PMO資格取得のメリットとは?難易度やおすすめの対策本も解説

PMOの資格を取得することは、専門的なスキルを証明し、キャリアをさらに発展させるための重要なステップです。この記事では、PMOの資格を取得することによるメリット、難易度別の資格情報、そして学習に役立つおすすめの書籍について詳しくご紹介します。

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PMOとして働くために資格は必要?

打ち合わせをする2人の男性

PMOの仕事は、資格がないとできないわけではありません。しかし、プロジェクトマネジメントの基本的なスキルや知識を身につけるために、資格取得は非常に有効です

技術的なスキルとは異なり、プロジェクトマネジメントのスキルを示すのは簡単ではありません。PMO関連の資格を持っていることで、プロジェクトの計画・実行・監視・終結といったプロセスを効率的に管理する能力があることを証明できます。

PMOの仕事やPMとの違いに関して知りたい方は以下の記事をご覧ください。
PMOに求められるスキルとは?必須の技術から役立つ資格まで解説
【エンジニアのプロ監修】プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やフリーランス事情を解説

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PMOの資格を取得するメリット

打ち合わせをするビジネスパーソンの手元

PMOの資格を取得することは、プロジェクト管理の分野での専門性を証明し、キャリアの可能性を広げるための重要な一歩です。具体的なメリットとしては、次の3つが挙げられます。

  • 資格手当をもらえる可能性がある
  • 自身のスキルを証明できる
  • 資格勉強によるスキルアップに役立つ

このセクションでは、PMO資格がもたらすメリットに焦点を当て、プロジェクトをマネジメントする際にどのような効果が期待できるかを解説します。

資格手当をもらえる可能性がある

PMO関連の資格を持っている従業員に対して、資格手当を支給する制度を設けている企業もあります。この手当は、その従業員の専門性を認め、報酬として還元するものです。

そのため、資格を取得することで、給与面でのメリットを享受できる可能性があります。資格によっては、月々の給料に上乗せされるケースや、一時金として一括でもらえるケースがあります。

金額は資格によって異なりますが、給料上乗せの場合、5,000〜10,000円程度の資格手当を受けられるのが一般的です。

自身のスキルを証明できる

PMO関連の資格を持っていることは、プロジェクトマネジメントの基礎知識があることを客観的に証明する手段となります。特に経験が少ない場合やキャリアチェンジを考えている場合に、資格はスキルセットを補強する要素として重要です。

資格があれば履歴書や経歴書に記載でき、転職の際にも有利に働く可能性があるでしょう。また、フリーランスとして独立した場合も、PMO関連の資格はクライアントに信頼してもらえるきっかけとなり得ます。

スキルを証明できることで、案件の獲得や単価交渉を有利に進められるかもしれません。

資格勉強によるスキルアップに役立つ

資格試験の試験項目は必要な知識やスキルを網羅しているため、PMOとしてのスキルアップを目指している場合にもおすすめです。プロジェクトマネジメントにまつわる知識やノウハウを体系的に学ぶことで、スキルの底上げが期待できます。

資格試験では、基礎的な知識から応用まで、幅広い項目がカバーされているのが特徴です。資格取得に向けてプロジェクトマネジメントの本質や基本概念を理解すれば、どのような現場でも応用できるでしょう

また、資格取得のために勉強することで、業務への理解が深まり、スキルアップや仕事へのモチベーションの向上にもつながるでしょう。

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【初心者向け】PMOにおすすめの資格3選

ノートと筆記用具

プロジェクトマネジメントにキャリアチェンジしたい方々にとって、以下の3つの資格は特におすすめです。

  • プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)
  • プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験
  • プロジェクトマネージャ試験(IPA)

これらの資格は、プロジェクトマネジメントに関する基本的な知識とスキルを身につけるのに役立ちます。まずは初心者向けの資格に挑戦して十分な基礎力をつけておくことで、その後の応用力アップが期待できるでしょう。

PMOに新たに挑戦する初心者向けの3つの資格の概要を解説します。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A)

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格は、プロジェクトマネジメントの基本知識とスキルを証明するための資格です。プロジェクトの現場業務において、習得すべき基本的な知識と技術を認定する実践重視の資格として、多くのPMO初心者に選ばれています。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格はオンラインで受験できるため、仕事やプライベートが忙しい場合でも都合をつけやすいといえるでしょう。具体的には、120問の4択問題を120分で解答する方式です。

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格を取得することにより、プロジェクト宣言書やWBS、RACIチャートなどの作成スキルが身につき、目標設定力・計画力・実行力を証明できます

プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験

プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格とは、P2M(プログラム&プロジェクトマネジメント)の中で最も難易度が低い資格です。試験では、プロジェクトマネジメントコアについて問われます。

