【エンジニアのプロ監修】プログラマーとは?仕事内容や年収、資格を紹介

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プログラマーは、Webサイトやアプリケーション、ゲームなどの開発においてプログラミング言語を使って、プログラミングを担当する職種です。仕事内容によって、Webプログラマー・アプリケーションプログラマー・汎用系プログラマーなどに分類されることがあります。

本記事では、エンジニアのプロである久松剛氏の監修のもと、プログラマーの仕事内容や必要なスキル・資格、年収、キャリアパスなどを紹介します。

プログラマー以外のエンジニア職種に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
エンジニアの仕事の種類をわかりやすく解説!将来性や年収も解説

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■この記事の監修

久松 剛

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慶應義塾大学大学院政策メディア研究科博士(政策・メディア)。2000年より慶應義塾大学村井純教授に師事。ベンチャー企業3社にてエンジニアや中間管理職を歴任後、2022年、合同会社エンジニアリングマネージメント設立。スタートアップ・ベンチャー・老舗製造業といった複数社でのITエンジニア採用・研修・評価給与制度作成・ブランディングといった組織改善コンサル、研修、セミナーなどを担当。

目次

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プログラマーとは

プログラマーとは、開発プロジェクトにおいてプログラミング作業を行う人のことです。基本的にはプロジェクトマネージャーや、システムエンジニアが作成した仕様書をもとに、プログラミング言語を使用してプログラムを書いていきます。

また、プログラムを書く以外に、システムの不具合やバグを見つけて修正する業務やテスト業務も担当することもあります。プログラマーは在宅で仕事ができる職種のひとつです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
在宅フリーランスの仕事17選!未経験向けや稼ぐコツも解説
在宅プログラマーになるには?必要なスキルや求人・案件の探し方
プログラマがリモートワークで働くには?求人や案件例も紹介

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プログラマーの仕事内容

プログラマーの役割は企業やプロジェクトによって異なりますが、おおむね共通する仕事内容には、以下の2つが挙げられるでしょう。

  • プログラムを書く
  • プログラムのテストを行う

プログラムを書く

プログラムを書くことはプログラマーの基本的な業務です。一般的には、SEが設計した仕様書をもとにプログラミングを行います

扱うシステムによって用いるプログラミング言語は異なるので、プログラマーは複数言語を扱えることが基本となります。ITの世界ではGoやKotlinのように、新しいプログラミング言語が登場することもあるので、常に新しい言語や需要の高い言語に対応できるよう、継続的な学習が必要です。

プログラムのテストを行う

プログラムは書いて終わりではありません。プログラマーは構築したプログラムが正常に動作するかテストを行う必要があります。これは一般的に開発者テストと呼ばれます。

開発者テスト(デベロッパーテスト)とは、ソフトウェア開発者がコードの品質を確保するために実施するテストです。このテストは、ソフトウェアのバグを早期に発見し、修正することを目的としています。開発者テストには以下のような種類があります。

  • ユニットテスト
  • 各機能やメソッドが期待通りに動作するかを確認するためのテスト。小さな単位でコードを検証し、問題が発生した場合に迅速に特定できるようにする。
  • インテグレーションテスト
  • 異なるモジュールやコンポーネントが正しく連携して動作するかを確認するテスト。個々のモジュールが問題なく動作していても、組み合わせた際に不具合が発生する可能性があるため重要。
  • システムテスト
  • 完成したシステム全体が要件を満たし、期待通りに動作するかを確認するテスト。ユーザーの視点からシステム全体を評価する。
  • リグレッションテスト
  • 既存の機能が新しい変更や追加によって影響を受けていないかを確認するテスト。コードの変更が他の部分に悪影響を与えていないことを確かめる。

プログラマーの仕事内容に関してさらに知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーの仕事内容|必要なスキルやおすすめの資格、年収事情も徹底解説
また、プログラマーとSEの違いに関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーとシステムエンジニア(SE)の違い|仕事内容や年収、将来性を比較

