Scalaの将来性|Javaの後継として人気が高まる理由や今後の需要を解説

Scalaは、Webサービスやスマートフォンアプリ、業務システムなどさまざまな開発で利用が拡大しているプログラム言語。Javaと互換性がありながらも、Javaにはない多くの特徴を持つことから、「Javaの後継言語」といわれ将来性が期待されています。
Scalaのメリットは、Javaよりもコードの記述量が少ないことや、Javaのライブラリが利用できることです。また、オブジェクト指向型と関数型プログラミングの両方を活用したコーディングが行える点も、長所として挙げられます。

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目次

Scalaとは?
Scalaエンジニアの仕事内容
Scalaの将来性
Scalaエンジニアは高収入が期待できる
未経験からScalaエンジニアになるには?
Scalaの学習難易度が高いといわれる理由
Scalaの勉強方法
Scalaエンジニアの需要
Scala以外の将来性が期待されるプログラミング言語

Scalaとは?

「Scala」とは、スイス連邦工科大学のマーティン・オーダスキー教授により設計され、2004年にリリースされたプログラミング言語です。
Scalaは、オブジェクト指向言語と関数型言語の利点をあわせ持つマルチパラダイムの言語で、これにより両言語のメリットを活かした開発が可能となります。
そのほかにも、Scalaには以下のようなメリットがあります。

  • Javaとの互換性がある
  • 効率よく開発を進めやすい
  • 高速な処理を実現できる

それぞれ詳しく確認していきましょう。

Javaとの互換性がある

Scalaは、Javaとの互換性があり、Javaと連携して動作させることが可能です。Java仮想マシン(JVM、Java Virtual Machine)上で動作するためOSに依存せず、多くの環境で動作させられます。

また、Javaとの互換性により、Javaライブラリの大半を利用できる点もメリットです。新言語でありながらも、これまでの資産を利用しやすく、開発スピードを上げることができます。
さらに、ScalaはJavaエンジニアにとって理解しやすい言語であるため、開発人員の教育がほかの新規言語に比べて早い点もメリットとなります。

効率よく開発を進めやすい

Scalaは開発スピードの面で優れた言語といわれています。その理由の一つとして挙げられるのが、コードの短さです。Javaと比較して短いコードで処理を実現でき、実装工程の生産性を上げやすくなっています。

さらに、多くのJavaライブラリを利用できる点も、開発スピードを上げられる要因といえるでしょう。既存のJava資産を利用できることから、一から開発しなければならない部分を減らせます。

高速な処理を実現できる

Scalaは、非同期計算を実現するライブラリ「Future」を標準としています。これにより高速な処理が可能となり、スレッド数を超えるような同時アクセスにも対応可能となります。
また、「Akka」というツールキットがあり、並行・分散システムを構築できる点もメリットです。

関連記事 : Scala入門に役立つ記事・スライド11選

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Scalaエンジニアの仕事内容

Scalaエンジニアの需要が高い開発例について、下記の3つが挙げられます。

  • Webシステムのサーバーサイドの開発
  • インターネット広告関連のシステムの開発
  • ビッグデータの分析基盤の開発

それぞれについて解説していきます。

Webシステムのサーバーサイドの開発

Scalaエンジニアの代表的な仕事として、Webシステムのサーバーサイドの開発があります。サーバーサイドの開発では、サーバー側の処理で必要なプログラムの開発や基盤の構築、DBとの連携などを行います。

Rubyを併用する開発プロジェクトも多いため、RubyやRuby on Railsの使用経験を求められる場合も少なくありません。多くの企業が開発環境にAWS、GCPなどのクラウドやDocker、Kubernetes、Herokuなどを利用していることから、これらの知識がある人は歓迎されるでしょう。

インターネット広告関連のシステムの開発

インターネット広告関連のシステム開発では、広告の入稿機能、広告効果の可視化、入金額の自動調整、レポートデータの処理などの運用業務を効率化できる仕組みを構築します。
開発現場では、Scalaも含め、JavaやPython、Go言語などを用いることが多いようです。そのほかにも、LinuxやUnixなどのOSやDBの知識、クラウドやGitを用いた開発経験などを求められることが多いでしょう。

ビッグデータの分析基盤の開発

ビッグデータの分析基盤における開発も、Scalaエンジニアの需要が高い仕事の一つです。Scalaエンジニアはデータサイエンティストなどと協力しながら、顧客の課題のヒアリングやデータの整理、解決すべき問題の要件定義などを行います。

