独立系IT企業とは?特徴や働くメリットをエンジニアが解説

独立系IT企業をざっくりいえば「親会社などの資本関係がない、独立したIT企業で、クライアントに最適なシステムを開発・提供する企業」となります。とはいえ、いまいちイメージしづらいこの用語を、IT業界における他企業の特徴と比べつつ、詳しくご紹介していきます。

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■この記事の監修


谷口 允

富士ゼロックス、ソニーネットワークコミュニケーションズなどでウェブエンジニアとして勤務ののち、2002年に独立。株式会社エイチツーオー・スペースを設立。

メンテナンスしやすいウェブサイトを手ごろな価格で提供することで、大小問わずさまざまな業界のクライアントを応援している。またウェブ業界を豊かで厚みのあるものにするべく、ウェブ制作・プログラム開発の知見を元に、各種講演や執筆を通じ、学習コンテンツを展開している。

目次

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IT企業の種類

独立系IT企業について理解するためにも、まずはIT企業とはどのようなものがあるのか説明します。IT企業は何を扱うかによって3つに分類することが可能です。

ソフトウェア系

ソフトウェアとは、コンピュータを動作させるためのプログラムのことをいいます。ハードウェアとは違い、実体を持っていません。

ソフトウェアには、多くのソフトウェアが利用する基本的な機能が実装されているオペレーティングシステム(OS)、ある特定の目的や用途のために開発されるアプリケーションソフト、OSとアプリケーションソフトと仲介するミドルウェアがあります。このソフトウェアを多様なニーズに合わせて開発するのがソフトウェア系の企業です。

ハードウェア系

ハードウェアは、コンピュータを物理的に構成する機器の総称です。コンピュータ本体をはじめ、マウスやキーボードなどの周辺機器のことを指します。ハードウェア系は、主にこのハードウェアを開発している企業を指します。

しかし、スマートフォンやゲーム機、家電などにも高度なプログラムを用いるようになったため、それらを開発する企業のことをハードウェア系に分類することがあります。

システムインテグレータ(SIer)

システムインテグレータは、クライアントが抱える課題の解決を目指したシステムを開発する企業です。システムの企画から運用・保守まで一貫して携わるシステムインテグレーションを行っています。企業によってはコンサルティングも行っているところもあるようです。

システムインテグレータの中でも、メーカー系、ユーザー系、独立系に3つに分類することができます。メーカー系はハードウェア製造メーカーのソフトウェア開発部門などから、ユーザー系は民間企業のシステム開発部門などから独立した企業です。

独立系SIerについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
独立系SIerとは|分類やメリット・デメリットを解説

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独立系IT企業の特徴

独立系IT企業の特徴は親会社が存在しないことでしょう。そこで、親会社が存在するメーカー系やユーザー系と比較しながら、独立系IT企業の特徴について説明します。

メーカー系、ユーザー系に共通する特徴

親会社が存在するメーカー系とユーザー系は、親会社から経営状況や経営スタイルなどの影響を受けやすいことが特徴です

たとえば親会社の景気が良くなると、給与やボーナスが上がる可能性があります。また、親会社からの案件が多いため、案件が豊富で、常に安定して開発に取り組むことができます。

メーカー系SIerについて詳しく知りたい方は、「メーカー系SIerとは」の記事をご覧ください。

独立系IT企業の特徴とメリット

独立系IT企業は親会社が存在しないため、独自の経営スタイルを築くことができます。また、親会社のシステムを用いて開発することが多いメーカー系とは違い、メーカーに縛られることなくさまざまなメーカーの製品を用いて開発することが可能です

そのため、システム開発に際して自由度が高いというメリットがあります。ユーザー系の場合、親会社の業務に関係のない案件はあまり回ってこないため、似通った業務になりがちです。

しかし、独立系IT企業の場合は系列による縛りがないため、様々な案件に取り組めるという特徴があります。幅広い案件に携わりたい方にマッチする企業だといえるでしょう。

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独立系・メーカー系・ユーザー系の違い

独立系IT企業に関連するよくある質問として「独立系・メーカー系・ユーザー系の違い」が挙げられます。以下に簡潔な回答をまとめました。

独立系IT企業とは?

独立系IT企業とは、ITに関連する事業を行う、親会社を持たない企業を指します。親会社の意向によって事業が制限されることはなく、自由度が高い傾向にあるのが特長と言えますが、安定性という面では、大企業を親会社に持つメーカー系やユーザー系に比べると劣る可能性もあります。

メーカー系IT企業とは?

メーカー系IT企業とは、一般的にパソコンやサーバーなどのハードウェアやソフトウェアを開発するメーカーを親会社に持つIT企業を指します。もともと社内で情報処理やソフト開発を行っていた部門が独立するパターンが多く、SIerの場合は基本的に親会社の製品を使用して業務を行うことが多いでしょう。

ユーザー系IT企業とは?

ユーザー系IT企業とは、メーカー系とは違い、商社や金融機関、保険会社、証券会社、電力会社、建設会社、小売業者などを親会社に持つIT企業を指します。親会社のグループ内に関連する業務(いわゆる「内販」)が中心のユーザー系IT企業で技術者として働く場合は、エンジニアとしてのスキルやプログラミングに関する知識のみならず、親会社が取り組む事業に対する理解も重要になるでしょう。

メーカー系SEについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
メーカー系SEとは?|仕事内容やメリットについてもご紹介

※本記事は2023年3月時点の情報を基に執筆しております。

最後に

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