JavaScriptエンジニアの仕事内容や必要なスキルは?年収や需要も解説 | レバテックフリーランス
JavaScriptエンジニアの仕事内容や必要なスキルは?年収や需要も解説
JavaScriptエンジニアとは、JavaScriptを使ってアプリケーションやゲームを開発するエンジニアです。ニーズが高い職業のため、JavaScriptエンジニアを目指す方も多いのではないでしょうか。
この記事では、JavaScriptエンジニアの仕事内容や年収、スキルアップの方法を解説します。また、未経験でもなれるのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
JavaScriptエンジニアの仕事内容は?
JavaScriptエンジニアとは、プログラミング言語の一つであるJavaScriptを使った業務を行うエンジニアのことです。JavaScriptはWebサイトに動きをつけることを得意とするため、次のようなさまざまな仕事内容に対応できます。
- フロントエンド開発
- Webアプリケーション開発
- ネイティブアプリケーション開発
- ゲーム開発
各仕事内容について詳しくは、以下の記事で解説しています。
JavaScriptエンジニアの仕事内容
フロントエンド開発
JavaScriptエンジニアの主な仕事内容としては、フロントエンド(ユーザーが閲覧する側)の開発が挙げられます。JavaScriptはWebサイトに動きをつける処理を得意とするため、画面上のアニメーション操作といったユーザビリティの向上に役立つ業務に携わります。
なお、フロントエンド開発には、JavaScript以外にもHTMLやCSSなどの言語も使われることが少なくありません。HTMLやCSSでWebサイトのレイアウトや配色、説明文をつけ、JavaScriptで動きをつけるといった流れが一般的です。
フロントエンドに関わる業務を専門的に行うのがフロントエンドエンジニアです。フロントエンドエンジニアの将来性や求められるスキルについては、次の記事でご確認ください。
フロントエンドエンジニアとは?年収や必要なスキル、将来性などを解説
Webアプリケーション開発
JavaScriptはフロントエンドの開発だけでなく、サーバーサイドの開発にも活用されます。JavaScriptに対応する開発フレームワークも多数開発されているため、サーバーサイドで機能するWebアプリケーションの開発にも使われることが増えてきました。
Webアプリケーション開発を専門に担当するエンジニアは、WebアプリケーションエンジニアやWebアプリエンジニアと呼ばれます。主な仕事内容や担当する業務例については、次の記事をご覧ください。
Webアプリエンジニアの仕事内容と年収、求人・案件例を紹介
ネイティブアプリケーション開発
iOSでもAndroidでも利用できるアプリケーションを「ネイティブアプリケーション」と呼びますが、主にJavaScriptで開発されています。
従来はiOSとAndroidは異なるプログラミング言語で開発していましたが、JavaScriptならどちらでも対応できるため、開発の手間が大きく軽減されました。また、活用できるプラットフォームも増え、さらに効率よくアプリケーション開発できる環境が整ってきています。
ゲーム開発
動きをつける処理を得意とするJavaScriptは、ゲーム開発にも活用されています。シューティングやRPGならJavaScriptだけで開発できることもあり、業界内では多くのJavaScriptエンジニアが活躍しています。
スマートフォンやパソコンで楽しむゲームの開発は、将来性が高く、ますます注目が高まっている分野です。ゲームプログラミングを専門とするゲームプログラマーを目指す方は、次の記事をぜひご覧ください。
ゲームプログラマーになるには?仕事内容や年収を解説
JavaScriptエンジニアに求められるスキルは?