ビッグデータの解析には、機械学習やディープラーニングといったAIの技術を活用するため、Pythonの使用経験が求められることが多いでしょう。DBやHadoop、Apache SparkなどのOSSやBI、DWHなどを活用したデータ分析のスキルも必要になります。

関連記事 : 未経験からデータサイエンティストになるには|求人内容や役立つ勉強について解説

Scalaの将来性

Scalaは、将来性のある言語だといわれています。その理由としては、

Javaの後継として人気が高まっている
多くの大規模サービスで使われている
Scala.jsによりフロントエンド開発にも対応できる


といったことが挙げられます。それぞれについて解説していきます。

Javaの後継として人気が高まっている

Scalaの将来性が高いといわれる大きな理由は、Javaとの高い互換性があることです。

Javaは、スマホアプリ、業務システム、組み込みなど、多くの開発で利用されている言語です。プログラミング言語の人気度を示す「TIOBE Index」のランキングによると、2022年2月時点でJavaはPython、C言語に続いて3位であり、非常に人気の言語となっています。

参照 : index | TIOBE - The Software Quality Company

また、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発行した「ソフトウェア開発分析データ集2020」に掲載されているソフトウェア開発プロダクトで使われているプログラミング言語の累積件数を示すデータでは、Javaは最も多く利用された言語となっています。

参照: IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「ソフトウェア開発分析データ集2020」

2019年度におけるレバテックのプログラミング言語別の新規求人・案件割合ランキングでも、Javaは正社員求人、フリーランス案件ともに1位となっており、ニーズの高さがうかがえるでしょう。

※参考 : 【2020年7月発表】プログラミング言語別求人案件ランキング

ScalaはJavaと互換性を持ちながら優れた特徴を多く持つ言語で、Javaの後継にあたる言語として注目されています。このようなJavaとの関係性もあり、Scalaの将来性は高いと見込まれています。

多くの大規模サービスで使われている

Scalaの将来性が期待できるもう一つの理由は、幅広い分野の大規模サービスで利用されている点です。
たとえば、SNSのTwitterやLinkedIn、動画サービスのニコニコ動画、ビジネスチャットツールのChatwork、決済サービスのPayPayなど、すでに多くのサービスでScalaが利用されています。

また、Javaとの互換性からJavaで開発されているアプリケーションの多くは、Scalaでも開発が可能です。利用範囲の例としては、Webアプリケーション、ゲームアプリ、DX分野などで注目を集めているAI開発、データ分析などが挙げられます。

Scala.jsによりフロントエンド開発にも対応できる

「Scala.js」とは、Scalaで開発したプログラムをJavaScriptに変換する「AltJS」の一種です。ScalaコードをJavaScriptに変換するコンパイラで、Scalaで開発したコードを使って、JavaScriptを生成できます。

JavaScriptは、フロントエンド開発において多く利用される言語です。Scalaで開発した資産を使ってJavaScriptを生成すれば、JavaScriptが書けないエンジニアでも、フロントエンド開発が可能となります。

前述のとおりJavaとの互換性もあることから、「JavaやJavaScriptでできることはScalaでもできる」ともいえます。そのため、バックエンドでJavaが使われている開発では、両方の開発をScalaで進めることも可能。これもScalaの将来性が高いといわれる理由です。

Scalaエンジニアは高収入が期待できる

Scalaの将来性は、Scalaエンジニアの収入の高さからもうかがうことができます。

Stack Overflowの「Developer Survey 2020」における開発言語別のエンジニアの収入ランキングで、ScalaはPerlに次ぐ2位、アメリカに限定したデータでは1位となっています。世界における年収の中央値は76,000USドル(2022年2月時点のレートで日本円換算すると約878万円)、アメリカでは150,000USドル(同時点のレートで日本円換算すると約1,733万万円)となっており、Java(50,000USドル)やJavaScript(53,000USドル)と比べてもかなりの高水準になっています。

参照: Developer Survey 2020|Stack Overflow

また、2022年2月時点でレバテックフリーランスに掲載されているScalaの求人・案件の単価相場も、ほかの言語と比べて高い水準になっています。たとえば、Javaの平均月額単価は69万円ですが、Scalaの平均月額単価は82万円となっています。このことからも、Scalaは、将来性の高い言語であるといえるでしょう。

Scalaの求人・案件一覧
Javaの求人・案件一覧

Scalaエンジニアの年収

ここでは、Scalaエンジニアの年収の参考として、2022年2月時点でのレバテックフリーランスでの公開案件を基にした月単価・年収例をご紹介します。

フリーランスScalaエンジニアの年収相場

参照元 : Scalaエンジニアの求人・案件一覧

平均年収(フリーランス) 984万円
最高年収 1980万円
最低年収 660万円

なお、会社員とフリーランスとでは、社会保険料や税金の計算が異なる、会社員は月給のほか賞与もある、など収入の計算の仕方に違いがあるため、両者の金額を単純比較できないという点はご注意ください。

なお、同時点の月額単価相場としては、50万円台から100万円以上まで差がありますが、最も多いのが月額単価80万円台、続いて70万円台・90万円台となっています。

未経験からScalaエンジニアになるには?