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プログラマーの種類と使用言語

プログラマーはどのようなサービスやプロダクトの開発を担当するかによって、職種が細分化されます。主なプログラマーの種類としては、以下のような職種が挙げられます。

  • Webプログラマー
  • アプリケーションプログラマー
  • 汎用系プログラマー
  • 組み込み系プログラマー
  • ゲームプログラマー

プログラマーの種類に関しては以下の記事でも紹介しています。
プログラマーの種類一覧|年収や難易度、おすすめできる職種の理由

Webプログラマー

Webプログラマーは、WebサイトやWebサービスの開発においてプログラミングを行います。Webプログラマーの仕事内容には、自社のWebシステムやWebサービスの設計・開発・保守・リプレイスなどがあります。

例えば、ECサイトを構築する場合、ユーザーデータや商品データなどを蓄積し、ユーザーのリクエストに応じてデータを表示しなければなりません。ユーザーの使いやすさを考慮した商品の検索機能、店舗側の使いやすさを考慮した商品データを入力する登録画面なども実装する必要があります。これらの動作を実行させるためのプログラムを構築するのがWebプログラマーの役割です。

Webプログラマーの担当領域は、ユーザーが実際に触れるフロントエンドと、サーバー側のバックエンドに分類される場合があり、フロントエンドの開発を担当するエンジニアを「フロントエンドエンジニア」、バックエンドの開発を担当するエンジニアを「バックエンドエンジニア」と区分することもあります。

Webプログラマーやフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Webプログラマーとは|仕事内容や年収、必要なスキル、なり方を解説
フロントエンドエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性などを解説
バックエンドエンジニアの仕事とは?未経験で目指す方法、必要なスキルも解説

Webプログラマーの使用するプログラミング言語

Webプログラマーが使用する主なプログラミング言語には、以下のようなものが挙げられます。

フロントエンドとバックエンドでは使用される頻度の高い言語の傾向が異なるため、両方に対応できるWebプログラマーになるには、複数のプログラミング言語を扱うスキルが必要でしょう。バックエンドではデータベースに関する知識が求められる場合も多いです。

フロントエンドとバックエンドの間で発生する通信の回数や量にも留意していくことで、よりスキルを高めることができます。

JavaやRubyの将来性に関して知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Javaの将来性は?Javaエンジニアの今後の需要やJavaを学ぶメリットは?
Rubyは将来性がない?他言語と比較した需要や懸念点を解説
Javaプログラマーの仕事内容は?未経験から実務レベルになるには

アプリケーションプログラマー

アプリケーションプログラマーは、アプリ開発におけるプログラミングを行います。

アプリケーションには、PCのブラウザ上で動くWebアプリや企業向けに開発される業務系アプリ、主にスマートフォンのアプリストアからインストールされるネイティブアプリなどがあります。

また、アプリケーションプログラマーには、プログラミングだけでなく、連携するソフトウェアやプラットフォームとなるハードウェア、さらにネットワークやデータベースに関する知識なども求められます。

アプリケーションエンジニアの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
アプリケーションエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

スマートフォンアプリケーションプログラマーの使用するプログラミング言語

ネイティブアプリを開発する場合、AndroidアプリとiPhoneアプリでは使用頻度の高い言語が異なります。代表的なプログラミング言語は以下です。

  • 【Androidの場合】
  • Kotlin
  • Java
  • 【iOSの場合】
  • Swift
  • Objective-C

現在はAndroidの場合はJava からKotlinへ、iOSの場合はObjective-CからSwiftへの移行が進んでいます。

また、クロスプラットフォームアプリケーションフレームワークであるFlutterを用いたアプリケーションも増加しています。Flutterを利用する場合のプログラミング言語はC、C ++、Dartになります。

開発にどの言語を使用するかはアプリによって異なります。スマートフォンアプリケーション開発では、ハードウェアの違いによる機種依存や、OSによる違いを吸収していくことが必要です。

また、ユーザーの環境も通信環境やメモリ使用状況などによって異なります。需要の高いアプリケーションプログラマーになるには、これらの問題をログを見ながら解決していく経験を積む必要があります。

