■国民健康保険
市区町村に申請する医療保険です。社会保険の資格を喪失した日から14日以内に、お住いの市区町村役場で手続きを行います。医療費負担は3割で、扶養制度は適用されません。保険料は前年の年収を基に決定されます。具体的な保険料の算出方法は自治体によって差があるので、担当窓口に問い合わせましょう。加入手続きの際は、職場の健康保険を脱退した証明となる「社会保険資格喪失証明書」等が必要です。退職時に会社へ発行を依頼する、もしくは、年金事務所で発行してもらうこともできます。
国民健康保険は、「傷病手当金」の給付が必須ではないため、万が一に備えて民間保険や共済プランと併せて加入している方も多いようです。
■加入中の社会保険の任意継続
会社員の時に加入していた社会保険を、期間限定で継続して利用できる場合があります。会社員同様、保険料が折半になる「保険料据え置き型」と、会社が負担していた分も自己負担になる「保険料倍額型」が存在します。据え置き型の場合、国民健康保険より金額が安く済むこともあるので、確認しましょう。申請する場合、退職日から20日以内に、自分が入っている健康保険組合や協会けんぽへ「健康保険任意継続被保険者資格取得申出書」を提出する必要があります。
■国保組合
業界や業種によって組織されている国民保険組合への加入を検討してみるのもおすすめです。傷病手当金や見舞金の給付がある場合もあります。IT業界でフリーランスとして活躍している人は「文芸美術国民健康保険組合」という、著作者向けの健康保険組合に入るケースもあるようです。組合により加入資格や手続きに必要なものが異なるので確認しておきましょう。
離職・退職した後にフリーランスを目指す場合、...