女性プログラマーが増えている背景は?キャリアパスについても紹介! | レバテックフリーランス
女性プログラマーが増えている背景は?キャリアパスについても紹介!
近年、女性プログラマーの数は増加傾向にあります。プログラマーとして働くことで、特に女性の方はキャリアやワークライフバランスなど、多くの側面で恩恵を受けられる場合があります。
この記事では、女性がプログラマーとして働く3つのメリットを紹介します。気になっている方も多いであろう女性プログラマーの実情にも迫るので、転身を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
女性プログラマーが増えている4つの背景
近年、プログラマーを目指す女性は増加傾向にあります。
はじめに、女性プログラマーが増加している背景を4つ取り上げ、それぞれ解説します。
男女間の評価差が少ない職種であるため
女性プログラマーが増えている理由の一つとして、男女間での評価差が少ないことが挙げられます。プログラミングにおいては、成果物としてのコードの質や、解決した問題の数など、客観的な指標が重視されます。
そのため、無意識に性別によるバイアスがかかってしまう営業職などと比較して、女性が正当な評価をもらいやすく、モチベーションを維持して働きやすい環境が整っているといえるのです。くわえて、新たなプログラミング言語やフレームワークを習得することで、自身の評価をさらに高めることも可能です。
このように、実力を正当に評価してもらいやすいというのは、魅力的なポイントといえます。
柔軟な働き方を実現しやすいため
時間や場所に縛られない柔軟な働き方を実現できる点も、女性に選ばれる理由の一つです。プログラミング業務は一般的にリモートワークと親和性が高く、時間や場所に縛られにくいことが特徴です。仕事の傍ら育児を行う方も少なくない中、このような働き方を実現できるプログラマーという職種は、多くの女性にとって魅力的な選択肢となっています。
なお、以下にプログラマーの雇用形態と、働き方の特徴をまとめているので、参考にしてみてください。
働き方 | 特徴 | メリット |
---|---|---|
正社員 | 安定した収入と雇用 | 福利厚生が充実しており、キャリアアップの機会も多い |
フリーランス | 案件ごとの契約 | 時間的自由度が高く、高額報酬の案件もある |
時短勤務 | 労働時間が短い | 家庭との両立を図りやすく、自己研鑽の時間を確保できる |
未経験から挑戦しやすい環境が整っているため
未経験からでも目指しやすいという点も、女性プログラマーの増加の背景にあります。
近年はオンラインのプログラミングスクールや無料の学習サービスが充実してきており、未経験からプログラマーを目指すことも十分に可能です。
実際、IT業界では「未経験可」の案件も多く見られ、他業種からの転職者を積極的に受け入れる風土が形成されています。また、女性向けのプログラミングコミュニティの数も増加傾向にあり、志を同じくする仲間と学び合える環境が整備されています。
このような背景から女性プログラマーは未経験でも挑戦しやすく、それに伴い目指す方が増えているのです。
国や企業による女性活躍支援が進んでいるため
国や企業による積極的な支援も、大きな要因といえるでしょう。日本政府は「女性活躍推進法」などを通じて、女性のIT分野進出を奨励する政策を展開しています。これにより、女性向けのIT教育プログラムや就職支援制度が充実してきています。
さらに、ダイバーシティの観点から、IT企業の多くが女性技術者の採用に力を入れているという背景もあります。女性エンジニアのためのメンターシッププログラムや、育児との両立支援などは、女性プログラマーたちにとって心強い制度といえるでしょう。
このように、女性プログラマーが増えている背景には、国や企業による女性支援があることも覚えておきましょう。
参考:女性活躍推進法特集ページ|厚生労働省
女性がプログラマーとして働く3つのメリット
女性がプログラマーとして働くことには、さまざまなメリットがあります。続いて、女性がプログラマーとして働くことの3つのメリットを紹介します。