就業形態を問わず、未経験者を採用するScala求人は多くありません。Scalaは、プログラミング初心者には学習難易度が高いと考えられている言語だからです。
また、Scalaエンジニアを求める開発案件には、短納期のリリースを実現できるアジャイル開発の手法を用いるものが多く、即戦力として活躍が期待されることも理由として挙げられるでしょう。

JavaはScalaと同じく学習難易度の高い言語ですが、需要の高さからScalaよりは未経験からでも求人を見つけやすい傾向があります。まずはJavaエンジニアとして実務経験を積んだうえで、Scalaエンジニアに転身するのも一つの方法です。

関連記事 : Javaの勉強方法|独学で入門するための学習のコツとステップアップの流れ

Scalaの学習難易度が高いといわれる理由

PHPやPythonなどと比べると、Scalaは学習難易度が高いといわれています。

その理由として

  • 解説書や参考書が少ない
  • Javaの知識が必要
  • オブジェクト指向型、関数型双方を理解する必要がある

が挙げられます。それぞれについて解説します。

解説書や参考書が少ない

難易度が高い理由としては、解説書や参考書が少ないことが挙げられます。Scalaが発表されたのは21世紀に入ってからで、開発言語の中でも新しい言語です。そのため、Javaなどの言語と比べると、学習教材などがあまり揃っていません。
昨今の需要の高さからすれば、参考書や学習サイトなどは今後増えていくと考えられるでしょう。とはいえ、プログラミング未経験の人にとっては、学習ハードルが高いと感じられる可能性は高そうです。

Javaの知識が必要

Scala習得のためには、基本的にJavaの知識が必要となることも、難易度が高い理由として挙げられます。
ScalaはJavaと互換性があり、考え方が似ている言語です。しかしながら、Scalaの参考書籍やWebサイトなどは、Java経験者を対象とすることが多いため、プログラミング未経験者は、まずJavaから学ぶ必要があります。

Scalaから勉強できる書籍も存在しますが、Javaを理解しない状態でプロのScalaエンジニアになるのはハードルが高いでしょう。

オブジェクト指向型、関数型双方を理解する必要がある

Scalaは、オブジェクト指向型、関数型双方の特徴を併せ持つという点も、学習難易度を上げています。

通常、プログラム言語は、オブジェクト指向型、関数型のどちらかであり、ベースとなる知識もいずれか一方を勉強すれば良いことになります。しかし、双方の特徴を持つScalaの場合、その両方を理解する必要があります。

プログラミング言語の多くは、「関数」を用います。たとえば、Javaなど言語であれば、ループ処理についてはループ構文を使用することがほとんどです。このとき、構文の中で、ループの継続、終了条件、返した結果の合計などの「状態」を同時に取得できます。

しかし、関数型プログラミング言語は、このような「状態」を取得させず、一つひとつの命令を数式で表し、命令文をただ上から下へ向かって実行させるだけとなります。ループや分岐は、関数や分岐関数を繰り返し使用します。このように、繰り返し処理一つをとっても、オブジェクト指向型と関数型では、コードの書き方が異なります。

そのため、プログラミング初心者にとって、その両方を理解するのは時間も労力もかかることが予想されます。
時間をかけるのであれば、まずは別のオブジェクト指向型言語、関数型言語を勉強しながら双方の特徴をつかみ、そのうえでScala言語を学ぶのが賢明でしょう。

Scalaの勉強方法

では、Scalaはどうやって習得すれば良いのでしょうか。主な勉強法として、以下の3つが挙げられます。

  • 入門用の本やWebサイトで独学する
  • プログラミングスクールに通う
  • 勉強会に参加する

それぞれの勉強法の特徴について解説します。

入門用の本やWebサイトで独学する

1つ目の方法は、入門書やWebサイトを使った独学です。独学の利点は、すぐ始められること、比較的安価に学習できることです。無償で利用できるWebサイトは多くあり、書籍も個々の価格はそれほど高くありません。