受験資格としては学歴や年齢などは不問ですが、基礎知識習得のため24時間以上の講習会の受講が必要です。プロジェクトマネジメントにまつわる知識がない新入社員や学生であっても、受験対策をすることで十分合格を目指すことができるでしょう

試験の内容は「改訂3版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」に沿って出題されるため、集中して対策できるのもメリットです。

プロジェクトマネージャ試験(IPA)

国家資格であるプロジェクトマネージャ試験は、システム開発プロジェクトの責任者としての役割を主導的に行える高度なスキルを証明する資格です。PMやPMOを目指している方が多く受験しています。

両者は業務内容が若干異なりますが、プロジェクトマネージャー試験を活用することで、プロジェクトを進める技術やメンバーの配置方法など、幅広い知識を得られます

プロジェクトマネージャー試験の実施は、年1回のみです。試験は午前と午後の部に分かれており、プロジェクトマネジメントの幅広い知識が問われます。

プロジェクトマネジメントにまつわる体系的な知識が得られるため、初心者が中長期的な目標として取得を目指すのに適しているといえるでしょう。

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【難易度高め】PMOにおすすめの資格3選

デスク上のグラフ

PMOの役割をより深く理解し、プロジェクトマネジメントのスキルを高めたい方には、以下の資格がおすすめです。

  • PMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)
  • プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験
  • PMP(Project Management Professional)

これらの資格は、より高度な知識と技術が求められるため、受験に際してはそれなりの準備が必要です。PMOとしてのスキルアップを図るためにおすすめの3つの資格を詳しく解説します。

PMOスペシャリスト認定資格(NPMO認定PMO-S)

PMOスペシャリスト認定資格は、PMOの実務をこなすうえで習得するべき知識を認定する資格です。試験はオンラインで行われ、90分間で50問の選択式問題に解答します。

初心者向けの資格としてご紹介したプロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格と比べると、より実践的な内容が問われるのが特徴です

PMOスペシャリスト認定資格を取得することで、プロジェクトマネジメントにおける課題の抽出や目標・管理指標、支援内容、PMO組織の位置づけの策定などに関するスキルを証明できます。

プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験

プログラムマネジャー・レジスタード資格は、プロジェクトマネジメントにまつわる実務経験が3年以上ある場合に受験可能です。実際に受験の前には、指定の職務経歴書を作成し提出する必要があります。

受験資格が設定されている点からも、難易度が高い資格だということがわかるでしょう。P2Mの中で最高難度の資格として、ITスキル標準レベル6に該当するともいわれています。

試験では、プロジェクトを率いる中心メンバーとして、関係者をまとめながら進行できるスキルが問われるのが特徴です。論文と面接、ワークショップで構成されており、プロジェクトマネジメントに関する総合力が求められます。

PMP(Project Management Professional)

PMP(Project Management Professional)は、プロジェクトマネジメントの知識・スキル・経験を証明する国際的に認知された資格です。プロジェクトマネージャーとしての実務経験が豊富な方や、プロジェクトマネジメントの専門知識をさらに深めたい方におすすめです

試験は200問の選択問題で構成されており、試験時間は4時間に及ぶため、十分に試験対策をして臨む必要があります。試験に無事合格し資格保有者になった後も、3年ごとにCCR(Continuing Certification Requirements Program)と呼ばれるプログラムに参加しなければなりません。

指定された期限内にプログラムの受講ができない場合は、せっかく取得した資格が無効となってしまうため注意しましょう。

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自分に合ったPMO資格を選ぶ3つのポイント

パソコンに向かう男性

プロジェクトマネジメントのスキルを証明するために、資格取得を志すケースも多いでしょう。しかし、やみくもに資格に挑戦しても、思ったような結果を得られない可能性があります。

PMO資格を選ぶ際には、以下の3つのポイントを考慮することが重要です。

  • ​​受験目的を明確にする
  • 資格の難易度を確認する
  • スケジュールに余裕を持つ

各ポイントを詳しく解説します。

​​受験目的を明確にする

PMO資格を取得する目的は人それぞれです。キャリアアップを目指す方、専門知識を深めたい方、または職場での立場を強化したい方など、目的に応じて最適な資格が異なります

たとえば、基礎知識を身につけたい場合は「プロジェクトマネジメント・アソシエイト」が適していますが、より高度な知識を求める場合は「PMOスペシャリスト」や「PMP」などが考えられます。自身が資格取得を目指す目的をいま一度検討し、どの資格であればその目的を達成できそうなのかを考えてみましょう。