KotlinやSwiftの将来性に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Kotlinは将来性の高いプログラミング言語?学ぶメリットやJavaとの違い
プログラミング言語「Swift」とは?特徴やできること、学習方法を解説

汎用系プログラマー

汎用系プログラマーは、行政機関や金融機関、保険会社などで、汎用機を用いる大型のシステム開発に携わります

例えば、銀行の勘定系システムや保険契約の管理システム、税金計算システムなどを開発・維持管理します。これらのシステムは、COBOLなどの汎用機向けプログラミング言語を使用することが多いですが、Javaなどの最新技術を用いて再構築されることもあります。これにより、システムの柔軟性やメンテナンス性が向上します。

汎用系プログラマーの使用するプログラミング言語

汎用系プログラマーの使用する代表的なプログラミング言語は以下です。

  • COBOL
  • PL/SQL

汎用系プログラマーはほかのシステムと互換性のないシステム構築をすることも多いため、プログラマーの中でもその分野や言語に特化した専門スキルが必要とされます。

COBOLを習得するメリットや将来性に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
COBOLエンジニアの需要とは?習得メリット・デメリットや将来性を解説

組み込み系プログラマー

組み込み系プログラマーは、電化製品や電子機器などを制御するためのプログラムを構築するプログラマーです。たとえば、炊飯器の加熱の制御や、洗濯機の回転数の制御、エアコンの室温制御などのプログラミングを行います。

IoT化が進む昨今では、家電製品から最新IT機器まで、幅広い製品の組み込み型システム開発に携わる機会があるでしょう。

扱う機器がネットワーク家電でない場合は、基本的に一度組み込むとアップデートができません。したがって、プログラミングがうまく設計されていないとコストが増えたり、エラーが発生したりする原因になるので、あらゆる状況を想定する能力が求められます。

組み込み系プログラマーの使用するプログラミング言語

組み込み系プログラマーの使用する代表的なプログラミング言語は以下です。

  • Java
  • C言語
  • C++
  • Python

また、動作するコンピューターの計算機資源が限られているため、CPU、メモリ、電力管理などの知識や、IoTネットワークの知識なども必要です。

C言語の学習方法や将来性に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
C言語の需要はある?将来性や今後の動向など転職前に知りたいポイントを解説
C++の勉強方法!学習サイト・本・勉強会など初心者の独学におすすめの方法は?
C言語プログラマの仕事内容は?業務例や将来性について解説

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、その名の通りゲームの開発を行うプログラマーです。

ゲームといってもパソコンで遊ぶオンラインゲームや、スマートフォン向けのアプリゲームなど様々で、その種類によって扱う言語も異なります。

ゲームプログラマーの使用するプログラミング言語

ゲームプログラマーの使用する代表的なプログラミング言語は以下です。

  • JavaScript
  • C#
  • C++
  • Swift
  • Kotlin

プログラミング言語によって、家庭用ゲームやスマホゲーム、PCゲーム、ブラウザゲームなどゲームの種類が異なります。C#などを用い、ゲームエンジンとしてUnityを用いることでクロスプラットフォーム開発を行うこともあります。

ゲームプログラマーに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【エンジニアのプロ監修】ゲームプログラマーとは?仕事内容や必要なスキルを解説

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プログラマーのやりがい

プログラマーの仕事にはやりがいも多くあります。

  • 想定通りに動いたときの達成感
  • モノづくりの実感を得られる
  • 人々の役に立てる

開発しているプログラムのエラーが分からなかったり、特定の環境でおきるシステム上の問題に苛まれることは多くあります。これらの原因を特定し、解決策が功を奏した場合には難しい問題が解けたような達成感が得られます。

また、プログラマーとして活躍していく中でやりがいを感じる瞬間の一つに、自分が開発に携わった製品がリリースされた瞬間があります。プログラマーはゼロからシステムを組み上げて完成させるまでの工程に関わる仕事なので、自分の手でモノづくりをしているという実感を得られるでしょう。近しい人がその製品の利用者だったりすると喜びもひとしおです。