JavaScriptに対する知識とスキルを持っているだけでは、JavaScriptエンジニアとして十分とはいえません。JavaScriptエンジニアとして働くなら、次のスキルも獲得しておきましょう。
- JavaScriptのフレームワークやライブラリを活用するスキル
- サーバーサイドの知識や経験
- UI・UXの知識、スキル
- 情報収集スキル
それぞれのスキルについて解説します。
JavaScriptのフレームワークやライブラリを活用するスキル
JavaScriptを実際の業務で扱うときには、JavaScript専用のフレームワークやライブラリを使うことが一般的です。例えば、jQueryやReact、Vue.jsなどのフレームワーク・ライブラリを使って、作業を進めていくことが求められます。JavaScriptを扱えるのは基本とし、さまざまなフレームワークやライブラリに柔軟に対応できるようにしておきましょう。
サーバーサイドの知識や経験
JavaScriptエンジニアは、サーバーサイドの業務や、サーバーサイドとデータの連携に関わる業務を担当することが少なくありません。サーバーサイドの知識や実務経験を積んでおくと、即戦力として活躍できます。
UI・UXの知識、スキル
JavaScriptエンジニアはフロントエンドも対応することが多いため、UI(Webサイトやアプリケーションの外観・使いやすさ)や、UX(ユーザー体験)についての知識やスキルも求められます。ユーザー目線での使いやすさや魅力に注目した開発を行うことで、エンジニアとしても高く評価を受けられるようになるでしょう。
情報収集スキル
ユーザーにとって魅力あるWebサイトやアプリケーション、ゲームを開発するためには、情報収集スキルも必要です。また、JavaScriptの新しいフレームワークやライブラリに関するニュースに敏感に反応するためにも、常に幅広い方面にアンテナを張り巡らしておきましょう。
そもそもJavaScriptとは?
JavaScriptとは、オブジェクト指向のプログラミング言語の一つです。動きをつけることを得意とするため、フロントエンドの開発に主に用いられていますが、サーバーサイド開発にも使われるようになってきました。
JavaScriptは元々は「LiveScript」という名前でしたが、開発された1995年頃に高い人気を得ていたプログラミング言語Javaにあやかって、「JavaScript」と名前を変えています。そのため、名前は似ていますが、Javaとは何の関係もありません。
世界でもっとも使われているプログラミング言語
JavaScriptはフロントエンドとサーバーサイドのどちらにも使われるだけでなく、iOSにもAndroidにも対応できる汎用性の高さから、幅広い場面で使われています。Webサイトの実に9割にはJavaScriptが使われているともいわれており、世界でもっとも利用されているプログラミング言語として知られています。
汎用性が高く将来性も高い
JavaScriptは汎用性が高く、さまざまなアプリケーションやWebサイトの開発に用いられています。
また、JavaScriptに対応したフレームワークやライブラリも数多く開発されているため、利用できる場面が増えてきました。これからさらに需要が伸びるとされるスマートフォンのアプリケーションにも使われることが多く、将来性の高いプログラミング言語の一つといえます。
直感的に理解しやすく学びやすい
JavaScriptがこれほどまでに活用されているのは、利用できる場面が多いことも理由の一つですが、学びやすいことも理由の一つです。構文がシンプルで直感的に理解しやすく、今までにプログラミング言語を学んだことがない方でも、コツをつかめば短時間で習得できます。
また、JavaScriptはブラウザで動作するため、プログラミングの結果を確認しながら学べるのも特徴です。メモ帳などのテキストエディタとブラウザさえあれば開発できることから、独学でも学びやすいプログラミング言語とされています。
JavaScriptのメリット・デメリット
学びやすさと汎用性の高さから、何か一つプログラミング言語を学びたい方にも、JavaScriptはおすすめの言語といえます。JavaScriptを学ぶ前に知っておきたいメリットとデメリットについて見ていきましょう。
JavaScriptのメリット
JavaScriptのメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- 利用分野が広く将来性が高い
- 教材が多く学びやすい
それぞれのメリットについて解説します。
利用分野が広く将来性が高い
JavaScriptは、フロントエンド開発にもサーバーサイド開発にも活用されるプログラミング言語です。また、ゲームやスマートフォンアプリケーションなどの需要が伸びている分野の開発にも使われます。将来性の高い仕事を目指すなら、JavaScriptは学んでおいて損のない言語といえます。
教材が多く学びやすい
汎用性の広さや将来性の高さから、JavaScriptを学びたいと考える方も少なくありません。そのため、参考書や問題集などの教材が多く、独学しやすい言語といえます。また、JavaScriptを教える講座も多く、スクールで学びたい方にもおすすめの言語です。
JavaScriptのデメリット
JavaScriptにはデメリットもあります。学ぶ前に確認しておきたいデメリットとしては、次の2点が挙げられます。
- アップデートが多く仕様変更が必要になることもある
- デバッグの頻度が多く工数がかかる
それぞれについて見ていきましょう。
アップデートが多く仕様変更が必要になることもある
JavaScriptはアップデートが多いプログラミング言語です。アップデートの度に動作性のテストや仕様変更などの対応が必要になるため、エンジニアにとっては負担の多いプログラミング言語といえます。
デバッグの頻度が多く工数がかかる
JavaScriptはプログラム実行前にはエラーを検知しないことが多く、デバッグの頻度が多くなりがちです。そのため、プログラムを実行する際に解析や変換を手動でする必要が生じ、工数が多くかかる言語といえます。
JavaScriptエンジニアは未経験でもなれる?
