょう。一方、3級や初級といった比較的難易度の低い級は、取得していても記入しないほうが無難といえます。

【記入見本】
平成30年10月 応用情報技術者試験 合格
令和3年10月 ネットワークスペシャリスト試験 取得予定

アピールできる資格の例

IT系の職種でアピールできる資格には、「応用情報技術者」や「データベーススペシャリスト試験」「情報セキュリティスペシャリスト試験」「プロジェクトマネージャー試験
」といったものがあります。

保有している資格が複数あって書き切れない場合は、業務と関連が深い資格や難易度の高い資格から優先的に記入しましょう。

エンジニアがアピールすると効果的な資格については、「エンジニアの資格」の記事もチェックしてみてください。

志望動機

志望動機は、やる気や向上心を感じられる前向きな内容にしましょう。具体的には、「業務の幅を広げたいから」「この企業でないと○○を実現できないため」などです。

実際には、フリーランスとして働いている中で「フリーランスでは将来が不安」「正社員のほうが安定している」といった不満を理由に、正社員への就職を考える人も少なくないでしょう。

しかし、否定的な志望動機は、面接官に「入社しても不満があればすぐ辞めてしまう人」という印象を与えかねません。現状の不満と捉えられかねない内容は書かず、業務に対する意欲を感じさせるポジティブな志望動機を作成しましょう。

ITエンジニアに未経験から転職するには|志望動機例文や転職活動のコツ」では、具体的な志望動機の例を紹介しています。

自己PR

フリーランスとしてのこれまでの経験を活かした自己PRを作成しましょう。採用担当者やクライアントは、「即戦力となるスキルがあるか」「社員と協力して業務に取り組めるか」といった点に注目しています。

これまでの実績をもとに自分のスキルを客観的に説明し、今後の仕事にどう活かせるかをアピールしましょう。自己PRを考える際は、企業やクライアントがどのような人材を求めているかをイメージするのがポイントです。

以下では、自己PRでアピールできるスキルの例を紹介します。

クライアントの要望に応える力

フリーランスとして継続的に案件を請け負ってきた経験は、クライアントの要望に応える力があることを裏付けられます。

クライアントが抱える課題や求める成果、予算や期間に対応できるかといった要望をヒアリングし、形にする力がなければ、フリーランスとして契約を継続したり単価を上げたりすることは難しくなります。フリーランスの経験は、こういった能力があることを証明できるため、大きな武器になるでしょう。

コミュニケーション能力

フリーランス経験で培ったコミュニケーション能力も、新たに案件を受注したり、正社員に就職したりする際のアピールポイントとなります。フリーランスとして、クライアントに自分の意見を分かりやすく伝えて信頼関係を構築した経験は、コミュニケーション能力をアピールする材料になるでしょう。

また、クライアントのニーズに応えるためのヒアリング力も評価の対象となります。

企業は、既存の社員らとチームでプロジェクトに取り組めるかを重視しているので、コミュニケーション能力のアピールは効果的に働くでしょう。

営業力

会社員と異なり、フリーランスは自分で営業活動をしなければ案件を受注できません。クラウドソーシングサービスを利用していた場合でも、クライアントにアピールしたことで案件を受注できているので、営業力があるといって問題ないでしょう。

スケジュール管理能力

スケジュール管理能力は、タスク管理や納期厳守、税務関係手続きなど、すべて自分で行ってきたフリーランスの強みです。会社員として働く場合も、タスクやスケジュールの管理は求められるので、十分なアピールポイントになります。

会計能力

フリーランスや個人事業主は、自分で帳簿をつけたり、確定申告をしたりして会計業務を行った経験を持っています。。自動で計算してくれる会計ソフトを利用していたとしても、会計管理をしていた経験から一定の会計能力が身についているはずです。

企業で働く場合も、予算や経費、利益の管理は必要になります。特に、プロジェクトを率いる立場になれば、技術面はもとより、金銭面の管理も求められるでしょう。

厳密には、個人事業の会計管理と企業の財務管理には違いがあります。しかし、フリーランス経験で得た会計能力は、会社員になっても活かせます。また、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書といった財務諸表の読解や作成能力がある場合は、その旨も記載すると高評価につながるでしょう。

職種別の自己PRのコツについて知りたい方は、「SEの自己PR」や「プログラマの自己PR」の記事をご覧ください。

フリーランスが履歴書を書くときのポイント

ここからは、フリーランスが履歴書を書くときのポイントを紹介します。正社員を目指す場合の書き方や、履歴書を書くときにありがちな疑問を解消できる内容です。

  • 正社員を目指す場合もフリーランスの職歴を書く
  • 履歴書の作成はパソコンでも手書きでもOK
  • 履歴書本文の文字サイズは10.5~11ポイント
  • 間違えたときは最初から書き直す

正社員を目指す場合もフリーランスの職歴を書く

フリーランスを辞め、正社員を目指して履歴書を書く場合でも、職歴欄にはフリーランスとしての経歴や実績を記載しておきましょう。職歴に空白があると、「無職だったのでは?」と思われマイナス印象になるからです。就職する場合でも、フリーランスとしての経験は評価されるので積極的にアピールしていくことがおすすめです。