資格の難易度を確認する

自身の保有している知識やスキルに合わせて資格を選ぶのも、1つの方法です。資格によって要求される知識のレベルや試験の形式は大きく異なります

たとえば、「PMOスペシャリスト」の合格率は約55%ですが、国家資格である「プロジェクトマネージャ試験」の合格率は14.1%となっており、より難易度が高いことがわかります。自分の経験やスキルを考慮して、現実的な目標を設定することが大切です。

また、資格の中には実務経験などの受験資格が設けられているものがあります。PMOとしてのスキルアップを見据えて、どのように資格取得を進めていくかをあらかじめ考えておくとよいでしょう。

スケジュールに余裕を持つ

PMO資格を計画的に取得するためには、スケジュールに余裕をもつことも重要です。資格によっては、年に1度しか受験ができないものもあり、希望のタイミングで資格取得ができない可能性があります

また、資格取得に向けて勉強をしなければならないため、受験から最終的な合格が出るまでには時間がかかるものです。仕事やプライベートとのバランスを考えながら、無理のないスケジュールで計画を立てることが重要です。

例えば、「PMP」の受験には35時間の公式PM研修が必要とされているなど、資格ごとに必要な勉強時間数を踏まえたうえで準備を進めましょう。

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PMO資格の勉強におすすめの本4選

並べられた参考書

PMOの資格取得に向けた勉強方法としては、プロジェクトマネジメントに関する知識がまとめられている本を読むのもおすすめです。今回は、次の4冊をご紹介します。

  • マンガでわかるプロジェクトマネジメント
  • プロジェクトマネジメントの基本
  • プロジェクトリーダーの教科書
  • 予定通り進まないプロジェクトの進め方

それぞれに解説方法やカバーしている内容が異なるため、自分が目指す資格に合わせて検討してみてください。

マンガでわかるプロジェクトマネジメント

『マンガでわかるプロジェクトマネジメント』は、プロジェクトマネジメントの基本からPMBOKの解説まで、マンガをとおして楽しく学べる一冊です。プロジェクトの立ち上げから終了までの流れを、ストーリー形式で追いながら学べるため、初学者にもおすすめです

書籍を使った勉強が苦手な人であっても、ストーリー仕立てであるため飽きずに読み進めることができるでしょう。解説の主軸となっているのは、プロジェクトマネジメントの知識体系のひとつである「PMBOK」です。

プロジェクトマネジメントの基本

『プロジェクトマネジメントの基本』は、プロジェクトマネジメントの基本概念から資格、最新トレンドまでを網羅した書籍です。プロジェクトの計画・実行・監視・制御、そしてクロージングまでの一連の活動を効率的かつ効果的に行うための知識が詰まっています。

プロジェクトに携わるメンバーとして「何をすべきか」を知ることができるでしょう。さまざまな事例をもとに、トラブルを回避する方法も紹介されています

プロジェクトリーダーの教科書

『プロジェクトリーダーの教科書』は、外資系コンサルが教える難題を解決する12ステップを紹介しており、プロジェクトデザイン力を身につけたい方におすすめです。実際のプロジェクトで直面する問題への対処法が学べるほか、問題解決力・仮説検証力・ビジネス思考などPMOとしてかつやくするための総合力を養えます。

「トラブルリカバリーのプロ」として知名度があり、数々のグローバルプロジェクトを率いてきた著者のプロジェクトを進めるヒントを学べるのが魅力です

予定通り進まないプロジェクトの進め方

『予定通り進まないプロジェクトの進め方』は、プロジェクトが予定通りに進まない時の対処法を、具体的な事例を交えて解説しています。計画の立て方から、柔軟な対応策まで、実務に役立つ内容が満載です。

様々な制限課題が発生するプロジェクトをうまく進めるために、プロジェクトそのものに対する理解を深めながら、成功に導く方法を学べます

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PMOの資格に関するよくある質問

ここでは、PMOの資格に関するよくある質問に答えていきます。

Q. PMOに転職するにはどのようなスキルが求められますか?

PMOに転職するためには、プロジェクトマネジメントスキル、リーダーシップ、コミュニケーションスキル、IT知識などが必要です。

Q. PMOの資格を取得するメリットは何ですか?

PMOの資格を持っていると、プロジェクトマネジメントスキルの証明になり、転職や就職に有利になる場合があります。

Q. PMOスペシャリスト認定資格を取得するためにはどのような勉強方法がありますか?

PMOスペシャリスト認定資格を取得するためには、参考書や過去問、学習サイトなどの利用といった方法があります。

Q. PMOスペシャリスト認定資格に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要ですか?

PMOスペシャリスト認定資格に合格するためには、学習ペースにもよりますが、30時間程度の学習時間が必要です。

Q. PMOに関する資格にはどのようなものがありますか?

PMOに関する資格としては、PMP、P2M、PMC資格試験、PMSプログラム試験などがあります。

※本記事は2024年1月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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