さらに、プログラミングは、電気製品やソフトウェアをはじめ、スマートフォンのアプリや車、企業や官公庁の管理システムなど幅広い分野に関係しています。そういった中で、自分の手がけた仕事が「人の役に立っている」と実感できるところもプログラマーの仕事の魅力でしょう。

反対に、プログラマーがきついと言われる理由に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーの仕事がきつい全理由|女性や未経験者の実態も紹介
女性プログラマーの割合は増加中?働くメリットや注意点を解説

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プログラマーに必要なスキル

プログラマーに必要なスキルを確認していきましょう。

  • プログラミングスキル
  • コミュニケーション力
  • 英語力
  • 倫理的思考力

また、これらのほかにも、日々変わっていく状況や環境への順応や、テスト段階での不具合への対応力なども必要です。

プログラミングスキル

プログラミングが主な業務となるプログラマーにとって、プログラミングスキルは必須です。基本的には仕様書をもとに一人でプログラミングができるレベルのスキルが必要となります。コーディングの正確さや速さが求められるのは、どのような現場でも同じでしょう。

開発プロジェクトに関わる職種である限り、プログラミングの知識やスキルを活かせる場面は多いです。そのため、プログラマーからほかのエンジニア職種にキャリアチェンジ・キャリアアップするときにも役立ちます。

コミュニケーション力

プログラマーにとって、コミュニケーション力も大切です。プログラマーはプログラムを仕様通り正確に書くことが求められますが、プロジェクトマネージャーやSEが作成した仕様書に対して認識違いがあると要件とは異なるものを作ってしまうリスクがあります。そのような事態を避けるためにも、事前にコミュニケーションをとって認識をすり合わせなければなりません。

プログラマーは仕様書に分からない部分や曖昧な表現があれば、プロジェクトマネージャー、SE、ほかのプログラマーと確認をとることが重要です。そのような場面で高いコミュニケーション力があれば、お互いの意思疎通や情報共有がしやすくなり、業務が円滑に進められます。

英語力

プログラマーは、英語力も望まれます。スキルが伸び悩むエンジニアの傾向として、英語で出力されるエラーや警告のログに対し、苦手意識から読み飛ばしてしまうというものがあります。OSなどからのエラーについて、ログが中途半端に日本語化されているがために、より分からなくなることもあります。

また、プログラミングに関する最新情報は英語で発信されていることもよくあります。日本語での情報は世界的に見て少ないだけでなく、翻訳が遅れていたり、誤っていることもあります。

加えてWeb検索をしてもジュニア層プログラマーによる「やってみたけどできなかったブログ」が多いため、役に立たないことも多いです。世界的な技術の潮流をキャッチアップしていくためにも、公式ドキュメントや公式コミュニティなどを原文のまま読める程度のリーディング力があると望ましいでしょう。

論理的思考力

プログラミングでは、コンピューターに対する命令を順序立てて構築していきます。そのため、論理的に思考を巡らせる力が必要です。

一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)が公開しているアルゴロジック2のような論理的思考力を培うことのできるゲームなどをやってみることもお勧めです。

また、プログラマーに向いているか知りたい人は以下の記事をご覧ください。
プログラマーに向いている人・向いていない人の特徴|適性をチェックする方法を紹介
プログラマーに向いている人の特徴11選!診断や性格なども解説

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プログラマーの年収

厚生労働省による職業情報提供サイト jobtagでは、プログラマーの年収を「約550.2万円」としています。

プログラマーの平均年収

同調査によると、プログラマーは年齢が上がるとともに給与も上がる傾向にあり、20代のプログラマーの年収は約320万円〜430万円のところ、50代のプログラマーは約700万円となっています。これは、年齢が上がるとともに平均勤続年数も長くなるので、実務経験やスキルが上がった結果が給与に反映されていると考えられるでしょう。