履歴書の作成はパソコンでも手書きでもOK

履歴書は、パソコンと手書きどちらで作成しても構いません。ただし、IT系の企業に履歴書を提出する場合は、パソコンを扱うスキルを示すためにもパソコンでの作成がおすすめです。

履歴書本文の文字サイズは10.5~11ポイント

パソコンで履歴書を作成する場合、本文の文字サイズは10.5〜11ポイントが一般的です。読みやすさを意識するなら、氏名や見出しの文字サイズを少し大きめの14〜18ポイントにする方法もあります。

なお、履歴書で使うフォントの種類は「明朝体」が基本です。複数のフォントを使用すると全体の統一感がなくなり読みにくくなるので、明朝体のみを使用しましょう。

間違えたときは最初から書き直す

手書きで履歴書を作成する際は、文字が消えないようにボールペンを使います。もし、書き間違えてしまったら、修正液・テープは使用せず、最初から書き直しましょう。理由としては、修正が加えられた履歴書は文書としての信頼性が下がってしまうからです。間違いを防ぐには鉛筆で下書きしても良いですが、企業やクライアントから特に指定がない場合は、パソコンで作成するのが効率的です。

状況別の履歴書のコツ

冒頭でお伝えした通り、フリーランスが履歴書を書く主なシチュエーションは、「フリーランスとして案件に応募する場合」と「フリーランスから正社員になる場合」の2つです。ここでは、状況別の履歴書のコツをお伝えします。

フリーランスとして案件に応募する場合

フリーランスとして案件の受注を目指す場合、履歴書では案件に活かせる自分のスキルをアピールしましょう。クライアントは即戦力を求めているため、案件に直結する能力を具体的に伝えることが大切です。とはいえ、自分の実力以上のアピールをするとかえって信頼を失う恐れがあるので気をつけてください。

フリーランスから正社員になる場合

フリーランスから正社員になる場合、「フリーランスとしての活動がうまくいかなかった」という事情から就職を目指す方もいると思います。その際、志望動機などの欄には正直な理由をそのまま書くのは避けた方が良いでしょう。ネガティブな理由は良い印象にならず、評価が下がる恐れがあるからです。

履歴書では、就職を通して実現したいことや、今後の目標について説明するのがポイントです。応募する企業の事業内容や社風を調べたうえで、企業のどんな部分に魅力を感じたのか、自分の経験をどのように活かせるのかを伝えましょう。

フリーランスと個人事業主の違い

最後に、「フリーランス」と「個人事業主」の違いを紹介します。「自分の職歴がフリーランスか個人事業主か分からない」という方は参考にしてください。

フリーランスは案件ごとに契約する働き方

そもそも、フリーランスには明確な定義がなく、個人事業主との違いは曖昧な部分があります。一般的にフリーランスは「働き方」の一種、個人事業主は「税務上の所得区分」の一種とされることが多いようです。実際に、国税庁のWebサイトでは「個人事業」や「個人事業者」という表現が使われています。

※参照 : 個人事業|国税庁

フリーランスは、企業や団体と雇用契約は結ばず、案件ごとに契約する働き方です。フリーランスの代表的な職種は、以下のようなものがあります。

  • Webデザイナー
  • イラストレーター
  • エンジニア
  • フォトグラファー
  • ライター
  • クリエイター

これらの例から分かる通り、フリーランスは専門知識やスキルを活かして働く人が多いのが特徴です。

フリーランスと個人事業主は必ずしもイコールではない

一方で、個人事業主とは「株式会社」や「合同会社」といった法人化をせず、個人で事業を営んでいる人を指す言葉です。

フリーランスとして個人で活動する人の中には、届けを出して個人事業主として開業している人もいます。しかし、フリーランスのように案件ごとの契約を結ばずに利益を発生させる個人事業主も存在しており、フリーランスと個人事業主は必ずしもイコールではありません。たとえば、理髪店を営んでいる人は、フリーランスではなく個人事業主にあてはまります。

※参照 : 事業者が事業として行うものとは|国税庁

このように、フリーランスと個人事業主は厳密には意味合いが異なります。ただ、履歴書のような公的書類に記載する場合の身分は、フリーランスとして活用している方であっても「個人事業主」と記載するのが一般的です。

フリーランスと個人事業主の違いについてさらに整理したい方、開業届の出し方を知りたい方は、「フリーランスと個人事業主の違い」の記事をご覧ください。

まとめ

フリーランスの職歴の書き方は、会社員の場合と違うので注意が必要ですが、志望動機や自己PRはフリーランスの経験を活かして記入しましょう。

フリーランス経験者の強みは、仕事の受注から制作、会計、納税などをすべて自分でこなし、行動力や営業力、コミュニケーション力、ヒアリング力、マネジメント力などを身につけてきたことです。フリーランスとして活動してきた経験に自信を持って、積極的にアピールしていきましょう。

最後に

簡単4ステップ!スキルや経験年数をポチポチ選ぶだけで、あなたのフリーランスとしての単価相場を算出します!

※相場算出に個人情報の取得はおこないません。

フリーランスの職歴について相談する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連案件

もっと案件を見る

プライバシーマーク

© 2014-2022 Levtech Co., Ltd.

フリーランスの案件探しを
エージェントがサポート!

簡単60秒無料サポート登録

  1. Step1
  2. Step2
  3. Step3
  4. Step4
  5. Step5

ご希望のサポートをお選びください。