プログラミング経験がなくても、入門レベルのサイトや本に目を通せば、ある程度の知識を得られます。ただし、知識だけではなく、実際にコードを書けるようになるには、アプリ作成などの学習も並行していく必要があるでしょう。

プログラミングスクールに通う

2つ目の方法は、プログラミングスクールに通うことです。昨今では、多くのプログラミングスクールがあり、オンラインで学習できる学校もあります。

プログラミングスクールのメリットは、適切な順番でカリキュラムが組まれていること、手を動かす時間が確実に取れること、プロの先生が教えてくれることです。入会前に相談すると、自分のレベルに合った講座を提案してもらえるので、初心者でも挫折するリスクが減らせます。

ただし、その分費用はかかります。通学の場合は、数万円〜数十万円と、ある程度まとまった費用が必要です。また、すべてのスクールでScalaを扱っているとは限りません。気になるスクールがあれば説明会などへ参加し、事前に学習内容を確認しましょう。

勉強会に参加する

3つ目の方法は、勉強会やセミナーなどに参加し、知識を習得する方法です。この方法は、「直接説明を聞けるので理解しやすい」「プログラミングスクールほど費用が高くない」「講義だけではなく実際にコーディングを行うことも多い」などの点がメリットとなります。

ただし、勉強会はプログラミングスクールのように個々のレベルにあった細やかな指導は期待できず、基本的にはある程度の知識を持って臨まなくてはなりません。その意味では、すでにほかの言語を扱える中級レベルの人向けの勉強法であるといえます。

Scalaエンジニアの需要

Scalaエンジニアの需要は高く、今後さらに増加が見込まれています。
理由としては、今まで説明したようにScalaがJavaの後継として期待が高いこと、Scala.jsによりフロントエンドの開発にも対応できることなどが挙げられます。Javaで作られたシステムをScalaに移行する案件もあり、Scalaエンジニアの需要はますます増えると期待できるでしょう。

Scalaエンジニアの求人・案件数

2022年2月時点でレバテックフリーランスに掲載されているScalaの求人・案件数は約300件。そのうち約200件が月額単価相場80万円以上となっていることからも、単価水準の高さがうかがえるでしょう。
求人・案件の中では、ECサイトなどWebサービスの開発案件が多く見られます。月単価100万円以上の高額案件では、AIやブロックチェーンなどの技術を用いる開発案件がありました。

Scalaエンジニアは年収1,000万円以上の高収入も目指せますが、報酬が高い求人・案件ではその分要求されるスキルも高度になります。これからScalaエンジニアを目指す方は、業務内容や求められるスキルセットをよく確認しておきましょう。

Scala以外の将来性が期待されるプログラミング言語

ここまで、Scalaの将来性について解説してきましたが、そのほかにも将来性が見込まれる言語はいくつかあります。Scala以外で、将来性が期待できる言語としては、以下のようなものが挙げられます。

  • Kotlin
  • Python
  • Go言語

ここからは、これら言語の特徴や将来性についてご説明します。

Kotlin

Kotlinは、2011年に発表されたオブジェクト指向言語です。すでにAndroidアプリ開発などに用いられており、GCP(Google Cloud Platform)開発でもKotlinが使用できます。

Kotlinの特徴は、Scala同様JVM上で動作するため、Javaの資産を利用できる点です。構文はシンプルで、こちらもScala同様、短いコードでプログラミングできることが特徴となっています。

Python

Pythonは、1991年に発表されたインタプリタ型のオブジェクト指向言語です。Pythonも記述が比較的簡単であり、Webアプリ、スマートフォンアプリなど幅広い分野で利用できることから、近年需要が高まっています。

Pythonの大きな特徴は、ライブラリの豊富さです。「Git」などにも多くのライブラリが公開されており、一から開発しなくても、ライブラリの組み合わせで開発を進めることが可能です。また、膨大な計算が得意なPythonは機械学習に活用されており、今後も需要が高まると予想されます。

関連記事 : Pythonの将来性|Ruby・Javaとの比較や需要、転職のメリットを解説

Go言語

Go言語は、2012年にGoogleがリリースしたプログラミング言語です。特徴としては、JVMのような仮想マシンを使わず、機械語にコンパイルできる点が挙げられます。さらに、並行処理が得意で、実行時にかかるCPUの負担を減らせることも、Goのメリットといえるでしょう。
Go言語は、Webサーバー構築やアプリ開発などで積極的に使われており、利用範囲が広がっている言語の一つです。

※本記事は2022年2月時点の情報を基に執筆しております。

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