参考 :「プログラマー」職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省

また、2024年6月時点でレバテックフリーランスの保有する案件をもとに、平均単価や平均年収を算出した結果は以下です。

 
平均単価 67万円
最高単価 155万円
平均年収(平均単価×12ヶ月) 804万円


使用するプログラミング言語によって単価は変動があるため、参考程度に考えると良いでしょう。プログラマーが主に扱う言語ごとの単価相場は以下の通りです。

 
言語 平均単価 年収相場(平均単価×12ヶ月)
HTML 68万円 約816万円
HTML3 72万円 約864万円
CSS 69万円 約828万円
CSS3 74万円 約888万円
JavaScript 71万円 約852万円
PHP 72万円 約864万円
Java 68万円 約816万円
Python 76万円 約912万円
Ruby 80万円 約960万円
Kotlin 80万円 約960万円
Swift 79万円 約948万円
Objective-C 76万円 約912万円
COBOL 60万円 約720万円
PL/SQL 62万円 約744万円
C言語 65万円 約780万円
C++ 69万円 約828万円

プログラマーやフリーランスエンジニアの年収に関してさらに知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーの平均年収・給料|未経験からの転職でどれくらい稼げる?
フリーランスエンジニアの月収はいくら?言語別・職種別の平均単価も解説
フリーランスで年収1000万を稼げる職種やコツ・手取り額を解説

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プログラマーの仕事に役立つ資格

プログラマーに必須の資格は特にありませんが、以下のような資格を取得していると業務に役立てられるでしょう。未経験者の場合、一定の知識を身に着けている根拠にもなるため、書類審査で優位になることが期待できます。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • PHP技術者認定初級試験
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • Ruby技術者認定試験
  • C言語プログラミング能力認定試験

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、「ITエンジニアの登竜門」とも言われており、IT業界で幅広く認知されているので取得しておきたい資格です。国家試験のひとつで、セキュリティやネットワーク、データベースなどに関する知識などが幅広く問われます。

この資格を持っていると、プログラミングに限らず情報処理技術者として一定の知識やスキルがあることを証明できます。

資格名 基本情報技術者検定
試験日 年間を通じて専用会場にて実施
受験料 7,500円(税込)
合格基準 各科目の評価点が基準点(600点)以上
試験形式 CBT方式
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、ワンランク上のITエンジニアを目指す方のための資格です。技術から管理、経営まで幅広い知識と応用力が身につきます。基本情報技術者試験からのステップアップとして受験しても良いでしょう。

資格名 応用情報技術者検定
試験日 春期(4月)秋期(10月)の年2回
受験料 7,500円(税込)
合格基準 選択式試験で60点以上(100点満点)/筆記試験で60点以上(100点満点)
試験形式 選択式+筆記
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html

PHP技術者認定初級試験

プログラミング言語の一つであるPHPのスキルを証明できる資格です。

PHP5、PHP7、PHP8の試験がそれぞれ初級と上級・準上級であります。PHPを学び始めたばかりの人は、PHPプログラミングの基礎知識が問われる「初級」から受験すると良いでしょう。

資格名 PHP技術者認定試験
試験日 年間を通じて専用会場にて実施
受験料 初級:12,000円(税抜)/
上級・準上級:15,000円(税抜)
合格基準 初級・上級:得点率70%以上の正解/
準上級:得点率50%以上~70%未満
試験形式 CBT方式
公式サイト https://www.phpexam.jp/summary

Javaプログラミング能力認定試験

Javaのスキルを証明できる資格です。3級〜1級までレベルが分けられています。3級と2級はリモートでの選択形式ですが、1級はパソコンを使って実際にプログラミングを行う実技試験となっています。

※個人受験の場合、1級は2024年6月の試験をもって休止になります。

資格名 Javaプログラミング能力認定試験
試験日 年間3回程度(日程は公式サイトを確認)
受験料 3級:5,200円(税込)/
2級:6,400円(税込)/
1級:7,800円(税込)
合格基準 得点率60%以上
試験形式 2~3級:リモートWeb形式/
1級:会場のPCにて実技形式
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/jv/introduction/