専門スキルにより市場価値を高められる
高度な専門スキルを必要とするプログラマーとして働くことで、自身の市場価値を高められるというメリットがもたらされます。プログラミング技術は汎用性が高く、自身の市場価値を高め、キャリアを形成するうえで大いに役立つでしょう。
プログラミングに必要なスキルを継続的に磨いていくことで、中長期的に自身の市場価値を高めていくことも可能です。
IT業界は慢性的な人材不足に悩まされており、品質の高いコードを書けるプログラマーの需要は高い傾向にあります。プログラマーに転身することで、手に職をつけられるのは、大きなメリットといえるでしょう。
性別に関わらずキャリアアップできる
性別に関わらず、自身のキャリアアップを実現できるというメリットもあります。先述のとおり、プログラマーは成果物の質によって評価を受ける職種です。
これにより、女性でも実力次第で着実にキャリアを築いていくことが可能となっています。たとえば「将来的には管理職を目指したい」などというキャリアビジョンがある場合でも目標を実現しやすいといえます。
明確なキャリアビジョンをお持ちの場合、プログラマーは有力な選択肢となるでしょう。
ライフステージの変化に対応しやすい
女性プログラマーとして働くメリットとして見逃せないのが、ライフステージの変化に柔軟に対応できる点です。プログラマーは、正社員、フリーランス、副業など、柔軟な働き方が可能な職種でもあります。そのため、結婚や出産、育児などのライフイベントに合わせて、柔軟に働き方を変えることができます。
たとえば、フリーランスのプログラマーとしての道を選べば、自分のペースで仕事量や働く時間帯を設定することが可能です。これにより、家事や育児と両立しやすくなります。
ライフイベントの変化に合わせて、融通が利きやすいのもプログラマーとして働く代表的なメリットです。
気になる!女性プログラマーの実情
女性プログラマーとして働くメリットを押さえたところで、実際の働き方や収入、キャリアパスについても知っておきましょう。ここでは、女性プログラマーの年収やキャリアについて、詳しく紹介します。
女性プログラマーの平均年収
女性プログラマーの平均年収は、経験年数やスキルレベル、勤務形態などによって一概にはいえないものの、一般的には400万円〜600万円程度が一つの目安となります。
なお、男性プログラマーとの年収差は以前よりも縮小傾向にあります。
同じ経験年数やスキルレベルであれば、ほぼ同等の報酬を得られるケースが増えており、この点は特筆すべきポイントといえるでしょう。
女性プログラマーのキャリアパス
近年、女性プログラマーのキャリアパスは多様化しています。以前は、プログラマーからシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーへと進むキャリアパスが主流でしたが、近年は変化も見られます。一例として、レバテック株式会社が行った調査では、20~30代女性IT人材の約35%がフリーランスとしてのキャリア志向を持っているということがわかりました。
代表的なキャリアパスについては、以下をご覧ください。
キャリアの方向性 | キャリアの例 |
---|---|
マネジメント 志向の場合 |
プロジェクトリーダー→ プロジェクトマネージャー→ 開発部門管理職 |
スペシャリスト 志向の場合 |
特定の技術領域(AIエンジニア、 セキュリティスペシャリストなど)に特化 |
フリーランス・ 起業の場合 |
独立して自分のペースで仕事を選び、 柔軟な働き方を実現 |
また、結婚や出産などのライフイベントを経験した後も、リモートワークやフレックスタイム制を活用して継続的にキャリアを構築している女性プログラマーは少なくありません。こうした柔軟な働き方が、女性プログラマーの長期的なキャリア形成を後押ししているのです。
以下の記事では、20~30代女性ITエンジニアに対するアンケートの調査結果を紹介しています。併せてご覧ください。
20~30代女性IT人材の約35%がフリーランスに前向き、課題は情報収集や人脈作り
女性プログラマーの大変さは?