JavaScriptエンジニアとして仕事をしたことがない方でも、JavaScriptエンジニアになることは可能です。しかし、次のポイントに注意が必要です。
- 論理的思考力と集中力が問われる
- 仕事で使えるレベルのJavaScriptの習得は必須
それぞれのポイントについて解説します。
論理的思考力と集中力が問われる
JavaScriptは汎用性が高く、さまざまな設定・設計に活用できるプログラミング言語です。必要な機能を構築するためにも、論理的な思考力が問われます。
また、そもそもエンジニアとして働くためには、一つの業務に集中し、最後までやり遂げる力も必要です。思考を途切れさせない高い集中力が求められます。
仕事で使えるレベルのJavaScriptの習得は必須
少なくともJavaScriptの知識については必要です。また、単にJavaScriptを理解しているだけではなく、jQueryなどのJavaScript向けのフレームワークやライブラリの知識・スキルも求められます。
JavaScriptが使われる現場にエンジニアとして転職する場合は、フレームワークやライブラリを事前に学んでおくことが望ましいですが、転職後に実践を通して学ぶのも一つの方法です。ただし、この場合もJavaScriptに対する基本的な理解は必要なため、独学やスクールで学習しておきましょう。
JavaScriptエンジニアの年収
JavaScriptエンジニアの平均年収は300万~800万円程度です。どの業務を担当するか、また、どの企業で働くかによっても大きな差が生じます。
一般的には、フロントエンドを担当するよりもサーバーサイドを担当するほうが平均年収は高めです。年収アップを狙うなら、サーバーサイドエンジニアへの転職も目指してみてはいかがでしょうか。
フリーランスとして働く場合は640万~1,080万円程度の年収を見込めます。JavaScriptエンジニアとして実績を積み、対応できるフレームワークやライブラリも豊富にある場合、独立も視野に入れてみましょう。JavaScriptエンジニアの年収や年収アップのポイントについては、次の記事をご覧ください。
JavaScriptエンジニアの年収は?求人・案件の動向や年収アップについて解説
JavaScriptエンジニアとしてスキルアップする方法
JavaScriptエンジニアとしてスキルアップするなら、次の方法を実践することが必要です。
- 幅広い業務経験を積む
- サーバーサイドについての知識を深める
- デザインスキルをブラッシュアップする
それぞれの方法について解説します。
幅広い業務経験を積む
JavaScriptエンジニアはサーバーサイド開発やフロントエンド開発に携われるだけではなく、ゲーム開発やネイティブアプリケーション開発などの幅広い分野で活躍できます。しかし、特定の分野での経験しかないのであれば、JavaScriptの知識・スキルを持っていても活躍できる範囲が限られてしまいます。
積極的に未知の分野に挑戦し、対応できる業務を増やしていきましょう。対応できる業務が増えると任せられる仕事が増え、より責任ある立場も目指せるようになります。
サーバーサイドについての知識を深める
JavaScriptは動きをつけることを得意とするプログラミング言語のため、従来、フロントエンドの業務を担当することが少なくありませんでした。現在でもフロントエンドを担当することが多いですが、それだけでは知識やスキルが狭まってしまいます。
サーバーサイドについての知識を深め、フロントエンドとサーバーサイドの両方に対応できるようにスキルアップしましょう。アプリケーションやWebサイトの開発業務を俯瞰的に把握できるようになり、マネジメント職やリーダー職に推挙される可能性も高まります。
デザインスキルをブラッシュアップする
JavaScriptを駆使し、フロントエンド開発を担当するエンジニアは多数います。その中で存在感を高めるなら、デザインスキルを高め、ユーザーにアピールできるUI・UXを実現することが必要です。
優れたデザインを多く見、どのように設計しているのか探ることで、使いやすく美しいデザインに対する感覚を養えます。ぜひ普段からアプリケーションやゲーム、Webサイトなどのデザインにも注目してみてください。