Ruby技術者認定試験

プログラミング言語の一つであるRubyのスキルを証明できる資格です。試験のレベルは「シルバー」と「ゴールド」の2つで、前者ではRubyに関する基本的な技術について、後者ではより深い知識が問われます。

資格名 Ruby技術者認定試験
試験日 年間を通じて専用会場にて実施
受験料 16,500円(税込)
合格基準 得点率75%以上
試験形式 CBT方式
公式サイト https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/

C言語プログラミング能力認定試験

プログラミング言語の一つであるC言語のスキルを証明できる資格です。3級と2級はマークシートによる筆記試験で、1級はパソコンを使って実際にプログラミングを行う実技試験となっています。

※個人受験の場合、1級は2024年6月の試験をもって休止になります。

資格名 C言語プログラミング能力認定試験
試験日 年間3回程度(日程は公式サイトを確認)
受験料 3級:5,200円(税込)/2級:6,400円(税込)/1級:7,800円(税込)
合格基準 得点率60%以上
試験形式 2~3級:リモートWeb形式/1級:会場のPCにて実技形式
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/


プログラマーに役立つ資格に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマの資格一覧|難易度や初心者が取得するメリットなどを解説

プログラマーの案件を提案してもらう

プログラマーになるには

プログラマーになるには、以下のステップを踏むのが一般的です。知識を身につけたのちに、実務経験を積んでいくことになります。

プログラマーになるには

未経験からプログラマーになれるのか知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
未経験からプログラマーになるには?必要なスキルやなり方を紹介
在宅プログラマーを未経験で目指す方法!求人・案件の探し方は?

勉強して知識を身につける

プログラマーになるために必要な知識を身につけるには、以下のような勉強方法があります。

  • 大学や専門学校で学ぶ
  • プログラミングスクールで学ぶ
  • 独学で学ぶ

大学や専門学校ではプログラミングの基本や論理的思考といった初歩的な部分から授業を始める場合がほとんどなので、まったく知識がない人でも学習しやすいでしょう。学位があると就職には優位です。一度社会人になってから情報系の大学に入り直すという海外のようなキャリアも考えられます。特に卒業時の年齢が27歳くらいであれば新卒採用の枠を得られる企業もあるため、新卒カードを得られるという利点もあります。

また、最近はオンライン授業のプログラミングスクールも多く、社会人でも学びやすい環境が用意されています。教育訓練給付制度などもありますのでチェックしてみましょう。

就職活動のサポートもあるプログラミングスクールもあります。しかし一部のプログラミングスクールはコンテンツが古かったり、質問サポートがChatGPTだったりすることから、しっかりと内容を吟味して選びましょう。

プログラマーになるための勉強方法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーになるための勉強法!プログラミング初心者におすすめの学習内容

実務経験を積む

スキルを身につけたあとに経験を積む方法としては、以下が考えられます。

  • プログラマーを採用している企業へ就職する
  • クラウドソーシングやエージェントを利用して副業する
プログラマーを採用している企業へ就職する

企業への就職により、現場の様子やプロジェクトの進め方などを具体的に知ることができます。企業によっては先輩社員による教育環境や研修制度が整っていたり、資格取得支援制度が存在していたりするなど、成長をサポートしてもらえたりする環境があります。

新人のプログラマーは、軽微な修正などから担当することが多いです。育成の過程ではペアプログラミングと呼ばれる方法がとられることもあります。ペアプログラミングは、2人のプログラマーが協力してコードを書く手法で、新人エンジニアの成長を効果的に支援します。新人は経験豊富なエンジニアから即時フィードバックを受け、実践的なスキルやベストプラクティスを学ぶことができます。

また、リアルタイムでの問題解決を通じて思考力が向上し、頻繁な意見交換でコミュニケーション能力も磨かれます。これにより、新人は効率的に知識を習得し、チームでの協力が重要なソフトウェア開発に早く適応できます。