女性プログラマーとして働く上では、下記に挙げる通り大変さもあります。
まず、技術の進化が速いIT業界では、常に新しい知識やスキルを習得し続けなければなりません。仕事と家庭を両立させながら継続的に学習を行うのは、決して簡単なことではないでしょう。家事や育児が忙しく、学習時間を確保できないケースもあります。
また、職場環境の観点では、男性が多数を占めるため孤立感や疎外感を感じてしまうおそれもあります。会議の場で発言しづらいと感じたり、同性の同僚がいないため、気軽に相談できないといったストレスに悩まされることになるかもしれません。
なお、現在は女性プログラマー向けのコミュニティも充実してきているため、積極的にこれらのコミュニティに参加して相談や情報交換を行うことをおすすめします。実際に女性プログラマーとして働く方からのアドバイスが、貴重なヒントとなることもあるでしょう。
女性プログラマーとして働くことにはメリットが多い反面、大変さもあるということを理解したうえで、キャリアを検討してみてください。
未経験からプログラマーになるためのステップ
最後に、未経験からプログラマーになるための具体的なステップを紹介します。一つずつ着実に進めていくことで、プログラミングの世界への扉を開くことができるでしょう。
プログラミングを学ぶ
未経験からプログラマーを目指す第一歩は、プログラミングの基礎を学ぶことです。現在はさまざまな学習方法があるため、自分に合ったアプローチを選ぶことが重要となります。
独学で挑戦する場合は、オンライン学習プラットフォームや書籍を活用するのも一案です。初心者向け言語(Python、JavaScriptなど)で実際にコードを書く練習をしたのち、簡単なアプリケーションを作成して応用力を身につけるという具合で、インプットとアウトプットをバランスよく行うことが上達への近道です。
一方、社会人向けのプログラミングスクールで学ぶ方も多く、より体系的に学びたい場合におすすめです。多くのスクールでは、現場で必要とされるスキルを短期間で集中的に学べるカリキュラムが組まれています。また、女性向けの割引制度や奨学金を用意しているスクールもあるため、こちらも検討しておくとよいでしょう。
資格を取得する
プログラミング関連の資格は、未経験からプログラマーを目指す際の強力な武器となります。資格はスキルの証明になるだけでなく、体系的な知識を習得するきっかけともなるのです。特にプログラマーの未経験者は、資格を取得することで学習意欲とスキルレベルのアピールにつながるため、取得が推奨されます。
なお、プログラマー向けの代表的な資格には次のようなものがあります。
資格名 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|
基本情報技術者試験 | 初級〜中級 | IT基礎知識の証明 |
Java Bronze/Silver | 初級〜中級 | Javaプログラミングの基礎スキルの証明 |
AWS認定資格 | 初級〜上級 | クラウド技術のスキルの証明 |
Python認定資格 | 初級〜中級 | Pythonプログラミングスキルの証明 |
資格取得を目指す際は、自分の目標とするキャリアパスに関連した資格を選ぶことがポイントです。また学習と並行して、実際にプログラミングの練習を継続することも忘れないようにしましょう。
以下の記事では、フリーランスエンジニアにおすすめの資格を紹介しています。併せてご覧ください。
フリーランスエンジニアの資格おすすめ27選|職種や難易度別に解説
未経験者OKの案件情報を収集する
プログラミングスキルを身につけ、資格を取得したのちは、未経験者を受け入れてくれる案件や企業情報の収集をはじめます。プログラマーの採用市場においては、未経験者でもチャンスのある案件が多く存在しています。特に新しい技術分野や、若手育成に力を入れている企業に注目すると良いでしょう。
具体的には、プログラマー専門の転職サイトに登録したうえで、「未経験可」「第二新卒歓迎」などのキーワードで案件情報を検索します。この際、インターンシッププログラムや研修制度の有無もチェックしておきたいところです。
なお、情報収集と並行して自己PRやポートフォリオの準備も進めてください。未経験だからこそ、プログラミングに対する熱意をアピールすることが大切になってくるのです。レバテックフリーランスは未経験から挑戦可能なフリーランスのエンジニア案件を数多く保有しています。具体的な内容や条件を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
エンジニアの案件の一覧>
転職エージェントのサポートを受ける
未経験からプログラマーを目指す場合、IT業界に強い転職エージェントのサポートを受けることをおすすめします。専門エージェントは、IT業界の市場動向や企業情報に精通しているため、あなたのスキルや経験を活かせる案件を紹介してくれるでしょう。
転職エージェントを活用するメリットには以下のようなものがあります。
- 非公開案件の紹介を受けられる(一般公開されていない好条件の案件もある)
- 履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などのアドバイスを受けられる
- 給与交渉や入社日調整などをサポートしてもらえる
- 業界未経験者でも挑戦できる案件を保有している
特に女性プログラマーを積極的に採用している企業や、女性が働きやすい職場環境を整えている企業の情報を持っているエージェントも多いため、具体的に相談してみると良いでしょう。
転職エージェントを活用するうえでは、複数のエージェントに登録することで、より多くの案件情報にアクセスできます。ただし、情報が錯綜しないよう、主に相談するエージェントを絞ることも大切です。
ここまでで述べたステップを参考に、未経験からであっても女性プログラマーを目指すことが可能です。
※本記事は2025年06月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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※相場算出に個人情報の取得はおこないません。
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