JavaScriptエンジニアが目指したい資格
JavaScriptはさまざまな場面で使われるため、すでに習得しているエンジニアも多くいます。しかし、自分のスキルとしてJavaScriptをアピールするなら、関連する資格を有しているといった客観的な指標が必要になるでしょう。
JavaScriptエンジニアとして評価され、活躍するためにも、次の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
- HTML5プロフェッショナル認定試験
- CIW JavaScript Specialist
- JS Institute Certification
各資格の特徴について解説します。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験とは、HTMLのスキルを示す認定試験です。HTMLは、JavaScriptと同じくWebデザインに関わる業務に必要なプログラミング言語のため、両方を利用できるようにしておくことで対応できる仕事の幅が広がります。
これからHTMLを学ぶ方にはレベル1、すでにエンジニアとしてHTMLを使っている方にはレベル2がおすすめです。受験勉強用のセミナーも公開されてます。ぜひチャレンジしてみましょう。
参考:HTML5プロフェッショナル認定試験
CIW JavaScript Specialist
CIW JavaScript Specialistは、JavaScriptを活用してユーザーに利便性の高いサービス・ツールを提供する方法や、画像のアニメーション化などについて評価する認定試験です。認定試験に備えるためのCIW JavaScript Specialistコースもあり、効率的に資格勉強できます。
また、CIWのデータベース設計スペシャリスト試験と、上級HTML5&CSS3 スペシャリスト試験にも合格すると、上級Web開発プロフェッショナル認定も取得できます。
参考:CIW JavaScript Specialist
JS Institute Certification
JS Institute Certificationは、JavaScriptを使ってプロフェッショナルとして活躍する方のための認定資格です。設計パターンや開発フレームワークに対する理解を問う問題が出題され、習熟度が問われます。
JS Institute Certificationにはエントリーとアソシエイト、プロフェッショナルの3つの段階があり、各自のレベルを判断できるのも特徴です。
参考:JS Institute Certification
JavaScriptエンジニアに関するよくある質問
ここでは、JavaScriptエンジニアに関するよくある質問に答えていきます。
Q. フリーランスのJavaScriptエンジニアとして活動するためには、どのようなスキルが必要ですか?
JavaScriptの基礎知識、ライブラリ・フレームワークの知識、UI/UXに関する知識、コミュニケーション能力などが必要です。
Q. JavaScriptエンジニアにとって役に立つ資格はありますか?
CIWJavaScriptスペシャリスト、HTML5プロフェッショナル認定試験、Microsoft試験70-480といった資格が役立ちます。
Q. JavaScriptエンジニアは、どのような分野での需要がありますか?
WebアプリやWebサイトの開発、ゲーム開発、スマホアプリの開発といった分野での需要が高まっています。
Q. JavaScriptエンジニアの平均年収はどのくらいですか?
スキルや経験によって異なりますが、平均年収は400万円から600万円程度です。
Q. JavaScriptを習得するためには、どのような学習方法がありますか?
書籍や学習サイトで基礎を身につけ、実際にWebサイトなどを制作してみることで学習できます。
※本記事は2024年5月時点の情報を基に執筆しております。
最後に
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