クラウドソーシングやエージェントを利用して副業する

実務経験を積む方法として、副業から挑戦してみる方法もあります。

しかし、企業としては自社で消化するには厳しいと判断したタスクを、アウトソーシングする目的で発注しています。そのため、未経験者に業務委託できる内容は少ないかもしれません。依頼した業務内容が未完となるトラブルも多いようです。

一定以上のスキルレベルと時間でタスクを完遂できるようになってからでないと、副業を受注するにはリスクがあります。本業で実績を積み、現職でスキルアップをしたくなってから副業を検討しましょう

副業案件を探す方法としては、クラウドソーシングやエージェントを活用する方法があります。エージェントは、自分にあった案件を提案してくれるので初心者でも安心して始められるでしょう。

レバテックフリーランスでもプログラマーの副業案件を紹介可能です。レベルや条件に合った案件をプロのコーディネーターが提案してくれます。まずは相談からでもお気軽にご利用ください。

プログラマーとして副業を考えている方には以下の記事もおすすめです。
副業プログラマーのやり方|月5万円稼ぐ方法や稼げないとされる理由

プログラマーの副業案件
を紹介してもらう

プログラマーの将来性

DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目を浴びる昨今において、プログラマーは将来性が期待できる職種の一つといえるでしょう。

今後はAIやIoT、ビッグデータ解析などにおいて先進的な技術を持つIT人材の需要が高まるとも予想されており、こうした分野に対応できるようなスキルを身につけておくと、将来性のあるプログラマーとして長く活躍できるでしょう。

プログラマーの将来性に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プログラマーに将来性はある?今後の需要や市場価値を高める方法も解説
プログラマーの需要は?将来性や今後に備えてやるべきことを考える

プログラマー案件を提案してもらう

プログラマーのキャリアパス

プログラマーのキャリアパスには、以下のような選択肢があります。

プログラマーのキャリアパス

プログラマーの自己PR方法に関して気になる方は以下の記事をご覧ください。
プログラマーの自己PRはどう書く?経験者・未経験の例文とポイント

システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE)は、システムの設計、仕様書の作成、プロジェクト管理などを担当し、プロジェクト全体を統括する役割を持ちます。一方、プログラマーはその仕様書に基づいて具体的なプログラムのコーディングを行います。

SEはプログラマーの経験を活かせるため、プログラマーからのキャリアパスとしてメジャーな選択肢のひとつです。一企業のプログラマーとして勤務を続けていて、SEの業務範囲である上流工程を任されて行く場合も少なくありません。

SEを目指すなら、影響範囲を見渡せる余裕と視野、プロジェクトを円滑に進めるための対人コミュニケーションや発生した問題を柔軟に解消する課題解決力を身につけることを意識しましょう。

システムエンジニアの仕事に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
システムエンジニア(SE)になるには?仕事内容や年収、必要な資格を解説

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトをまとめる権限を持ったシステム開発上での責任者です。上流工程に携わります。

QDCなどと呼ばれますが、Quality(品質)、Delivery(納期)、Cost(費用)を管理していきます。プログラマーやSEとして経験を積んだ後、マネジメント業務をやりたい人に向いているキャリアパスです。

プロジェクトマネージャーの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プロジェクトマネージャー(PM)の役割とは|仕事内容、年収、資格について

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク機器などを専門に取り扱うエンジニアです。システムを安定して稼働させるために必要なITインフラの構築・運用・保守などが主な業務になります。

LinuxやWindows ServerといったOSや、近年では「AWS」「Azure」「GCP」といったクラウドの知識も求められます。このような専門知識の一部は、プログラマーとして仕事をこなしながら身につけていくこともできるでしょう。

インフラエンジニアの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
インフラエンジニアとは?仕事内容や、年収、必要スキルなどを徹底解説
インフラエンジニアとプログラマーのどっちが向いている?仕事内容や転職難易度

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計・開発・管理・運用などが主な業務です。データベースは設計によってアプリケーションのパフォーマンスに差が出る場合もあり、データベースエンジニアの腕が試されます。

Oracle Database」「Microsoft SQL Server」「MySQL」といった各種データベースの知識が求められます。

データベースエンジニアの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
データベースエンジニアとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

ITスペシャリスト

ITスペシャリストとは、特定のIT分野の専門家としてプロジェクトを技術面から支える人材を指します。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定したITスキル標準によると、「システム管理」「ネットワーク」「データベース」「セキュリティ」「プラットフォーム」「アプリケーション共通基盤」の6分野いずれかにおいてITスキル標準レベル3以上を満たした人がITスペシャリストとして認められます。何らかのスキルを極めていきたい人に向いているキャリアパスといえるでしょう。

参考 :職種の概要と達成度指標 ITスペシャリスト|独立行政法人情報処理推進機構

ITアーキテクト

ITアーキテクトは、主にビジネスにおける戦略実現、課題解決のためのソリューションアーキテクチャ設計を行う職種です。プログラミングからハードウェア、ミドルウェア、セキュリティまで幅広い知識とスキルが求められます。

ITアーキテクトの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITアーキテクトとは|仕事内容・年収・必要なスキルや資格を解説

ITコンサルタント

企業の課題をIT技術で解決するのがITコンサルタントです。顧客の事業における改善点や問題点などを洗い出し、そのソリューションを提案します。

物事を客観的に捉え、論理的な思考で課題を解決する能力が求められるのはもちろん、顧客を納得させるプレゼンテーション能力などが必要な職種です。

ITコンサルタントの仕事に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ITコンサルタントとは?仕事内容やフリーランス事情を解説

フリーランスとして独立する道もある

フリーランスプログラマーは特定の会社や組織に所属せず、個人で仕事を受注する契約形態です

フリーランスは企業から業務の遂行を委任されるため、当該業務を完遂できるだけのスキルが求められます。業務の遂行に問題があった場合、契約内容によっては法的な問題に発展する可能性もあります。

スキル次第では、会社員として働くよりも高い年収を得られる可能性がありますが、年金、社会保険、税金、現職での福利厚生や有給休暇などを差し引いて意思決定するようにしましょう。

フリーランスエンジニアの働き方や需要に関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアとは?会社員との働き方・収入の違いを解説
フリーランスの需要はある?エンジニアなどの職種一覧と市場価値を知る方法
個人事業主としてプログラミングをするには?スキルやスクールの選び方も解説

レバテックフリーランスは、IT・Web業界に特化したフリーランスエージェントです。案件紹介から営業代行、契約の交渉など幅広くサポートしています。初めてのフリーランスを検討中の方はぜひご相談ください。

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プログラマーに関するよくある質問

プログラマーに関するよくある質問に答えていきます。

Q. プログラマーとはどんな仕事ですか?

プログラマーとは、開発プロジェクトにおいてプログラミング言語を使ってプログラミング作業を行う人のことです。基本的にはシステムエンジニアが作成した仕様書をもとにプログラムを書いていきます。

Q. プログラマーとSEにはどのような違いがありますか?

プログラマーはSE等が作成した設計書を元に、プログラム言語を用いてシステムやソフトウェアを作成する下流工程を担当しています。SEは主に要件定義、基本設計、詳細設計等の上流工程を担当しています。

Q. フリーランスプログラマーになるためにはどのようなスキルが必要ですか?

フリーランスプログラマーになるためにはプログラミング能力、ハードウェアやネットワークに関する知識、コミュニケーション能力、情報収集スキル等が必要です。

Q. 同じ言語でもプログラマー間で年収差が出る要因について教えてください。

開発の種類、雇用形態の違い、企業の規模の大きさ、前職での経験等の要因で年収差が出る可能性があります。

Q. プログラマーの仕事はつらいですか?

「SEの決定事項にプログラマーは左右されやすい」という理由からプログラマーの仕事はきついと言われる場合があります。仕様の変更や不具合に柔軟に対応する力が必要です。

しかし、現場の環境にもよるため、必ずしもプログラマーの仕事内容がきついとは限りません。プロジェクトがうまく回っている現場ではトラブルが少なく、プログラマーに過度な負担がかかる可能性も低いといえます。

※本記事は2024年6月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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